おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
イベント
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イベント
今森光彦客員教授の企画する「今森光彦の里山みらいじゅく」が、
今年も大津市仰木地区で開催されます。
本学では、「近江・里山フィールドワーク」の授業として学生が参加します。
写真家でもあり、「自然環境をみつめる眼を育てる」企画やアイデアを数多く行う活動家でもある
今森先生の姿から学ぶことはとても大きいと思います。
以下、WEBサイトより
WEBサイト 「今森光彦の世界」はこちらから
里山みらいじゅく 詳しくは、こちらから
「今森光彦の里山みらいじゅく2012」
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里山みらいじゅくは、美しい里山自然を後世に伝えたい。
そんな想いから立ち上がりました。
滋賀県湖西地方にひろがる田園は、今森光彦の里山物語の舞台になったところ。
琵琶湖をのぞむ豊かな谷あいから輝くメッセージを放ちます。
大人も子どもものどかな風景にいだかれて、心ゆくまで秋の日を満喫しましょう。
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■プログラム■
【先着150名様】
◆午前/今森光彦さんと棚田を歩こう
◆午後/講演会と対談
8:45~ JR湖西線「おごと温泉」駅からマイクロバスにて受付までご案内
9:30~ 開会式
9:45~ 散策
12:00~ お昼ご飯 地元仰木の皆さんの物産と手作りお弁当販売
13:00~13:30 演奏 仰木太鼓 仰木小唄
13:30~14:30 はたこうしろうさん講演会
14:30~15:00 はたこうしろうと今森光彦 対談
15:15~15:40 地元の皆さんから皆さまへのメッセージ 閉会式
15:40~16:00 サイン会
マイクロバスにてJR湖西線「おごと温泉」駅へ
■申し込み方法■
【お申し込みについて】
10月1日(月)(限定期日)午前10時から、以下の内容を記入し、メールにてお申し込みください。
・お名前(ふりがな)
・ご住所
・年代(小学生・10代・20代のようにご記入ください)
・電話番号
・お弁当(有料・ご希望の方)
※複数でご参加の場合は参加者全員のお名前・年齢をお知らせください。
※駐車場希望の方(先着50台まで)
※電車の方はJR湖西線「おごと温泉」駅までお越しください。
マイクロバスにて送迎いたします。
お申し込みは10月1日(月)の限定期日とさせていただきます。
先着150名様になり次第、締切です。(10月1日(月)午前10時から)
雨天決行です。雨具をご用意ください。
持ち物:水筒 シート (お弁当(別売り)ご希望の方はお箸・お椀・お皿)
【参加費】
1,500円(小学生以下は無料)
当日受付にてお支払いください。
【別途】太鼓会館にて地元のお母さんの手作りの“新米おにぎり”など。
600円にて販売。是非ご利用ください。
【お申し込み】
メール:ogawa.l@chive.ocn.ne.jp
お問い合わせ:090-6554-9034
(お電話でのお申し込みは受け付けておりません)
【主 催】(有)おうれりあん
【協 賛】(株)メイスイ
【協 力】平尾.里山.棚田守り人の会 仰木太鼓保存会 仰木小唄伝承会
【企画進行】里山みらいじゅく実行委員会
今森光彦客員教授が監修するプロジェクト演習「近江・里山フィールドワーク」を
過日、9月23日(日)に行いました。
この授業では、
前半の3回は大津市仰木の森林保全活動に協力し、
後半の3回は今森先生の雑木林再生プロジェクトに参加します。
この日は雨降る中、イラストレーション領域、美術領域、空間デザイン領域の学生5名と、
このプロジェクト授業に特別講師として担当する佐藤悦子講師が参加しました。
仰木の上仰木地区と辻ヶ下地区が保有する山林の保全活動として、
全戸から一名は参加が義務づけられている「山行き」。
300人以上の地域の方が間伐作業と枝打ち作業、水路点検、草刈作業など分担。
