近江学フォーラムニュース | アーカイブ

近江学フォーラム会員限定講座「古地図に探る近江 地図に探る滋賀」を開講しました。

講座名:古地図に探る近江 地図に探る滋賀
日 時:平成22年11月13日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師:松井善和(県立長浜高校校長・国際地図学会会員)

現在、県立長浜高校校長でおられる松井善和氏は、若いころから古地図を収集されてきました。そのきっかけは小学校のころお父さんから古い地図をもらい、常にそれに慣れ親しんできたことから始まります。大学では美術教育を専門とされていましたが、地理研究室にも出入りし、美術だけでなく地理の教員資格も習得されておられます。本格的に古地図のコレクションを始められたのは、教職につき収入を得だしたころからで40年近くになり、コレクションのために東京はもちろん、遠く北海道まで足を運ばれることもあるそうです。
 古地図のコレクションの話から始められた講演では、いたるところで古地図に対する思い入れが聞く者に伝わってきました。会場には最も大事にされている大判の近江の古地図二点が展示され、「地図を読む」ことの実践に始まり、近江から滋賀へ時代と共に変遷する有様を丁寧に、具体的にお話しいただきました。特に廃藩置県の混乱期の話や、滋賀県の市町村合併の歴史の中での変化や失われた地名の話では、その地域の聴講者も多く非常に興味深く聞きいっておられました。地名は単にそれだけでなく、受け継がれてきた歴史や文化そして人々の生活までも関わっており、残し継がれていくことの大切さを改めて認識させられました。

近江学研究所研究員 辻喜代治

第2回近江学フォーラム現地研修「琵琶湖四島をめぐる」が実施されました!

10月16日(土)、近江学研究所主催「近江学フォーラム」会員限定の現地研修が行われました。
参加者71名、午前9時30分大津港出港、天気は快晴、琵琶湖汽船エコクルーズ船「megumi」で琵琶湖に浮かぶ四島(沖島・白石島・多景島・竹生島)をめぐりました。案内役は近江学研究所木村至宏所長。いつもの木村節も快調で四島をめぐりながら各島の解説や琵琶湖の民俗について詳しく語っていただきました。あまり上陸する機会がない多景島では、日蓮宗の「南無妙法蓮華経」という題目が彫られた題目岩を見学しました。
秋の一日、琵琶湖を満喫しました。

近江学フォーラム会報「近江通信紙Vol.4」発行しました

「近江通信紙」はフォーラム会員と研究所を結ぶ機関紙にあたるものです。
トップページに今年、20周年を迎えた大津市歴史博物館館長の松浦俊和氏のインタビューを掲載するなど中身もより充実しました。フォーラム会員の皆様からの身近な情報やエッセイなども掲載していきたいと思います。ご寄稿お待ちしております。

「近江通信紙」VOL.5は来年4月発行の予定です。

近江学フォーラム会員限定講座「まつりから見た近江の民俗史」開講しました。

講座名 まつりから見た近江の民俗史
日 時 平成22年4月24日(土) 10:40~12:00
場 所 成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師 米田実(日本民俗学会 会員)

4月24日(土)、近江学フォーラム会員限定講座の1回目の講座が「祭りから見た近江の民俗史」というタイトルで開講されました。
講師は日本民俗学会会員の米田実先生です。講義はまず、歴史学や考古学では語りきれない民俗伝承とは何かという話から始まり、近江の祭り、祭礼の特徴が多くの事例を通して解説されました。「祭礼には風流(ふりゅう)というものがあり、京都においては常に新しい趣向を凝らした奇抜な見世物が行なわれた。近江はその京都での風流をすぐに取り入れるが、そこからは変わらずその伝統を継承していくという特徴がある。したがって近江各地の祭礼を見ると、曳山や太鼓踊り、大松明など京都でそれぞれの時代に流行した祭礼の断片を知ることができる。」など、事例の一つが紹介されました。
また、講義の最後には、「近江は祭りや宮座の宝庫であるとしながら、速い速度でそれらが消えかかっている。今の時代に合わない祭礼を継承することの難しさは、これらを調査する中で常に感じ、問題意識を持っている。」と民俗伝承の保存という難題を訴えられました。
今に残されたものを検証し、新たな未来の価値観を生み出そうとしている近江学研究所にとって、今回の講義は大きな課題提起とそれを乗越えるたくさんのヒントを与えていただいたように思いました。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

