おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
お知らせ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
お知らせ
「近江通信紙」はフォーラム会員と研究所を結ぶ機関紙にあたるものです。
トップページに今年、浅井三姉妹で話題の畑裕子さんのインタビューを掲載するなど中身もより充実しました。今後はフォーラム会員の皆様からの身近な情報やエッセイなども掲載していきたいと思います。ご寄稿お待ちしております。
「近江通信紙」VOL.4は今年10月発行の予定です。
~2010年度 近江学フォーラム会員限定講座のご案内~
2010年度近江学フォーラム会員限定講座が決定いたしました。
年間5回開催いたします。会員の皆様ぜひお申込いただきご参加ください。
■お申し込み手続き
・会員様のみご参加いただけます。
・公開講座のご案内チラシと同封してお送りした「申込みはがき」に受講希望の講座・会員No.・ 会員名をご記入のうえ投函してください。
・「申込みはがき」受付後、受講票をお送りいたします。受講の際に会員証と受講票をご持参ください。
■受講の際の注意事項
・各講座とも、講座開始30 分前から受付を開始いたします。
・ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
近江学フォーラム会員限定講座 概要※画像をクリックすると拡大表示されます。
※講座の日程・内容は変更する場合があります。
開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)
開催中 6月6日(日)まで
創立者生誕百年記念特別展 「ミホ グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ」
MIHO MUSEUM(甲賀市)
開催中 4月18日(日)まで
第51回企画展 元三大師良源-比叡山中興の祖―
大津市歴史博物館(大津市)
開催中 4月25日(日)まで
第82回ミニ企画展 大津の遺跡シリーズ8 上仰木遺跡
大津市歴史博物館(大津市)
開催中 4月11日(日)まで
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-SIGN(エクス・サイン)
滋賀県立近代美術館(大津市)
3月20日(土)~5月9日(日)
鉱物・化石展2010 ぼくらは大地に夢を掘る
琵琶湖博物館(草津市)
開催中 4月9日(金)まで
テーマ展「近江の城小川城展」
滋賀県立安土城考古博物館(蒲生郡安土町)
開催中 4月4日(日)まで
第39回企画展「湖西の風土と遺宝-高島郡を中心に-」
滋賀県立安土城考古博物館(蒲生郡安土町)
4月12日(月)、13日(火)、14日(水)
山王祭
日吉大社(大津市)
4月13日(火)、14日(水)、15日(木)、16日(金)
長浜曳山まつり
長浜市
4月14日(水)、15日(木)
八幡まつり
日牟禮八幡官(近江八幡市)
4月18日(日)
川上祭(さんやれ祭)
日置前・平ヶ崎馬場(高島市)
4月19日(月)、20日(火)
水口曳山祭
水口神社(甲賀市)
4月22日(木)
古例大祭(多賀祭り)
多賀大社(犬上郡多賀町)
上下画像内/左2点 “日出山(遠景)” “日没山(遠景)” 2009 300×300/mm
上下画像内/右2点 “日出山(近景)” “日没山(近景)” 2009 230×185/mm
上 照明有り 下 照明無し 蓄光インク、アクリル
美術作家で本学非常勤講師の石川亮氏の展覧会『望遠』が3月8日(月)から始まりました。近江の風土を現代アートの視点でとらえた斬新な展覧会です。滋賀県は琵琶湖を中心として山々が取り囲み、その山から水が湧き出て川となり琵琶湖へ注いでいます。この環境に注目した石川氏はそれら山の信仰と麓のくらし、そして水との関係を解き明かしながら、自ら県内を歩き回り、80ヶ所の湧水を集めて展示しています。また、山の稜線をモチーフにした平面作品は空の部分を蓄光塗料で塗り重ね、部屋の照明を消すとその部分が光って稜線を浮かび上がらせるという趣向を凝らせた展示は見物です。
近江学研究所の協力で完成した滋賀県の山と川の地図も見応えがあります。是非とも成安造形大学ギャラリーアートサイトまで見に来てください!3月20日(土)まで。入場無料。最終日は1時から作家の講演会やゲストが参加しての座談会も行われます。私も出ます。ぜひご参加を!
