おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました!
「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」
日時:10月8日(土)9:30~16:00
場所:大津市堅田周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)
10月8日(土)、大津市堅田にて、公開講座「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。
前日は終日雨が降っていて写生会翌日の日曜日も雨の予報でしたが、写生会当日の土曜日だけは少し肌寒いものの写生日和となり、一般の方25名、学生10名にご参加いただきました。
今回の写生会の会場である堅田は、琵琶湖の水運・漁業など、湖上の特権を持つ堅田衆(湖族)が栄えた歴史ある町です。その町並みをはじめ、蓮如や一休和尚、松尾芭蕉ゆかりの寺院、浮御堂、堅田漁港など、趣深い湖辺の風景が魅力です。
今回は本部として本福寺の本堂をお借りして開催しました。
はじめに講師から風景を描くポイントや写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ描きたい風景を探しに堅田の町へ。講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。
15:30からは、本福寺本堂にて作品鑑賞会を開催。お互いの作品を見ながら感想を言い合ったり、ご自身の作品について講師に質問されている方も多くいらっしゃいました。一般の方と学生との交流も生まれ、学生にとっても刺激のある時間になったことと思います。
講座終了後、受講者のみなさんからは、
「すごく楽しかったです。しばらく絵を描くことから離れていたので、貴重な時間と体験させていただきました。」
「堅田ははじめてでしたので、こんなにいい景色がたくさんあるところを知れて感激です。」
「目の前の景色をどのように表現すればよいのか迷うばかりですが先生のアドバイスには本当に助けられました。」
など、たくさんのご感想をいただきました。
近江学研究所では、滋賀県内の風景を、さまざまな視点・アプローチで表現した作品を集めた公募展「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2022 風景展」の出品作品を募集しています。詳細は下記をご覧ください。
【出品申込締切 2022年10月29日(土)〔当日消印有効〕】
https://omigaku.org/fundamental/region/#ominoyume
【開催決定】「淡海の夢2022写生会」堅田・湖族の郷写生会
淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会
お申込みの皆さま
本日(10/8)の写生会は、予定通り開催いたします。
寒さ対策、新型コロナウィルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。
成安造形大学附属近江学研究所 10月8日(土)7:15
近江―受け継ぐかたち「長浜の漆文化の継承 曳山修復を手がける塗師」講座映像視聴会 報告
公開講座 近江のかたちを明日につなぐ
近江―受け継ぐかたち
「長浜の漆文化の継承 曳山修復を手がける塗師」
【講座映像視聴会】
日時:9月24日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 多目的室
講師:渡邊嘉久 氏(株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師)※映像出演
対談:真下武久(本学准教授・近江学研究所研究員)
2022年度第2回目の公開講座をオンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は9月9日から9月23日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。
今回は、今年3月に発刊した文化誌『近江学』第13号掲載の
「長浜の漆文化の継承 曳山修復を手がける塗師 渡邊嘉久氏」に登場する
株式会社渡邊美術工藝 代表取締役 渡邊嘉久さんを講師にお招きし、
取材を行った本研究所の真下武久研究員とともに、
本には書ききれなかった渡邊さんのお仕事や長浜の漆文化についてお話しいただきました。
講座前半では、まず「漆」そのものの特徴についてご解説いただいた後、
長浜と漆の歴史や渡邊さんご自身が漆のお仕事を継承されるまでのエピソード、
そして、曳山修復をはじめとする様々なお仕事の様子から
漆文化継承のために行われている現在の活動に至るまで、幅広くお話しいただきました。
後半は、渡邊さんが現在取り組まれている常喜椀の復刻や、
漆を接着剤として使用する金継ぎ教室について、
実際の作品を見せていただきながら、真下研究員と対談を行いました。
【受講者アンケートより抜粋】
「余呉で漆から樹液をとっていること初めて知りました。」
「いろいろなアイデアで漆の良さを広めてらっしゃること素晴らしいです。伝統として残してほしいです。」
「常喜椀というものを初めて知りました。後継者不足や後継者の技術向上の場の不足など問題は沢山ありますが、これから先も引き継いで行ってほしいと思いました。」
「少々大津祭りに関与している者にとって後継者不足、資材不足等同じような問題を抱えておられる現状がつぶさに分かりました。」
[講師プロフィール]
