おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

お知らせ

近江の催し:2010年7月

開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)

開催中 7月11日(日)まで
佐藤忠良 となりびと
佐川美術館(守山市)

開催中 8月29日(日)まで
開館3周年記念 吉左衛門ベストセレクション展
佐川美術館(守山市)

7月10日(土)~8月15日(日)
「アジアのかざり Dynamic Decoration in Asia」
MIHO MUSEUM(甲賀市)

7月21日(水)~9月12日(日)
第85回ミニ企画展「大津・戦争・市民」
大津市歴史博物館(大津市)

7月3日(土) ~ 8月29日(日)
ロトチェンコ + ステパーノワ展 ─ ロシア構成主義のまなざし
滋賀県立近代美術館(大津市)

7月17日(土)~9月26日(日)
「戦国の琵琶湖-近江の城の物語」(仮)
安土城考古博物館(近江八幡市)

6月18日(金)~7月27日(火)
テーマ展 シリーズ 戦国  巻の1「激動の佐和山城-群雄割拠の時代-」
彦根城博物館(彦根市)

4月1日(木)~9月23日(木・祝)
信楽焼産業総合展
滋賀県立陶芸の森(甲賀市)

7月17日(土)~11月23日(火/祝)
企画展示 湖底探検 ~びわ湖の底はどんな世界?~
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)

7月10日(土)
千日会(唐喜山赤後寺)
唐喜山赤後寺(長浜市)

7月17日(土)、18日(日)
曳山まつり(祇園祭り)
近江八幡市浅小井町周辺

7月18日(日)
太鼓廻し
葛川息障明王院(大津市)

7月18日(日)
麦酒祭
甲賀市水口町牛飼

7月23日(金)、24日(土)
大原祇園祭
大鳥神社(甲賀市)

7月28日(水)、29日(木)
川裾まつり
唐崎神社(高島市マキノ町)

7月28日(水)、29日(木)
みたらし祭
唐崎神社(大津市)

2010-06-21T13:45:08+09:002010年6月21日|お知らせ, 近江イベントカレンダー|

近江学フォーラム会員限定講座「湖北の仏像」開講しました

講座名:湖北の仏像-平安時代から鎌倉時代にかけて-
日 時:平成22年6月5日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師:高梨純次(滋賀県立近代美術館 学芸課長)

6月5日(土)近江学フォーラム会員限定講座「湖北の仏像-平安時代から鎌倉時代にかけて-」を開講しました。講師は近江学研究所の学外研究員で滋賀県立近代美術館学芸課長の高梨純次先生です。京都のご出身ですが、大学卒業後、滋賀県立琵琶湖文化館の学芸員として滋賀県に来られ、滋賀県立近代美術館では設立準備から現在までご活躍されてきました。ご専門は日本美術史。中でも仏像彫刻史を中心として研究され、滋賀県の仏像研究の第一人者です。
この講座では湖北の仏像彫刻を中心に語っていただきました。「湖北には有名な十一面観音を中心に非常に優れた彫刻が多く残されているが、その優れた完成度をみると小さな工房で仏師がコツコツ制作していたとは考えにくい。おそらく奈良時代、湖北地域に国家的な規模の巨大な官営工房があったと考えられる。そして、平安、鎌倉時代にもそれを受け継ぎ、秀作を量産していた。」と多くの文化財のスライドを紹介しながらわかりやすく紹介いただきました。
また、時代や宗派などによる仏像の形式の違いなども解説いただき、新たな仏像鑑賞の方法を教えていただきました。
最近は歴史文化にスポットがあてられ古寺仏像鑑賞も若者の間で密かなブームとなっています。会員限定講座ということで内容的には難しいところもありましたが、参加者は十分に興味を持って聴講されていました。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

公開講座「戦国時代の華 浅井三姉妹」開講しました。

講座名:戦国時代の華 浅井三姉妹-数奇な生涯と歴史上果たした役割―
日 時:平成22年5月22日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師:畑裕子氏(作家・日本ペンクラブ会員)

