おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
【展覧会報告】「淡海の夢2022風景展」開催報告
11月28日(月)から開催しておりました「淡海の夢2022風景展」が
12月10日をもって会期を終了いたしました。
展覧会には、学生・教職員のほか、ご出品いただいたみなさま・ご友人をはじめ、
学外からも多数のご来場があり、450名を超える方々に作品をご覧いただくことができました。
また、12月3日(土)にはアーティスト・トークを開催。
本展の企画者であるイラストレーション領域の永江弘之教授が光と影についての解説や
出品作品の一点一点について講評を行いました。
出品者のご参加もあり、なかには熱心にメモをとられている方もいらっしゃいました。
アーティスト・トークアンケートより抜粋
「光と影の話の中で、影のつき方、パースのかかり方についての話がとても参考になった。」
「展覧会の作品もさまざまな技法の絵があり、新たな発見があり、今後の制作のヒントになった。」
「みなさんの視点から描かれた作品をみて、それぞれの「美しさ」を感じられました。」
「日常の風景を改めて楽しんでみようと思えました。」
今年度も大変多くの方に展覧会に足を運んでいただき、
アーティストトークにもご参加いただきました。
誠にありがとうございました。来年の20回記念展もぜひご期待ください。
【展覧会情報】「淡海の夢2022風景展」開催スタート
今年で20年目を迎える「淡海の夢2022風景展」
一昨年は、新型コロナウイルス感染症への対応により中止となったため、
19回目の開催となります。
この展覧会は、滋賀(近江)の魅力あふれる風景を表現した作品を
一般の方から公募し、ご応募いただいたみなさまの絵画や写真作品を展示しています。
今年も風景画の魅力がつまった49作品があつまりました。
ぜひ、ご高覧ください。
【展覧会概要】
棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2022風景展
会期 11月28日(月)~12月10日(土)
時間 11:00~17:00
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト
休館日 日曜 ※12/1(木)は臨時休館いたします。
入場無料
関連企画 アーティストトーク
12月3日(土)14:00~16:00 参加無料・事前申込不要
会場 I棟1階プレゼンルーム(アートサイト横教室)
企画・監修/永江弘之(ながえひろゆき)(成安造形大学教授)
協賛/株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
主催/成安造形大学附属近江学研究所
問合せ 成安造形大学附属近江学研究所 077-574-2118
新型コロナウイルス感染対策
ご来場時の事前予約は不要です。
ただし、今後の感染状況によっては事前予約が必要となる可能性がありますので、Webサイトをご確認の上、お越しください。
ご来場の際には、会場入口での検温、氏名、連絡先の記入をお願いしています。
また、マスク着用、手指消毒、入場制限など感染予防のご協力をお願いします。
出品作品49作品
一般公募作品 46点 (全応募者の作品を展示)
賛助作品 3点
【受賞作品】50音順
クサカベ賞 5点
石井 美凪 「きこえる」
角田 緑子 「破竹・木の岡ビオトープ」
加藤 照子 「春待 伊吹」
徳山 綾子 「宵宮-大津祭り-」
西本 明夫 「さえ凍る」
ホルベイン賞 5点
浦部 信二 「光差す林道」
小長谷 雅子「春はまだ浅く~比良山~」
西田 ひなの「群れ」
松本 洋子 「お気に入りの道」
森本 雅夫 「山上の御池」
【重要なお知らせ】12/1(木)【臨時休館】淡海の夢2022風景展
淡海の夢2022風景展の会場である【キャンパスが美術館】が、
都合により、12月1日(木)終日臨時休館いたします。
急なお知らせとなり、ご迷惑をおかけしますが、
ご了承くださいますようどうぞよろしくお願いいたします。
近江学フォーラム会員限定講座「宮座と当屋制」講座映像視聴会 報告
令和4年度 第3回 近江学フォーラム会員限定講座
「宮座と当屋制」
【講座映像視聴会】
日時:11月11日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
市川 秀之 氏|滋賀県立大学人間文化学部教授
令和4(2022)年度第3回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は10月27日から11月10日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。
