おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

お知らせ

大津市歴史博物館土曜講座で研究報告をしてきました!

近江学研究所公開講座の初回が終了して、その足ですぐに大津市歴史博物館へ。17日午後1時半から大津市歴史博物館講堂において近江学研究所研究員の加藤が4年前から取り組んできた自分の研究を発表しました。
この講座は歴史博物館の企画展「元三大師良源展」の関連企画で開催されたもので、今回私は比叡山横川(よかわ)の麓にある仰木地区の古式祭礼について報告をしました。
成安造形大学が位置する仰木地区には小椋神社を中心としていわゆる「宮座」が運営され、村人が古くから伝わる祭礼を守ってきた。仰木地区は比叡山の麓にあり、琵琶湖を中心とする湖上交通の要衝にあたり、多くの人物や物資がそこを通過しました。そのような位置関係が仰木の歴史や伝承を深め、他には見られない風習が今に伝えられています。
近江は「宮座」の宝庫と呼ばれ、古くから宮座研究の舞台となりました。その村落組織の形態は多様であり複雑で神仏分離が厳しく行なわれた小椋神社を中心とする仰木地区はその中でも珍しい風習や伝承が多く残されています。
「親村」と呼ばれる村組織を詳しく見ながら、その古式祭礼の大切さを語りました。
150名という多くの方々にご清聴いただき、この講演が近江学研究の一助とご理解いただければこのうえない幸せです。今後も足元の研究を続け、多くの皆さんにその成果をお伝えしていきたいと考えています。

近江学研究所研究員 加藤賢治

2010-04-22T09:32:00+09:002010年4月22日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

公開講座「近江学概論」を開講しました。

講座名:近江学概論-とくに琵琶湖の呼称について-
日 時:平成22年4月17日(土) 10:40-12:00
場 所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講 師:木村至宏(成安造形大学 附属近江学研究所 所長)

近江学研究所も開設3年目を迎えることができました。その研究所の主要な事業である公開講座も今まで以上に発展させていきたいと考えています。
4月17日(土)は今年度初めての公開講座を開催しました。毎年度初回の公開講座は恒例となっていますが木村所長が担当となっています。今回は「琵琶湖の呼称について」をテーマになぜ琵琶湖という名前がついたのかを多くの資料を提示しながら解説されました。
今でこそ地図で見ると何とか楽器の琵琶に似ていると言えなくもないが、地図がなかった近世初期になぜ琵琶の形に見えたのか。木村所長が何年も前から疑問に思われていたことについてその答えがこの講義によって明らかになりました。
琵琶湖には霊島「竹生島」があり、そこには古来インドの神である弁才天が祀られ、琵琶湖の湖辺に生活する人々の信仰の対象になっていた。その弁才天は別名妙音天とも呼ばれ、楽器の琵琶を抱えたその姿が尊崇されてきた。
確かに湖のかたちが琵琶に似ているということは否定しないが、砂浜に打ち寄せる細波の音は、自然の中で琵琶の音色と重なり、湖辺の人々はその湖を無意識のうちに弁才天の湖、琵琶の湖、と呼ばれるようになったとはいえないだろうか。
時のたつのを忘れさせるいつもの軽快な木村所長の語りで進んだ公開講座。写真や図版も含め多くの資料をひも解きながら、琵琶湖の呼称についての考察が論理的にまたロマンチックに語られました。学生も含め200名を越える参加者は満足そうでした。

近江学研究所研究員 加藤賢治

近江の催し:2010年5月

真野川・新宿橋付近(大津市)

真野川・新宿橋付近(大津市)

開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)

開催中 7月11日(日)まで
佐藤忠良 となりびと
佐川美術館(守山市)

開催中 8月29日(日)まで
開館3周年記念 吉左衛門ベストセレクション展
佐川美術館(守山市)

4月24日(土)~6月13日(日)
竹久夢二展 ―憧れの欧米への旅―
佐川美術館(守山市)

開催中 6月6日(日)まで
創立者生誕百年記念特別展 「ミホ グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ」
MIHO MUSEUM(甲賀市)

開催中 5月9日(日)まで
鉱物・化石展2010 ぼくらは大地に夢を掘る
琵琶湖博物館(草津市)

4月27日(火)~6月6日(日)
ミニ企画展 平成21年度新収蔵品展
大津市立歴史博物館(大津市)

開催中 6月17日(木)まで
ハンス・コパー展―20世紀陶芸の革新
滋賀県立陶芸の森(甲賀市)

4月24日(土)~6月27日(日)
ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチィスラヴァの作家たち展
滋賀県立近代美術館(大津市)

4月24日(土)~5月30日(日)
特別文書「竹生島文書」
長浜城歴史博物館

4月24日(土)~5月30日(日)
企画展 賤ヶ岳合戦
長浜城歴史博物館(長浜市)

4月16日(金)~5月18日(火)
テーマ展「国宝彦根屏風」
彦根城博物館(彦根市)

5月21日(金)~6月15日(火)
テーマ展「鬼神と霊―能にみる異界―」
彦根城博物館(彦根市)

5月1日(土)
弓削の火祭り
小日吉神社(蒲生郡竜王町)

5月2日(日)、3日(月)
日野祭
馬見岡綿向神社(蒲生郡日野町)

