おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

イベント

仰木学区文化祭にて研究プロジェクトの展示をしています!

11月2日(金)~3日(土)と大津市仰木学区文化祭(主催:仰木学区文化協会)が
大津市太鼓会館にて開催しています。
近江学研究所では、本年度 仰木(上仰木地区など)にて行なった
近江学研究プロジェクト「里山〜水と暮らし」の「仰木カルタ制作」や、
「八王寺山の家自力建設プロジェクト」の成果をまとめ、ポスター展示しました。
日頃、研究活動で一方ならぬご協力をいただいている仰木の方々に、
仰木でどのような活動がされているのか、
地域に広く公開できる機会をいただくことができました。
仰木学区文化協会、仰木市民センターの皆様ありがとうございました。
会場には、様々な仰木ならではの作品も飾られています。
ぜひ、お近くの方は足をお運びください。
11月2日(金)9:00~17:00 展示発表
11月3日(土)9:00~15:00 展示発表
11月4日(日)13:00~ 発表会(民謡・仰木太鼓など)
会場:大津市太鼓会館


2012-11-02T17:42:01+09:002012年11月2日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

近江 里山フィールドワーク 間伐材での木工作業行いました!

 「近江 里山フィールドワーク」と名付けられたこのプロジェクト授業は、
地元仰木の森林保全事業と本学客員教授の今森光彦教授が活動する雑木林再生事業を組み合わせ、
フィールドワークを通じてさまざまな体験を行うものです。
10月28日(日)、この日は前々回に行われた上仰木・辻ヶ下生産森林組合の森林保全活動(間伐作業)で
伐採された間伐材を使って、木工品をつくるというワークショップが行われました。
朝9時にJRおごと温泉駅近くの作業所に集合し、一般参加者とともにワークショップの開会式が行われました。
間伐材は加工しやすいようにきれいに板状に製材されており、持参した設計図をもとに制作が始まりました。

木工WS開会式の様子

木工WS開会式の様子


このワークショップのもともとの目的は、廃棄されてしまう間伐材の有効利用の方法を考えるための
機会にしようということですが、自分が必要とするものをつくってもかまわないということで、
学生達や一般参加者も各々、自分のアイディアで独創的な椅子やテーブルをつくりました。
材料を決めて作業開始

材料を決めて作業開始


地元の大工さんや森林組合の方などのアドバイスで作業を進める学生

地元の大工さんや森林組合の方などのアドバイスで作業を進める学生


慎重に材料に設計図を落とす学生

慎重に材料に設計図を落とす学生


 お昼には組合員さんのお宅から仰木の棚田でとれた餅米でついたお餅が提供され、
「あんころ餅」や「納豆もち」をみんなでいただきました。
お昼ご飯の様子

お昼ご飯の様子


ほぼ完成。後はしっかり紙ヤスリで磨きます

ほぼ完成。後はしっかり紙ヤスリで磨きます


 午後2時過ぎ、ほぼ全員が完成。
完成した木工作品群

完成した木工作品群


それぞれ、感想を話して解散となりました。
「間伐材がこんなにきれいなもので、家具の材料として使用できると知りませんでした」
「このような木材が廃棄されるなんてもったいない」
「もっと色々なものをつくりたい」などの感想が参加した学生から聞かれました。
作品発表会で自らの作品について語る学生

作品発表会で自らの作品について語る学生


作品発表会で自らの作品について語る学生

作品発表会で自らの作品について語る学生


作品の前で最後に記念撮影

作品の前で最後に記念撮影


 次回の授業は今森客員教授による雑木林再生プロジェクトです。

2012-10-29T14:19:24+09:002012年10月29日|おうみブログ, お知らせ, イベント, フィールドワーク|

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」素材づくりワークショップ【藁編2】

大岩剛一研究員が中心に取り組んでいる「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
10月21日(日)は、後期第1回目のプロジェクト特別実習A4の授業として、
八王寺山の田んぼで稲わらの脱穀作業・ワラ集めを行いました。
前期から引き続き受講した学生4名が参加しました。
今回は、八王寺組が主催する「棚田オーナー制度」に参加している
オーナー田の脱穀作業に、一緒に参加させていただきました。
八王寺組については、こちら「八王寺組ブログ」
朝、今月頭に稲刈り・はさがけしていた稲藁を、作業場である田んぼまで運んでいきます。


