おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成 記者発表(報告)

拝殿に掲げられた絵馬の前で記念撮影 左から、馬渕宮司、吉村研究員、今岡さん、橋爪さん、大野さん、須原権禰宜

拝殿に掲げられた絵馬の前で記念撮影 左から、馬渕宮司、吉村研究員、今岡さん、橋爪さん、大野さん、須原権禰宜


2014年7月から9カ月間取組んできました日吉大社所蔵の長沢芦雪筆の「猿図」絵馬の復元模写が完成し、
5月19日(火)、日吉大社西本宮拝殿にて、完成奉告祭・記者発表を行いました。
新聞・マスコミ6社より取材いただき、復元模写を担当した学生3名今岡一穂さん(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)、橋爪千夏さん(美術領域日本画コース3年生)、
大野久留実さん(美術領域日本画コース3年生)も出席し、絵馬の奉納を見届けました。
まず、日吉大社完成奉告祭にて、修祓、祝詞奏上、鈴祓、玉串奉奠が行われました。
猿図が奉納された、日吉大社西本宮(大津市坂本)

猿図が奉納された、日吉大社西本宮(大津市坂本)


西本宮楼門の屋根下の、棟持猿(むなもちざる)も奉納を見守っています

西本宮楼門の屋根下の、棟持猿(むなもちざる)も奉納を見守っています


奉告祭 祝詞奏上  

奉告祭 祝詞奏上  


奉告祭 祝詞奏上  井口禰宜 本殿にて

奉告祭 祝詞奏上 
井口禰宜 本殿にて


奉告祭 鈴祓い

奉告祭 鈴祓い


奉告祭 玉串奉納 木村近江学研究所所長に合わせて、大学参加者も拝礼しました。

奉告祭 玉串奉納
木村近江学研究所所長に合わせて、大学参加者も拝礼しました。


馬渕宮司のごあいさつ

馬渕宮司のごあいさつ


引き続き、記者発表に移り、
制作に関わった吉村俊昭研究員と、学生3名により復元絵馬の解説が行われました。
取材風景

取材風景


絵馬を解説する吉村研究員

絵馬を解説する吉村研究員


美術領域日本画コースの大野さん。担当した草花について説明。

美術領域日本画コースの大野さん。担当した草花について説明。


TV取材を受ける美術領域アシスタントの今岡さん

TV取材を受ける美術領域アシスタントの今岡さん


拝殿に掲示される絵馬

拝殿に掲示される絵馬


絵馬を掲示する須原権禰宜

絵馬を掲示する須原権禰宜


西本宮拝殿正面に掲示された復元絵馬

西本宮拝殿正面に掲示された復元絵馬


復元絵馬のかかった西本宮拝殿

復元絵馬のかかった西本宮拝殿


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《日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成奉告祭》
日 時:平成27年5月19日 (火) 16:00〜17:00
場 所:日吉大社 西本宮(拝殿)
出席者:
馬渕  直樹(山王総本宮日吉大社 宮司)
井口   健(山王総本宮日吉大社 禰宜)
須原  紀彦(山王総本宮日吉大社 権禰宜)
木村  至宏(成安造形大学名誉教授、附属近江学研究所所長)
吉村  俊昭(成安造形大学芸術学部教授、近江学研究所研究員)
加藤  賢治(成安造形大学附属近江学研究所研究員)
今岡  一穂(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪  千夏(美術領域日本画コース3年生)
大野 久留実(美術領域日本画コース3年生)
次 第:
○修祓  ○祝詞奏上  ○鈴祓  ○玉串奉奠(宮司・成安造形大学)
    
○宮司挨拶  ○取材・質疑応答  ○一般特別拝観  ○絵馬の拝殿掲示
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各新聞社に掲載されました

各新聞社に掲載されました


《過日 新聞・マスコミで発表されました》
■京都新聞 京都版 2015.05.20付「芦雪が描いた「猿図」絵馬復元 滋賀・成安造形大の学生ら」>>>WEBページはこちら
■京都新聞 滋賀版 2015.05.20付「芦雪が描いた「猿図」絵馬復元 滋賀・成安造形大の学生ら」
■読売新聞 2015.05.20付「芦雪絵馬、学生が復元 日吉大社奉納」>>>WEBページはこちら
■毎日新聞 2015.05.20付「猿図絵馬:復元模写完成 成安造形大生ら、出来栄えに感激 大津・日吉大社」>>>WEBページはこちら
■朝日新聞 2015.05.21付「長沢芦雪の「猿図」絵馬を学生らが復元 日吉大社」>>>WEBページはこちら
■中日新聞 2015.05.21付「廬雪の絵馬「猿図」復元完成 日吉大社西本宮で奉告祭」>>>WEBページはこちら
●ZTV放送 滋賀放送局 2015.05.20~05.23 「おうみ!かわら版 滋賀放送局」 >>>WEBページはこちら

