研究プロジェクト

記者発表をおこないました

1月24日(木)に本学の生涯学習センターで附属近江学研究所の開設5周年ならびに、文化誌『近江学』第5号発刊の記者会見をおこないました。
近江学研究所の5年間の歩みと、地元仰木でおこなっている研究活動「里山 水と暮らし」3カ年計画プロジェクトの活動そして1月に発刊した文化誌『近江学』の紹介をしました。

所長挨拶のようす

木村所長挨拶のようす

牛尾学長から挨拶

牛尾学長から挨拶

加藤研究員から研究所5年間の歩みと、研究活動「里山 水と暮らし」3カ年計画プロジェクトの紹介

加藤研究員から研究所5年間の歩みと、研究活動「里山 水と暮らし」3カ年計画プロジェクトの紹介

辻編集長から文化誌『近江学』第5号の紹介

辻編集長から文化誌『近江学』第5号の紹介

文化誌『近江学』第5号販売元のサンライズ出版株式会社の岩根社長から第5号についてコメントをいただきました。

文化誌『近江学』第5号販売元のサンライズ出版株式会社の岩根社長から第5号についてコメントをいただきました。

大岩研究員から八王寺山での研究活動の報告

大岩研究員から八王寺山での研究活動の報告

記者の質問に答える木村所長と辻編集長

記者の質問に答える木村所長と辻編集長

写真撮影中の木村所長

写真撮影中の木村所長

たくさんの記者の方に来ていただき、本日の朝刊の朝日新聞と京都新聞に記事が掲載されました。
あらためて近江学研究所が注目される良いきっかけとなりました。

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」木材刻みに挑戦しました!

本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究。
本年度は、第3期目として、大津市上仰木地域にて、
棚田保全活動や地域活性化活動に取り組んでいる「八王寺組」の「拠点づくり」を
行なっています。
建築素材である「木、藁、竹、土」などを地元から採集し、
家づくりの実践を体験しながら技術を学んでいます。
去る12月9日(日)、15日(土)の2日間、
上仰木の大工倉庫にて、建材の木材刻みを行いました。

【木材刻み】とは、
「八王寺山の家」の建材の木組みに合わせて「ほぞ穴」を彫る作業です。
専門的な大工の技術を要するため、
私たちは、仰木の大工さんが電動の角鑿機(かくのみき)で開けた穴をノミで整える、
「さらう」作業を行いました。

角鑿機(かくのみき)

角鑿機(かくのみき)

ほぞ穴

ほぞ穴

作業は、墨出しされた線を2分の1だけ残し削っていきます。
ミリ単位の作業に力が入ります。
初めてノミを扱う学生ばかりで、棟梁や地八王寺組の方々に指導いただきました。

ノミの研ぎ方のレクチャーも受けます。研ぐ時の刃の角度、それを持つ姿勢が大切です。

ノミの研ぎ方のレクチャーも受けます。研ぐ時の刃の角度、それを持つ姿勢が大切です。


みんな、黙々と作業を進めます。集中する時間が続きます。

棟梁の上坂輝彦さん

棟梁の上坂輝彦さん

棟梁、姿勢が違います。
つたない私たちの作業を優しく見守ってくださっています。
出来上がった後には、棟梁のチェック。

コツコツと頑張った作業結果をみて、「ちょっとあかんな」と手直し。
コンコンっとノミをあてるだけで、面が整っていく、その手さばきに皆で見入ります。
学生たちの作業は、みんな「問題ない」「上出来!」と合格をもらいました!!

記念に、自分がさらったほぞ穴に記名をしました。
また、15日(土)には、
木材刻みと同時に、現場では八王寺組の皆さんが、基礎打ちを行っていました。

コンクリートを一輪車で運び入れ、左官屋さんが水平に整えていきます。

今年度の授業は、これで終わりです。
来月(1月20日)は、いよいよ木を組み家を立ち上げる「建前」と「棟上げ」を行います。
そして、来年度は、これまで採集した建材(藁、ススキ、土)を使って、小屋を作っていきます。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」素材づくりワークショップ【藁編2】

