近江学フォーラムニュース

近江学フォーラム会員限定講座「宮座と当屋制」講座映像視聴会 報告

令和4年度 第3回 近江学フォーラム会員限定講座
「宮座と当屋制」

【講座映像視聴会】
日時:11月11日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
市川 秀之 氏|滋賀県立大学人間文化学部教授

令和4(2022)年度第3回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は10月27日から11月10日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

第3回目の講座は、滋賀県立大学人間文化学部教授の市川 秀之 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
宮座と当屋制について更にくわしくご講演いただきました。

 

受講者のみなさんからは、
・馴染みのない宮座の話であったが、茅葺屋根の葺き替えのための当屋制のシステムが
里山を守ってきたことや、身近にある町内会の当番制につながることが意識されて
興味深かった。
・村全体の行事を公平に負担するしくみを考え出した昔の人はすばらしい。
・実利(水路や萱)の分配や、村の結束、上からの指示の伝達などいろいろな役割があり、
必然だったのだろうが、今の世に伝承していくのは大変な部分もあるだろう。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

市川 秀之 氏(滋賀県立大学人間文化学部教授)
1961年、大阪市生まれ。関西大学大学院文学研究科博士前期課程修了、博士(文学)。大阪狭山市教育委員会、大阪府立狭山池博物館学芸員などを経て現在は滋賀県立大学人間文化学部教授。歴史民俗学の立場から、村落空間、農業水利、神社祭祀、近代天皇制などの研究を続けている。著書に『広場と村落空間の民俗学』(岩田書院)、『歴史のなかの狭山池』(清文堂)『「民俗」の創出』(岩田書院)などがある。

2022-11-21T15:56:46+09:002022年11月17日|近江学フォーラム|

第13回近江学フォーラム 現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」報告

2022年10月15日(土)に、第13回近江学フォーラム 現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」を開催しました。
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、バスでの移動は行わず、
現地集合・現地解散、午前と午後の二部に分けて人数を分散して実施しました。

今回の現地研修には、近江学フォーラム会員のみなさま39名(午前の部22名/午後の部17名)、スタッフ8名が参加。
当日は朝から快晴で日中は少し暑いくらいの良いお天気となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいた園城寺(三井寺)のみなさまありがとうございました。

■現地研修のようす

 

仁王門を出発後、加藤副所長の解説を聴きながら釈迦堂、鐘楼を経て金堂へ向かいます。
金堂内では、秘仏である本尊や数々の仏像、そして金堂の建造物としての特徴などについて加藤副所長がお話ししました。

金堂の次は閼伽井屋を見学。
ここでは石川研究員から本堂と湧き水との関係性などについてお話がありました。

 

特別拝観の光浄院客殿では、本研究所の参与でもある福家俊彦 長吏に
書院造の特徴などについて詳しくご解説いただいた後、
小嵜所長が襖絵について解説しました。

 

光浄院客殿を出た後は、加藤副所長の解説を聴きながら
霊鐘堂や一切経蔵、三重塔、唐院などを見学。
文化財収蔵庫へ向かいます。

 

文化財収蔵庫では、再び福家 長吏にお越しいただき、
現在ユネスコ「世界の記憶」の国際登録に向けて国内候補に選定されている
円珍に関する貴重な文書典籍に関してお話いただきました。
その後、文化誌『近江学』第13号で小嵜所長が執筆された
「園城寺 勧学院客殿障壁画」について小嵜所長の解説を聴いていただき、現地研修は終了。

 

最後に、お時間のある方を対象にオプションツアーとして
加藤副所長が百体堂、観月舞台、観音堂をご案内しました。

(写真:真下武久研究員)
※光浄院客殿および文化財収蔵庫内の写真は
特別に許可をいただいて記録用に撮影したものです。

■参加者アンケートより(一部抜粋)

「住宅建築から障壁画まで、くわしく説明して頂き、大満足の1日でした。」
「福家様にお話を聞けてありがとうございました。」
「何度も訪れた三井寺でしたが、今日は知らないことばかり、貴重な体験をさせていただきました。」
「小嵜先生の日本画の見方の説明がおもしろかったです。柱の丸、角の違いも勉強になりました。時代によってふすま絵の描き方や好みがある事も興味深かったです。」
「50年振りに三井寺を参拝し、当時を懐かしく思い出すとともに、貴重な場所も拝見でき非常に価値のある研修でした。」

2022-10-19T15:37:24+09:002022年10月19日|フィールドワーク, 近江学フォーラム|

【開催決定】第13回近江学フォーラム現地研修

第13回近江学フォーラム現地研修「文化財の宝庫 三井寺を訪ねて」に
お申込みのフォーラム会員のみなさま

本日(10/15)の現地研修は、予定通り開催いたします。
新型コロナウイルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 10月15日(土)7:15