私たちは、「枝打ち」作業に参加しました。
地元の森林組合のSさんにパイプソーの扱い方やハシゴの扱い方を習い、
平成10年に植林された杉の木を枝打ちしていきます。
ハシゴに上り、手に届く範囲の枝を一本づつ払っていきます。
足元が悪い中、慎重に作業をしていきます。
夕方から、山行の打ち上げに参加しました。
辻ケ下集落では、昨年から町合同で打ち上げを行っています。
仰木のおばあちゃんが、昔仰木で食べられていた「もし」というお菓子を作って食べさせていただきました。
滋賀県東近江市の永源寺から山深く進むと、日本の木地師の発祥の地であるといわれる
小椋谷(蛭谷・君ヶ畑)がある。
ここは平安時代に天皇になれなかった悲運の親王、惟喬親王が隠棲した場所とされ、
親王が山の民に手挽ロクロの技術を教えたという伝承が残っています。
この日は、はじめに加藤研究員が、惟喬親王伝説や、
全国に散らばった木地師を座的な組織に取り入れネットワークを構築していたという
近世の「氏子狩制度」について解説。
また、小椋谷をフィールドワークした記録を写真で紹介しました。
つづいて、小椋谷で一旦途絶えていた木地業を復活させ、
唯一木地師としてこの技を独学で続け、木地を制作されている小椋昭二さんを招き、
工芸分野を専門とする辻喜代治研究員が木地の魅力についてインタビューしました。
プロジェクト特別実習A3として大岩剛一研究員が中心に取り組む「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
8月25日(日)では稲の生息がまだ遅く、延期となり、
昨晩の雨が嘘のように、残暑厳しい晴天の中、
9月1日(土)に、後期最後の授業として、
八王寺組のKさんの棚田がある、平尾地区小字千坊の田んぼにて稲刈りを行いました。
八王寺山の家の建材として使用する長い稲藁が必要なため、
ご協力を得て、K家では約15年ぶりに、
今では珍しくなった「はさがけ」を行なうことができました。
夏休み最後の週末でしたが学生2名が参加しました。
田んぼの持ち主のKさんご夫婦、その娘家族、息子、八王寺組スタッフが集まり、
仰木で昔から行われている「結」の稲刈りを体験することが出来ました。
つなぎに着替え、カマの使い方を習い、いざスタート!
田んぼの広さは、1反(たん)2畝(せ)あります。棚田にしては大きな面積です。
お米の収穫量は、天候によるが、一反あたりおよそ6~8俵(ぴょう)収穫できるそうです。
田圃の広さや米の量はメートル法ではなく尺貫法を用います。
1反は、約31.5メートル×約31.5メートル=10アール(約300坪)
1畝は、約10メートル×約10メートル=1アール(約30坪)
1俵は、約60キロ
午前中には、半分刈ることができ、
いよいよ「はさがけ」です。
はさがけは、仰木では「稲木(いなき)」と呼ばれています。
まずは、稲木の台になる木や竹を組んでいきます。
しばるのは稲藁。
「はさがけしたお米は旨い」と皆さん口を揃えて言います。
刈り取った稲を天日でじっくり14~20日ほど乾かし、
遺伝子を残そうと稲の栄養素が籾に集まることが、旨味になっている、とのこと。
また、最近行われている60~80度の熱で一気に乾かす乾燥機とは違って、
籾が生きたまま乾燥され、発芽玄米ができることからも、その違いが分かります。
K家のお父さんは、米の味にうるさく、
なるべく乾燥機には入れず、はさがけをしていたそうです。
近年、乾燥機は微妙な温度調整もできるように進化し、
ほとんどの農家で「はさがけ」をしなくなりました。
西日が傾くころ、ようやくはさがけが完成。
周りに散らばった稲穂を拾い、「落穂ひろい」をして、終了です。
黄金に光る稲が美しくて、圧巻のたたずまい。
今年も実りある食卓が想像できて、
幸せな気持ちになってきます。
ご協力いただき、ありがとうございました。
後期の授業は、
10月からスタートします。
1、10/21(日) 素材づくり:オーナー田 ワラ集め
2、10月 素材づくり:ススキの刈り取り
3、11月 材木の刻み体験
4、12/ 2(日) 建築資材搬入作業
5、12/ 9(日) 棟上げの見学、上棟式への参加