大岩剛一研究員が中心に取り組んでいる「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
10月21日(日)は、後期第1回目のプロジェクト特別実習A4の授業として、
八王寺山の田んぼで稲わらの脱穀作業・ワラ集めを行いました。
前期から引き続き受講した学生4名が参加しました。
今回は、八王寺組が主催する「棚田オーナー制度」に参加している
オーナー田の脱穀作業に、一緒に参加させていただきました。
八王寺組については、こちら「八王寺組ブログ」
朝、今月頭に稲刈り・はさがけしていた稲藁を、作業場である田んぼまで運んでいきます。


コンバインを使って、稲藁から籾をとる脱穀作業。八王寺組やオーナーさんが行います。

オーナーになって3年目の方は、棚田は一年ごとに違う、とおっしゃっていました。
今年は、昨年度よりも収穫がとても少なかったとのこと。
それは、イノシシがたくさん山からおりてきて、田んぼを荒らしたためだそうです。
気候の変化や獣害の問題も実体験として学んでおられ、
農家の方と一緒に、一喜一憂することで、お米づくりの面白さとむずかしさを知っていくのだと、感じました。
また、午前中は「ワラ縄編み」講座が開かれました。
「木槌(きづち)」で稲藁をしっかりと叩きこみ、繊維を柔らかくしていきます。
時間がかかる作業ですが、この作業をきっちりとやらないと、いい縄ができません。
木槌も、さまざまな木の素材があり、一番いいのは固くて重い「樫」の木だそうです。
縄編みは、てのひらに水分をつけて、藁をよりを作りながら、二束をねじって編んでいきます。
仰木のお母さんがやっていると、するすると出来上がっていくようにみえるのですが、
何度やってもなかなか習得できず、皆、苦戦していました。

お昼は、仰木の新米カレー!
お昼の準備を、お手伝いをしました。


午後は、脱穀作業の続きを行いました。
できた稲わらを「束(そく)」にしていきます。
一般的には束(そく)は、握りこぶしくらいの輪を、24輪(わ)合わせた量の単位だそうです。
今回は、12輪を1束にして、まとめていきました。

この藁は、来年の春、「ストローベイル」にする材料になります。

西日が傾くころ、すべての脱穀が終わり、
稲木の片づけを行い、今日の授業は終了しました。
授業後、学生一団と成安造形大学へ。
【キャンパスが美術館】秋の芸術月間「CHI-KEI]のオープニングパーティとして、
仰木の伝統的な郷土料理「納豆餅」をつくろうワークショップが行われていたのです。

仰木産の大豆で作った手作り納豆に塩味をつけ、羽二重餅で包み、まわりをきなこでまぶします。

仰木産の大豆で作った手作り納豆に塩味をつけ、羽二重餅で包み、まわりをきなこでまぶします。

学生たちは、子供たちと一緒に藁つとでお餅を切って、一緒に食べました。
出来立ての納豆餅はやはり美味しいです。

とても充実した仰木づくしの一日になりました。
ご協力ありがとうございました。
次回の授業は、11月11日(日)建材となるススキの刈取りを行います。
2、11/11(日) 素材づくり:ススキの刈り取り
3、11月 未定 材木の刻み体験
4、12/ 2(日) 建築資材搬入作業
5、12/ 9(日)  棟上げの見学、上棟式への参加

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」素材づくりワークショップ【藁編】


プロジェクト特別実習A3として大岩剛一研究員が中心に取り組む「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
8月25日(日)では稲の生息がまだ遅く、延期となり、
昨晩の雨が嘘のように、残暑厳しい晴天の中、
9月1日(土)に、後期最後の授業として、
八王寺組のKさんの棚田がある、平尾地区小字千坊の田んぼにて稲刈りを行いました。
八王寺山の家の建材として使用する長い稲藁が必要なため、
ご協力を得て、K家では約15年ぶりに、
今では珍しくなった「はさがけ」を行なうことができました。
夏休み最後の週末でしたが学生2名が参加しました。
田んぼの持ち主のKさんご夫婦、その娘家族、息子、八王寺組スタッフが集まり、
仰木で昔から行われている「結」の稲刈りを体験することが出来ました。

つなぎに着替え、カマの使い方を習い、いざスタート!

