おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

近江学フォーラム会員限定講座「祭―よりどころ 場所の中心とゆるい境界」講座映像視聴会 報告

令和4年度 第1回 近江学フォーラム会員限定講座
「祭―よりどころ 場所の中心とゆるい境界」

【講座映像視聴会】
日時:6月10日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
金 再奎 氏|滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員
加藤賢治|本学教授・近江学研究所副所長
石川 亮|本学准教授・近江学研究所研究員

令和4(2022)年度第1回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は5月26日から6月9日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

今年度の近江学フォーラムのテーマは「祭 よりどころ」。
会員限定講座では、文化誌『近江学』第13号のご執筆者数名に順番にご講演いただきます。

初回の講座は、2021年6月に滋賀県立美術館がリニューアルオープンする記念展覧会に関連企画として参画し、「MUSUBU地図|近江(滋賀県)Ver.3.0」を制作した際に見えてきたもの、持続可能な社会のあり方や祭りの意義などについて、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの金 再奎 氏と、本学の研究員2名がリレー形式で解説した後、三者でディスカッションを行いました。

受講者のみなさんからは、
・「祭り」を多角的に考察され非常に興味深い講義であった。
・地図に様々な要素を取り込んでいくことから見えてくるものに興味が持てた。
・全国的には限界集落化や世代間の断絶で貴重な祭りが継続できない話をよく聞く中、
滋賀県がこれだけ祭りを維持できている一端を、今回の講座では街の姿のお話の中からも感じることができました。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

金 再奎 氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員)
1970年、韓国亀尾市生まれ。2003年、京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻修了、工学博士。国立環境研究所ポスドク研究員を経て、2005年より滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員。現在、同センター総合解析部門専門研究員。専門は環境システム学。主な関心ごとに「地域に根差した持続可能な社会の将来ビジョンの作成とその社会実装手法」「気候変動緩和・適応策」など。

2022年6月13日|Categories: 近江学フォーラム|

「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」を開催しました!

「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」
日時:5月28日(土)9:30~16:00
場所:大津市仰木周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)

5月28日(土)、大津市仰木にて、公開講座「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」を開催しました。
「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。前日の夕方には雷が鳴っていて天気が心配でしたが、当日は快晴でとても気持ちの良いお天気となり、一般の方23名、学生25名(永江教授の授業履修者)にご参加いただきました。

今回の写生会では、琵琶湖を中心に広がる自然豊かな滋賀の水系。そこで育まれてきた棚田・里山の風景を描きます。等高線のような畔の曲線。丘陵地にゆったりと広がる階段状の水田と森、広い空。比叡、比良の山並みと琵琶湖を遠望し、 三次元に広がる造形美を見せる仰木の棚田は、農家の方たちの日々たゆまぬ労働により保たれてきた、自然や生き物と人との共存空間です。

はじめに講師から写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ思い思いの場所で棚田の風景を描きます。講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。
15:30からは、仰木太鼓会館にて作品鑑賞会を開催。一般の方も学生も入り混じって、お互いの作品を鑑賞しながら、講師も交えて作品について話が盛り上がっていました。

講座終了後、受講者のみなさんからは、
「巡回の先生に水田への写り込みの技法を教えていただき大変参考になりました。」
「初夏のさわやかな風を感じながら、のどかな風景を気持ちよく描かせていただきました。」
「何十年ぶりの写生。とても楽しかったです。」
など、たくさんのご感想をいただきました。

次回の写生会は、10月8日(土)に大津市堅田で開催します。
初心者の方も気軽にご参加いただけますので、ご興味のある方はぜひ下記よりお申込みください。
ご参加をお待ちしています。

「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」お申込みフォーム
https://www.seian.ac.jp/public/39185

2022年6月1日|Categories: イベント, 公開講座|

【開催決定】「淡海の夢2022写生会」仰木・棚田里山写生会

淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会
お申込みの皆さま

本日(5/28)の写生会は、予定通り開催いたします。
新型コロナウィルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 5月28日(土)7:15

