おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
公開講座
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公開講座
「淡海の夢2023 坂本・石垣と里坊の町写生会」
日時:5月27日(土)9:30~17:00
場所:大津市坂本周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)
5月27日(土)、大津市坂本にて、公開講座「淡海の夢2023 坂本・石垣と里坊の町写生会」を開催しました。「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。
一般の方24名、学生15名が参加された今回の写生会は、午前中曇りの予報でしたが、朝からよく晴れて日中は暑いくらいの写生日和となりました。
開催地の大津市坂本は、比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として古くから栄えた情緒豊かな町。比叡山で修行をつんだ僧の隠居所「里坊(さとぼう)」が点在していたり、古くから延暦寺の堂塔の石組みなどを行っていた石工集団「穴太衆」による石垣「穴太衆積み(あのうしゅうづみ)」が見られ、独特の町並みが魅力的な町です。
写生会では、はじめに、講師の永江弘之研究員と待井健一氏から写生を行う際のアドバイスや注意事項について説明があった後、一旦解散して、自由に坂本の町を歩きながら参加者のみなさんそれぞれが描きたい風景を見つけて写生をスタート。
講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。
15:30からは、坂本コミュニティセンターにて作品鑑賞会を開催。一般の方も学生も入り混じって、お互いの作品を見ながら感想や質問が交わされ、ご自身の作品について講師に講評をお願いされている方もいらっしゃいました。一般の方から学生に対して使っている画材について質問されている場面もありました。
講座終了後、受講者のみなさんからは、
「あちこち素敵な風景ばかりで描きたいところがいっぱいでした。」
「先生の助言はハッと目が覚める思いで、新しい視点を与えてくださり、大変勉強になります。」
「先生から直に指導いただけたことが大変うれしく刺激になりました。」
「絵を描くのは30年ぶりくらいだと思いますが、とても楽しかったです。」
など、たくさんのご感想をいただきました。
次回の写生会は、10月14日(土)に近江八幡市で開催します。
初心者の方も気軽にご参加いただけますので、ご興味のある方はぜひ下記よりお申込みください。
ご参加をお待ちしています。
「淡海の夢2023 近江八幡・八幡堀と城下町写生会」お申込みフォーム
https://www.seian.ac.jp/public/41214
【特別公開講座】
日時:5月13日(土)14:00~15:30
場所:和邇文化センター
講師:今森 光彦 氏(写真家、本学客員教授)
2020年度に予定していた今森光彦氏による特別公開講座は、
新型コロナウイルス感染症への対応のため、急きょ中止することになり、
その後、2022年度までの3年間は、特別公開講座の開催を見送ってきました。
そういった中で、ついに4年ぶりに成安造形大学の開学30周年記念事業の一つとして、
今森氏による特別公開講座を開催することができました。
講座では、文化誌『近江学』第14号の巻頭にある
今森氏のインタビュー「禍 転じて-再生への道筋」に
関連する写真をスクリーンに投影しながら、
人間や生き物にとって自然災害という「禍」がどういった意味を持つのか、
自然界の再生を促すために人間が与える「禍」とは、
「禍」によって生まれた美しい風景などについてお話いただきました。
受講者のみなさまからは、
・美しい自然の写真と今森先生の解説・エピソードで楽しく学ぶことができた。
・「禍」という言葉はあまり良くないイメージだが、講座を聞いて「禍」があるから私たちの暮らしがあり、美しい自然(風景)が生まれているのだと思った。
・「禍」は人・生物をたくましくするという考えに同感した。
といったたくさんのご感想をいただきました。
今森 光彦氏(写真家、本学客員教授)
1954年、滋賀県大津市生まれ。写真家。成安造形大学客員教授。同大学附属近江学研究所参与。里山をキーワードに、日本各地を取材。特に滋賀県の琵琶湖水系は、30年以上のライフワークとなっており、地域に根ざした活動を精力的におこなう。また、東南アジアやアマゾンなどの熱帯雨林から、アフリカのサバンナ、砂漠まで世界の辺境地へ数多くのロケ、取材を重ねる。数多くの写真集、エッセイ集、写真絵本を出版している。1995年、木村伊兵衛写真賞受賞。 2009年、土門拳賞受賞。 2015年、地域文化功労者文部科学大臣表彰。
淡海の夢2023写生会 坂本・石垣と里坊の町写生会
お申込みの皆さま
本日(5/27)の写生会は、予定通り開催いたします。
マスクの着用は各自でご判断いただき、
発熱等の症状のある方や体調の優れない方は参加をお控えください。