昨晩の雨で稲穂が倒れてしまい、手で刈るのも大変。

昨晩の雨で稲穂が倒れてしまい、手で刈るのも大変。

助っ人登場。一条用バインダー。仰木には約40年前に導入された。稲刈りをし、束ねる機械。

助っ人登場。一条用バインダー。仰木には約40年前に導入された。稲刈りをし、束ねる機械。

田んぼの広さは、1反(たん)2畝(せ)あります。棚田にしては大きな面積です。
お米の収穫量は、天候によるが、一反あたりおよそ6~8俵(ぴょう)収穫できるそうです。
田圃の広さや米の量はメートル法ではなく尺貫法を用います。
1反は、約31.5メートル×約31.5メートル=10アール(約300坪)
1畝は、約10メートル×約10メートル=1アール(約30坪)
1俵は、約60キロ
午前中には、半分刈ることができ、
いよいよ「はさがけ」です。

はさがけは、仰木では「稲木(いなき)」と呼ばれています。
まずは、稲木の台になる木や竹を組んでいきます。
しばるのは稲藁。
「はさがけしたお米は旨い」と皆さん口を揃えて言います。

刈り取った稲を天日でじっくり14~20日ほど乾かし、
遺伝子を残そうと稲の栄養素が籾に集まることが、旨味になっている、とのこと。
また、最近行われている60~80度の熱で一気に乾かす乾燥機とは違って、
籾が生きたまま乾燥され、発芽玄米ができることからも、その違いが分かります。
K家のお父さんは、米の味にうるさく、
なるべく乾燥機には入れず、はさがけをしていたそうです。
近年、乾燥機は微妙な温度調整もできるように進化し、
ほとんどの農家で「はさがけ」をしなくなりました。

ミレーの作品そのままの「落穂ひろい」。

ミレーの作品そのままの「落穂ひろい」。

西日が傾くころ、ようやくはさがけが完成。
周りに散らばった稲穂を拾い、「落穂ひろい」をして、終了です。

黄金に光る稲が美しくて、圧巻のたたずまい。
今年も実りある食卓が想像できて、
幸せな気持ちになってきます。
ご協力いただき、ありがとうございました。
後期の授業は、
10月からスタートします。
1、10/21(日) 素材づくり:オーナー田 ワラ集め
2、10月  素材づくり:ススキの刈り取り
3、11月  材木の刻み体験
4、12/ 2(日) 建築資材搬入作業
5、12/ 9(日)  棟上げの見学、上棟式への参加

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」生き物観察会・現場整地!

プロジェクト特別実習A3として大岩剛一研究員が中心に取り組む「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
8月5日(日)に、雄琴川の生き物観察会と現場掃除に参加しました。

雄琴川

雄琴川

夏休みに入りましたが学生4名が参加しました。
午前中は、生き物観察会。
仰木地域の棚田をはじめ里山環境などの価値をみつけていく地元主催の「仰木を守る会」が、
八王寺組と共催して行いました。参加者は、地元の子供会の皆さんと八王寺山の棚田オーナーさんと
一緒に行いました。

沢山採れたヌマムツ

沢山採れたヌマムツ

指導は、上田上小学校の校長先生。昭和57年に仰木小の校長も勤められ、
生き物や地質学に大変詳しく、いろんなお話を聞かせていただきました。

今日採れたのは、
サワガニ14匹、アメリカザリガニ20匹、ヒラタカゲロウの巣。
ヘビトンボ、ウスバカゲロウ。
カワムツB34匹。最近、カワムツBがヌマムツだとわかったそうです。
ヌマムツの子ども60〜80匹。
赤トンボ1匹。
とても豊かな生態系が保たれていると、校長先生。
午後は、八王寺山に上がり、現場に置いている木材を始末する作業を行いました。
薪になるまっすくで太い部分をノコギリで整え、まがった細い枝はよけ、燃やしていく作業です。

景色のいい八王寺山で木材の製材

景色のいい八王寺山で木材の製材



2時間の作業で、だいぶん整えることができ、
建設現場の空間をみることができました。

家づくりには直接関わることではありませんが、
八王寺組がどのように地域を活性化する活動をされているのかを知ることができ、
また、仰木の里山自然の環境の豊かさを、体感できる絶好の機会となりました。

次回は、8月25日(日)に、素材づくりワークショップ【藁編】として、
棚田で稲刈り・はさがけを行います。
ただし、稲の収穫は天候に左右されるため、予備日として、9月1日(土)、2日(日)も予定しています。