近江学フォーラム会報「近江通信紙vol.3」が完成しました。

「近江通信紙」はフォーラム会員と研究所を結ぶ機関紙にあたるものです。
トップページに今年、浅井三姉妹で話題の畑裕子さんのインタビューを掲載するなど中身もより充実しました。今後はフォーラム会員の皆様からの身近な情報やエッセイなども掲載していきたいと思います。ご寄稿お待ちしております。

「近江通信紙」VOL.4は今年10月発行の予定です。

2010年度近江学フォーラム会員限定講座のご案内

~2010年度 近江学フォーラム会員限定講座のご案内~

2010年度近江学フォーラム会員限定講座が決定いたしました。
年間5回開催いたします。会員の皆様ぜひお申込いただきご参加ください。

■お申し込み手続き
・会員様のみご参加いただけます。
・公開講座のご案内チラシと同封してお送りした「申込みはがき」に受講希望の講座・会員No.・ 会員名をご記入のうえ投函してください。
・「申込みはがき」受付後、受講票をお送りいたします。受講の際に会員証と受講票をご持参ください。

■受講の際の注意事項
・各講座とも、講座開始30 分前から受付を開始いたします。
・ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。

【大学までのアクセス・お問い合わせはこちらをご覧ください】

近江学フォーラム会員限定講座 概要※画像をクリックすると拡大表示されます。 

※講座の日程・内容は変更する場合があります。

2009年度近江学フォーラム交流会を開催しました

2月6日(土)近江学フォーラム会員・研究員の交流会が開催されました。
雪が舞い寒さ厳しい日となりましたが、正午から成安造形大学内カフェテリア「結」で近江学フォーラムがスタートして初めてとなる交流会が行なわれました。
はじめに、当研究所の木村至宏所長の挨拶があり、続いて本学牛尾郁夫学長の挨拶、学内研究員の自己紹介がありました。

続いて第1回目の交流会を記念して、会場となるカフェテリア「結」の経営者である岩田康子社長を講師にむかえ、当日のメニューの紹介を含めて「近江のスローフード」について語っていただきました。
スローフードから、スローライフへということで、人間中心の社会から自然と共生する持続性可能な社会の実現が重要であるということ、また、近江商人の「三方よし」の営業理念をたとえに出され、売上に直接つながらなくても「世間よし」を念頭に、社会貢献を重要視する経済社会をつくることが大切であるということが話されました。

その後、スローフードをいただきながらの交流会がはじまりました。参加の会員さんは大学近辺の住宅街にお住まいの方や普段から民俗や歴史研究を続けておられる方などが中心で、おいしい食事はもちろんですが、近江学研究所木村所長をはじめ研究員らとの交流は、近江の風土を愛する熱心な参加者にとって大変有意義な会になったと思います。

今回ご参加いただけなかった会員さん、是非とも次回の交流会へご参加ください!
また、フォーラムの会員でない方は、ご入会いただき、次回の交流会にご参加ください!お待ちしております。

現在次年度近江学フォーラムの会員を募集しています。ご興味のある方は下記までご連絡ください。

近江学研究所 omigaku@seian.ac.jp 電話077-574-2118 fax 077-574-3595

報告:近江学研究所 研究員 加藤賢治

2009年度 近江学フォーラム会員交流会 参加者追加募集

平成22年2月6日(土)に実施いたします「2009年度 近江学フォーラム会員交流会」の参加者を若干名追加募集いたします。
参加をご希望の方は、既にお送りしました申込書またはお電話(077-574-2118)にてご連絡ください。

2010年度近江学フォーラム会員募集開始しました!

近江学研究所では、2010年度「近江学フォーラム」の会員募集を開始しました。
滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対し、興味・関心のある方、ご自身の持っている知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方は、是非会員にお申込ください。お待ちしています。

会員募集のご案内と申込書はこちらへ

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