2022-10-14T22:24:08+09:002022年10月15日|近江学フォーラム|

近江学フォーラム会員限定講座「近江の祭・神仏習合のかたち、比叡山と日吉大社」講座映像視聴会 報告

令和4年度 第2回 近江学フォーラム会員限定講座
「近江の祭・神仏習合のかたち、比叡山と日吉大社」

【講座映像視聴会】
日時:7月8日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
嵯峨井 建 氏|京都國学院講師

令和4(2022)年度第2回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は6月23日から7月7日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

第2回目の講座は、京都國学院講師の嵯峨井 建 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
近江の祭、比叡山と日吉大社の神仏習合のかたちについて
更にくわしくご講演いただきました。

受講者のみなさんからは、
・私の育ったところは、新興住宅地で祭りが無く、お渡りとか餅まき等しか参加した事がありませんが、数ケ月の準備を経て、神様とつながる話を聞き、儀式の中に意味が宿っている事が理解できました。地元にも、滋賀県で有名な祭りもあるので、その歴史や、儀式を紐解きたいと思いました。
・大変興味深かったです。山王祭のスケールの大きさ、ストーリー性、数えきれない神事のつながりが神社の誕生の歴史等、同時進行で行われている事。これから山王祭を見るとき、また違ったところに目を向けたいです。古事記にも書かれている大きな歴史を感じます。
・山王祭りは地元でないのであまりなじみがありませんが、言い伝えから民衆が長年大事にしてきたもので、また、比叡山の伝教大師から伝わったいろんな教えが今の行事、祭りになっているのだと感じました。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

嵯峨井 建 氏(京都國学院講師)
1948年、石川県生まれ。神職。國學院大學神道学専攻科修了。神道学博士。京都國學院講師。専攻は神道史、神社史を中心に神仏習合、宗教文化史を範囲とする。現地調査と文献をふまえた研究を続けている。著書に『日吉大社と山王権現』(人文書院)、『満州の神社興亡史』(芙蓉書房出版)、『神仏習合の歴史と儀礼空間』(思文閣出版)などがある。各地の神社の企画、文化財保護に従事。

2022-07-22T11:46:21+09:002022年7月11日|近江学フォーラム|

近江学フォーラム会員限定講座「祭―よりどころ 場所の中心とゆるい境界」講座映像視聴会 報告

令和4年度 第1回 近江学フォーラム会員限定講座
「祭―よりどころ 場所の中心とゆるい境界」

【講座映像視聴会】
日時:6月10日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
金 再奎 氏|滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員
加藤賢治|本学教授・近江学研究所副所長
石川 亮|本学准教授・近江学研究所研究員

令和4(2022)年度第1回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は5月26日から6月9日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

今年度の近江学フォーラムのテーマは「祭 よりどころ」。
会員限定講座では、文化誌『近江学』第13号のご執筆者数名に順番にご講演いただきます。

初回の講座は、2021年6月に滋賀県立美術館がリニューアルオープンする記念展覧会に関連企画として参画し、「MUSUBU地図|近江(滋賀県)Ver.3.0」を制作した際に見えてきたもの、持続可能な社会のあり方や祭りの意義などについて、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの金 再奎 氏と、本学の研究員2名がリレー形式で解説した後、三者でディスカッションを行いました。

受講者のみなさんからは、
・「祭り」を多角的に考察され非常に興味深い講義であった。
・地図に様々な要素を取り込んでいくことから見えてくるものに興味が持てた。
・全国的には限界集落化や世代間の断絶で貴重な祭りが継続できない話をよく聞く中、
滋賀県がこれだけ祭りを維持できている一端を、今回の講座では街の姿のお話の中からも感じることができました。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

金 再奎 氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員)
1970年、韓国亀尾市生まれ。2003年、京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻修了、工学博士。国立環境研究所ポスドク研究員を経て、2005年より滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員。現在、同センター総合解析部門専門研究員。専門は環境システム学。主な関心ごとに「地域に根差した持続可能な社会の将来ビジョンの作成とその社会実装手法」「気候変動緩和・適応策」など。

2022-06-13T14:47:23+09:002022年6月13日|近江学フォーラム|

【開催決定】第12回近江学フォーラム現地研修

第12回近江学フォーラム現地研修
「明智光秀の菩提寺、不断念仏の西教寺を訪ねて」に
お申込みのフォーラム会員のみなさま

本日(10/30)の現地研修は、予定通り開催いたします。
新型コロナウィルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 10月30日(土)7:00

2022-03-15T18:13:19+09:002021年10月30日|近江学フォーラム|

2021年度 公開講座・近江学フォーラムの募集を開始しました!