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」素材づくりワークショップ[土編]


プロジェクト特別実習A3として大岩剛一研究員が中心に取り組む「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
6月24日(日)に、素材づくりワークショップを開催しました。
天候は、台風4号の影響で現場の足場が問題ないか心配ではありましたが、
少し曇り空で涼しい風の吹く、とても気持ちの良いワークショップ日和となりました。
大岩研究員と学生8名が参加し、
今回も八王寺組の皆さんにご指導いただきながら、作業を進めました。

帽子につなぎに長靴姿が勇ましく可愛らしい、女の子ばかりの作業で、はじめは皆少々心配気味。
今回の建築づくりでは、建材をなるべく地元の素材を使用したいと考えていることから、
土も仰木のものを使うことになりました。
今日の作業は土壁の荒土に使う、土の仕込みです。
ワラを短く刻み、土に混ぜます。そしてその土に水を入れて捏ねて、
しばらく寝かすことで腐食土(ふしょくど)をつくります。

まずは、ワラを作業場まで運びます。

ワラを「オシキリ」という道具で約15cmに刻んでいきます。

同時進行で、土を仰木の山からユンボで削り取ります。
作業は、地元の林業家のKさんにご協力いただきました。


削り取った土を小型の運搬機を巧みに運転し、運んでいきます。

土に、刻んだワラをまぜていきます。

また水を流し込み、捏ねていきます。
この土が、粘りがあってとても重く、四苦八苦しました。

順番に交代をしながら、しっかりと捏ねていきます。
スキやスコップの使い方が難しく、泥に足元がとられてしまいます。

途中、山の清水で火照った顔を覚ましに田んぼへ。
休憩タイム。
林業家のKさんが、学生たちの作業を見ながら、「なかなかよくやっている。すごいよ。」と、
言ってくれていたそうです。
みんな、とてもよく頑張りました。
捏ねて、捏ねて、捏ね続け、
約5m3(リュウベー)の土ができました。
本当におつかれさまでした!
これからもがんばっていきましょう。

近江学研究活動【仰木ふるさとカルタ】2012年度 始動!


本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究「里山~水と暮らし」。
大津市仰木地域をフィールドに、大学教員が研究員を務め、学生と共に調査・研究を進めています。
その第2期として「仰木の生活文化の聞き取り調査 及び 仰木ふるさとカルタ」をつくるプロジェクトに取り組んでいます。
主担当は、風景画家でもある永江弘之研究員(本学イラストレーション領域教授)。
研究学生スタッフも12名参加し、進めています。
昨年度は、【仰木の生活文化の聞き取り調査】として、
仰木学区老人クラブ連合会にご協力いただき、【五感体験アンケート】を集めました。
「目に浮かぶ懐かしさ」「耳に残る音」「匂い」「感触・肌触り」「思い出の味」など、
五感を通して思い出したことをお聞きしたところ、
アンケート182枚、語句にすると1600文の思い出が集まりました。

そこから、言葉を読み合わせながら、11のカテゴリーに分け、図解にまとめていきました。

わからない言葉などについては、
7回ほど仰木の在所4集落(上仰木・辻ケ下、平尾、下仰木)へ伺い、
聞き取りしていきました。

祭のための藁草履づくりにも参加し、教えてもらいました。

祭のための藁草履づくりにも参加し、教えてもらいました。

綿から作った手織りのモンペと羽織。着る物すべて手作り。

綿から作った手織りのモンペと羽織。着る物すべて手作り。

食文化の聞き取り・体験ワークショップも開き、
仰木独自の納豆餅づくりなども地元の方に教わりながら経験しました。

そして、カルタになる仰木の生活文化をあらわす48の項目を選出。
学生たちは聞き取りをもとにイラストの下書きを進めてきました。
今年度は、いよいよ読み札づくり。
48の項目にあわせて、永江先生が読み札のたたき台を制作しました。

聞き取りをふまえて言葉と格闘しながら、読み札づくりをする永江研究員

聞き取りをふまえて言葉と格闘しながら、読み札づくりをする永江研究員

そして、カルタ読み札の語句の校正作業について
仰木の俳句会「畦草会(けいそうかい)」の皆さんのご協力を得ることができました。
畦草会は、明治終わり頃に発足した歴史ある俳句会で、仰木の4地区から参加しておられます。
現在10名の会員で行われ、月に一度句会を開き、11月の文化祭などで発表されています。
昨日5月30日(水)、句会に伺い、永江研究員より説明。
読み札の語句の使い方やリズムなど、
仰木のカルタとして問題ないかをご検討いただくことになりました。

さて、どんな読み札になるか、楽しみです!
6月中旬頃には、決定する予定です!

