おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

滋賀Web大賞2012 「教育団体部門」最優秀賞を受賞しました!


近江学研究所のWEBサイトが、
滋賀Web大賞2012 教育団体部門最優秀賞を受賞しました!
この賞は、滋賀県地域情報化推進会議が主催し、
滋賀県内の企業、各種団体、学校、個人、自治体などのWEBサイトを対象に、
安全・安心で豊かな地域社会を築くことに貢献する優れたサイトを表彰し、紹介することで、
コンテンツの充実、利用の促進につながり、
そしてどんどん滋賀の魅力ある情報発信が進んでいければ、という目的で開催されています。
2008年に開設したこのWEBサイトは、
[企画・監修] 永江弘之研究員(イラストレーションクラス准教授)、
[デザイン]  岡澤理奈先生(デザイン科 非常勤講師) →こちらから 岡澤理奈事務所
お二人によるご尽力でできました。
ありがとうございました!
これで、また広く多くの方に近江学研究所を知っていただけると、嬉しい限りです!
これからも近江にまつわる情報を公開していければと思います。
後日、授賞式も行われますので、その模様もご報告します。
滋賀WEB大賞2012について→こちらから 滋賀県地域情報化推進会議
受賞結果について→こちらから 県政e新聞
<滋賀WEB大賞2012>
主催 滋賀県地域情報化推進会議
後援 滋賀県、滋賀県教育委員会、滋賀県産業支援プラザ、滋賀県市長会、滋賀県町村会、滋賀県経済団体連合会

2012年6月15日|Categories: おうみブログ, お知らせ|

【近江学研究】カルタ読み札 ほぼ完成してきました!

近江学研究所の研究活動として
昨年度から永江研究員が進めている「仰木カルタ」制作活動。
語句に間違いなどがないか、
仰木の俳句会「畦草会(けいそうかい)」の皆さんの多大なご協力を得て、
読み札の確認読み合わせ会を6月13日(水)に下仰木自治会館にて行いました。


一句一句皆で読み合わせながら、
語句の言い回しや、言葉のリズム感を確認していきました。
次々と、暮らしのにじみだす読み札にバージョンアップされていく様子は、
感激ものでした。
途中、カルタに描かれる思い出話に花を咲かせながら、
楽しく、そして集中した時間となりました。
その中の一部をご紹介。

仰木には700体以上の野仏地蔵が、道端や田んぼのあぜ道などにいます。
8月の地蔵盆は盛大で、お供えやお花、よだれかけが新調され、
地域みんなで大切にされています。

仰木の嫁入りは夜に行います。
闇夜の中、提灯の灯りの元、行列を組む嫁入りを地域の人はこぞって見に行ったそうです。
「よめりみが楽しみだった!」と皆さん口々に話されています。

仰木独自の食文化「納豆餅」は皆さんの大好物です。
家で餅をつくると、ご近所にふるまうため、
隣の家で餅つきが始まると、
子供たちは、この歌を口づさんでいたそうです。
昨年から取り組み、時間をかけて聞き取りを進めて、ようやく読み札に。
仰木のくらしが手に取るようなカルタになってきそうです。
ご期待ください!

2012年6月13日|Categories: おうみブログ, お知らせ, フィールドワーク|

特別公開講座『私の見た近江』を開講しました。



日時:2012年6月9日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:山折 哲雄 氏
タイトル:「私の見た近江」 
6月9日(土)、特別公開講座『私の見た近江』と題して、日本を代表する宗教学者山折哲雄先生にご登壇いただき、山折先生の目で見た近江の魅力について語っていただきました。
 山折先生は特に2つ近江の魅力を取りあげられました。一つは「琵琶湖と比叡山の関係がおもしろい」ということです。
 言うまでもなく比叡山は仏教の母山といわれるように、最澄に始まり、法然、親鸞、日蓮、道元など鎌倉新仏教を興隆した高僧らが修行をしました。その厳しい修行の中で彼らを一層苦しめたのは琵琶湖がもたらす高い湿気という風土でした。しかし、この湿気は、和辻哲郎がかつて論じたように、モンスーンの影響を受ける日本の風土の一つであり、この高い湿気から涼感という中国や欧米にない感覚が生まれました。涼しいという感覚は連歌や俳句等の日本文学に織り込まれ、日本独特の文化の基層となりました。そのような湿気の高い空間を琵琶湖と比叡山がつくり出し、数々の哲人を生み出した事は特筆に値すると述べられました。
 もう一つは、「蓮如上人と近江商人の関係が微妙で、興味がつきない」ということです。
 山折先生は『人間蓮如』をご執筆の際に、蓮如が歩いた近江の地をたどったことを懐かしく思い出しますと話されながら、蓮如は難しい教義ではなく、一般民衆に解りやすい御文章(ごぶんしょう)を書きながら布教し、浄土真宗を近江から出発して最終的に大教団につくりあげた。その中で大事なことは、浄土真宗が徹底的に権力や武力に抵抗した反社会的な宗教ではなく、根底には民衆のため世の中のためになると言う救いの宗教であったことであると述べられ、そのような真宗の考え方が近江商人の「三方よし」の中の「世間よし」につながったのではないかと指摘されました。
 近江には比叡山と琵琶湖があり、まさにここが日本文化の根源を形成したと言えると力強く近江の魅力を語っていただき、定員を大きく上回る多くの参加者から大きな拍手がおこりました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