日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成 記者発表(ご案内)

復元模写された「猿図絵馬」 撮影:岡田健

復元模写された「猿図絵馬」
撮影:岡田健

<日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬  復元模写完成奉告祭・記者発表のご案内>
2014年7月から9カ月間取組んできました日吉大社所蔵の長沢芦雪筆の「猿図」絵馬の復元模写が完成いたしました。
成安造形大学美術領域日本画コースと附属研究機関の近江学研究所が協働し、先人の画業に触れながら絵馬を復元するというプロジェクトの成果です。
下記の通り、日吉大社にて、完成奉告祭・記者発表、絵馬の一般特別拝観、拝殿への掲示を行います。
一般の方にも特別拝観いたしますので、ぜひ、足をお運びください。

日 時:平成27年5月19日 (火) 16:00〜17:00
場 所:日吉大社 西本宮(拝殿) WEBサイト
出席者:
木村  至宏(成安造形大学名誉教授、附属近江学研究所所長)
吉村  俊昭(成安造形大学芸術学部教授、近江学研究所研究員)
西久松 吉雄(成安造形大学芸術学部教授、美術領域主任、近江学研究所研究員)
馬渕  直樹(山王総本宮日吉大社 宮司)
井口   健(山王総本宮日吉大社 禰宜)
須原  紀彦(山王総本宮日吉大社 権禰宜)
今岡  一穂(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪  千夏(美術領域日本画コース3年生)
大野 久留実(美術領域日本画コース3年生)
次 第:
○修祓
○祝詞奏上
○鈴祓
○玉串奉奠(宮司・成安造形大学)

○宮司挨拶
○取材・質疑応答
○一般特別拝観
○絵馬の拝殿掲示
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<復元された「猿図」絵馬について>

復元模写された「猿図絵馬」 撮影:岡田健

復元模写された「猿図絵馬」
撮影:岡田健

現在の原画

現在の原画

僅かな描画痕跡しか残っていない絵馬の復元は、作者や奉納にかかわる資料収集が重要となるため、多くの時間を収集と読み解きに費やした。作品調査は多くは写真資料によるものだが、和歌山草堂寺のご好意で群猿図を拝見し蘆雪の筆使いを確認することができた。
猿の絵は原画でかすかに見て取れる「耳」と手足指から親子猿の向きを決定して、猿の全体像を想定したが、母猿の視線は習作を重ねて奉納目的から決定した。また、足元の草花は蘆雪作品の優しさを表現できるように努めた。背景は金箔か金砂子か判断に苦しんだが、違和感の少ない金砂子を採用した。奉納文字はほとんど読み取れない部分もあったが筆致を詳細に確認してようやく復元に至った。
作品に取り掛かる前の習作や資料作りは学生たちにとって苦難の作業であったが、根気よく取り組んで復元の成果をあげたことは特筆すべきことである。
(吉村俊昭)
絵馬のデータ
外 形 縦78.7cm×横90.4cm
画 面 縦68.3cm×横80.0cm
墨書銘 「奉納 寛政四壬子五月吉祥日 藤井正脩」
落 款 「蘆雪写」
印 章 朱文氷形「魚」印(欠損のない完全印)
制作期間 2014年7月~2015年4月
作図指導 吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
制作者
吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
今岡 一穂(いまおか かずほ/美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪 千夏(はしづめ ちなつ/美術領域日本画コース3年生)
大野久留実(おおの くるみ/美術領域日本画コース3年生)
奉納先
山王総本宮日吉大社 西本宮(拝殿)




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日吉大社蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬復元プロジェクトについて
詳しくは>>>こちらから
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連続公開講座 山本昌仁氏「近江~受け継ぐかたちーたねやが世界に蒔くものー」報告

日時:2015年5月9日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:山本昌仁氏(たねやグループCEO)
タイトル:「近江~受け継ぐかたちーたねやが世界に蒔くものー」