また、熱中症対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。
成安造形大学附属近江学研究所 5月27日(土)7:15
近江学研究所では、新型コロナウイルス感染症への対応により令和2年度から開催を見送っていた特別公開講座を4年ぶりに開催いたします。今回の講座は、成安造形大学開学30周年記念として、写真家で本学客員教授の今森光彦氏にご登壇いただき、「禍(わざわい)」とともに暮らす自然や人々の姿についてお話いただきます。ご期待ください。
成安造形大学開学30周年記念特別公開講座
「禍 転じて-禍とともに暮らす 自然災害と里山の再生-」
講師:今森光彦氏(写真家・本学客員教授)
日時:令和5年5月13日(土)14:00~15:30
会場:和邇文化センター ホール
受講料:500円 ※本学学生は無料
対象:中学生以上
定員:300名
申込締切:4月26日(水)
お申込みはこちら
附属近江学研究所が主催する2023年度の公開講座の申込受付を開始しました。
2021年度・2022年度はオンデマンド形式で開講しておりましたが、
2023度の公開講座は、すべて対面形式で実施いたします。
また、成安造形大学開学30周年記念として、
写真家で本学客員教授でもある今森光彦氏による特別公開講座も開催いたします。
講座内容などの詳細は「公開講座ページ」よりご確認ください。
さらに、2023年度「近江学フォーラム」の会員募集も開始しております。
近江学フォーラムでは、会員限定のオンデマンド講座や現地研修の開催、文化誌『近江学』の謹呈など様々な特典をご用意しています。
滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対し、興味・関心のある方、ご自身の持っている知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方は、是非会員にお申込ください。
お待ちしています。
「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」
日時:10月8日(土)9:30~16:00
場所:大津市堅田周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)
10月8日(土)、大津市堅田にて、公開講座「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。
前日は終日雨が降っていて写生会翌日の日曜日も雨の予報でしたが、写生会当日の土曜日だけは少し肌寒いものの写生日和となり、一般の方25名、学生10名にご参加いただきました。
今回の写生会の会場である堅田は、琵琶湖の水運・漁業など、湖上の特権を持つ堅田衆(湖族)が栄えた歴史ある町です。その町並みをはじめ、蓮如や一休和尚、松尾芭蕉ゆかりの寺院、浮御堂、堅田漁港など、趣深い湖辺の風景が魅力です。
今回は本部として本福寺の本堂をお借りして開催しました。
はじめに講師から風景を描くポイントや写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ描きたい風景を探しに堅田の町へ。講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。
15:30からは、本福寺本堂にて作品鑑賞会を開催。お互いの作品を見ながら感想を言い合ったり、ご自身の作品について講師に質問されている方も多くいらっしゃいました。一般の方と学生との交流も生まれ、学生にとっても刺激のある時間になったことと思います。
講座終了後、受講者のみなさんからは、
「すごく楽しかったです。しばらく絵を描くことから離れていたので、貴重な時間と体験させていただきました。」
「堅田ははじめてでしたので、こんなにいい景色がたくさんあるところを知れて感激です。」
「目の前の景色をどのように表現すればよいのか迷うばかりですが先生のアドバイスには本当に助けられました。」
など、たくさんのご感想をいただきました。
近江学研究所では、滋賀県内の風景を、さまざまな視点・アプローチで表現した作品を集めた公募展「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2022 風景展」の出品作品を募集しています。詳細は下記をご覧ください。
【出品申込締切 2022年10月29日(土)〔当日消印有効〕】
https://omigaku.org/fundamental/region/#ominoyume
淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会
お申込みの皆さま
本日(10/8)の写生会は、予定通り開催いたします。
寒さ対策、新型コロナウィルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。
成安造形大学附属近江学研究所 10月8日(土)7:15
【講座映像視聴会】
日時:9月24日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 多目的室