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
3月6日(土)、話題の大津市歴史博物館企画展「元三大師良源」を見学してきました。サブタイトルが「比叡山中興の祖」。最澄、円仁、円珍と続く延暦寺の系譜もいったんは力をなくしてしまいますが、この良源が疲弊した山内を復興します。サブタイトルはこのことに由来しますが、凄まじい改革を強い意志を持って断行したために、恐ろしい形相の天台座主のイメージが強く、良源自身が厄除の御札などになって民間信仰の対象になっていきました。
おみくじの元祖であるとか僧兵をつくったとか祈祷によって皇室の病を打ち払ったとか、たくさんの伝承が今に伝わっています。最澄や法然、親鸞などに比べると一般的には知られていない僧侶なのかもしれませんが、日本浄土教の祖ともいえる恵心僧都源信を弟子に持ち、自らが観音の化身であるとされた良源は、日本文化の基層をつくった魅力のある人物です。この展覧会の入り口から並ぶ全国各地より集まった元三大師像は圧巻です。
是非ともご高覧ください。4月18日(日)まで。一般800円/高大生400円/小中生200円
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
2月24日(水)11:00~大津プリンスホテルにて、近江学研究所木村至宏所長が「白洲正子と近江」と題して講演されました。これは大津プリンスホテルが会員さんを対象として企画されたもので、当日は120名を越える近江を愛する熱心な方々の参加がありました。
近江の風土を愛した随筆家白洲正子の名著「近江山河抄」「かくれ里」をたどりながら、彼女が訪ねたところを撮影したスライドを中心に眺めながらの講演でした。いつもどおりの木村所長の軽快な口調の解説で、時折笑いを挟みながら1時間半が一瞬のように過ぎました。近江の魅力をたっぷりと鑑賞した参加者のみなさんは満足そうで、近江学研究所の活動に興味を持たれている様子もうかがえました。
木村所長お疲れ様でした。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治
2月22日(月)1時半から近江学研究所参与会議が行なわれました。参与会議は県内の経済、文化、宗教、芸術など一線でご活躍される参与の方々と成安造形大学の理事長、学長をはじめとする関係者にご出席いただき、近江学研究所の活動に対してのご意見をいただくという重要な会議です。
会議は研究所の今年度の活動報告と、次年度の活動計画がスライドで紹介するということから始まり、参与の方々並びに学内関係者からご意見をいただきました。
今年度の報告の中では、研究紀要第2号が発刊されたこと、今年度始めて近江学フォーラムが発足したこと、そしてその取り組みとして湖北の観音を訪ねる現地研修(10月実施)や交流会(2月実施)が行なわれた報告がありました。
次年度の取り組みとしては、近江学研究所が独自に行なう研究として地元仰木を舞台に「里山水のみち研究」を実施する計画が発表され、今後の研究所の取り組みの方向性も話されました。さらに次年度は成安造形大学の聴講生制度として、土曜日の1限目に木村所長の「文化史(本学開講の選択科目の一つ)」を開講し、積極的に社会人の方々の受入を行ないますが、フォーラムの会員さんの受講メリットとして検定料が免除されることも報告されました。また、3月8日から20日までギャラリーアートサイトで開催される、現代アートの視点で近江を見るという展覧会「望遠」の紹介がありました。
参与の方々や学内関係者からは活動内容については大切なことをしっかりと実行されていると評価をいただいた一方で、「フォーラム会員さんを出来るだけ多く募り、この活動を広く発信するべきである。」また、「近江学の研究が如何にものづくりに活かされ、結びつくのかという考察を深めてほしい」など貴重なご意見をいただきました。
次年度は開設3年目を迎えます。いただいたご意見を十分活かし、さらなる発展に結び付けたいと思います。
開催中 3月31日(水)まで
井伊直弼と開国150年祭 開国記念館特別展
彦根城(彦根市)
開催中 3月14日(日)まで
平山郁夫とシルクロード 仏の来た道
佐川美術館(守山市)
開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)
開催中 3月14日(日)まで
佐藤忠良 ブロンズの詩 ポーズをとる女性たち
佐川美術館(守山市)
開催中 3月14日(日)まで
吉左衞門X インドネシアン・プリミティブアート
佐川美術館(守山市)
開催中 3月7日(日)まで
第81回ミニ企画展 古文書を楽しむ
大津市歴史博物館(大津市)
2月27日(土)~4月18日(日)
第51回企画展 元三大師良源-比叡山中興の祖―
大津市歴史博物館(大津市)
2月27日(土)~4月11日(日)
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-SIGN(エクス・サイン)
滋賀県立近代美術館(大津市)
3月20日(土)~5月9日(日)
鉱物・化石展2010 ぼくらは大地に夢を掘る
琵琶湖博物館(草津市)
開催中 4月9日(金)まで
テーマ展「近江の城小川城展」
滋賀県立安土城考古博物館(蒲生郡安土町)
開催中 4月4日(日)まで
第39回企画展「湖西の風土と遺宝-高島郡を中心に-」滋賀県立安土城考古博物館(蒲生郡安土町)
3月13日(土)
第55回びわ湖開き
大津港(大津市)
3月13日(土)、14日(日)
左義長まつり
日牟禮八幡宮(近江八幡市)
3月27日(土)
もりやまお満燈籠伝説大火祭り守山市今浜町
2月11日(木)、毎年この日が恒例となっています仰木の里文化振興会が主催する「文化講座」が仰木の里公民館で開催され、講師として堅田にゆかりのある浄土真宗中興の祖「蓮如上人」を語ってきました。
私は今年で4回目となりますが、その前は木村至宏所長が講師をされたこともあるそうです。この日は悪天候にもかかわらず、60名をこえる多数の参加者が来場されました。講演は先ず蓮如上人の生涯を編年でたどり、その信仰のあり方や思想、浄土真宗の伝承を話しました。最後に蓮如上人の旧跡を訪ねた際の写真をスライドで紹介しました。
このようにあるテーマで講演の機会を与えていただきますと、その度に再度調べなおします。そこにまた新たな発見があり、非常に勉強になります。10年前、京都からここ滋賀に移り住んできましたが、その時は蓮如上人が堅田にゆかりがあることを知りませんでした。なぜ、堅田なのか・・・。調べるとその理由がわかってきます。
昨年は仰木と堅田の伝承について話をしましたが、琵琶湖に面し、背後に比叡山がひかえるこの地域はまだまだ語りつくせないと実感しています。
次回は一休禅師? また機会をいただければ・・・。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治