来年のNHK大河ドラマで浅井三姉妹の江姫が主人公となることが決まっており、滋賀県ではすでに浅井三姉妹のブームが沸き起こっています。そのような中、近江学研究所でも公開講座に話題の講師を招聘しました。5月22日(土)の公開講座に昨年6月に『花々の系譜 浅井三姉妹物語』をサンライズ出版から出版されました滋賀県在住の作家畑裕子先生をお迎えしました。
 講座は畑先生が自ら歩かれて取材された写真をもとに、浅井長政、織田信長、お市、豊臣秀吉など戦国の歴史を紹介されながら、その世に翻弄された三姉妹の人生を語りかけるようにゆっくりと感情豊かに語っていただきました。
 講座の最後に先生は、「戦国の姫たちは、政略に飲み込まれ一般的に悲劇のヒロインと理解されているが、浅井三姉妹は母であるお市の教育を受け、それぞれがたくましく前向きに生きた。お江は徳川2代将軍秀忠の正室となり、3代将軍家光を生み、五女の和子は後水尾天皇の皇后となって明正天皇を出産した。」「お市の意を受け継ぎ、戦乱の中で浅井の血を徳川家や皇族にも残したという執念とも言うべき女性の強さを三姉妹から感じ取れる」とまとめられました。

近江学研究所研究員 加藤賢治

近江の催し:2010年6月

開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)

開催中 7月11日(日)まで
佐藤忠良 となりびと
佐川美術館(守山市)

開催中 8月29日(日)まで
開館3周年記念 吉左衛門ベストセレクション展
佐川美術館(守山市)

開催中 6月13日(日)まで
竹久夢二展 ―憧れの欧米への旅―
佐川美術館(守山市)

開催中 6月6日(日)まで
創立者生誕百年記念特別展 「ミホ グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ」
MIHO MUSEUM(甲賀市)

開催中 6月6日(日)まで
ミニ企画展 平成21年度新収蔵品展
大津市立歴史博物館(大津市)

開催中 6月17日(木)まで
ハンス・コパー展―20世紀陶芸の革新
滋賀県立陶芸の森(甲賀市)

開催中 6月27日(日)まで
ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチィスラヴァの作家たち展
滋賀県立近代美術館(大津市)

5月21日(金)~6月15日(火)
テーマ展「鬼神と霊―能にみる異界―」
彦根城博物館(彦根市)

6月6日(日)
御田植祭
多賀大社(多賀町)

6月10日(木)
漏刻祭
近江神宮(大津市)

2010-05-17T13:14:14+09:002010年5月17日|お知らせ, 近江イベントカレンダー|

公開講座「古代近江の魅力」開講しました。

講座名 古代近江の魅力
日 時 平成22年5月15日(土) 14:00~15:20
場 所 成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師 上田正昭(京都大学名誉教授・歴史学者)

5月15日(土)、京都大学名誉教授上田正昭先生にご登場いただき、表題の通り近江の魅力をたっぷりと語っていただきました。日本歴史学の第一人者である上田先生のご講演とあって公開講座の申し込みは400名を越え、会場を2つに分けて開催しました。
「古代の近江国は大国に分類され、天智天皇はこの地に都を置いた。現在は京都にかくれてあまりイメージがしにくいが、古代近江は東西の要として交通の要衝であり高句麗を中心に朝鮮半島とのつながりが深く国際的であり、水に恵まれ非常に豊かな国であった。」平安京、平城京よりも古くに都が設置された理由はそこにあると強調されました。
また、この時代には万葉集や勅撰漢詩集が編まれ日本文学の礎がここに築かれたことも特筆されると述べられました。最後には江戸時代に朝鮮通信使の外交官として活躍した雨森芳州を紹介され、このように優れた人物を多く排出した近江を誇りに思ってくださいと会場内の参加者に熱いメッセージを投げかけられました。
ゆっくりとわかりやすく丁寧で、ときにユーモアを交えながらのご講演は時間のたつのをしばし忘れさせてくれました。