渡邊嘉久 氏(株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師)
1963年(昭和38年)長浜市生まれ。大学卒業後、銀行員などを経て家業の渡邊仏壇店の三代目として漆塗りの仕事に就く。父渡邊信雄のもとで浜仏壇の漆塗り、長浜曳山漆工品の修復に携わる。2010年(平成22年)株式会社渡邊美術工藝を設立し代表に就任。それ以降、各地の山車修復の仕事を手がけるようになる。仏壇仏具の漆塗り、山車の修復と並行して、長浜漆器『常喜椀』の製造販売、長浜に漆の木を増やす活動にも取り組む。
2022年度 研究テーマ「禍」について
2022年度 研究テーマ
禍
2022 年度の研究テーマは、「近江の禍(わざわい)」。新型コロナウイルス感染症がもたらした大きな「禍」の渦中に、近江学研究所では、改めて近江で起こった様々な禍、そしてその時人々が禍とどう向き合い乗り越えてきたかを検証することで、先人の知恵を現在そして未来に活かす手段を見いだそうと研究活動を進めています。
研究者一覧(50音順)
今森光彦 (写真家・成安造形大学 客員教授)
大原 歩 (京都大学大学院技術補佐員)
岡井健司 (近江日野商人ふるさと館 館長)
金 再奎 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 専門研究員)
髙梨純次 (公益財団法人秀明文化財団 理事(MIHO MUSEUM研究・展示担当))
高橋大樹 (大津市歴史博物館学芸員・総合地球環境学研究所共同研究員)
對馬佳菜子 (仏像・地域文化プロデューサー)
畑中英二 (京都市立芸術大学美術学部総合芸術学科教授)
福井智英 (長浜市長浜城歴史博物館 館長)
横谷賢一郎 (大津市歴史博物館 学芸員)
木村至宏 (成安造形大学附属近江学研究所顧問)
石川 亮 (成安造形大学芸術学部 准教授・附属近江学研究所研究員)
加藤賢治 (成安造形大学芸術学部 教授・附属近江学研究所副所長)
成果発表 文化誌「近江学」第 14 号(2023 年 2 月 10 日発刊予定)
【公開講座】近江-受け継ぐかたち 「長浜の漆文化の継承 曳山修復を手がける塗師」のお知らせ
公開講座
近江-受け継ぐかたち
「長浜の漆文化の継承 曳山修復を手がける塗師」
講師:渡邊嘉久 氏|株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師
対談:真下武久(本学准教授・近江学研究所研究員)
2022年度2回目となる公開講座では、長浜仏壇塗師で株式会社渡邊美術工藝 代表取締役の渡邊嘉久氏を講師にお迎えします。
文化誌「近江学」第13号では、渡邊氏へのインタビューを通して、技術の挑戦が常に求められる曳山修復の話を中心に、先代から続く浜仏壇の仕事や、長浜市常喜町の漆文化を辿る活動などを広く紹介しました。
本講座では、誌面でお伝えできなかった、渡邊氏が手がける仕事やその人柄を本研究所研究員の真下武久准教授が映像を通してお伝えしていきます。
こちらは先日長浜市にておこなった講座映像収録の様子です。
本講座はオンデマンド講座もしくは、大学にて実施する講座試聴会でご覧いただけます。
ぜひお気軽にお申し込みください。
【ご自宅で受講する「オンデマンド講座」】
配信期間|9月9日(金)12:00–9月23日(金)24:00
料 金|一般 500円
お申し込みはこちらから。(外部サイト)
※本講座は予め録画した講座映像を配信期間中にいつでもご覧頂けます。
※講座映像の視聴にはGmailアドレスが必要です。お持ちでない方はGoogleアカウントを作成し、Gmailアドレスを取得の上、お申込みください。
※2022年度近江学フォーラム会員さま・本学学生・本学教職員は別途ご案内しておりますオンデマンド講座申込フォームからお申込みください。
【大学で受講する「講座映像視聴会」】
開催日時|2022年9月24日(土) 11:00~12:30
料 金|一般 500円(当日受付にて徴収いたします)
※2022年度近江学フォーラム会員さま・本学学生・本学教職員は無料でご参加いただけます。
場 所|成安造形大学 多目的室(聚英館2階)
対 象|オンデマンド講座の受講が困難な方(中学生以上)
申込締切|2022年9月12日(月)必着
お申し込みはこちらから。(大学サイト)
【講師プロフィール】
渡邊嘉久 氏|株式会社渡邊美術工藝 代表取締役・長浜仏壇塗師
1963年(昭和38年)長浜市生まれ。
大学卒業後、銀行員などを経て家業の渡邊仏壇店の三代目として漆塗りの仕事に就く。
父渡邊信雄のもとで浜仏壇の漆塗り、長浜曳山漆工品の修復に携わる。
2010年(平成22年)株式会社渡邊美術工藝を設立し代表に就任。
それ以降、各地の山車修復の仕事を手がけるようになる。
仏壇仏具の漆塗り、山車の修復と並行して、
長浜漆器『常喜椀』の製造販売、長浜に漆の木を増やす活動にも取り組む。
本学公式ホームページ 附属近江学研究所公開講座申し込みフォームについて
本学公式ホームページ 附属近江学研究所公開講座申し込みフォーム(https://www.seian.ac.jp/public)で、2022年5月14日〜2022年7月11日の間に申し込みをされた方の一部に、申し込み受付ができていなかったおそれがあります。
上記の期間中に申し込みをされた方で、まだ申し込み確認のメールが届いていない方は、大変申し訳ございませんが、再度申し込みをお願いいたします。
尚、調査の結果、今回の件で個人情報が外部に漏洩することはありません。
ご迷惑をおかけしたみなさまにお詫び申し上げます。
【本件に関するお問い合わせ先はこちら】