第3回目の講座は、滋賀県立大学人間文化学部教授の市川 秀之 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
宮座と当屋制について更にくわしくご講演いただきました。
受講者のみなさんからは、
・馴染みのない宮座の話であったが、茅葺屋根の葺き替えのための当屋制のシステムが
里山を守ってきたことや、身近にある町内会の当番制につながることが意識されて
興味深かった。
・村全体の行事を公平に負担するしくみを考え出した昔の人はすばらしい。
・実利(水路や萱)の分配や、村の結束、上からの指示の伝達などいろいろな役割があり、
必然だったのだろうが、今の世に伝承していくのは大変な部分もあるだろう。
などといったご感想をいただきました。
[講師プロフィール]
市川 秀之 氏(滋賀県立大学人間文化学部教授)
1961年、大阪市生まれ。関西大学大学院文学研究科博士前期課程修了、博士(文学)。大阪狭山市教育委員会、大阪府立狭山池博物館学芸員などを経て現在は滋賀県立大学人間文化学部教授。歴史民俗学の立場から、村落空間、農業水利、神社祭祀、近代天皇制などの研究を続けている。著書に『広場と村落空間の民俗学』(岩田書院)、『歴史のなかの狭山池』(清文堂)『「民俗」の創出』(岩田書院)などがある。
第13回近江学フォーラム 現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」報告
2022年10月15日(土)に、第13回近江学フォーラム 現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」を開催しました。
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、バスでの移動は行わず、
現地集合・現地解散、午前と午後の二部に分けて人数を分散して実施しました。
今回の現地研修には、近江学フォーラム会員のみなさま39名(午前の部22名/午後の部17名)、スタッフ8名が参加。
当日は朝から快晴で日中は少し暑いくらいの良いお天気となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいた園城寺(三井寺)のみなさまありがとうございました。
■現地研修のようす
仁王門を出発後、加藤副所長の解説を聴きながら釈迦堂、鐘楼を経て金堂へ向かいます。
金堂内では、秘仏である本尊や数々の仏像、そして金堂の建造物としての特徴などについて加藤副所長がお話ししました。
金堂の次は閼伽井屋を見学。
ここでは石川研究員から本堂と湧き水との関係性などについてお話がありました。
特別拝観の光浄院客殿では、本研究所の参与でもある福家俊彦 長吏に
書院造の特徴などについて詳しくご解説いただいた後、
小嵜所長が襖絵について解説しました。
光浄院客殿を出た後は、加藤副所長の解説を聴きながら
霊鐘堂や一切経蔵、三重塔、唐院などを見学。
文化財収蔵庫へ向かいます。
文化財収蔵庫では、再び福家 長吏にお越しいただき、
現在ユネスコ「世界の記憶」の国際登録に向けて国内候補に選定されている
円珍に関する貴重な文書典籍に関してお話いただきました。
その後、文化誌『近江学』第13号で小嵜所長が執筆された
「園城寺 勧学院客殿障壁画」について小嵜所長の解説を聴いていただき、現地研修は終了。
最後に、お時間のある方を対象にオプションツアーとして
加藤副所長が百体堂、観月舞台、観音堂をご案内しました。
(写真:真下武久研究員)
※光浄院客殿および文化財収蔵庫内の写真は
特別に許可をいただいて記録用に撮影したものです。
■参加者アンケートより(一部抜粋)
「住宅建築から障壁画まで、くわしく説明して頂き、大満足の1日でした。」
「福家様にお話を聞けてありがとうございました。」
「何度も訪れた三井寺でしたが、今日は知らないことばかり、貴重な体験をさせていただきました。」
「小嵜先生の日本画の見方の説明がおもしろかったです。柱の丸、角の違いも勉強になりました。時代によってふすま絵の描き方や好みがある事も興味深かったです。」
「50年振りに三井寺を参拝し、当時を懐かしく思い出すとともに、貴重な場所も拝見でき非常に価値のある研修でした。」
【開催決定】第13回近江学フォーラム現地研修
第13回近江学フォーラム現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」に
お申込みのフォーラム会員のみなさま
本日(10/15)の現地研修は、予定通り開催いたします。
新型コロナウイルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。
成安造形大学附属近江学研究所 10月15日(土)7:15