コンバインを使って、稲藁から籾をとる脱穀作業。八王寺組やオーナーさんが行います。

オーナーになって3年目の方は、棚田は一年ごとに違う、とおっしゃっていました。
今年は、昨年度よりも収穫がとても少なかったとのこと。
それは、イノシシがたくさん山からおりてきて、田んぼを荒らしたためだそうです。
気候の変化や獣害の問題も実体験として学んでおられ、
農家の方と一緒に、一喜一憂することで、お米づくりの面白さとむずかしさを知っていくのだと、感じました。
また、午前中は「ワラ縄編み」講座が開かれました。
「木槌(きづち)」で稲藁をしっかりと叩きこみ、繊維を柔らかくしていきます。
時間がかかる作業ですが、この作業をきっちりとやらないと、いい縄ができません。
木槌も、さまざまな木の素材があり、一番いいのは固くて重い「樫」の木だそうです。
縄編みは、てのひらに水分をつけて、藁をよりを作りながら、二束をねじって編んでいきます。
仰木のお母さんがやっていると、するすると出来上がっていくようにみえるのですが、
何度やってもなかなか習得できず、皆、苦戦していました。

お昼は、仰木の新米カレー!
お昼の準備を、お手伝いをしました。


午後は、脱穀作業の続きを行いました。
できた稲わらを「束(そく)」にしていきます。
一般的には束(そく)は、握りこぶしくらいの輪を、24輪(わ)合わせた量の単位だそうです。
今回は、12輪を1束にして、まとめていきました。

この藁は、来年の春、「ストローベイル」にする材料になります。

西日が傾くころ、すべての脱穀が終わり、
稲木の片づけを行い、今日の授業は終了しました。
授業後、学生一団と成安造形大学へ。
【キャンパスが美術館】秋の芸術月間「CHI-KEI]のオープニングパーティとして、
仰木の伝統的な郷土料理「納豆餅」をつくろうワークショップが行われていたのです。

仰木産の大豆で作った手作り納豆に塩味をつけ、羽二重餅で包み、まわりをきなこでまぶします。

仰木産の大豆で作った手作り納豆に塩味をつけ、羽二重餅で包み、まわりをきなこでまぶします。

学生たちは、子供たちと一緒に藁つとでお餅を切って、一緒に食べました。
出来立ての納豆餅はやはり美味しいです。

とても充実した仰木づくしの一日になりました。
ご協力ありがとうございました。
次回の授業は、11月11日(日)建材となるススキの刈取りを行います。
2、11/11(日) 素材づくり:ススキの刈り取り
3、11月 未定 材木の刻み体験
4、12/ 2(日) 建築資材搬入作業
5、12/ 9(日)  棟上げの見学、上棟式への参加

近江・里山フィールドワーク授業で「今森光彦の里山みらいじゅく」スタッフに!

今森光彦客員教授が監修し、佐藤悦子特別講師の
プロジェクト演習「近江・里山フィールドワーク」第4回を10月21日(日)に行いました。
今回は、今森光彦客員教授が毎年企画する「里山みらいじゅく」へのスタッフとして参加しました。
今森さんは、写真家として、30年前頃から大津市仰木にて、
自然と人と生き物がせめぎ合い、一緒に生きている「里山」を撮影しつづけてきました。
「里山みらいじゅく」は、その仰木の中に身を置くことで、里山自然を後世に伝えたい。
そして、多くの方に仰木を知ってもらうことで、
仰木を元気づけたいという想いで、この会を始められました。
朝、この会の趣旨を今森さんが学生たちに向けて、お話してくださいました。
「仰木を元気にするための企画です。お客さんをおもてなしし、自分自身も大いに学んでください。」
その言葉に、学生たちの顔がひきしまります。

