おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
「淡海の夢2022風景展」出品作品を募集します
淡海の夢風景展では、琵琶湖の豊かな水系の中で育まれた棚田・里山、そして歴史ある町並みや湖岸の景観を中心とした湖辺の郷が織りなす風景を、さまざまな視点・アプローチで表現した 平面作品(絵画・版画・写真など)を公募します。ふるってご応募ください。
【公募展名】 「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2022風景展」
【会 期】 2022年11月28日(月)~12月10日(土) 11:00~17:00 ※入場無料、日曜休館
【会 場】 成安造形大学 ギャラリーアートサイト (応募多数の場合は、学内の2会場で展示する場合があります)
【企画・監修】 永江弘之(成安造形大学教授・本研究所研究員)
【主 催】 成安造形大学附属近江学研究所
【協 賛】 株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
応募要領 ※詳細は作品募集要項をご確認ください。----------
応募資格 プロ、アマ、幼小中高校生を問わず、どなたでも応募できます。 ※ 応募作品多数の際は、審査を実施いたします。
作品サイズ 幅120㎝以内(50号の長辺幅まで。額・マットは作品サイズに含まず)
出品点数 1人1点まで
出品料 無料
応募方法 「作品募集要項」に掲載の出品票を、郵送にて送付ください。
出品申込締切 2022年10月29日(土)〔当日消印有効〕
搬入日 2022年11月14日(月)・15日(火)・16日(水)
搬入方法 送付または、附属近江学研究所 窓口へ持ち込み
>>>淡海の夢2022公募チラシ ダウンロード
>>>淡海の夢2022風景展 作品募集要項
>>>「淡海の夢2018~2021風景展」出品作品を淡海の夢風景展ギャラリーで公開しています。
近江学フォーラム会員限定講座「近江の祭・神仏習合のかたち、比叡山と日吉大社」講座映像視聴会 報告
令和4年度 第2回 近江学フォーラム会員限定講座
「近江の祭・神仏習合のかたち、比叡山と日吉大社」
【講座映像視聴会】
日時:7月8日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
嵯峨井 建 氏|京都國学院講師
令和4(2022)年度第2回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は6月23日から7月7日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。
第2回目の講座は、京都國学院講師の嵯峨井 建 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
近江の祭、比叡山と日吉大社の神仏習合のかたちについて
更にくわしくご講演いただきました。
受講者のみなさんからは、
・私の育ったところは、新興住宅地で祭りが無く、お渡りとか餅まき等しか参加した事がありませんが、数ケ月の準備を経て、神様とつながる話を聞き、儀式の中に意味が宿っている事が理解できました。地元にも、滋賀県で有名な祭りもあるので、その歴史や、儀式を紐解きたいと思いました。
・大変興味深かったです。山王祭のスケールの大きさ、ストーリー性、数えきれない神事のつながりが神社の誕生の歴史等、同時進行で行われている事。これから山王祭を見るとき、また違ったところに目を向けたいです。古事記にも書かれている大きな歴史を感じます。
・山王祭りは地元でないのであまりなじみがありませんが、言い伝えから民衆が長年大事にしてきたもので、また、比叡山の伝教大師から伝わったいろんな教えが今の行事、祭りになっているのだと感じました。
などといったご感想をいただきました。
[講師プロフィール]
嵯峨井 建 氏(京都國学院講師)
1948年、石川県生まれ。神職。國學院大學神道学専攻科修了。神道学博士。京都國學院講師。専攻は神道史、神社史を中心に神仏習合、宗教文化史を範囲とする。現地調査と文献をふまえた研究を続けている。著書に『日吉大社と山王権現』(人文書院)、『満州の神社興亡史』(芙蓉書房出版)、『神仏習合の歴史と儀礼空間』(思文閣出版)などがある。各地の神社の企画、文化財保護に従事。
第18回参与会議 報告
令和4年7月5日(火)10時から第18回附属近江学研究所参与会議を開催しました。
参与会議は、県内の経済、文化、宗教、芸術など第一線でご活躍される参与の方々と、
成安造形大学の理事長、学長をはじめとする関係者にご出席いただき、
近江学研究所の活動に対してのご意見をいただくという重要な会議です。
新型コロナウイルス感染症への対応により、対面での会議は3年ぶりの開催となりました。
会議では、研究所の昨年度後期から今年度前期の事業報告と研究活動についてスライドで紹介し、参与の方々並びに学内関係者からご意見をいただきました。
参与の皆様から、コロナ禍の中、オンデマンド講座や近江学フォーラム現地研修など、感染症拡大防止対策を講じながら実施している取り組みについて評価をいただきました。
また、次年度からの研究テーマ「結・コミュニティ」の研究報告については、
参与の皆様から、「自治会への加入率の低下」「新住民のコミュニティのあり方」や「コロナ禍でのコミュニティの変容」などについて、様々な事例をご紹介いただき、「地域・人々のつながりや地域のアイデンティティがコロナ禍によりさらに希薄になってきている中、新しいコミュニティの形を示していってほしい」など貴重なご意見をいただきました。
「結・コミュニティ」という言葉は、時代、地域などで様々な捉え方があり、大変難しいテーマであるとのご意見もいただき、近江学研究所では次年度からの研究スタートに向けてさらに議論を進めていきたいと思います。
第25回近江学研究会 開催報告
近江学研究所では、年2回、
客員研究員のみなさまをお招きして研究会を開催しています。
先日、今年度第1回目の近江学研究会を開催しました。
2018年度から取組んできた
「近江の里・川・祭研究プロジェクト」が昨年の「祭」をもって終了し、
本来であれば、今年度から「結・コミュニティ」をテーマにした
研究プロジェクトが始まる予定でしたが、
新型コロナウイルス感染症による大きな「禍」に見舞われたことから、
今年度は「近江の禍(わざわい)」をテーマに研究活動を進めています。
今回の議題は、延期となっていた3ヵ年研究プロジェクト「結・コミュニティ」について。
「結・コミュニティ」という言葉が
