おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

フィールドワーク

第14回近江学フォーラム 現地研修「紫式部ゆかりの古刹 石山寺を歩く」報告

2023年10月28日(土)に、第14回近江学フォーラム 現地研修「紫式部ゆかりの古刹 石山寺を歩く」を開催しました。
昨年度に引き続き、現地集合・現地解散、午前と午後の二部に分けて人数を分散して実施しました。

今回の現地研修には、近江学フォーラム会員のみなさま45名(午前の部23名/午後の部22名)、スタッフ10名が参加。
当日、天気予報では雨が降るかどうか微妙な予報が出ていましたが、午前も午後も傘不要で過ごしやすいお天気となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいた石山寺のみなさまありがとうございました。

■現地研修のようす

 

今回の研修では石山寺参事の田中眞一様に境内各所についてご解説いただきました。
東大門からスタートし、比良明神影向石、観音堂、毘沙門堂を経て硅灰石の前へ。

  

寺名にも由来する雄大な硅灰石の前で記念写真を撮影したのち、
すぐ横の階段をのぼり鐘楼へ、そして多宝塔へと向かいます。

 

多宝塔では、特別に扉を開けていただき、内部のようすを拝見することができました。
その後、月見亭を経て豊浄殿へと向かい「石山寺と紫式部展」を見学しました。

 

豊浄殿を出た後は、最も奥にあり神秘的な雰囲気に包まれている八大龍王社へ。

 

最後に本堂へと向かい、紫式部の間について加藤副所長から解説があったあと、
特別拝観として本堂内陣へと入らせていただき、
鷲尾龍華座主から石山寺についてお話いただきました。
その後、石山寺で俳聖・松尾芭蕉が詠んだ俳句
「石山の石にたばしる霰かな」を表現したお菓子「たばしる」(茶丈藤村)を
みなさんにお配りし研修を終了しました。

(写真:真下武久研究員)

■参加者アンケートより(一部抜粋)

「とても貴重なお話と分かりやすい解説を聞き、参拝しただけでは知り得ない事柄ばかりで楽しかったです。ますます大津の地に愛着が沸きました。」
「天候にも恵まれ有意義な一日でした。御座主からの説明も分かりやすく良かったです。」
「とても興味深いものでした。説明も非常に丁寧で分かりやすかったです。近江学フォーラムならではの、普段は見ることができないところまで見せていただきありがとうございました。
「石山寺を何度も参拝していますが、東大門の淀君の紋や、本堂の菊が裏を向いているなど、普通に参拝しているだけでは気がつかなかったことを知ることができて充実した時間を過ごすことができました。」

2024-02-09T13:05:39+09:002023年11月2日|フィールドワーク, 近江学フォーラム|

第13回近江学フォーラム 現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」報告

2022年10月15日(土)に、第13回近江学フォーラム 現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」を開催しました。
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、バスでの移動は行わず、
現地集合・現地解散、午前と午後の二部に分けて人数を分散して実施しました。

今回の現地研修には、近江学フォーラム会員のみなさま39名(午前の部22名/午後の部17名)、スタッフ8名が参加。
当日は朝から快晴で日中は少し暑いくらいの良いお天気となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいた園城寺(三井寺)のみなさまありがとうございました。

■現地研修のようす

 

仁王門を出発後、加藤副所長の解説を聴きながら釈迦堂、鐘楼を経て金堂へ向かいます。
金堂内では、秘仏である本尊や数々の仏像、そして金堂の建造物としての特徴などについて加藤副所長がお話ししました。

金堂の次は閼伽井屋を見学。
ここでは石川研究員から本堂と湧き水との関係性などについてお話がありました。

 

特別拝観の光浄院客殿では、本研究所の参与でもある福家俊彦 長吏に
書院造の特徴などについて詳しくご解説いただいた後、
小嵜所長が襖絵について解説しました。

 

光浄院客殿を出た後は、加藤副所長の解説を聴きながら
霊鐘堂や一切経蔵、三重塔、唐院などを見学。
文化財収蔵庫へ向かいます。

 