附属近江学研究所が主催する2021年度の公開講座の申込受付を開始しました。講座内容などの詳細は「公開講座ページ」よりご確認ください。

2020年度は、新型コロナウィルスの影響により講座の開催が中止となりましたが、2021年度はご自宅で安全に受講することができる「オンデマンド講座」を導入し、外出が困難な状況にあっても近江学を学ぶ機会を提供してまいります。(インターネット環境が無い方は、成安造形大学内の会場で開催する講座映像視聴会で同じ映像を視聴していただくことができます。)

また、2021年度近江学フォーラムの会員募集も開始しております。
近江学フォーラムでは、会員限定講座や現地研修の開催、文化誌『近江学』の謹呈など様々な特典をご用意しています。滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対し、興味・関心のある方、ご自身の持っている知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方は、是非会員にお申込ください。お待ちしています。

2022-03-15T18:09:30+09:002021年3月28日|公開講座, 近江学フォーラム|

【重要なお知らせ】令和2年度 近江学研究所の活動自粛について(令和2年5月25日時点)

(新型コロナウィルスへの対応 令和2年5月25日時点)

近江学研究所では、新型コロナウィルス感染拡大防止のため7月までの講座を中止し、9月からの講座開催を目指して準備を進めてきましたが、成安造形大学危機管理委員会で新型コロナウィルス対応について協議を続けてきた結果、やむなく今年度の近江学研究所主催の全講座中止と対外的な活動の自粛を決定いたしました。
すでに9月以降の講座をお申込みの皆様、開催を楽しみにされていた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
また、現在のところ、新型コロナウィルスの感染状況は沈静化に向かっていますが、第二波、第三波の発生も懸念されるため、誠に申し訳ございませんが、今年度の近江学フォーラム事業につきましても一部中止・延期いたします。
つきましては、2020年度にご入会の皆様の会員期間を2021年度まで延長し、今年度中止・延期となった内容を2021年度に改めて実施させていただきます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

                        2020年5月25日
成安造形大学 学長(危機管理委員会委員長) 岡田 修二
附属近江学研究所 所長 小嵜 善通

 

2020年度 成安造形大学附属近江学研究所の取組みについて

【公開講座】全講座中止

講座種別

記号

日程

講座名

講師

予定

特別
公開講座

5月23日(土)

生命(いのち)あふれる琵琶湖水系

今森 光彦氏

中止

連続講座
(1)

6月20日(土)

近江―くらしのかたち
「自然と共生する持続可能社会の姿」

内藤 正明氏

連続講座
(2)

7月18日(土)

近江―受け継ぐかたち
「水と人の暮らしに迫る」

髙橋 順之氏
膽吹 邦一氏

写生会
(1)

5月30日(土)

淡海の夢2020写生会
―坂本・石垣と里坊の町写生会

永江 弘之

写生会
(2)

10月3日(土)

淡海の夢2020写生会
―近江八幡・八幡堀と城下町写生会

永江 弘之

中止

【会員限定講座】全講座中止

講座種別

記号

日程

講座名

講師

予定

会員限定
講座

A

6月27日(土)

川とはぐくむ 琵琶湖
―源流・支流・本流―

金 再奎氏
加藤 賢治
石川 亮

中止

会員限定
講座

B

7月11日(土)

アメノウヲと秋の夕暮れ

藤岡 康弘氏

会員限定
講座

C

9月26日(土)

安曇川をめぐる文化財
―その立地と成り立ち―

清水 安治氏
山本 晃子氏

中止

会員限定
講座

D

11月28日(土)

川の記憶、川の記録
―和邇川流域の暮らしと歴史文化―

高橋 大樹氏

会員限定
講座

E

12月19日(土)

川と観音さま
―民衆とともにある観音―

佐々木 悦也氏

現地研修

10月17日(土)

安曇川流域の信仰を訪ねる

清水 安治氏
山本 晃子氏

【「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2020風景展」公募および展覧会】中止

【文化誌近江学「第13号」の発刊】令和3年1月から令和4年1月に延期

2022-03-30T16:59:28+09:002020年5月25日|お知らせ, 公開講座, 近江学フォーラム|

【重要なお知らせ】 近江学研究所主催の講座の中止につきまして(令和2年4月1日時点)

【重要なお知らせ】
近江学研究所主催の講座の中止につきまして
(新型コロナウィルスへの対応 令和2年4月1日時点)

