近江―未来社会のかたち
「“MUSUBU地図”が伝えること」

【公開講座】
日時:9月30日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:金 再奎 氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター総括研究員)
石川 亮(本学准教授・近江学研究所研究員)
加藤賢治(本学教授・近江学研究所副所長)

今回の講座では、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの金 再奎(きむ ぜぎゅ)氏にお越しいただき、
私たちが直面している気候変動や自然災害といった課題を解決するため、
再生可能エネルギーの重要性、そして将来の地域社会の姿についてお話いただきました。

金 再奎 氏

また、金氏と共創し制作した「MUSUBU地図」の発案・企画者である
石川亮研究員から、自身の活動からMUSUBU地図の構想へつながるまで、
そして、MUSUBU地図のコンセプトやそれぞれの地図の読み解き方について解説いただきました。

石川 亮 研究員

加藤賢治 副所長

講座後半には「MUSUBU地図が伝えること」展のギャラリーツアーを開催。
ギャラリーアートサイトへ移動し、実際の地図を見ながら解説をしていただきました。

 

それぞれの地図から何が見えてくるのか、受講者のみなさまも1点1点熱心に見ておられ、
講師にも様々な質問が投げかけられました。

 

受講者のみなさまからは、
・今までのMUSUBU地図の変遷を知れとても良かったです。
・金先生の研究データと近江学の先生方の研究データが組み合わさった時に過去から未来までの滋賀県の在り方が現れる点が、非常に興味深く拝見致しました。
・何年にもわたりこの研究を続けてこられ、テーマによっていろいろな要素(レイヤー)をかけることで、考えや想像がふくらんでいく様子が感じられ、地図からこんな見方ができるのかと驚きました。
・地球環境、再生可能エネルギー。とても大切な課題を地図を見ながら再考でき有意義な時間をいただきました。
・石川先生、加藤先生の精神的な地図の見方大変心に残りましたが、それを科学的、工学的に結びつけていく過程の大切さ必要性を強く感じました。
・とても興味深く勉強になりました。最後に金先生がおっしゃった科学的データ根拠を感性に訴えるのに芸術の力が必要と言われた言葉が印象的でした。
などといったたくさんのご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

金 再奎 氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター総括研究員)
1970年、韓国亀尾市生まれ。2003年、京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻修了、工学博士。国立環境研究所ポスドク研究員を経て、2005年より滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員。現在、同センター総合解析部門総括研究員。専門は環境システム学。主な関心ごとに「地域に根差した持続可能な社会の将来ビジョンの作成とその社会実装手法」「気候変動緩和・適応策」などがある。

《関連展示》※2日間限定で「MUSUBU地図」を展示
会期:9月29日(金)・9月30日(土)
時間:11:00 ―17:00
会場:成安造形大学【キャンパスが美術館】
ギャラリーアートサイト