近江学研究所研究員 加藤賢治

5/15公開講座「古代近江の魅力」を受講いただく方へ

お送りしました受講票に、5月15日(土)公開講座「古代近江の魅力」の大学行きのスクールバス時刻として10時台のバスの時刻を記載しておりますが、12時台・13時台のバスもございます。下記の時刻をご確認ください。
当日は多数の受講者の方の来校が見込まれますので、余裕をもってお越しいただきますようお願い申し上げます。
尚、本講座は14:00開始予定です。(受付開始時刻は13:30~)

【スクールバス時刻】
12時台:11分25分40分55分
13時台:11分25分40分

成安造形大学附属近江学研究所

2010-05-13T16:14:12+09:002010年5月13日|お知らせ, 公開講座|

近江学フォーラム会員限定講座「まつりから見た近江の民俗史」開講しました。

講座名 まつりから見た近江の民俗史
日 時 平成22年4月24日(土) 10:40~12:00
場 所 成安造形大学 聚英館三階 聚英ホール
講 師 米田実(日本民俗学会 会員)

4月24日(土)、近江学フォーラム会員限定講座の1回目の講座が「祭りから見た近江の民俗史」というタイトルで開講されました。
講師は日本民俗学会会員の米田実先生です。講義はまず、歴史学や考古学では語りきれない民俗伝承とは何かという話から始まり、近江の祭り、祭礼の特徴が多くの事例を通して解説されました。「祭礼には風流(ふりゅう)というものがあり、京都においては常に新しい趣向を凝らした奇抜な見世物が行なわれた。近江はその京都での風流をすぐに取り入れるが、そこからは変わらずその伝統を継承していくという特徴がある。したがって近江各地の祭礼を見ると、曳山や太鼓踊り、大松明など京都でそれぞれの時代に流行した祭礼の断片を知ることができる。」など、事例の一つが紹介されました。
また、講義の最後には、「近江は祭りや宮座の宝庫であるとしながら、速い速度でそれらが消えかかっている。今の時代に合わない祭礼を継承することの難しさは、これらを調査する中で常に感じ、問題意識を持っている。」と民俗伝承の保存という難題を訴えられました。
今に残されたものを検証し、新たな未来の価値観を生み出そうとしている近江学研究所にとって、今回の講義は大きな課題提起とそれを乗越えるたくさんのヒントを与えていただいたように思いました。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

大津市歴史博物館土曜講座で研究報告をしてきました!

近江学研究所公開講座の初回が終了して、その足ですぐに大津市歴史博物館へ。17日午後1時半から大津市歴史博物館講堂において近江学研究所研究員の加藤が4年前から取り組んできた自分の研究を発表しました。
この講座は歴史博物館の企画展「元三大師良源展」の関連企画で開催されたもので、今回私は比叡山横川(よかわ)の麓にある仰木地区の古式祭礼について報告をしました。
成安造形大学が位置する仰木地区には小椋神社を中心としていわゆる「宮座」が運営され、村人が古くから伝わる祭礼を守ってきた。仰木地区は比叡山の麓にあり、琵琶湖を中心とする湖上交通の要衝にあたり、多くの人物や物資がそこを通過しました。そのような位置関係が仰木の歴史や伝承を深め、他には見られない風習が今に伝えられています。
近江は「宮座」の宝庫と呼ばれ、古くから宮座研究の舞台となりました。その村落組織の形態は多様であり複雑で神仏分離が厳しく行なわれた小椋神社を中心とする仰木地区はその中でも珍しい風習や伝承が多く残されています。
「親村」と呼ばれる村組織を詳しく見ながら、その古式祭礼の大切さを語りました。
150名という多くの方々にご清聴いただき、この講演が近江学研究の一助とご理解いただければこのうえない幸せです。今後も足元の研究を続け、多くの皆さんにその成果をお伝えしていきたいと考えています。

近江学研究所研究員 加藤賢治

2010-04-22T09:32:00+09:002010年4月22日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

公開講座「近江学概論」を開講しました。

講座名:近江学概論-とくに琵琶湖の呼称について-
日 時:平成22年4月17日(土) 10:40-12:00
場 所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講 師:木村至宏(成安造形大学 附属近江学研究所 所長)