文化財収蔵庫では、再び福家 長吏にお越しいただき、
現在ユネスコ「世界の記憶」の国際登録に向けて国内候補に選定されている
円珍に関する貴重な文書典籍に関してお話いただきました。
その後、文化誌『近江学』第13号で小嵜所長が執筆された
「園城寺 勧学院客殿障壁画」について小嵜所長の解説を聴いていただき、現地研修は終了。

 

最後に、お時間のある方を対象にオプションツアーとして
加藤副所長が百体堂、観月舞台、観音堂をご案内しました。

(写真:真下武久研究員)
※光浄院客殿および文化財収蔵庫内の写真は
特別に許可をいただいて記録用に撮影したものです。

■参加者アンケートより(一部抜粋)

「住宅建築から障壁画まで、くわしく説明して頂き、大満足の1日でした。」
「福家様にお話を聞けてありがとうございました。」
「何度も訪れた三井寺でしたが、今日は知らないことばかり、貴重な体験をさせていただきました。」
「小嵜先生の日本画の見方の説明がおもしろかったです。柱の丸、角の違いも勉強になりました。時代によってふすま絵の描き方や好みがある事も興味深かったです。」
「50年振りに三井寺を参拝し、当時を懐かしく思い出すとともに、貴重な場所も拝見でき非常に価値のある研修でした。」

2022-10-19T15:37:24+09:002022年10月19日|フィールドワーク, 近江学フォーラム|

現地研修「草津宿と朝鮮人街道 八幡別院を訪ねて」報告


平成29年10月14日(土)に、第9回近江学フォーラム 現地研修「草津宿と朝鮮人街道 八幡別院を訪ねて」を開催しました。
近江学フォーラム会員のみなさん70名、スタッフ9名が参加しました。天候が心配されましたが、午後には晴れ間が出るほどの研修日和の一日となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいた地域のみなさまありがとうございました。
(写真:永江弘之研究員)

2班に分かれて、草津駅から東海道へ向かいます。

2班に分かれて、草津駅から東海道へ向かいます。


■草津宿本陣 
草津宿街道交流館館長の八杉淳先生に、皇女和宮や新撰組など幕末の要人が立ち寄ったという草津宿本陣で、臨場感あふれる解説をしていただきました。
草津宿本陣

草津宿本陣


八杉先生のわかりやすく面白い解説

八杉先生のわかりやすく面白い解説


貴重な本陣の内部についても解説。

貴重な本陣の内部についても解説。


■草津宿街道交流館
草津宿街道交流館では、江戸時代の「旅」の風情や、街道沿いの人々の暮らしに触れていただきました。
草津宿街道交流館

草津宿街道交流館


学芸員さんより宿場町の成り立ちについてお話を聴く。

学芸員さんより宿場町の成り立ちについてお話を聴く。


■御料理処「宝山園」
創業50年の四千坪の日本庭園に包まれた御料理処『宝山園』で風情あるお庭を臨みながらお食事をいただきました。
手の入ったお庭を見ながら昼食。

手の入ったお庭を見ながら昼食。



■本願寺八幡別院
朝鮮通信使は、2代将軍徳川秀忠以来、将軍就任祝いの祝賀使節として江戸を訪れた使節団で、第11代将軍まで、12度来日。約500名からなる朝鮮通信使一行は、必ず八幡で昼食をとりました。
午後からは、近江八幡 本願寺八幡別院へ。

午後からは、近江八幡 本願寺八幡別院へ。


八幡別院の書院にて、木村至宏近江学研究所顧問が解説。
当時正使・副使等をもてなした食器や、従事官の李南岡が書いた七言絶句を見学しました。
本堂では、加藤副所長が仏教文化の歴史について解説。
八幡別院 本堂

