おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

イベント

山本晃子氏:2015近江学フォーラム会員限定講座 第1回

講師 山本晃子氏

講師 山本晃子氏


日時:2015年6月27日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:山本晃子氏(高島市教育委員会文化財課参事)
タイトル:「中江藤樹とその教えを伝える人々」
木村至宏所長よりご挨拶

木村至宏所長よりご挨拶


6月27日(土)、2015年度近江学フォーラム会員限定講座特集テーマ《近江の偉人たち~近世》第1弾として、
「中江藤樹とその教えを伝える人々」開催しました。
講師には、高島市教育委員会参事で、日本仏教史がご専門の山本晃子先生にご登壇いただきました。
詳しい報告は後日行います。



講演内容:
日本陽明学の祖として名高い中江藤樹は、高島市安曇川町上小川に生まれ、後にはこの地で塾を開いて、儒教に基づく教えや人の道を分かりやすく伝えました。塾の跡は、国史跡藤樹書院跡として、藤樹先生の教えを受け継ぐ地域住民によって現在も大切に守り続けられています。
今回は、藤樹書院に伝わる資料等から、藤樹先生が人々に伝えようとしたこと、そしてその教えを守り伝えてきた人々の活動を紹介します。
講師プロフィール:
1970年滋賀県大津市生まれ。佛教大学大学院文学研究科修士課程修了。
日本仏教史専攻。今津町教育委員会町史編さん係を経て現職。

淡海の夢2015-仰木・棚田里山写生会開催しました


6月20日(土)に、淡海の夢2015「仰木・棚田里山写生会」を開催しました。
前日までの雨で、天候が心配されたものの、当日は午前中に少し雨が降りましたが、曇り空の過ごしやすい一日となりました。
一般の参加者22名、学生20名のみなさんが参加いただきました。
今年で12年を迎えた仰木写生会。
これまでは大津市仰木・平尾地区の棚田風景を写生ポイントとして、
地域の方々に協力いただき開催してきましたが、
12年目の今年は平尾より比叡山側にある上仰木地区にポイントを移し、開催することになりました。

開催にあたり、上仰木自治会館にて写生会企画者の永江弘之研究員からの開催のあいさつと、
写生ポイントなどの説明が行われました。
その後、参加者のみなさんは、写生へ向かわれました。
高台から見渡す棚田と集落、その奥に広がる琵琶湖。
奥行きのある魅力的な風景が広がっています。



15時半頃、永江弘之研究員と、イラストレーション領域の阪東勲講師による講評会が上仰木自治会館にて行なわれました。
最後には、永江先生、阪東先生の作品についても説明があり、
約1時間、みなさん熱心に聞き入っておられました。


参加者のみなさんからは素晴らしい写生場所であった。講評が参考になった。という喜びの声をいただきました。
次回は、10月18日(日)淡海の夢2015堅田・湖族の郷写生会を開催します。
申込み・詳細は>>>こちらから

連続公開講座 細居源悟氏「ー土人形の魅力小幡人形ー」報告

日時:2015年6月13日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:細居源悟氏(小幡人形九代目当主)
対談:加藤賢治(近江学研究所研究員)
タイトル:「近江~かわいらしさのかたちー土人形の魅力 小幡人形ー」

 壇上にならんだ小幡人形たち

壇上にならんだ小幡人形たち


6月13日(土)、連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」シリーズの2回目の講演会を
東近江市五個荘町にて小幡人形を製造販売を継承し、9代目となる細居源悟さんをお迎えして開催しました。
対談は、加藤賢治研究員が行ないました。
会場風景

会場風景


はじめに、加藤賢治研究員から、小幡人形の作られてきた東近江市五個荘町を訪ね、小幡人形の地域での広がりや細居家の歴史について紹介されました。郷土玩具として全国に広がった「土人形」。その元になったといわれる伏見人形についてなど、時代の移り変わりとともに変移してきた郷土玩具の歩みについて解説されました。
加藤賢治 近江学研究所研究員

加藤賢治 近江学研究所研究員


細居源悟さん (小幡人形9代目当主

細居源悟さん (小幡人形9代目当主


初代 安兵衛が作った土人形の型」について話すお二人

初代 安兵衛が作った土人形の型」について話すお二人


そして、後半は、細居源悟さんに、小幡人形のひとつひとつのいわれについてお話いただきました。
先代の細居文蔵さんの制作作業をビデオ上映から小幡人形の作業工程について解説いただき、
小幡人形の絵付け作業もご披露いただきました。



 講演会後、細居さんと小幡人形を取り囲み、質問が相次ぎました

講演会後、細居さんと小幡人形を取り囲み、質問が相次ぎました


※詳細な報告は後日行います。
【講演内容】
東近江市五個荘小幡町の旧中山道沿いに、享保年間(1716~1736)から郷土玩具「小幡人形」の製造販売を継承する工房があります。
現在その工房を守り続けるのが初代安兵衛から数えて九代目となる細居源悟さん。土人形の元祖といわれる伏見人形の系譜を継ぐ小幡人形を制作するただ一人の職人です。
講座では、細居さんの工房をそのまま大学に移し、人形づくりの現場を再現しながら、土人形の歴史や、種類、そのあたたかさと、かわいらしさなど、小幡人形を紹介しながら、今に伝えられる土人形そのものの普遍的な魅力をひも解きます。
【細居源悟氏 プロフィール】
1939年滋賀県東近江市小幡生れ。‘59年彦根工業高校機械科卒、近江織物(株)入社。‘65年親会社のテイジン、伊藤忠に出向、海外事業部に配属。海外技術指導員を体験。‘89年会社生活の傍ら8代目の父の作業を見習う。‘91年九代目襲名。‘92年年賀切手に「桃持猿」採用。‘95年年賀はがき裏絵に「走り猪」採用。‘08年全国伝統工芸品展「寝牛」優秀賞。‘12年年賀はがき裏絵に「雲のり龍」採用。’13年全国伝統工芸品展「馬のり天神」優秀賞。 受賞歴:‘95年小幡人形滋賀県伝統工業品指定。‘12年東近江市にて伝統工芸技術師指定。
【小幡人形について】ホームページは>>>こちらから
【関連企画】 
近江のかたちを明日につなぐ展vol.2
かわいらしさのかたち −土人形の魅力 小幡人形−

2015. 5.25(mon) - 6.13(sat)
12:00-18:00
カフェテリア「結」内ミュージアムショップ Closed on Sundays/日祝休館
詳しくは>>>こちらから

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