新型コロナウイルス感染拡大の状況のなか、近江学研究所の講座の開催につきましては、成安造形大学危機管理委員会において情報を収集しながら協議を重ねてきました。結果、皆様の健康と安全を第一に考え、また感染拡大防止に努めるという社会的責任を果たすためにも、やむなく今年度予定しておりました講座の一部中止を決定いたしましたので、ご案内申し上げます。中止となる講座につきましては、下のスケジュール表をご確認ください。(※一部は日程変更を検討中)

尚、現在開催予定の9月以降の講座につきましても、今後、政府の方針などにより、中止も含め変更することが考えられます。変更等の場合は本学ホームページ・近江学研究所ホームページを通じてご案内いたします。

また、今年度も近江学フォーラムの会員募集は行いますが、会員特典の1つとして受講していただける講座の一部中止がすでに決定しております。予めご了承の上、お申込みくださいますようお願いいたします。中止となった講座の受講に代わる特典の付与につきましては現在検討しており、全講座の日程終了後に決定する予定です。

近江学研究所主催の講座を楽しみにしてくださった皆様には、急なご案内となりご迷惑をおかけしますが、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

                        2020年4月1日
成安造形大学 学長(危機管理委員会委員長) 岡田 修二
附属近江学研究所 所長 小嵜 善通

2020年度 成安造形大学附属近江学研究所 講座スケジュール 

【公開講座】

講座種別

記号

日程

講座名

講師

予定

特別
公開講座

5月23日(土)

生命(いのち)あふれる琵琶湖水系

今森 光彦氏

中止

連続講座
(1)

6月20日(土)

近江―くらしのかたち
「自然と共生する持続可能社会の姿」

内藤 正明氏

連続講座
(2)

7月18日(土)

近江―受け継ぐかたち
「水と人の暮らしに迫る」

髙橋 順之氏
膽吹 邦一氏

写生会
(1)

5月30日(土)

淡海の夢2020写生会
―坂本・石垣と里坊の町写生会

永江 弘之

写生会
(2)

10月3日(土)

淡海の夢2020写生会
―近江八幡・八幡堀と城下町写生会

永江 弘之

開催
予定

【会員限定講座】

講座種別

記号

日程

講座名

講師

予定

会員限定
講座

A

6月27日(土)

川とはぐくむ 琵琶湖
―源流・支流・本流―

金 再奎氏
加藤 賢治
石川 亮

中止

会員限定
講座

B

7月11日(土)

アメノウヲと秋の夕暮れ

藤岡 康弘氏

会員限定
講座

C

9月26日(土)

安曇川をめぐる文化財
―その立地と成り立ち―

清水 安治氏
山本 晃子氏

開催
予定

会員限定
講座

D

11月28日(土)

川の記憶、川の記録
―和邇川流域の暮らしと歴史文化―

高橋 大樹氏

会員限定
講座

E

12月19日(土)

川と観音さま
―民衆とともにある観音―

佐々木 悦也氏

現地研修

10月17日(土)

安曇川流域の信仰の訪ねる

清水 安治氏
山本 晃子氏


※今後、政府の方針などにより、開催予定の講座についても中止も含め変更することが考えられます
最新の情報は本学ホームページ・近江学研究所ホームページを通じてご案内いたします。

2022-03-30T16:58:09+09:002020年4月1日|お知らせ, 公開講座, 近江学フォーラム|

近江学フォーラム会員限定講座第5回「里坊―律院の庭園と西教寺本堂大壁画」

近江学フォーラム会員限定講座第5回 「里坊―律院の庭園と西教寺本堂大壁画」
日時:12月14日(土)10:20~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:加藤 賢治(本学准教授・本研究所副所長)
ゲスト:木村 至宏(本学名誉教授・本研究所顧問)

加藤賢治副所長

加藤賢治副所長


木村至宏顧問

木村至宏顧問


 文化誌「近江学」11号、テーマ「里のいとなみ」の中で、発表した講座タイトルと同名の論考について、筆者である加藤副所長が解説しました。
 「門前町坂本には名勝庭園を有する里坊が点在するが、その作庭の背景には、比叡山で厳しい修行をしてきた僧侶のある種の「悟り」に近い思想が流れているのではないか。」「また、西教寺の本堂にある日本画家三輪牒勢が描いた大壁画は、江戸時代初期の禅僧沢庵禅師が西教寺を訪れた時に、詠んだ詩がもとになっている。」と解説した後、ともに自然の中に人間が溶け込み、草木も動物も安らかに暮らす浄土を表しているのではないかと里坊と壁画の共通点をまとめました。そして、最後の20分西教寺の話のつながりということで、木村至宏顧問が、西教寺を菩提寺とする明智光秀の人柄を西教寺に残る文書や、木像、梵鐘などの資料を紹介しながら解説されました。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公の舞台をしっかり学ぶことができ満足でしたという感想が多く聞かれました。

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