八幡別院 本堂


加藤副所長

加藤副所長


■近江八幡の街並み
朝鮮人街道を歩いて、八幡商人の屋敷跡が並ぶ近江八幡の旧市街地を自由見学します。 伴家住宅や西川家住宅等では、畳表や蚊帳等の商いで活躍した八幡商人の暮らしを、八幡堀では琵琶湖とつながる水運と街の発展を、日牟禮八幡宮では巨大松明や左義長で知られる火祭りとともに町衆の意気込みを、それぞれの場所で感じていただきます。
今回初めての試み。自由に近江八幡の散策。思い思いに交流しながら歩きました。

今回初めての試み。自由に近江八幡の散策。思い思いに交流しながら歩きました。


伴家住宅

伴家住宅


八幡掘

八幡掘


西久松所長から閉会のご挨拶

西久松所長から閉会のご挨拶

第7回近江学フォーラム現地研修 開催


2015年10月3日(土)、第7回目近江学フォーラム現地研修が行なわれました。
今年のテーマは、「近江の偉人の足跡を訪ねて」です。
近江学フォーラム会員限定講座として、9月26日(土)に「俳人・森川許六の絵画」と題して、大彦根城博物館学芸員の髙木文恵氏より講演いただき、現地研修で訪れる彦根の井伊家ゆかりの禅寺龍潭寺の森川許六の襖絵について、事前勉強を行ないました。

(撮影:津田睦美研究員)

(撮影:津田睦美研究員)


今年は近江の偉人を訪ねる現地研修です。
近江商人伊藤忠兵衛の生家、ヴォーリズ建築、彦根藩主井伊家ゆかりの寺、近世の俳人・絵師 森川許六の襖絵、小堀遠州作庭と伝わる庭など、それぞれの人物の足跡をたどりました。
当日は、現地研修を始めて一番のお天気に恵まれ、東京や福岡、和歌山、岡山などの遠方や、兵庫、大阪、京都、滋賀の京阪神から近江学フォーラム会員80名の方がご参加いただきました。
バス2台に分かれて、コースをめぐり、各箇所では解説を行いました。
多賀大社 参集殿

多賀大社 参集殿


昼食は、多賀大社参集殿へ。
昼食前には、多賀大社片岡禰宜によるごあいさつと、
食後は、木村所長によるミニレクチャーがあり、今回取り上げた偉人と彦根地域にまつわる歴史・文化のお話がありました。
ご挨拶   多賀大社 片岡禰宜

ご挨拶  
多賀大社 片岡禰宜


木村至宏所長によるレクチャー

木村至宏所長によるレクチャー


[コース案内]
■ 浄土宗 宗安寺/彦根市
佐和山城正門を移築した赤門がある宗安寺。石田三成の念持仏「千体仏」、本尊の阿弥陀如来像は淀殿の念持仏が祀られる。また大坂夏の陣で敗れた豊臣方の勇将木村重成の首塚でも知られています。
吉村俊昭研究員と加藤賢治研究員による木村重成の首塚の解説も行いました。
 
浄土宗 宗安寺 佐和山城正門を移築した赤門

浄土宗 宗安寺
佐和山城正門を移築した赤門



木村重成の首塚(撮影:津田睦美研究員)

木村重成の首塚(撮影:津田睦美研究員)


■ 臨済宗龍潭寺 /彦根市
井伊家発祥の地、井伊谷(現静岡県浜松市)から移建し開山した井伊家の菩提寺。
森川許六筆による山水・人物・花鳥・走獣など多様な襖絵、昊天和尚と小堀遠州合作と伝わる「鶴亀蓬莱庭園」など、井伊家との縁が深く、見所が多いお寺でした。
小嵜善通研究員による森川許六についての解説と、住職による 龍潭寺の歴史や庭園の解説を聞き、堪能しました。
臨済宗  龍潭寺

臨済宗  龍潭寺


(撮影:津田睦美研究員)

(撮影:津田睦美研究員)


住職による解説 (撮影:津田睦美研究員)

住職による解説
(撮影:津田睦美研究員)


森川許六筆と伝わる襖絵 (撮影:津田睦美研究員)

森川許六筆と伝わる襖絵
(撮影:津田睦美研究員)