全国各地から約200名が集まった参加者を前に仰木の廣岡自治連合会長が喜びのあいさつ

全国各地から約200名が集まった参加者を前に仰木の廣岡自治連合会長が喜びのあいさつ


午前中は、棚田散策。
今年は、上仰木の集落と、八王寺山の棚田を散策します。
いくつかのポイントで今森さんから景観についてや、里山の生き物についての解説がありました。


また、仰木の4人の重鎮より、
仰木の歴史や、棚田での苦労、棚田保全活動の取り組みなどについて、お話を聴きます。
仰木の伊藤さんと今森さんのあうんの掛け合いが始まり、笑い声があがります。
長く今森さんがこの地で地元の深くつながってきたのかが伝わってきます。

お昼ごはんは、仰木のおにぎりとしし汁と自家製お漬物。
朝早くから、仰木のお母さんたちが準備しました。
すべて地元産の手作りということがおもてなしになっています。
学生たちは自主的に地場産のお店でお手伝いをしたり、
販売されている仰木米をつかったお酒のお話を聞いたり、
積極的に学んでいました。


午後は、大津市の無形文化財の仰木太鼓の演奏と、仰木小唄の踊りの披露がありました。
学生たちが飛び入りで踊ることに!

つづいて絵本作家のはたこうしろうさんの講演、今森光彦さんとの対談が行なわれました。

盛会に終わったあと、
地元のスタッフの方たちと会場の片づけをし、授業は無事に終了。
その後、学生有志は、今森アトリエにて行われた反省会に参加しました。
様々な立場の人の話を聴くことができ、刺激ある充実した一日になりました。
次回の授業は、10月28日(日)仰木の大工さんに教わり、間伐材を使った木工作業を体験します。

2012-10-17T16:08:26+09:002012年10月17日|おうみブログ, お知らせ, イベント, フィールドワーク|

第四回近江学フォーラム現地研修「湖東の古寺を訪ねて」

10月13日(土)恒例となりました近江学フォーラムの第4回目の現地研修を開催しました。好天に恵まれたこの日の研修は参加者53名を迎え、永源寺を中心に東近江市の古寺を訪ねました。
 午前9時20分、JR近江八幡駅南口に集合。江若交通の観光バス2台に分乗し、出発、湖東の臨済宗の名刹永源寺を目指しました。
 10時過ぎ、永源寺駐車場に到着し、愛知川を渡って石段を登り、左手に五百羅漢の石造を眺めながら山門を目指しました。紅葉にはまだ早い時期ではありましたが、その紅葉で有名な山門の前で、開会式を行い、引率の研究員の紹介と木村至宏所長の開会の挨拶がありました。

 その後、一行は本堂(方丈)に入り、臨済宗瑞石山永源寺山田文諒宗務総長からご法話をいただきました。山田総長は短時間でしたが、今の私たちがどのくらいの先祖のもとにつながっているのかという話から、命の大切さや、矛盾に満ちた現代社会における人間の生き方についてのお話をいただきました。

その後、木村所長から当寺の伽藍の説明があり、自由散策となりました。特に県指定の文化財であるヨシ葺きの大屋根を持つ本堂は見応え十分でした。

 
永源寺を出て、すぐそばの昼食会場「ひのや」さんに伺い、少し早い昼食をいただきました。

季節料理「ひのや」 現地研修用に特別メニューをご用意して頂きました。

季節料理「ひのや」 現地研修用に特別メニューをご用意して頂きました。


 昼食後はその場所で、木村所長から午後に訪問する2ヶ寺の紹介がされ、白洲正子の名著『かくれ里』の既述や、今回の石に関連する3ヶ寺のテーマなどについて触れられました。

