成安造形大学開学30周年記念 附属近江学研究所 特別公開講座
「禍 転じて-禍とともに暮らす 自然災害と里山の再生-」

【特別公開講座】
日時:5月13日(土)14:00~15:30
場所:和邇文化センター
講師:今森 光彦 氏(写真家、本学客員教授)

2020年度に予定していた今森光彦氏による特別公開講座は、
新型コロナウイルス感染症への対応のため、急きょ中止することになり、
その後、2022年度までの3年間は、特別公開講座の開催を見送ってきました。
そういった中で、ついに4年ぶりに成安造形大学の開学30周年記念事業の一つとして、
今森氏による特別公開講座を開催することができました。

講座では、文化誌『近江学』第14号の巻頭にある
今森氏のインタビュー「禍 転じて-再生への道筋」に
関連する写真をスクリーンに投影しながら、
人間や生き物にとって自然災害という「禍」がどういった意味を持つのか、
自然界の再生を促すために人間が与える「禍」とは、
「禍」によって生まれた美しい風景などについてお話いただきました。

受講者のみなさまからは、
・美しい自然の写真と今森先生の解説・エピソードで楽しく学ぶことができた。
・「禍」という言葉はあまり良くないイメージだが、講座を聞いて「禍」があるから私たちの暮らしがあり、美しい自然(風景)が生まれているのだと思った。
・「禍」は人・生物をたくましくするという考えに同感した。
といったたくさんのご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

今森 光彦氏(写真家、本学客員教授)
1954年、滋賀県大津市生まれ。写真家。成安造形大学客員教授。同大学附属近江学研究所参与。里山をキーワードに、日本各地を取材。特に滋賀県の琵琶湖水系は、30年以上のライフワークとなっており、地域に根ざした活動を精力的におこなう。また、東南アジアやアマゾンなどの熱帯雨林から、アフリカのサバンナ、砂漠まで世界の辺境地へ数多くのロケ、取材を重ねる。数多くの写真集、エッセイ集、写真絵本を出版している。1995年、木村伊兵衛写真賞受賞。 2009年、土門拳賞受賞。 2015年、地域文化功労者文部科学大臣表彰。