近江学研究所も開設3年目を迎えることができました。その研究所の主要な事業である公開講座も今まで以上に発展させていきたいと考えています。
4月17日(土)は今年度初めての公開講座を開催しました。毎年度初回の公開講座は恒例となっていますが木村所長が担当となっています。今回は「琵琶湖の呼称について」をテーマになぜ琵琶湖という名前がついたのかを多くの資料を提示しながら解説されました。
今でこそ地図で見ると何とか楽器の琵琶に似ていると言えなくもないが、地図がなかった近世初期になぜ琵琶の形に見えたのか。木村所長が何年も前から疑問に思われていたことについてその答えがこの講義によって明らかになりました。
琵琶湖には霊島「竹生島」があり、そこには古来インドの神である弁才天が祀られ、琵琶湖の湖辺に生活する人々の信仰の対象になっていた。その弁才天は別名妙音天とも呼ばれ、楽器の琵琶を抱えたその姿が尊崇されてきた。
確かに湖のかたちが琵琶に似ているということは否定しないが、砂浜に打ち寄せる細波の音は、自然の中で琵琶の音色と重なり、湖辺の人々はその湖を無意識のうちに弁才天の湖、琵琶の湖、と呼ばれるようになったとはいえないだろうか。
時のたつのを忘れさせるいつもの軽快な木村所長の語りで進んだ公開講座。写真や図版も含め多くの資料をひも解きながら、琵琶湖の呼称についての考察が論理的にまたロマンチックに語られました。学生も含め200名を越える参加者は満足そうでした。

近江学研究所研究員 加藤賢治

近江の催し:2010年5月

真野川・新宿橋付近(大津市)

真野川・新宿橋付近(大津市)

開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)

開催中 7月11日(日)まで
佐藤忠良 となりびと
佐川美術館(守山市)

開催中 8月29日(日)まで
開館3周年記念 吉左衛門ベストセレクション展
佐川美術館(守山市)

4月24日(土)~6月13日(日)
竹久夢二展 ―憧れの欧米への旅―
佐川美術館(守山市)

開催中 6月6日(日)まで
創立者生誕百年記念特別展 「ミホ グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ」
MIHO MUSEUM(甲賀市)

開催中 5月9日(日)まで
鉱物・化石展2010 ぼくらは大地に夢を掘る
琵琶湖博物館(草津市)

4月27日(火)~6月6日(日)
ミニ企画展 平成21年度新収蔵品展
大津市立歴史博物館(大津市)

開催中 6月17日(木)まで
ハンス・コパー展―20世紀陶芸の革新
滋賀県立陶芸の森(甲賀市)

4月24日(土)~6月27日(日)
ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチィスラヴァの作家たち展
滋賀県立近代美術館(大津市)

4月24日(土)~5月30日(日)
特別文書「竹生島文書」
長浜城歴史博物館

4月24日(土)~5月30日(日)
企画展 賤ヶ岳合戦
長浜城歴史博物館(長浜市)

4月16日(金)~5月18日(火)
テーマ展「国宝彦根屏風」
彦根城博物館(彦根市)

5月21日(金)~6月15日(火)
テーマ展「鬼神と霊―能にみる異界―」
彦根城博物館(彦根市)

5月1日(土)
弓削の火祭り
小日吉神社(蒲生郡竜王町)

5月2日(日)、3日(月)
日野祭
馬見岡綿向神社(蒲生郡日野町)

5月3日(月)
ケンケト祭
杉之木神社(蒲生郡竜王町)

5月3日(月)、4日(火)
大溝祭
日吉神社(高島市)

5月3日(月)
鍋冠まつり
筑摩神社(米原市)

5月16日(日)、17日(月)、18日(火)
千団子祭
三井寺(大津市)

5月30日(日)
八日市大凧まつり
愛知川八千代橋下流河川敷(東近江市)

2010-04-14T09:23:16+09:002010年4月14日|お知らせ, 近江イベントカレンダー|
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