満員の会場

満員の会場


山本昌仁氏

山本昌仁氏


5月9日(土)、連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」シリーズの1回目の講演会を、近江八幡から世界に発信する菓子製造販売会社「たねや」の山本昌仁社長をお迎えして開催しました。
今回は、シリーズの基調講演としながら、「たねや」さんはもとより、近江八幡との連携を重ねてきた石川亮研究員が山本社長に質問するかたちで進め、難しい会社経営のお話から、「たねや」のデザインの方向性など、ものづくりにこだわった質問を投げかけました。
左 進行 加藤賢治研究員 インタビュアー 石川亮研究員


進行 加藤賢治研究員
インタビュアー 石川亮研究員


山本社長は、滋賀県の風土など、その土地にあるものを大切に、それらを引き出すことを大事にし、また、「自然に学ぶ」をテーマにしながら様々な取り組みを紹介していただきました。
また、事前にラコリーナを見学した本学総合領域の学生からも質問があり、世界で活躍する建築家藤森照信氏に新店舗「ラコリーナ」の設計をお願いされた経緯も解説していただきました。
現在たねやでデザインを担当する本学卒業生3名も紹介されました

現在たねやでデザインを担当する本学卒業生3名も紹介されました


学生の質問に答える山本氏

学生の質問に答える山本氏


近江八幡には、左義長まつりや松明まつりなど大きな春祭りが行われますが、それらの伝統行事をしっかりと次世代に残して行こうとする活発な活動があり、「たねや」さんもそれらをバックアップしておられます。
それらの伝統行事のように、「たねや」さんも、「自然に学ぶ」というコンセプトのもと、このラコリーナの建設や、たねや農芸の運営など、お菓子の製造販売を基にしながら、次世代に、つなげなければならない大切な思想を、世界に向けて発信し、伝えておられるのだと、理解できました。
200席が満席となった会場からは、山本社長に大きな拍手が贈られました。
報告:加藤賢治(近江学研究所研究員)
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【講演内容】
1872年、旧八幡町池田町(近江八幡市)に「種屋末廣」の屋号で菓子業を創業。
1945年、敗戦後の物不足の時代に「栗まん」が好評となり、たねやの基本作りとなって以来、近江(滋賀県)を象徴する老舗菓子業としてその名を轟かせています。
その精神は近江の歴史、文化を背景に京都では見いだせない「鄙(ひな)びた美」にいち早く気付き、生活様式の変化や時代の移り変わりを敏感に感じながらも受継ぐものを大事にし、同時に新しい提案も進めてこられました。
近年では、イタリアの食材を和菓子に取り入れる斬新なアイデアを創出するなど、期待と夢を与える提案をされています。
2015年1月には近江八幡市北之庄に、背景の八幡山と自然環境の一体化を目指すたねやグループのフラッグシップ店ラ コリーナ近江八幡メインショップを開店。
来たるべき時代へ向かってこれからの「たねや哲学」に迫ります。
【講師プロフィール】
1969年滋賀県近江八幡市生まれ。16歳より10年間和菓子の修行を重ねる。1994年に全国菓子大博覧会にて最高賞の「名誉総裁工芸文化賞」を24歳最年少受賞。2011年四代目たねや社長に就任。‘13年たねやグループCEO就任。
【関連企画展】
近江のかたちを明日につなぐ展vol.01 
たねやが蒔くもの 歴史に学ぶ・自然に学ぶ
会期:2015/3/30(月)~5/17(日)
休館:日曜日(5/17(日)を除く)、5月4、5、6日、
時間:12:00~18:00
会場:成安造形大学【キャンパスが美術館】スパイラルギャラリー・聚英館1Fロビー
入場:無料
協力:たねや、クラブハリエ、成安造形大学附属近江学研究所
主催:成安造形大学【キャンパスが美術館】
詳しくは成安造形大学【キャンパスが美術館】WEBサイトをご覧ください。

公開講座100回記念講演 五木寛之氏「双面の人 蓮如」報告

日時:2015年4月25日(土)13:30~15:30
場所:大津市民会館 大ホール
講師:五木寛之氏(作家)
タイトル:「双面の人 蓮如」

五木寛之氏

五木寛之氏


4月25日(土)、大津市民会館大ホールにて、近江学研究所の公開講座100回を記念して、作家の五木寛之さんをお迎えして記念講演を開催しました。
タイトルは、「双面の人 ー蓮如ー」。近江に深いゆかりのある浄土真宗中興の祖、蓮如上人についてお話をいただきました。
満席の大津市民会館大ホール