講師:渡邊嘉久 氏(株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師)※映像出演
対談:真下武久(本学准教授・近江学研究所研究員)
2022年度第2回目の公開講座をオンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は9月9日から9月23日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。
今回は、今年3月に発刊した文化誌『近江学』第13号掲載の
「長浜の漆文化の継承 曳山修復を手がける塗師 渡邊嘉久氏」に登場する
株式会社渡邊美術工藝 代表取締役 渡邊嘉久さんを講師にお招きし、
取材を行った本研究所の真下武久研究員とともに、
本には書ききれなかった渡邊さんのお仕事や長浜の漆文化についてお話しいただきました。
講座前半では、まず「漆」そのものの特徴についてご解説いただいた後、
長浜と漆の歴史や渡邊さんご自身が漆のお仕事を継承されるまでのエピソード、
そして、曳山修復をはじめとする様々なお仕事の様子から
漆文化継承のために行われている現在の活動に至るまで、幅広くお話しいただきました。
後半は、渡邊さんが現在取り組まれている常喜椀の復刻や、
漆を接着剤として使用する金継ぎ教室について、
実際の作品を見せていただきながら、真下研究員と対談を行いました。
【受講者アンケートより抜粋】
「余呉で漆から樹液をとっていること初めて知りました。」
「いろいろなアイデアで漆の良さを広めてらっしゃること素晴らしいです。伝統として残してほしいです。」
「常喜椀というものを初めて知りました。後継者不足や後継者の技術向上の場の不足など問題は沢山ありますが、これから先も引き継いで行ってほしいと思いました。」
「少々大津祭りに関与している者にとって後継者不足、資材不足等同じような問題を抱えておられる現状がつぶさに分かりました。」
渡邊嘉久 氏(株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師)
1963年(昭和38年)長浜市生まれ。大学卒業後、銀行員などを経て家業の渡邊仏壇店の三代目として漆塗りの仕事に就く。父渡邊信雄のもとで浜仏壇の漆塗り、長浜曳山漆工品の修復に携わる。2010年(平成22年)株式会社渡邊美術工藝を設立し代表に就任。それ以降、各地の山車修復の仕事を手がけるようになる。仏壇仏具の漆塗り、山車の修復と並行して、長浜漆器『常喜椀』の製造販売、長浜に漆の木を増やす活動にも取り組む。
講師:渡邊嘉久 氏|株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師
対談:真下武久(本学准教授・近江学研究所研究員)
2022年度2回目となる公開講座では、長浜仏壇塗師で株式会社渡邊美術工藝 代表取締役の渡邊嘉久氏を講師にお迎えします。
文化誌「近江学」第13号では、渡邊氏へのインタビューを通して、技術の挑戦が常に求められる曳山修復の話を中心に、先代から続く浜仏壇の仕事や、長浜市常喜町の漆文化を辿る活動などを広く紹介しました。
本講座では、誌面でお伝えできなかった、渡邊氏が手がける仕事やその人柄を本研究所研究員の真下武久准教授が映像を通してお伝えしていきます。
こちらは先日長浜市にておこなった講座映像収録の様子です。
本講座はオンデマンド講座もしくは、大学にて実施する講座試聴会でご覧いただけます。
ぜひお気軽にお申し込みください。
【ご自宅で受講する「オンデマンド講座」】
配信期間|9月9日(金)12:00–9月23日(金)24:00
料 金|一般 500円
お申し込みはこちらから。(外部サイト)
※本講座は予め録画した講座映像を配信期間中にいつでもご覧頂けます。
※講座映像の視聴にはGmailアドレスが必要です。お持ちでない方はGoogleアカウントを作成し、Gmailアドレスを取得の上、お申込みください。
※2022年度近江学フォーラム会員さま・本学学生・本学教職員は別途ご案内しておりますオンデマンド講座申込フォームからお申込みください。
【大学で受講する「講座映像視聴会」】
開催日時|2022年9月24日(土) 11:00~12:30
料 金|一般 500円(当日受付にて徴収いたします)
※2022年度近江学フォーラム会員さま・本学学生・本学教職員は無料でご参加いただけます。
場 所|成安造形大学 多目的室(聚英館2階)
対 象|オンデマンド講座の受講が困難な方(中学生以上)
申込締切|2022年9月12日(月)必着
お申し込みはこちらから。(大学サイト)
【講師プロフィール】
渡邊嘉久 氏|株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師
1963年(昭和38年)長浜市生まれ。
大学卒業後、銀行員などを経て家業の渡邊仏壇店の三代目として漆塗りの仕事に就く。
父渡邊信雄のもとで浜仏壇の漆塗り、長浜曳山漆工品の修復に携わる。
2010年(平成22年)株式会社渡邊美術工藝を設立し代表に就任。
それ以降、各地の山車修復の仕事を手がけるようになる。
仏壇仏具の漆塗り、山車の修復と並行して、
長浜漆器『常喜椀』の製造販売、長浜に漆の木を増やす活動にも取り組む。