2022-03-15T16:55:17+09:002012年5月31日|おうみブログ, お知らせ, 研究プロジェクト|

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」素材産地フィールドワーク


プロジェクト特別実習A3として大岩剛一研究員が中心に取り組む「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
5月26日(土)に、建設を行う現地へのフィールドワークへ、
学生9名と、この取組に関心を持った卒業生1名の10名が参加しました。
テーマは、木・藁・土・竹の産地を訪ねて。
地元の素材を使用した家づくりとなるため、その素材がある現場に足を運ぼうというものです。
案内に、上仰木の八王寺山を中心に地域活性活動を続けておられる
「八王寺組」のお二人にご案内いただき、
棚田の現状や、棚田保全活動として行われているオーナー制度やボランティア活動のお話、
また、山の管理や間伐材などの利用について地元でどのように取り組まれているのか、
地域の姿を知ることができました。
その様子を、報告します。

仰木の里から一歩入ると、1000年以上の歴史ある仰木集落が見えてきます。
大岩先生から地域の歴史についてレクチャー。ここから八王寺山を目指して歩きます。

八王寺組のお二人が合流し、棚田オーナー田についてお話を聞きました。

八王寺組の会長 Kさん。今回のプロジェクトの重要なキーパーソンです。
このプロジェクトに関わることで、卒業後もふとホームページを見てもらったり、
子供を連れて田植えに来てもらえたり、
そういう風にこの場所を思ったり、訪ねてもらえるようになったら嬉しい、と話されました。
「みんなで場所をつくる」という意味、そのものの言葉に、感激しました。

八王寺山からの眺望。遠く沖島や近江八幡、三上山、大津あたりまでが見渡せる絶景です。


小屋の建設を行う場所です。桜に囲まれたとても気持ちのいい場所です。
現場を確認し、図面と見比べて、スケールを理解します。


土を採取する場所を目指して歩いていると、お地蔵さまや大きなカエルにも会えました。

土の採取場所。八王寺組の方で、山仕事を主にされている方の土です。
きれいな色をしている、と大岩先生は嬉しそうです。

元棚田があった場所が荒れるため、いまヤギを飼っているそうです。
この写真の左手の竹林から竹を採取するとのこと。

手前の雑木林ではなく、奥の山の上にみえる場所から伐採した木を使用するとのこと。
現地までは行けないので、遠く見上げて場所を確認。

集落に戻り、神社など神様がまつられているカタチや場所を見ていきます。
ここは、幸神社(さいわいじんじゃ)。地元では「サイノカミさん」と呼ばれています。
集落の西限にちかい場所で、天神川が近くを通ることから、
民俗学的にも面白い場所ではないかと、推測できます。

最後は、仰木の産土神が集まる小椋神社をお参りし、
このプロジェクトが安全に取り組めますように、と祈願しました。
また、この日は翌日に控えた比叡山ヒルクライムの前夜祭が小椋神社で行われており、
屋台には仰木の食文化の象徴ともいえる「納豆餅」が販売されていました。
みんなでお餅をたべながら、仰木太鼓の演奏を聴くことができ、
充実したフィールドワークを終えることができました。
※追加
比叡山ヒルクライム前夜際について京都新聞で記事になりました
こちらから
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学生発表「なぜこのプロジェクトに参加したのか」
・自然・アート・建築に興味がある。一人ではできないことだと思い受講した。(イラストレーション領域1年)
・自力建設と聞いて、今年しかチャンスがないと思い参加した。(イラストレーション領域1年)
・都市の中で建築を建てるのではなく、人とのつながりの中で建ててみたいと思っていたから参加した。(空間デザイン領域1年)
・棚田や山が好きだから。(空間デザイン領域1年)
・風景を描くことが好きで、その中で建築にも興味を持っている。坂本なども素敵だと思っている。(イラストレーション領域3年)
・高校生の時に大学のカフェテリア結の自力建設の話を聞き、関心を持っていた。(イラストレーション領域3年)
・1年生の時から仰木のプロジェクトに参加し、歴史や民家、棚田など学んできたから関わりたいと思った。また、実際に家を建てるということを知りたいと思ったから。(空間デザイン領域3年)
・建築を自分で建てることに魅力を感じた。先輩の一押しの授業だったので。(空間デザイン領域1年)
・以前から八王寺山が好きだったので、関わりたいと思った。(環境デザインクラス4年)
・いつもは模型ばかり作っているので、素材を学び、建築をつくることに興味を持ったから。(環境デザインクラス4年)
・普段は公共建築に携わっているが、フィールドワークをすることが一番感性が磨かれると感じている。
どのように木材を乾燥するのか、など技術的なところも興味を持っている。(住環境デザインクラス卒業生)
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近江学研究第3期「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」始動!