■ 多賀大社
「伊邪那岐大神は淡海の多賀に坐すなり」(古事記712年)とあり、古くから多賀の地で、熊野・伊勢と並び厚い信仰を集める。多賀大社の総本山。多賀大社前の絵馬通りのおみやげ物も楽しみました。
多賀大社

多賀大社


■ 伊藤忠兵衛記念館/犬上郡 豊郷町
伊藤忠・丸紅の創始者、初代伊藤忠兵衛の旧邸、二代忠兵衛の生家である豊郷本家。繊維卸から「総合商社」への道を拓いた その足跡を見学しました。
記念館ボランティアスタッフの方が解説くださいました。
伊藤忠兵衛記念館 (撮影:津田睦美研究員)

伊藤忠兵衛記念館
(撮影:津田睦美研究員)


ガイドによる解説 (撮影:津田睦美研究員)

ガイドによる解説
(撮影:津田睦美研究員)


■ 豊郷小学校旧校舎群/犬上郡 豊郷町
昭和12年に竣工された「豊郷尋常高等小学校」。
丸紅の専務である古川鉄治郎による私財3分の2もの寄付を元に、ヴォーリズが設計され「東洋一の小学校」といわれた。地域のボランティアガイドの解説に合わせて、館内をめぐり、「貴賓室」「理科室」など特別見学しました。
豊郷小学校旧校舎群 (撮影:津田睦美研究員)

豊郷小学校旧校舎群
(撮影:津田睦美研究員)


豊郷小学校旧校舎講堂 (撮影:津田睦美研究員)

豊郷小学校旧校舎講堂
(撮影:津田睦美研究員)


(撮影:津田睦美研究員)

淡海の夢2015-堅田・湖族の郷写生会を開催しました

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10月18日(日)、淡海の夢2015「堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。
天候に恵まれ、暑さを感じるくらいの雲一つない快晴のなかで写生会はスタート。
一般のかた20名、学生10名の30名の参加をいただきました。
はじめに、堅田漁業会館前で企画者の永江研究員から写生のポイントの解説やコツのレクチャーがあり、その後参加者のみなさんは写生場所を探しに行かれました。
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快晴で琵琶湖も空も青々と美しく、絶好の写生日和
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講評会では、永江研究員と本学非常勤講師の待井先生から、参加者の描きたかったポイントや、狙いなどを聞きながら丁寧な講評が行われました。
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思い思いの場所で描かれた作品の講評をする講師の永江研究員と待井先生
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講評では琵琶湖と空の構図のバランスのとり方や、今回のような快晴の日の写生のポイントの解説がありました。
快晴の風景には、空の青さの影響で影の色に青味があったり、明暗がはっきりするので、そこもよく観察するとより魅力的な絵になるとのアドバイスがありました。
野外での写生の醍醐味を味わうことができる一日になりました。
またこの日は、堅田にぎわい市も開催されていて、堅田の町はにぎやかな一日となっていました。
堅田にぎわい市の様子
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淡海の夢2015-仰木・棚田里山写生会開催しました


6月20日(土)に、淡海の夢2015「仰木・棚田里山写生会」を開催しました。
前日までの雨で、天候が心配されたものの、当日は午前中に少し雨が降りましたが、曇り空の過ごしやすい一日となりました。
一般の参加者22名、学生20名のみなさんが参加いただきました。
今年で12年を迎えた仰木写生会。
これまでは大津市仰木・平尾地区の棚田風景を写生ポイントとして、
地域の方々に協力いただき開催してきましたが、
12年目の今年は平尾より比叡山側にある上仰木地区にポイントを移し、開催することになりました。

開催にあたり、上仰木自治会館にて写生会企画者の永江弘之研究員からの開催のあいさつと、
写生ポイントなどの説明が行われました。
その後、参加者のみなさんは、写生へ向かわれました。
高台から見渡す棚田と集落、その奥に広がる琵琶湖。
奥行きのある魅力的な風景が広がっています。



