おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

【展覧会情報】「淡海の夢2023風景展」「20回記念作品展」開催スタート

今年で20回目の開催を迎える「淡海の夢2023風景展」。
この展覧会は、滋賀(近江)の魅力あふれる風景を表現した作品を
一般の方から公募し、ご応募いただいたみなさまの絵画や写真作品を展示しています。
今年も風景画の魅力がつまった43作品が集まりました。
ぜひ、ご高覧ください。

【展覧会概要】
棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2023風景展
会期 11月27日(月)~12月9日(土)
時間 11:00~17:00
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト
休館日 日曜
入場無料

●同時開催 淡海の夢 風景展 20回記念作品展
「淡海の夢 風景展」20回目の開催を記念して、本展に関わりの深いアーティストによる作品展を開催します。
それぞれの作家がそれぞれの視点で描く近江の魅力的な風景に出会うことができる展覧会です。
《出展作家》ブライアン・ウイリアムズ|西久松吉雄|待井健一|北村美佳|服部由空|永江弘之
《会場》成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーウインドウ
※会期・時間・休館日等は「淡海の夢2023風景展」と同様

●関連企画 アーティストトーク
12月9日(土)第1部 13:30-14:20|第2部 14:30-16:30 参加無料・事前申込不要
会場 I棟1階プレゼンルーム(アートサイト横教室)

第1部は、「淡海の夢 風景展」20回目の開催を記念して、風景画家のブライアン・ウイリアムズ氏と企画者の永江弘之によるトークショーを開催します。長年、近江の風景を見つめ、描き続けてこられた二人が近江の風景や風景画の魅力について語り合います。
第2部は、永江弘之が風景写生の醍醐味や公募展に寄せられた展示作品について語ります。
ご興味のある方は是非ご参加ください。入場無料です。

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企画・監修/永江弘之(ながえひろゆき)(成安造形大学教授)
協賛/株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
主催/成安造形大学附属近江学研究所
問合せ 成安造形大学附属近江学研究所 077-574-2118

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出品作品43作品
一般公募作品 42点 (全応募者の作品を展示)
賛助作品   1点

【受賞作品】50音順
近江学研究所所長賞 1点
黛 福信 「置き去り舟のある湖畔Ⅰ」

ブライアン・ウィリアムズ賞 1点
岩本 典章「一日の始まり」

クサカベ賞 5点
加地 篤 「琵琶湖が見える」
木村 葵 「堅田港にて」
平岡 正己「キャンパスから湖西線」
深尾 ジャネット メイ「Carry On!(そのまま頑張り続けてくれ)」
溝辺 行雄「渓流坂本」

ホルベイン賞 5点
砂田 智司「新緑の余呉湖」
瀧本 小春「おとせの浜」
徳山 綾子「秋の唄」
藤野 博 「夕暮」
YU MEILIN「夏の片隅に」

2023年11月27日|Categories: お知らせ, イベント|

【開催決定】第14回近江学フォーラム現地研修

第14回近江学フォーラム現地研修「紫式部ゆかりの古刹 石山寺を歩く」に
お申込みのフォーラム会員のみなさま

本日(10/28)の現地研修は、予定通り開催いたします。
ご体調や気温の変化に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 10月28日(土)7:15

2023年10月28日|Categories: お知らせ, 近江学フォーラム|

【開催決定】「淡海の夢2023写生会」近江八幡・八幡堀と城下町写生会

淡海の夢2023写生会 近江八幡・八幡堀と城下町写生会
お申込みの皆さま

本日(10/14)の写生会は、予定通り開催いたします。
マスクの着用は各自でご判断いただき、
発熱等の症状のある方や体調の優れない方は参加をお控えください。
また、暑さ寒さ対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 10月14日(土)7:15

2023年10月14日|Categories: お知らせ, 公開講座|

2023年度 研究テーマ「惣」について

2023年度 研究テーマ

2023年度から新たに3ヵ年の「近江のコミュニティ『惣・座・講』研究プロジェクト」がスタートしました。
コミュニティは、それが育まれる地形や位置、時代背景による社会状況などによって様々に変化します。また、その分類としては、地縁のコミュニティ、生業のコミュニティ、そして互助や趣味、嗜好によって形成されるコミュニティとして捉えることができます。それを踏まえて1年目は、地縁=「惣」、2年目生業=「座」、3年目互助・趣味・嗜好=「講」とテーマづけました。
今年度は近江の「惣」について近江学の視点で読み解きながら、現代の課題にも目を向け研究活動を進めています。

出町地区の地蔵盆のようす|岡村益夫氏提供

研究者一覧(50音順)

東 幸代 (滋賀県立大学 人間文化学部 地域文化学科 教授)
今森光彦 (写真家・成安造形大学 客員教授)
草野顕之 (大谷大学 名誉教授)
田口真太郎 (成安造形大学芸術学部 助教)
深町加津枝 (京都大学大学院地球環境学堂 准教授)
水野 章二 (滋賀県立大学 名誉教授)
水本邦彦 (京都府立大学・長浜バイオ大学 名誉教授)
和田光生(大津市文化財保護課 主査)

木村至宏 (成安造形大学附属近江学研究所顧問)