八王寺山全景 撮影:永江弘之

自力建設の舞台となる八王寺山全景 撮影:永江弘之

本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究「里山~水と暮らし」。
大津市仰木地域をフィールドに、大学教員が研究員を務め、学生と共に調査・研究を進めています。
これまでは、
2010年 第1期は、棚田での水利用についての調査、
築150年の民家の水利用や植生・信仰についての実測・聞き取り調査を行いました。
2011年 第2期は、仰木の生活文化の聞き取り調査と、
それをもとに「仰木ふるさとカルタ」をつくるプロジェクトを行ってきました。

棚田の水利システムについて地元の方に説明を受けながら調査

棚田の水利システムについて地元の方に説明を受けながら調査

食文化の聞き取りとして、「納豆餅」づくりを実体験しました。

食文化の聞き取りとして、「納豆餅」づくりを実体験しました。

本年度は、第3期目として、
上仰木地域で棚田保全活動や地域活性化活動に取り組んでいる
農業組合の有志で結成した「八王寺組」の皆さんの「拠点づくり」に関わります。
建築素材である「木、藁、竹、土」などを地元から採集し、
自分たちの手で建設する「自力建設」プロジェクトに参加・協力し、
家づくりの実践を体験しながら地域の素材と技術を学び、
地域住民との交流を深めていきます。
また、この取組は授業化されています。
先日5月16日(水)に第一回目の授業ガイダンス&レクチャーを行いました。

担当研究員: 大岩剛一先生(建築家・空間領域コース教授)

担当研究員: 大岩剛一先生(建築家・空間デザイン領域住環境デザインコース教授)

まず、大原研究員によりこれまでの2年間の研究調査活動についての報告がありました。
その後、担当研究員である大岩研究員が、スライドレクチャーを行いました。
仰木地域にて かつて行われてきた循環されながら資源を利用してきた持続可能な暮らしの中では、
建築素材である「藁」「竹」「土」「木」についても地元のものを使われ、「結」と呼ばれる共同体の協力で建設されてきた。
今回の自力建設でも、ほとんどの素材を仰木地域のものが使われることになりそうだと。


そして、2004年に成安造形大学の校庭に学生たちが自力建設した
「カフェテリア結」での取り組みについて報告されました。

間伐材を組み合わせた柱で躯体をつくる

間伐材を組み合わせた柱で躯体をつくる

カウンター下のストロー・ベイル(藁をサイコロ状にした塊)の上から土を塗る

カウンター下のストロー・ベイル(藁をサイコロ状にした塊)の上から土を塗る

学生が職人さんより学びながら、建設をはじめ、
ロゴマークや家具、照明のデザインに取り組んだ様子について話されました。

家具は住環境デザインクラスの学生によるコンペで選ばれた。

家具は住環境デザインクラスの学生によるコンペで選ばれた。

夜を徹して、作業を進めました。

夜を徹して、作業を進めました。

「場所を自分たちの手で作り出すこと」の意味を、
経験をとおして実感することができる貴重な貴重な経験となる研究プロジェクトになりそうです。
次回は、5月26日(土)に授業を行います。
関心のある学生は、近江学研究所窓口(聚英館1階)までお問い合わせください。
■地域連携推進センターのブログにも紹介されました! →こちら

2022-03-15T16:52:44+09:002012年5月22日|おうみブログ, お知らせ, 研究プロジェクト|
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