15時半頃、永江弘之研究員と、イラストレーション領域の阪東勲講師による講評会が上仰木自治会館にて行なわれました。
最後には、永江先生、阪東先生の作品についても説明があり、
約1時間、みなさん熱心に聞き入っておられました。


参加者のみなさんからは素晴らしい写生場所であった。講評が参考になった。という喜びの声をいただきました。
次回は、10月18日(日)淡海の夢2015堅田・湖族の郷写生会を開催します。
申込み・詳細は>>>こちらから

淡海の夢2015-坂本・石垣と里坊の町写生会開催しました


5月23日、大津市坂本にて、公開講座「淡海(おうみ)の夢 坂本・石垣と里坊の町写生会」を開催しました。
曇り空の過ごしやすい写生日和となり、一般37名、学生約20名の方が受講されました。
講師は、風景画家・イラストレーション領域准教授の永江弘之研究員と、アーティストの阪東勲非常勤講師。
集合は、最澄が生まれたお寺である生源寺境内。
永江研究員より坂本の写生ポイント解説があった後、
滋賀院門跡前や、慈眼堂付近、日吉大社前など、思い思いの場所での写生を行いました。
今回ははじめて写生会に参加する方もおられ、開会の後に永江先生からレクチャーが行われました。

永江先生(左)からアドバイスを受ける受講者さん

永江先生(左)からアドバイスを受ける受講者さん



成安造形大学で取組んだ日吉大社蔵長沢芦雪筆「猿図絵馬」の復元模写した絵馬が完成し、先日(5月19日)に西本宮拝殿に奉納しました。
今年は日吉大社さんのご協力で、参加者の皆さんは特別に無料拝観ができ、学生の力作を皆さんに見ていただくことができました。
日吉大社西本宮拝殿にて。絵馬の奉納式。

日吉大社西本宮拝殿にて。絵馬の奉納式。


講評会は、生源寺境内にある別当大師堂にて行いました。
一人一人の作品について、講師より的確なアドバイスがあり、みなさん熱心に耳を傾けられていました。

阪東先生のスケッチ作品

阪東先生のスケッチ作品


次回の淡海の夢は6月20日(土)開催の仰木・棚田写生会です。
今年度は、これまで開催してきた仰木平尾地区の棚田から、上仰木地区の里山・棚田の場所へ変更します。
写生会はどなたでも参加できます。ご興味のある方は是非ご参加ください。

『歩こう♪大津北 観光・健康マップ&ブック』が完成しました!

完成した「観光・健康ウォーキング MAP&BOOK」

完成した「観光・健康ウォーキング MAP&BOOK」


大津北商工会・びわこ成蹊スポーツ大学・成安造形大学で共同で取り組んできた『歩こう♪大津北 観光・健康マップ&ブック』が完成しました!
この取り組みは「大津北商工会」の管内である2つの大学(びわこ成蹊スポーツ大学・成安造形大学)と連携した「大津北商工会・管内大学連携委員会」が、この事業は、滋賀県「県内大学を活用した観光交流モデル検討事業」、環びわ湖大学・地域コンソーシアム「大学地域連携課題解決支援事業2014」の事業の一環として行われました。近江学研究所からは、加藤賢治研究員と大原歩研究員が参加しています。
ミーティング

ミーティング


2014年9月より活動を開始。月に一度はミーティングを行ないました。
地域の特性と、それぞれの大学が保有する資源(人材・研究等)を生かしたまちおこしと観光振興を目的として、観光・健康ウォーキングコースの開発とマップの制作、そしてウォーキングイベントを開催しました。
今年度は、堅田・真野・衣川をマップのエリアに選び、共同でフィールドワークを実施。消費エネルギーの検証・健康効果を算出するなど、ウォーキングについてはびわこ成蹊スポーツ大学の新宅幸憲先生とゼミの学生である浅野雄平さん(4年生)が中心になって担当しました。
ウォーキングコースの選定