2022年5月28日|Categories: イベント, 公開講座|

近江―未来社会かたち「近江から考える 新スロー・イズ・ビューティフル」講座映像視聴会 報告

公開講座 近江のかたちを明日につなぐ
近江―未来社会かたち
「近江から考える 新スロー・イズ・ビューティフル」

【講座映像視聴会】
日時:5月7日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師: 辻 信一 氏(明治学院大学名誉教授、文化NGO「ナマケモノ倶楽部」代表、文化人類学者)※映像出演

2022年度第1回目の公開講座は、昨年度に引き続き、
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は4月22日から5月6日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

今回の講師である辻先生は、日本で最初のスローライフ提唱者であり、
また、元近江学研究所研究員の故 大岩剛一先生の弟様でもあります。
この度、大岩先生が生前に執筆された論考をまとめた書籍
大岩剛一選集 ロスト&ファウンド 懐かしい未来の風景と建築」を出版され、
文化誌「近江学」に掲載された文章も収録いただきました。

講座では、近代化のなかで描かれてきた未来の風景とは違う、
自分たちが住みたい未来の風景-懐かしい未来、古代的未来の姿が滋賀にはある。

コロナ禍の今、人類の未来をスローという言葉を用いて、
環境問題、自然界の問題だけではなく、
人間の生き方の問題や文化の問題を統一的に考えていく必要があるということ。

また、現在「SDGs-持続可能」という言葉が重要視されているが、
家族・コミュニティ・農的な営みなど、古代から続いてきたものこそが持続可能であり、
滋賀(近江)の豊かさ・営みが続いてきていることは世界モデルになる、
など、世界から見えてくる滋賀の魅力についてもお話いただきました。

 

[講師プロフィール]

辻 信一氏(明治学院大学名誉教授、文化NGO「ナマケモノ倶楽部」代表、文化人類学者)
1952年生まれ。1977年北米に渡り、カナダ、アメリカの諸大学で哲学・文化人類学を学び、
1988年米国コーネル大学で文化人類学博士号を取得。
1992年より2020年まで明治学院大学国際学部教員として
「文化とエコロジー」などの講座を担当。
またアクティビストとして、「スローライフ」、「ハチドリのひとしずく」、
「キャンドルナイト」、「しあわせの経済」などの社会ムーブメントの先頭に立つ。
『スロー・イズ・ビューティフル』、『常世の舟を漕ぎて』など著書多数。
映像作品に『アジアの叡智』(DVDブックシリーズ、現在8巻)など。
最新刊は『「あいだ」の思想』(大月書店)、
DVDブック「レイジーマン物語-タイの森で出会った“なまけ者” 」(ゆっくり堂)。

2022年5月9日|Categories: 公開講座|Tags: , |

近江学研究所ウェブサイトが新しくなりました!

2022年4月、近江学研究所のウェブサイトがリニューアル!
より多くの方に、研究所の活動を知っていただけるよう、以前よりも多くの情報を掲載しながらも、見やすく分かりやすいページを目指しました。

今後も最新のお知らせから、過去の研究成果まで、随時、掲載情報をアップデートしていきますのでぜひ近江学研究所の新たなウェブサイトにご注目ください!

2022年4月1日|Categories: お知らせ|

成安造形大学附属近江学研究所「紀要」 第11号を公開しました

研究所の研究員や客員研究員の論考をまとめた「成安造形大学附属近江学研究所 紀要」 第11号をウェブサイトで公開しました。
今号は、客員研究員の髙梨純次氏、和田光生氏、大原歩氏、研究員の永江弘之教授、加藤賢治教授、石川亮准教授が執筆されています。
紀要のPDFデータは下記より自由にダウンロードしていただけますので、ぜひご覧ください。

2022年3月30日|Categories: お知らせ, 研究プロジェクト, 関連出版物案内|
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