満席の大津市民会館大ホール



平安時代の末期、疫病や飢饉などで、多くの屍が街を埋め尽くし、死後に地獄へ行かねばならぬと自覚している庶民の苦しみを、阿弥陀仏の本願にすがり、念仏を唱えることで救おうとしたのが法然であり、それを深めたのが親鸞で、そして中世に登場した蓮如はその親鸞の教えを広めた。現在も、日本の文化に現れ、日本人の心に深く浸透している念仏の文化は、蓮如上人の布教活動によるものであるとお話がありました。
その他にも、蓮如に限らず、双面の心を持つ人間の性(さが)や、後白河法皇の今様の歌に見られる庶民の心などを、わかりやすい言葉で優しく解説いただき、ほぼ満席の約1000名の聴取者から、大変満足度の高い感想をいただきました。
報告:加藤賢治(近江学研究所研究員)

公開講座100回記念特別講演 作家五木寛之氏 『双面の人 蓮如』をお申込みの皆様

近江学研究所公開講座100回記念特別講演 作家五木寛之氏 『双面の人 蓮如』をお申込みの皆様へ
4月8日(水)に、お申込いただいた方へ参加証のハガキを発送いたしました。
参加証は、お1人様につき1枚発行しております。
講座当日に参加証を必ずお持ちいただき、受付にてご提出いただきますよう、お願いいたします。
※複数名でお申込の方につきましては、参加証が同日に届かない場合があります。お届けまでしばらくお待ち下さい。
一週間以上たってもお手元に届かない場合はお手数ですが、近江学研究所までお問い合わせください。

2015-04-09T16:56:28+09:002015年4月9日|おうみブログ, お知らせ, イベント, 公開講座|

加藤賢治研究員が3/31(火)NHKEテレ「趣味どきっ!」 に出演します。

『NHKEテレ「趣味どきっ!」 国宝に会いに行く~橋本麻里と旅する日本美術ガイド』
「第1回 江戸の“デコラティブ”建築 日光東照宮」に加藤賢治研究員が出演します。
大津市坂本の日吉東照宮について加藤研究員が解説します。ぜひご覧ください。
番組詳細はこちら

■『NHKEテレ「趣味どきっ!」 国宝に会いに行く~橋本麻里と旅する日本美術ガイド』番組詳細■
新感覚の「国宝探訪」の旅へ出かけませんか?
わたしたち日本人が、遙か古代から、大陸の影響を色濃く受けながらも独自の感性で育んできた“日本の美”、それが凝縮されたものこそ「国宝」なのです。お宝としてありがたく鑑賞するだけでなく、制作された時代状況や、同時期の他の美術と比較鑑賞することで、新しい魅力が見えてきます。
本書では以下のように4つのステップで国宝に迫ります。まず最初のステップは「背景を知る」。国宝の生まれた時代を概観し、どういう時代、勢力のもとに生まれたか、予習します。次のステップは「スゴ技に酔う」。対象となる国宝をあらゆる方向から鑑賞し、その技法の巧みを味わいます。次のステップ「深める国宝」では、同時代のほかの国宝と比較したり、その国宝が日本美術の中でどういう位置を占めるのか解説していきます。最後のステップ「もっと名宝」ではメインの国宝と関連のある名宝の数々を紹介。国宝の生まれた「時代の美」を存分に味わいます。このように国宝を点ではなく、日本美術、歴史的背景の中でより理解を深めていきます。
案内いただくのは、数多くの雑誌、書籍、番組で日本美術を新しい視点で解説することで人気を博している美術ライター、エディター橋本麻里さん、橋本流鑑賞のポイントをご堪能あれ!
第1回 江戸の“デコラティブ”建築 日光東照宮 ★加藤研究員登場します!
第2回 極楽浄土のテーマパーク 平等院鳳凰堂と浄瑠璃寺 九体阿弥陀仏
第3回 花の競演! 超モダンデザイン 尾形光琳 「紅白梅図屏風」 「燕子花図屏風」
第4回 桃山時代を体感! 三井寺 光浄院と狩野派・風俗画
第5回 迫力のリアリティー 東大寺 金剛力士像
第6回 “国宝一年生”縄文土器 「縄文のビーナス」と「仮面の女神」
第7回 動物と人 戯れのメッセージ 高山寺 明恵上人と「鳥獣人物戯画」
第8回 お宝ごろごろ 国立博物館!
第9回 総集編
2015/03/31-2015/05/26の毎週火曜日に放映
Eテレ: 火曜日 午後9:30~9:55
(再放送)総合:木曜日 午前10:15~10:40
(再放送)Eテレ:火曜日(翌週)午前11:30~11:55
詳しくはこちら

2015-03-30T16:48:42+09:002015年3月30日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

『歩こう♪大津北 観光・健康マップ&ブック』が完成しました!