 午後は予定通り2グループに分かれて、石塔寺(いしどうじ)、石馬寺(いしばじ)、愛東マーガッレットステーション(道の駅)を訪ねました。
 石塔寺ではインドマウリヤ王朝第3代目の王であるアショカ王(阿育王)が建てた8万4千基の舎利塔の一つであるという伝承を持つ国指定重要文化財「阿育王塔(三重石塔)」を中心に何万といわれる石塔が集まる神秘的な風景を楽しみました。

 見事なコスモス畑に囲まれた道の駅「愛東マーガレットステーション」では地元で収穫された農産物が販売され、また、名物のソフトクリームも人気で多くの人でにぎわっていました。

 聖徳太子の忠馬が、石になり池に沈んだという伝承を持つ石馬寺では、国指定重要文化財である藤原時代の「阿弥陀如来坐像」や「威徳明王牛上像」、鎌倉時代の「役行者像」「前鬼」「後鬼」など、大変珍しく貴重な仏様に巡り会いました。

 今回の研修は、白洲正子氏が渡来人と石の文化が栄えるところと紹介したこの地を訪ね、瑞石山永源寺、石馬寺、石塔寺というように「石」の付く寺院を巡りました。各寺院に登りごたえのある石段があり多少疲れも感じましたが、それぞれに見所のある寺院を訪ね、改めて近江文化の深さを知る機会となりました。

石川亮研究員 展覧会のお知らせ 「よむこと・紙出来」


石川亮研究員が参加する展覧会が京都にてはじまりました。
その他参加作家には、今井祝雄(本学名誉教授)、長尾浩幸(本学准教授)なども出品します。
ぜひ、足をお運びください。
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(ギャラリーWEBサイトより)
 本展は「よむこと・紙出来展覧会実行委員会」の主催によるもので、藤本由紀夫、井田照一(参考出品)、今井祝雄、石川亮、北野裕之、長尾浩幸による「紙」にまつわる新作(一部旧作含む)によって構成されます。  
 私たちの暮らしにあって身近な「紙」。福井の越前和紙・京都の黒谷和紙をはじめ各地の伝統産業・文化として、あるいは自然環境保護の見地からも注目される紙はまた、美術表現、とりわけ現代美術にとっても大きな存在であり続けています。
 絵画や写真などの支持体としてのみならず、光を透過させ、軽く、柔軟でいて変化可能なその特性は、オブジェなどへの展開をはじめ、多様な表現の可能性を拡げる素材であり続けています。
 本展では伝統的な素材でもある紙を使い、様々な方法論と手法による「紙の上の出来事」を作品として展示します。会場に構成された作品により、紙という素材の持つ面白さと、記号としての意味作用とを交錯させて鑑賞者に投げかけるものです。  
現代美術の表現における「紙」の持つ意味を問いかけることは、我々の暮らしや文化について思索する契機となるかもしれません。
 身近な「紙」からはじまる多様・多彩な表現の数々をお楽しみください。
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「よむこと・紙出来」
詳細はこちらから
期間:2012年10月9日(火)~10月21日(日) 
時間:11:00-19:00 最終日18:00まで / 月曜休廊
作家:藤本 由紀夫、井田 照一 、今井 祝雄、石川 亮、北野 裕之、長尾 浩幸
主催:「よむこと・紙出来」展覧会実行委員会
協力:Gallery PARC |グランマーブル ギャラリー・パルク
助成:成安造形大学特別研究助成
会場:Gallery PARC | GRANDMARBLE
〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル
[ル・グランマーブル カフェ クラッセ] 2階  
Tel. 075-231-0706
営業時間. 11:00-19:00  
定休日. 月曜日

2012-10-09T11:53:40+09:002012年10月9日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