ウォーキングコースの選定


コースの道の状況や、歴史ポイント、見所になる眺望などを確認

コースの道の状況や、歴史ポイント、見所になる眺望などを確認


大津北商工会の役員メンバーも一緒に、コースを検討していきました

大津北商工会の役員メンバーも一緒に、コースを検討していきました


マップやブックのイラスト・デザインは、本学イラストレーション領域が制作。
監修として本学イラストレーション領域のMON先生、イラストは小林佳紫さん(研究生)、デザイン・編集は森田存さん(非常勤講師)・新岡良平さん(領域アシスタント)が担当しました。
また近江学研究所は、地域の歴史文化資源ポイントをまとめたコースの選定や、地図制作のコーディネートを担当するなどそれぞれの持ち味を集結した「観光・健康マップ&ウォーキングBOOK」となりました。
完成記念ウォーキング
完成を記念して、2015年3月15日(日)「楽しい!おいしい!観光・健康ウォーキング~本堅田・衣川編~」を開催しました。びわこ成蹊スポーツ大学の田中瑛さん(大学院生)による準備体操レクチャー、新宅先生により仲間作りあそびを行い気持ちと体がほぐれたところでウォーキングを開始。近江学研究所の加藤研究員による歴史・名所解説を受けながら地図を片手に歩きました。お昼ごはんは、堅田の特産品を使ったお弁当にシジミ汁と堅田の和菓子のセット。1日を通してウォーキングの魅力を伝える機会となりました。
比良山と内湖をながめる公園で準備体操

比良山と内湖をながめる公園で準備体操


びわこ成蹊スポーツ大学学生による準備体操のレクチャー

びわこ成蹊スポーツ大学学生による準備体操のレクチャー


成安造形大学附属近江学研究所加藤研究員による史跡ポイントで楽しい歴史解説

成安造形大学附属近江学研究所加藤研究員による史跡ポイントで楽しい歴史解説


地図をみながらウォーキング

地図をみながらウォーキング


3月後半からは、堅田駅前観光案内所や大津北商工会、堅田の各店舗などに設置されていますので、見かけましたらお手に取ってみてください。
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『歩こう♪大津北 観光・健康ウォーキングMAP』
発行日:2015年3月15日
発行:大津北商工会・管内大学連携委員会
編集・制作 成安造形大学・びわこ成蹊スポーツ大学
イラスト:小林佳紫
デザイン:森田 存
ウォーキング見所解説テキスト:成安造形大学造形大学附属近江学研究所 加藤賢治
『歩こう♪大津北 観光・健康ウォーキングBOOK』
発行日:2015年3月15日
発行:大津北商工会・管内大学連携委員会
監修:びわこ成蹊スポーツ大学 新宅ゼミ
協力:成安造形大学造形大学附属近江学研究所 
編集・制作 成安造形大学
イラスト:小林佳紫
デザイン:森田 存
問合せ:大津北商工会本所
電話077-572-0425
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「わがまち再発見!仰木学区里山めぐりマップ」完成しました!


大津市仰木学区自治連合会からの依頼により、大津市「わがまちづくり市民運動推進会議支援事業」として2014年度夏から取り組んできたマップが完成しました。
デザイン監修として、イラストレーション領域のMON准教授が担当し、イラストはイラストレーション領域研究生(当時)の小林佳紫さん、デザイン編集はイラストレーション領域非常勤講師の森田存さん、アシスタントの新岡良平さんが担当しました。
近江学研究所では、仰木地区との制作スケジュールの調整や、掲載内容の情報提供などでバックアップをしました。
イラストが素敵!
イラストを担当した小林さんは、近江学研究所の研究活動「仰木ふるさとカルタ制作」に学生スタッフとして3年にわたって仰木地区へフィールドワークをし、地域の方の聞き取り調査や、カルタの絵札の作画に精力的に取り組んでくれました。
今回のマップはその集大成として、とても素敵なイラストになりました。

仰木地区にて「仰木ふるさとカルタ」ための聞き取り調査をする小林さん(左)

仰木地区にて「仰木ふるさとカルタ」ための聞き取り調査をする小林さん(左)


