おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
<日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成奉告祭・記者発表のご案内>
2014年7月から9カ月間取組んできました日吉大社所蔵の長沢芦雪筆の「猿図」絵馬の復元模写が完成いたしました。
成安造形大学美術領域日本画コースと附属研究機関の近江学研究所が協働し、先人の画業に触れながら絵馬を復元するというプロジェクトの成果です。
下記の通り、日吉大社にて、完成奉告祭・記者発表、絵馬の一般特別拝観、拝殿への掲示を行います。
一般の方にも特別拝観いたしますので、ぜひ、足をお運びください。
記
日 時:平成27年5月19日 (火) 16:00〜17:00
場 所:日吉大社 西本宮(拝殿) WEBサイト
出席者:
木村 至宏(成安造形大学名誉教授、附属近江学研究所所長)
吉村 俊昭(成安造形大学芸術学部教授、近江学研究所研究員)
西久松 吉雄(成安造形大学芸術学部教授、美術領域主任、近江学研究所研究員)
馬渕 直樹(山王総本宮日吉大社 宮司)
井口 健(山王総本宮日吉大社 禰宜)
須原 紀彦(山王総本宮日吉大社 権禰宜)
今岡 一穂(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪 千夏(美術領域日本画コース3年生)
大野 久留実(美術領域日本画コース3年生)
次 第:
○修祓
○祝詞奏上
○鈴祓
○玉串奉奠(宮司・成安造形大学)
○宮司挨拶
○取材・質疑応答
○一般特別拝観
○絵馬の拝殿掲示
================
<復元された「猿図」絵馬について>
僅かな描画痕跡しか残っていない絵馬の復元は、作者や奉納にかかわる資料収集が重要となるため、多くの時間を収集と読み解きに費やした。作品調査は多くは写真資料によるものだが、和歌山草堂寺のご好意で群猿図を拝見し蘆雪の筆使いを確認することができた。
猿の絵は原画でかすかに見て取れる「耳」と手足指から親子猿の向きを決定して、猿の全体像を想定したが、母猿の視線は習作を重ねて奉納目的から決定した。また、足元の草花は蘆雪作品の優しさを表現できるように努めた。背景は金箔か金砂子か判断に苦しんだが、違和感の少ない金砂子を採用した。奉納文字はほとんど読み取れない部分もあったが筆致を詳細に確認してようやく復元に至った。
作品に取り掛かる前の習作や資料作りは学生たちにとって苦難の作業であったが、根気よく取り組んで復元の成果をあげたことは特筆すべきことである。
(吉村俊昭)
絵馬のデータ
外 形 縦78.7cm×横90.4cm
画 面 縦68.3cm×横80.0cm
墨書銘 「奉納 寛政四壬子五月吉祥日 藤井正脩」
落 款 「蘆雪写」
印 章 朱文氷形「魚」印(欠損のない完全印)
制作期間 2014年7月~2015年4月
作図指導 吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
制作者
吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
今岡 一穂(いまおか かずほ/美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪 千夏(はしづめ ちなつ/美術領域日本画コース3年生)
大野久留実(おおの くるみ/美術領域日本画コース3年生)
奉納先
山王総本宮日吉大社 西本宮(拝殿)
===========
日吉大社蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬復元プロジェクトについて
詳しくは>>>こちらから
===========
日時:2015年5月9日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:山本昌仁氏(たねやグループCEO)
タイトル:「近江~受け継ぐかたちーたねやが世界に蒔くものー」
日時:2015年4月25日(土)13:30~15:30
場所:大津市民会館 大ホール
講師:五木寛之氏(作家)
タイトル:「双面の人 蓮如」
近江学研究所公開講座100回記念特別講演 作家五木寛之氏 『双面の人 蓮如』をお申込みの皆様へ
4月8日(水)に、お申込いただいた方へ参加証のハガキを発送いたしました。
参加証は、お1人様につき1枚発行しております。
講座当日に参加証を必ずお持ちいただき、受付にてご提出いただきますよう、お願いいたします。
※複数名でお申込の方につきましては、参加証が同日に届かない場合があります。お届けまでしばらくお待ち下さい。
一週間以上たってもお手元に届かない場合はお手数ですが、近江学研究所までお問い合わせください。
『NHKEテレ「趣味どきっ!」 国宝に会いに行く~橋本麻里と旅する日本美術ガイド』
「第1回 江戸の“デコラティブ”建築 日光東照宮」に加藤賢治研究員が出演します。
大津市坂本の日吉東照宮について加藤研究員が解説します。ぜひご覧ください。
番組詳細はこちら
■『NHKEテレ「趣味どきっ!」 国宝に会いに行く~橋本麻里と旅する日本美術ガイド』番組詳細■
新感覚の「国宝探訪」の旅へ出かけませんか?