近江学フォーラム会員限定講座 第3回「琵琶湖の湖底遺跡」を開講しました。

松井 章先生

松井 章先生


9月29日(土)の近江学フォーラム会員限定講座は「琵琶湖の湖底遺跡」と題して、奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長松井章先生に講義いただきました。
 松井先生は動物考古学、環境考古学がご専門で、特に縄文時代の貝塚の研究を続けてこられました。この日は、1990年に粟津湖底遺跡の発掘調査に参加された時の調査報告を中心に、湖底遺跡の魅力について語られました。
 湖底遺跡は国際的にウェットランドと呼ばれ、湿気によって保たれた湿地特有の遺物が発掘されることで注目され、特に琵琶湖の粟津湖底遺跡は9000年前の縄文早期の遺跡として世界的なレベルの研究報告となった。縄文早期のこの遺跡には陸上の遺跡では分解されて残らない植物性の遺物、特にドングリやトチの実、ヒシなどが良質な形で大量に出土し、層を成していた。これは、一家族が年月をかけて出したものではなく、集落総出で木の実を採取して一斉に皮むき等の加工をしたと考えられる。また、縄文中期の地層からはセタシジミの貝殻大量に出土し、その貝殻の断面から晩夏から初秋に採取されていた事もその調査で解明された。この遺跡の遺物には他の貝塚に見られるように、魚骨や獣骨などが極端に少ないことから、ここが単なるゴミ捨て場ではなく、近辺に集住した人々の共同作業場であったと考えられるとまとめられました。
 講演の最後に、国立の機関である奈良文化財研究所埋蔵文化財センターの所長である松井先生は、文化財レスキュー隊の隊長を務められており、東日本大震災で被災し流出した文化財を探索する任務に従事されているお話がありました。大震災の爪痕はこのように文化財保護の分野にも及び、完全な復興にはまだまだ時間がかるという現状を知らされました。

日時:2012年9月29日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:松井 章氏 (奈良文化財研究所 埋蔵文化財センタ―長)

滋賀県「美の滋賀アートマップ作成事業」に大原歩研究員が参加します!

編集会議では毎回活発な意見が交わされています。

編集会議では毎回活発な意見が交わされています。


滋賀県で行なわれている『滋賀のアート発見事業「アートマップ作成事業」』
(主催 滋賀県文化振興事業団・滋賀県文化振興課)の
編集委員として、今年度から研究員になった大原歩研究員が参加することになりました。
この事業は、平成24年2月に出された「「美の滋賀」発信懇話会提言」を踏まえ、
滋賀のアートの魅力を発信するために、県民の方から身の回りのすばらしい「美」の情報を収集し、
滋賀の「美」に関するもの、こと、人、場所等の情報をまとめたアートマップを作成するというものです。
→「美の滋賀」発信懇話会提言 概要はこちら
このアートマップ編集委員会では、
「美の滋賀」とは、
美の滋賀発信懇話会がすすめる「アールブリュット」「近代美術館の資産」「神と仏の美」の三本柱,
それに加え、くらしの中で育まれてきた生活技術(道具も景観もふるまいも含む)もふくんで、
「美」ととらえ、事業を進めています。
このアートマップの作成にあたっては、紙版とWEB版を両軸に進められています。
WEB版については、
さまざまな形で滋賀の「美」を再発見する機会を作りながら、
広く県民の方から情報を自由に発信していくサイト<美の滋賀くらぶ>が立ち上がりました。
→<美の滋賀くらぶ> 詳しくはこちらから
就航式 景色のいい沖島小学校の和室で行われました。

就航式 景色のいい沖島小学校の和室で行われました。


過日 9月2日(日)に、WEB版アートマップ<美の滋賀くらぶ>のスタートを記念して、
沖島にて就航式が開催されました。
就航式では、
「美の滋賀」発信懇話会の座長であった哲学者の鷲田清一先生を囲んで、
編集委員とコアサポーターと呼ばれる滋賀で活躍する美の滋賀の体現者ともいえる方々や事務局の約30名が
<美の滋賀くらぶ>を発足を祝い、それぞれの人の感じ・考える「美」について、
活気ある意見を交わし合いました。
→京都新聞 9月3日付け記事 はこちら
滋賀の様々な場所で活躍するコアサポーターの皆さんと沖島に上陸