石川 亮 (成安造形大学芸術学部 准教授・附属近江学研究所研究員)
小嵜善通(成安造形大学芸術学部 教授・学長・附属近江学研究所所長)
加藤賢治 (成安造形大学芸術学部 教授・副学長・附属近江学研究所副所長)
真下武久(成安造形大学芸術学部 准教授・附属近江学研究所研究員)

成果発表 文化誌「近江学」第 15 号(2024 年 2 月 10 日発刊予定)

2023年8月29日|Categories: 研究プロジェクト|

近江学フォーラム会員限定講座「大津絵と疱瘡絵―近江発、禍への絵画的対抗手段―」講座映像視聴会 報告

令和5年度 第2回 近江学フォーラム会員限定講座
「大津絵と疱瘡絵―近江発、禍への絵画的対抗手段―」

【講座映像視聴会】
日時:7月19日(水)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
横谷賢一郎 氏|大津市歴史博物館学芸員

令和5(2023)年度第2回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は7月4日から7月18日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

今年度の近江学フォーラムのテーマは「禍 転じて」。
2回目の会員限定講座では、大津絵と疱瘡絵について
大津市歴史博物館の学芸員である横谷賢一郎氏にご講演いただきました。

新型コロナウイルスの脅威にさらされて3年。
過去に猛威をふるった疫病のひとつに「天然痘」があります。
強い感染力と高い致死率、そして深刻な後遺症は、
当時の人々にとって脅威でしかありませんでした。
疫病に対抗するために、人々は、神の仕業として、
その神を歓待してもてなし、なだめ、そして送り出しました。
講座では、大津絵や疱瘡絵という絵画が生まれた背景や、
絵に込められた意味や願いについてもお話いただきました。

受講者のみなさんからは、
・大津絵は身近にありながら、歴史的背景など、全く知らなかったので、大変興味深かったです。
・昔から定期的に疫病が流行り、今も昔も、かからないように、かかっても軽症で済むようにと願うのは変わらないのだなと思いました。
・もともと、民画であり土産物である大津絵に関心があったので、とても興味深くお聞きしました。絵画に厄除けの役割があるというのが面白いです。
・かつて疫病として、庶民ならず高貴な人にも恐れられた天然痘を沈静化するため、巨大な腕力を持った源為朝や坂田金時などが大津絵に描かれたことを知り興味深いものがあった。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

横谷賢一郎 氏(大津市歴史博物館学芸員)
1968年、東京都生まれ。1993年、同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻卒業。同年より大津市歴史博物館学芸員。専門は、日本近世絵画史。特に18世紀の京派の絵師たちを専門とするほか、大津市歴史博物館では、大津絵をはじめ、近江八景の肉筆・浮世絵作品、ご当地絵師のほか、書跡・陶磁器・漆工芸など江戸時代の美術工芸全般を担当している。2019年には、パリ日本文化会館で「OTSU-E Paintures Populaire du Japon(日本の庶民絵画大津絵)」を担当した。

2023年7月25日|Categories: 近江学フォーラム|

第19回参与会議 報告

令和5年7月10日(月)10時から第19回附属近江学研究所参与会議を開催しました。
参与会議は、県内の経済、文化、宗教、芸術など第一線でご活躍される参与の方々と、
成安造形大学の理事長、学長をはじめとする関係者にご出席いただき、
近江学研究所の活動に対してのご意見をいただくという重要な会議です。

会議では、研究所の昨年度後期から今年度前期の事業報告と研究活動についてスライドで紹介し、参与の方々並びに学内関係者からご意見をいただきました。

参与の皆様からは、本研究所がオンデマンド講座をはじめ、今のインターネット社会に対応しながら、公開講座のPR動画制作やSNSアカウントの強化など、研究活動の発信力を高めていることのほか、三井寺の古文書などタイムリーなことを取り上げている点についても高い評価をいただきました。
一方、紀要の電子化などについて、研究成果をインターネットを通じて広げていくのは素晴らしいことであるが、「本という形のあるものを残していくことも重要」ではないか、といったご意見がありました。

また、今年度からスタートした「近江のコミュニティ『惣・座・講』研究プロジェクト」に関する研究報告については、
参与の皆様から、「惣・座・講」は一般的に分かりにくいテーマであること、単体ではなく絡み合うテーマであることなどから、どのようにまとめて伝えていくのか大変興味深い。
滋賀県は、地形的に各地域にさまざまな特色があり、それは、惣で村を守ってきた歴史であるともいえる。比叡山や三井寺の存在もあることから、宗教的な側面も重要である。中世からの惣・座・講を現代とどのようにつないでいくのか期待したい。とのご意見をいただきました。

また、次回の文化誌『近江学』が第15号となることから、15年の研究が多岐にわたるため、20号の発刊や近江学研究所開設20年を迎える際には、これまでの研究をもう一度くくり直すと、素晴らしいものが残るのではないか、といったご意見もありました。

今回の参与会議でいただいた様々なご意見を今後の事業運営や研究活動に活かしながら、開設20周年に向けて、ますます近江学研究を深めていきたいと思います。

2023年7月20日|Categories: 研究プロジェクト, 研究員の活動|
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