完成した「観光・健康ウォーキング MAP&BOOK」

完成した「観光・健康ウォーキング MAP&BOOK」


大津北商工会・びわこ成蹊スポーツ大学・成安造形大学で共同で取り組んできた『歩こう♪大津北 観光・健康マップ&ブック』が完成しました!
この取り組みは「大津北商工会」の管内である2つの大学(びわこ成蹊スポーツ大学・成安造形大学)と連携した「大津北商工会・管内大学連携委員会」が、この事業は、滋賀県「県内大学を活用した観光交流モデル検討事業」、環びわ湖大学・地域コンソーシアム「大学地域連携課題解決支援事業2014」の事業の一環として行われました。近江学研究所からは、加藤賢治研究員と大原歩研究員が参加しています。
ミーティング

ミーティング


2014年9月より活動を開始。月に一度はミーティングを行ないました。
地域の特性と、それぞれの大学が保有する資源(人材・研究等)を生かしたまちおこしと観光振興を目的として、観光・健康ウォーキングコースの開発とマップの制作、そしてウォーキングイベントを開催しました。
今年度は、堅田・真野・衣川をマップのエリアに選び、共同でフィールドワークを実施。消費エネルギーの検証・健康効果を算出するなど、ウォーキングについてはびわこ成蹊スポーツ大学の新宅幸憲先生とゼミの学生である浅野雄平さん(4年生)が中心になって担当しました。
ウォーキングコースの選定

ウォーキングコースの選定


コースの道の状況や、歴史ポイント、見所になる眺望などを確認

コースの道の状況や、歴史ポイント、見所になる眺望などを確認


大津北商工会の役員メンバーも一緒に、コースを検討していきました

大津北商工会の役員メンバーも一緒に、コースを検討していきました


マップやブックのイラスト・デザインは、本学イラストレーション領域が制作。
監修として本学イラストレーション領域のMON先生、イラストは小林佳紫さん(研究生)、デザイン・編集は森田存さん(非常勤講師)・新岡良平さん(領域アシスタント)が担当しました。
また近江学研究所は、地域の歴史文化資源ポイントをまとめたコースの選定や、地図制作のコーディネートを担当するなどそれぞれの持ち味を集結した「観光・健康マップ&ウォーキングBOOK」となりました。
完成記念ウォーキング
完成を記念して、2015年3月15日(日)「楽しい!おいしい!観光・健康ウォーキング~本堅田・衣川編~」を開催しました。びわこ成蹊スポーツ大学の田中瑛さん(大学院生)による準備体操レクチャー、新宅先生により仲間作りあそびを行い気持ちと体がほぐれたところでウォーキングを開始。近江学研究所の加藤研究員による歴史・名所解説を受けながら地図を片手に歩きました。お昼ごはんは、堅田の特産品を使ったお弁当にシジミ汁と堅田の和菓子のセット。1日を通してウォーキングの魅力を伝える機会となりました。
比良山と内湖をながめる公園で準備体操

比良山と内湖をながめる公園で準備体操


びわこ成蹊スポーツ大学学生による準備体操のレクチャー

びわこ成蹊スポーツ大学学生による準備体操のレクチャー


成安造形大学附属近江学研究所加藤研究員による史跡ポイントで楽しい歴史解説

成安造形大学附属近江学研究所加藤研究員による史跡ポイントで楽しい歴史解説


地図をみながらウォーキング

地図をみながらウォーキング


3月後半からは、堅田駅前観光案内所や大津北商工会、堅田の各店舗などに設置されていますので、見かけましたらお手に取ってみてください。
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『歩こう♪大津北 観光・健康ウォーキングMAP』
発行日:2015年3月15日
発行:大津北商工会・管内大学連携委員会
編集・制作 成安造形大学・びわこ成蹊スポーツ大学
イラスト:小林佳紫
デザイン:森田 存
ウォーキング見所解説テキスト:成安造形大学造形大学附属近江学研究所 加藤賢治
『歩こう♪大津北 観光・健康ウォーキングBOOK』
発行日:2015年3月15日
発行:大津北商工会・管内大学連携委員会
監修:びわこ成蹊スポーツ大学 新宅ゼミ
協力:成安造形大学造形大学附属近江学研究所 
編集・制作 成安造形大学
イラスト:小林佳紫
デザイン:森田 存
問合せ:大津北商工会本所
電話077-572-0425
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「わがまち再発見!仰木学区里山めぐりマップ」完成しました!