「わがまち再発見!仰木学区里山めぐりウォーキング」
マップ完成記念として、「わがまち再発見!仰木学区里山めぐりウォーキング」と題して、
2015年3月8日(日)に仰木学区自治連合会主催でウォーキング大会が開催されました。
里山めぐりウォーキングの様子

里山めぐりウォーキングの様子


近江学研究所からは講師として、歴史・史跡解説を加藤賢治研究員が、地域・マップ制作の報告として大原歩研究員が参加しました。
仰木地区や大津から集まった約40名のみなさんと、地図を片手に仰木集落内~比叡山の中腹あたりにある滝つぼ神社まで約3kmの道のりを散策しました。
滝壷神社では、五穀豊穣の祈りをこめた例祭に参列し、参拝・般若心経を唱え、この一年の田植えのはじまりを感じる神秘的な時間をすごすことができました。
山路神社前で加藤研究員が解説

山路神社前で加藤研究員が解説


仰木から比叡山横川へあがる入り口に立つ「元三大師の道標」

仰木から比叡山横川へあがる入り口に立つ「元三大師の道標」


滝壷神社には、「闇龗神」(クラオカミノカミ)という龍神が奉られている。

滝壷神社には、「闇龗神」(クラオカミノカミ)という龍神が奉られている。


今後、このマップは、仰木の活性化活動に活用されていきます。
仰木市民センターにて配布されています。
ぜひ、お手にとって見ていただけるとうれしいです。
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マップ概要
『わがまち再発見!仰木学区里山めぐりマップ』
発刊日:2015年3月8日
発行:仰木学区自治連合会
編集・制作:成安造形大学
協力:成安造形大学附属近江学研究所
イラスト:小林佳紫
裏面地図イラスト:大原歩
デザイン:森田存
「わがまちづくり市民運動推進会議支援事業」
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石川研究員:大津市景観広告フィールドワークプロジェクト報告

大津市が2010年から優良な景観重要広告を選定していくプロジェクトを行なっています。
古都大津に現存する景観広告(看板)に対し、景観を構成する重要な要素として位置付けていく試みです。
~「ちれん冊子」より~
本研究所の石川亮研究員は、大津市景観広告物選考員長として、学生の活動のコーディネートやサポート、選考を行ないました。2014年度は、成安造形大学の学生たちが、草津市の立命館大学工学部の学生たちと一緒に取り組み、各地をフィールドワークを行ない、景観になじむ個性のある看板を調査し、大学生が選定する「きらッと賞」などの選定に関わりました。
この度、その活動報告書ができましたので、ぜひご覧ください。
平成26年度 大津市景観広告物活動報告書PDFは>>>こちらから

指定番号1 八百与の看板

指定番号1
八百与の看板

指定番号4 御饅頭處餅兵の看板

指定番号4
御饅頭處餅兵の看板

指定番号6 本家鶴㐂(き)そばの看板

指定番号6
本家鶴㐂(き)そばの看板

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大津市Webサイトより
景観重要広告物の指定
〈景観重要広告物とは〉
まちなみの雰囲気に配慮した看板は、まち全体の景観の質を向上させます。また、屋外広告物は、まちの歴史的な背景を映し出す資源としても貴重なものです。時代を超えて継承されてきた広告物は、まちなみ景観に魅力的な味わいを添えるものとして、「古都大津」の景観を構成する重要な要素と言えます。
そこで、本市では、長年にわたり地域の皆さまに親しまれ、大津の景観の一部となってきた広告物が、将来に渡って保全および継承されることを願い、 「大津市景観重要広告物」を指定しました。
〈全国的にもめずらしい取り組み〉
全国には、景観法に基づく自主的な景観づくりを進めている景観行政団体と呼ばれる自治体が約470あります。景観法では、景観重要建造物として建築物などの指定について定められているところですが、広告物に重点を置いた制度はありませんでした。
景観重要広告物は、大津市独自の制度であり、地域の景観を構成する重要な要素として住民に親しまれてきた広告物を将来にわたって伝えるものです。
詳しくは大津市Webサイト >>>こちらから
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