お知らせ 今森光彦「萌木の国 昆虫教室」


写真家であり、本学客員教授、本研究所参与の今森光彦氏が
昆虫教室を開催されます。
場所は、今森さんが所有する滋賀県高島市マキノ町の「萌木の国」です。
今森光彦さんと語らい
小さな生命をとおして雑木林の魅力を学ぶ、2泊3日です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
開催日  2012年8月3日(金)~5日(日) 2泊3日 
場所   滋賀県高島市・マキノ高原(民宿泊)
集合   JR湖西線マキノ駅(現地まで送迎あり)
      ※車の方は現地集合となります。
費用   おとな35,000円/小中学生33,000円 (2泊3日6食・宿泊費・保険料含む)
定員   200人
申込締切 6月15日(金)
詳しくは、「今森光彦ワールド」まで。

2012年6月6日|Categories: おうみブログ, お知らせ, イベント|

研究員展覧会のお知らせ 津田直「 REBORN」個展

研究員展覧会のお知らせ 
津田直「 REBORN “Tulkus’ Mountain (Scene 1)”」
写真家であり、本年度より本研究所の客員研究員になりました
津田直氏による京都初個展が開催されます。

© Nao Tsuda, 2010-2012

© Nao Tsuda, 2010-2012


本展では、ヒマラヤの王国・ブータンにて撮影された「REBORN」シリーズより
未発表作を含む十数点のカラープリントを展示致します。
仏塔、濃霧に佇む立ち木、深奥に暮らす僧侶のポートレイトなど、
仏教圏を舞台とした写真作品を発表します。
(WEBより抜粋)
==
ぜひ、足をお運びください!
津田直 Nao Tsuda REBORN “Tulkus’ Mountain (Scene 1)”
会期:2012年6月8日(金)~7月14日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー京都
オープニング・レセプション
2012年6月8日(金) 18:00~20:00 タ
詳しくはこちらから
タカ・イシイギャラリー京都
www.takaishiigallery.com
e-mail : kyoto@takaishiigallery.com
〒600-8325 京都市下京区西側町483
tel: 075-353-9807
fax: 075-353-9808
営業時間:11:00-19:00
定休日:日・月・祝祭日

2012年6月6日|Categories: おうみブログ, お知らせ|

近江学研究活動【仰木ふるさとカルタ】2012年度 始動!


本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究「里山~水と暮らし」。
大津市仰木地域をフィールドに、大学教員が研究員を務め、学生と共に調査・研究を進めています。
その第2期として「仰木の生活文化の聞き取り調査 及び 仰木ふるさとカルタ」をつくるプロジェクトに取り組んでいます。
主担当は、風景画家でもある永江弘之研究員(本学イラストレーション領域教授)。
研究学生スタッフも12名参加し、進めています。
昨年度は、【仰木の生活文化の聞き取り調査】として、
仰木学区老人クラブ連合会にご協力いただき、【五感体験アンケート】を集めました。
「目に浮かぶ懐かしさ」「耳に残る音」「匂い」「感触・肌触り」「思い出の味」など、
五感を通して思い出したことをお聞きしたところ、
アンケート182枚、語句にすると1600文の思い出が集まりました。

そこから、言葉を読み合わせながら、11のカテゴリーに分け、図解にまとめていきました。

わからない言葉などについては、
7回ほど仰木の在所4集落(上仰木・辻ケ下、平尾、下仰木)へ伺い、
聞き取りしていきました。

祭のための藁草履づくりにも参加し、教えてもらいました。

祭のための藁草履づくりにも参加し、教えてもらいました。

綿から作った手織りのモンペと羽織。着る物すべて手作り。

綿から作った手織りのモンペと羽織。着る物すべて手作り。

食文化の聞き取り・体験ワークショップも開き、
仰木独自の納豆餅づくりなども地元の方に教わりながら経験しました。

そして、カルタになる仰木の生活文化をあらわす48の項目を選出。
学生たちは聞き取りをもとにイラストの下書きを進めてきました。
今年度は、いよいよ読み札づくり。
48の項目にあわせて、永江先生が読み札のたたき台を制作しました。

聞き取りをふまえて言葉と格闘しながら、読み札づくりをする永江研究員

聞き取りをふまえて言葉と格闘しながら、読み札づくりをする永江研究員

そして、カルタ読み札の語句の校正作業について
仰木の俳句会「畦草会(けいそうかい)」の皆さんのご協力を得ることができました。
畦草会は、明治終わり頃に発足した歴史ある俳句会で、仰木の4地区から参加しておられます。
現在10名の会員で行われ、月に一度句会を開き、11月の文化祭などで発表されています。
昨日5月30日(水)、句会に伺い、永江研究員より説明。
読み札の語句の使い方やリズムなど、
仰木のカルタとして問題ないかをご検討いただくことになりました。

さて、どんな読み札になるか、楽しみです!
6月中旬頃には、決定する予定です!

2012年5月31日|Categories: おうみブログ, お知らせ, 研究プロジェクト|
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