滋賀の様々な場所で活躍するコアサポーターの皆さんと沖島に上陸


今後は、紙版のアートマップの制作がはじまります。
また、追ってブログにてご報告します。
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『滋賀のアート発見事業「アートマップ作成事業」』
1)事務局
公益財団法人滋賀県文化振興事業団/滋賀県文化振興課
2)編集委員
・編集委員長  
上田洋平(滋賀県立大学地域づくり教育研究センター研究員)
・編集委員   
石津大輔(針江のんきぃふぁーむ代表)
大原 歩(成安造形大学附属近江学研究所研究員)
北川陽子(ファブリカ村代表)
辻村耕司(辻村写真事務所代表)
藤田知丈(近江八幡市立マルチメディアセンター代表)
・オブザーバー 
井上ひろ美(滋賀県文化財保護協会学芸員)
占部敏子(滋賀県立近代美術館専門学芸員)
西川賢司(滋賀県社会福祉事業団文化芸術推進課長)
笹山衣理(滋賀県総合政策部「美の滋賀」発信推進室 副主幹)
松崎和弘(合資会社ドットラボ代表)

2012-09-28T16:20:00+09:002012年9月28日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

今森光彦の里山みらいじゅく2012のお知らせ


今森光彦客員教授の企画する「今森光彦の里山みらいじゅく」が、
今年も大津市仰木地区で開催されます。
本学では、「近江・里山フィールドワーク」の授業として学生が参加します。
写真家でもあり、「自然環境をみつめる眼を育てる」企画やアイデアを数多く行う活動家でもある
今森先生の姿から学ぶことはとても大きいと思います。
以下、WEBサイトより
WEBサイト 「今森光彦の世界」はこちらから
里山みらいじゅく 詳しくは、こちらから
「今森光彦の里山みらいじゅく2012」
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里山みらいじゅくは、美しい里山自然を後世に伝えたい。
そんな想いから立ち上がりました。
滋賀県湖西地方にひろがる田園は、今森光彦の里山物語の舞台になったところ。
琵琶湖をのぞむ豊かな谷あいから輝くメッセージを放ちます。
大人も子どもものどかな風景にいだかれて、心ゆくまで秋の日を満喫しましょう。
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■プログラム■
【先着150名様】
◆午前/今森光彦さんと棚田を歩こう
◆午後/講演会と対談
8:45~ JR湖西線「おごと温泉」駅からマイクロバスにて受付までご案内
9:30~ 開会式
9:45~ 散策
12:00~ お昼ご飯 地元仰木の皆さんの物産と手作りお弁当販売
13:00~13:30 演奏 仰木太鼓 仰木小唄
13:30~14:30 はたこうしろうさん講演会
14:30~15:00 はたこうしろうと今森光彦 対談
15:15~15:40 地元の皆さんから皆さまへのメッセージ 閉会式
15:40~16:00 サイン会
マイクロバスにてJR湖西線「おごと温泉」駅へ
■申し込み方法■
【お申し込みについて】
10月1日(月)(限定期日)午前10時から、以下の内容を記入し、メールにてお申し込みください。
・お名前(ふりがな)
・ご住所
・年代(小学生・10代・20代のようにご記入ください)
・電話番号
・お弁当(有料・ご希望の方)
※複数でご参加の場合は参加者全員のお名前・年齢をお知らせください。
※駐車場希望の方(先着50台まで)
※電車の方はJR湖西線「おごと温泉」駅までお越しください。
マイクロバスにて送迎いたします。
お申し込みは10月1日(月)の限定期日とさせていただきます。
先着150名様になり次第、締切です。(10月1日(月)午前10時から)
雨天決行です。雨具をご用意ください。
持ち物:水筒 シート (お弁当(別売り)ご希望の方はお箸・お椀・お皿)
【参加費】
1,500円(小学生以下は無料)
当日受付にてお支払いください。
【別途】太鼓会館にて地元のお母さんの手作りの“新米おにぎり”など。
600円にて販売。是非ご利用ください。
【お申し込み】
メール:ogawa.l@chive.ocn.ne.jp
お問い合わせ:090-6554-9034
(お電話でのお申し込みは受け付けておりません)
【主 催】(有)おうれりあん
【協 賛】(株)メイスイ
【協 力】平尾.里山.棚田守り人の会 仰木太鼓保存会 仰木小唄伝承会
【企画進行】里山みらいじゅく実行委員会