わたしたち日本人が、遙か古代から、大陸の影響を色濃く受けながらも独自の感性で育んできた“日本の美”、それが凝縮されたものこそ「国宝」なのです。お宝としてありがたく鑑賞するだけでなく、制作された時代状況や、同時期の他の美術と比較鑑賞することで、新しい魅力が見えてきます。
本書では以下のように4つのステップで国宝に迫ります。まず最初のステップは「背景を知る」。国宝の生まれた時代を概観し、どういう時代、勢力のもとに生まれたか、予習します。次のステップは「スゴ技に酔う」。対象となる国宝をあらゆる方向から鑑賞し、その技法の巧みを味わいます。次のステップ「深める国宝」では、同時代のほかの国宝と比較したり、その国宝が日本美術の中でどういう位置を占めるのか解説していきます。最後のステップ「もっと名宝」ではメインの国宝と関連のある名宝の数々を紹介。国宝の生まれた「時代の美」を存分に味わいます。このように国宝を点ではなく、日本美術、歴史的背景の中でより理解を深めていきます。
案内いただくのは、数多くの雑誌、書籍、番組で日本美術を新しい視点で解説することで人気を博している美術ライター、エディター橋本麻里さん、橋本流鑑賞のポイントをご堪能あれ!
第1回 江戸の“デコラティブ”建築 日光東照宮 ★加藤研究員登場します!
第2回 極楽浄土のテーマパーク 平等院鳳凰堂と浄瑠璃寺 九体阿弥陀仏
第3回 花の競演! 超モダンデザイン 尾形光琳 「紅白梅図屏風」 「燕子花図屏風」
第4回 桃山時代を体感! 三井寺 光浄院と狩野派・風俗画
第5回 迫力のリアリティー 東大寺 金剛力士像
第6回 “国宝一年生”縄文土器 「縄文のビーナス」と「仮面の女神」
第7回 動物と人 戯れのメッセージ 高山寺 明恵上人と「鳥獣人物戯画」
第8回 お宝ごろごろ 国立博物館!
第9回 総集編
2015/03/31-2015/05/26の毎週火曜日に放映
Eテレ: 火曜日 午後9:30~9:55
(再放送)総合:木曜日 午前10:15~10:40
(再放送)Eテレ:火曜日(翌週)午前11:30~11:55
詳しくはこちら
大津市仰木学区自治連合会からの依頼により、大津市「わがまちづくり市民運動推進会議支援事業」として2014年度夏から取り組んできたマップが完成しました。
デザイン監修として、イラストレーション領域のMON准教授が担当し、イラストはイラストレーション領域研究生(当時)の小林佳紫さん、デザイン編集はイラストレーション領域非常勤講師の森田存さん、アシスタントの新岡良平さんが担当しました。
近江学研究所では、仰木地区との制作スケジュールの調整や、掲載内容の情報提供などでバックアップをしました。
イラストが素敵!
イラストを担当した小林さんは、近江学研究所の研究活動「仰木ふるさとカルタ制作」に学生スタッフとして3年にわたって仰木地区へフィールドワークをし、地域の方の聞き取り調査や、カルタの絵札の作画に精力的に取り組んでくれました。
今回のマップはその集大成として、とても素敵なイラストになりました。
2014年12月4日(木)~18日(木)まで開催された「棚田・里山、湖の郷 淡海の夢2014風景展」の出品作品を、近江ギャラリーにて公開しています。
淡海の夢2014風景展は、一般の方や、本学の学生から総数46点もの作品が出品されました。近江の魅力ある風景が様々な表現方法で描かれています。
淡海の夢2014風景展の作品は、近江ギャラリーの”淡海の夢 風景展”からご覧ください。
滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対し、興味・関心のある方、ご自身の持っている知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方は、是非会員にお申込ください。
近江学フォーラムは、1年を通して1つのテーマを多角的に学びます。
2015年度の特集テーマは《近江の偉人たち(近世)》です。
みなさまの近江学フォーラムへのご参加をお待ちしております。
2015年度近江学フォーラムの期間は、2015年4月1日~2016年3月31日です。
会員は随時募集しております。※途中入会でも年会費は同額です。
>> 詳しくはこちらをご覧ください