大津市仰木学区自治連合会からの依頼により、大津市「わがまちづくり市民運動推進会議支援事業」として2014年度夏から取り組んできたマップが完成しました。
デザイン監修として、イラストレーション領域のMON准教授が担当し、イラストはイラストレーション領域研究生(当時)の小林佳紫さん、デザイン編集はイラストレーション領域非常勤講師の森田存さん、アシスタントの新岡良平さんが担当しました。
近江学研究所では、仰木地区との制作スケジュールの調整や、掲載内容の情報提供などでバックアップをしました。
イラストが素敵!
イラストを担当した小林さんは、近江学研究所の研究活動「仰木ふるさとカルタ制作」に学生スタッフとして3年にわたって仰木地区へフィールドワークをし、地域の方の聞き取り調査や、カルタの絵札の作画に精力的に取り組んでくれました。
今回のマップはその集大成として、とても素敵なイラストになりました。

仰木地区にて「仰木ふるさとカルタ」ための聞き取り調査をする小林さん(左)

仰木地区にて「仰木ふるさとカルタ」ための聞き取り調査をする小林さん(左)


「わがまち再発見!仰木学区里山めぐりウォーキング」
マップ完成記念として、「わがまち再発見!仰木学区里山めぐりウォーキング」と題して、
2015年3月8日(日)に仰木学区自治連合会主催でウォーキング大会が開催されました。
里山めぐりウォーキングの様子

里山めぐりウォーキングの様子


近江学研究所からは講師として、歴史・史跡解説を加藤賢治研究員が、地域・マップ制作の報告として大原歩研究員が参加しました。
仰木地区や大津から集まった約40名のみなさんと、地図を片手に仰木集落内~比叡山の中腹あたりにある滝つぼ神社まで約3kmの道のりを散策しました。
滝壷神社では、五穀豊穣の祈りをこめた例祭に参列し、参拝・般若心経を唱え、この一年の田植えのはじまりを感じる神秘的な時間をすごすことができました。
山路神社前で加藤研究員が解説

山路神社前で加藤研究員が解説


仰木から比叡山横川へあがる入り口に立つ「元三大師の道標」

仰木から比叡山横川へあがる入り口に立つ「元三大師の道標」


滝壷神社には、「闇龗神」(クラオカミノカミ)という龍神が奉られている。

滝壷神社には、「闇龗神」(クラオカミノカミ)という龍神が奉られている。


今後、このマップは、仰木の活性化活動に活用されていきます。
仰木市民センターにて配布されています。
ぜひ、お手にとって見ていただけるとうれしいです。
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マップ概要
『わがまち再発見!仰木学区里山めぐりマップ』
発刊日:2015年3月8日
発行:仰木学区自治連合会
編集・制作:成安造形大学
協力:成安造形大学附属近江学研究所
イラスト:小林佳紫
裏面地図イラスト:大原歩
デザイン:森田存
「わがまちづくり市民運動推進会議支援事業」
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淡海の夢2014風景展 出品作品を近江ギャラリーに公開!

淡海の夢2014風景展DM(画像面)
2014年12月4日(木)~18日(木)まで開催された「棚田・里山、湖の郷 淡海の夢2014風景展」の出品作品を、近江ギャラリーにて公開しています。
淡海の夢2014風景展は、一般の方や、本学の学生から総数46点もの作品が出品されました。近江の魅力ある風景が様々な表現方法で描かれています。
淡海の夢2014風景展の作品は、近江ギャラリーの”淡海の夢 風景展”からご覧ください。

2015年度近江学フォーラム会員募集開始!

バナー画像 会員募集2015
滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対し、興味・関心のある方、ご自身の持っている知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方は、是非会員にお申込ください。
近江学フォーラムは、1年を通して1つのテーマを多角的に学びます。
2015年度の特集テーマは《近江の偉人たち(近世)》です。
みなさまの近江学フォーラムへのご参加をお待ちしております。
2015年度近江学フォーラムの期間は、2015年4月1日~2016年3月31日です。
会員は随時募集しております。※途中入会でも年会費は同額です。
>> 詳しくはこちらをご覧ください

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