2012-09-24T16:45:08+09:002012年9月24日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

「近江・里山フィールドワーク」仰木の枝打ちに参加しました。

今森光彦客員教授が監修するプロジェクト演習「近江・里山フィールドワーク」を
過日、9月23日(日)に行いました。
この授業では、
前半の3回は大津市仰木の森林保全活動に協力し、
後半の3回は今森先生の雑木林再生プロジェクトに参加します。
この日は雨降る中、イラストレーション領域、美術領域、空間デザイン領域の学生5名と、
このプロジェクト授業に特別講師として担当する佐藤悦子講師が参加しました。

仰木の上仰木地区と辻ヶ下地区が保有する山林の保全活動として、
全戸から一名は参加が義務づけられている「山行き」。
300人以上の地域の方が間伐作業と枝打ち作業、水路点検、草刈作業など分担。
私たちは、「枝打ち」作業に参加しました。
地元の森林組合のSさんにパイプソーの扱い方やハシゴの扱い方を習い、
平成10年に植林された杉の木を枝打ちしていきます。


ハシゴに上り、手に届く範囲の枝を一本づつ払っていきます。
足元が悪い中、慎重に作業をしていきます。

夕方から、山行の打ち上げに参加しました。
辻ケ下集落では、昨年から町合同で打ち上げを行っています。
仰木のおばあちゃんが、昔仰木で食べられていた「もし」というお菓子を作って食べさせていただきました。

仰木で昔おやつ代わりに食べられていた「もし」。小麦粉に炭酸と卵を入れて、クレープのような味。

仰木で昔おやつ代わりに食べられていた「もし」。小麦粉に炭酸と卵を入れて、クレープのような味。


「もし」をアレンジして、カボチャペーストやアンコでロール。とてもあったかい美味しさ。

「もし」をアレンジして、カボチャペーストやアンコでロール。とてもあったかい美味しさ。


また、当日は打ち上げをしていた横の地蔵堂では、「お地蔵様の里 仰木」というテーマで、
NHKが取材・撮影しており、お地蔵堂での御開帳やご詠歌の奉納も見聞きすることができました。
テレビ放映は、9月29日(土)7:45~ 
ウィークリー関西 「西日本の旅」という8分コーナーで放送されるそうです。

参加した学生たちは、
「普段は普通にお仕事するおじさんたちだと思いますが、ナタやノコギリを手にした姿はとてもかっこよかったです。」
「今日のように、山に入ることなどなかなかできないので、貴重な体験ができた。」
「こんな風にみんなで手入れをしているのに、木の価格が低いと聞き、大変だと思った。」
「今森さんのマキノの雑木林とはまた違う山の風景が見れた。森を守っていくことを勉強できた」
「山に入る貴重な体験と、交流会では地元に伝わっているお菓子を食べさせてもらえて、盛りだくさんの経験ができた」
と、感想を語ってくれました。

次回は今森光彦先生主催の「今森光彦の里山みらいじゅく2012」への参加です。次回が楽しみです。

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