時代、個人、場所、場面、人生の中の時間軸等において、
様々な捉え方ができることから、
その定義について地域での事例紹介を交えながら、
様々な意見が交わされました。
現代のネット社会では、メタバースなどの新しい技術も登場し、
おびただしい数のコミュニティが生まれています。
そこで、改めて人と人がつながるきっかけは一体何なのかを考えていくと、
「利害」「情報」「防災」「共感」、、、など
様々なキーワードが見えてきました。
研究所では、今後も議論を進め、次年度から3年をかけて
「結・コミュニティ」という大きなテーマを検証していきます。
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第25回近江学研究会
日時:令和4年6月20日(月) 9:30-11:00
出席者(50音順):
[客員研究員] 大原歩氏、髙梨純次氏、對馬佳菜子氏、山本晃子氏
[顧 問] 木村至宏氏
[所 長] 小嵜善通
[副所長] 加藤賢治
[研究員] 石川亮、永江弘之、真下武久
[オブザーバー] 田口真太郎
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近江学フォーラム会員限定講座「祭―よりどころ 場所の中心とゆるい境界」講座映像視聴会 報告
令和4年度 第1回 近江学フォーラム会員限定講座
「祭―よりどころ 場所の中心とゆるい境界」
【講座映像視聴会】
日時:6月10日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
金 再奎 氏|滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員
加藤賢治|本学教授・近江学研究所副所長
石川 亮|本学准教授・近江学研究所研究員
令和4(2022)年度第1回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は5月26日から6月9日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。
今年度の近江学フォーラムのテーマは「祭 よりどころ」。
会員限定講座では、文化誌『近江学』第13号のご執筆者数名に順番にご講演いただきます。
初回の講座は、2021年6月に滋賀県立美術館がリニューアルオープンする記念展覧会に関連企画として参画し、「MUSUBU地図|近江(滋賀県)Ver.3.0」を制作した際に見えてきたもの、持続可能な社会のあり方や祭りの意義などについて、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの金 再奎 氏と、本学の研究員2名がリレー形式で解説した後、三者でディスカッションを行いました。
受講者のみなさんからは、
・「祭り」を多角的に考察され非常に興味深い講義であった。
・地図に様々な要素を取り込んでいくことから見えてくるものに興味が持てた。
・全国的には限界集落化や世代間の断絶で貴重な祭りが継続できない話をよく聞く中、
滋賀県がこれだけ祭りを維持できている一端を、今回の講座では街の姿のお話の中からも感じることができました。
などといったご感想をいただきました。
[講師プロフィール]
金 再奎 氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員)
1970年、韓国亀尾市生まれ。2003年、京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻修了、工学博士。国立環境研究所ポスドク研究員を経て、2005年より滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員。現在、同センター総合解析部門専門研究員。専門は環境システム学。主な関心ごとに「地域に根差した持続可能な社会の将来ビジョンの作成とその社会実装手法」「気候変動緩和・適応策」など。
「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」を開催しました!
「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」
日時:5月28日(土)9:30~16:00
場所:大津市仰木周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)
5月28日(土)、大津市仰木にて、公開講座「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」を開催しました。
「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。前日の夕方には雷が鳴っていて天気が心配でしたが、当日は快晴でとても気持ちの良いお天気となり、一般の方23名、学生25名(永江教授の授業履修者)にご参加いただきました。
今回の写生会では、琵琶湖を中心に広がる自然豊かな滋賀の水系。そこで育まれてきた棚田・里山の風景を描きます。等高線のような畔の曲線。丘陵地にゆったりと広がる階段状の水田と森、広い空。比叡、比良の山並みと琵琶湖を遠望し、 三次元に広がる造形美を見せる仰木の棚田は、農家の方たちの日々たゆまぬ労働により保たれてきた、自然や生き物と人との共存空間です。
はじめに講師から写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ思い思いの場所で棚田の風景を描きます。講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。
15:30からは、仰木太鼓会館にて作品鑑賞会を開催。一般の方も学生も入り混じって、お互いの作品を鑑賞しながら、講師も交えて作品について話が盛り上がっていました。
講座終了後、受講者のみなさんからは、
「巡回の先生に水田への写り込みの技法を教えていただき大変参考になりました。」
「初夏のさわやかな風を感じながら、のどかな風景を気持ちよく描かせていただきました。」
「何十年ぶりの写生。とても楽しかったです。」
など、たくさんのご感想をいただきました。
次回の写生会は、10月8日(土)に大津市堅田で開催します。
初心者の方も気軽にご参加いただけますので、ご興味のある方はぜひ下記よりお申込みください。
ご参加をお待ちしています。
「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」お申込みフォーム
https://www.seian.ac.jp/public/39185