5月3日(月)
ケンケト祭
杉之木神社(蒲生郡竜王町)

5月3日(月)、4日(火)
大溝祭
日吉神社(高島市)

5月3日(月)
鍋冠まつり
筑摩神社(米原市)

5月16日(日)、17日(月)、18日(火)
千団子祭
三井寺(大津市)

5月30日(日)
八日市大凧まつり
愛知川八千代橋下流河川敷(東近江市)

2010-04-14T09:23:16+09:002010年4月14日|お知らせ, 近江イベントカレンダー|

近江学フォーラム会報「近江通信紙vol.3」が完成しました。

「近江通信紙」はフォーラム会員と研究所を結ぶ機関紙にあたるものです。
トップページに今年、浅井三姉妹で話題の畑裕子さんのインタビューを掲載するなど中身もより充実しました。今後はフォーラム会員の皆様からの身近な情報やエッセイなども掲載していきたいと思います。ご寄稿お待ちしております。

「近江通信紙」VOL.4は今年10月発行の予定です。

2010年度前期公開講座の受付を開始しました。

2010年度前期公開講座の受付を開始しました。近江学研究所主催の公開講座は以下の通りです。

「近江学概論―とくに琵琶湖の呼称について」講師:木村至宏
日時:4月17日(土)10:40-12:00

「古代近江の魅力」講師:上田正昭
日時:5月15日(土)14:00-15:20

「戦国時代の華 浅井三姉妹―数奇な生涯と歴史上果たした役割―」講師:畑裕子
日時:5月22日(土)10:40-12:00

2010-04-01T16:40:12+09:002010年4月1日|お知らせ, 公開講座|

2010年度近江学フォーラム会員限定講座のご案内

~2010年度 近江学フォーラム会員限定講座のご案内~

2010年度近江学フォーラム会員限定講座が決定いたしました。
年間5回開催いたします。会員の皆様ぜひお申込いただきご参加ください。

■お申し込み手続き
・会員様のみご参加いただけます。
・公開講座のご案内チラシと同封してお送りした「申込みはがき」に受講希望の講座・会員No.・ 会員名をご記入のうえ投函してください。
・「申込みはがき」受付後、受講票をお送りいたします。受講の際に会員証と受講票をご持参ください。

■受講の際の注意事項
・各講座とも、講座開始30 分前から受付を開始いたします。
・ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。

【大学までのアクセス・お問い合わせはこちらをご覧ください】

近江学フォーラム会員限定講座 概要※画像をクリックすると拡大表示されます。 

※講座の日程・内容は変更する場合があります。

近江の催し:2010年4月

開催中 8月1日(日)まで
追悼展 平山郁夫-平和の祈り-
佐川美術館(守山市)

開催中 6月6日(日)まで
創立者生誕百年記念特別展 「ミホ グランダーマ アルテ・デラ・ルーチェ」
MIHO MUSEUM(甲賀市)

開催中 4月18日(日)まで 
第51回企画展 元三大師良源-比叡山中興の祖―
大津市歴史博物館(大津市)

開催中 4月25日(日)まで
第82回ミニ企画展 大津の遺跡シリーズ8 上仰木遺跡
大津市歴史博物館(大津市)

開催中 4月11日(日)まで
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-SIGN(エクス・サイン)
滋賀県立近代美術館(大津市)

3月20日(土)~5月9日(日)
鉱物・化石展2010 ぼくらは大地に夢を掘る
琵琶湖博物館(草津市)

開催中 4月9日(金)まで
テーマ展「近江の城小川城展」
滋賀県立安土城考古博物館(蒲生郡安土町)

開催中 4月4日(日)まで
第39回企画展「湖西の風土と遺宝-高島郡を中心に-」
滋賀県立安土城考古博物館(蒲生郡安土町)

4月12日(月)、13日(火)、14日(水)
山王祭
日吉大社(大津市)

4月13日(火)、14日(水)、15日(木)、16日(金)
長浜曳山まつり
長浜市

4月14日(水)、15日(木)
八幡まつり
日牟禮八幡官(近江八幡市)

4月18日(日)
川上祭(さんやれ祭)
日置前・平ヶ崎馬場(高島市)

4月19日(月)、20日(火)
水口曳山祭
水口神社(甲賀市)

4月22日(木)
古例大祭(多賀祭り)
多賀大社(犬上郡多賀町)

2010-03-15T09:11:07+09:002010年3月15日|お知らせ, 近江イベントカレンダー|

ギャラリーアートサイト主催の展覧会『望遠』始まる!

上下画像内/左2点 “日出山(遠景)” “日没山(遠景)” 2009  300×300/mm
上下画像内/右2点 “日出山(近景)” “日没山(近景)” 2009  230×185/mm
上 照明有り 下 照明無し 蓄光インク、アクリル

美術作家で本学非常勤講師の石川亮氏の展覧会『望遠』が3月8日(月)から始まりました。近江の風土を現代アートの視点でとらえた斬新な展覧会です。滋賀県は琵琶湖を中心として山々が取り囲み、その山から水が湧き出て川となり琵琶湖へ注いでいます。この環境に注目した石川氏はそれら山の信仰と麓のくらし、そして水との関係を解き明かしながら、自ら県内を歩き回り、80ヶ所の湧水を集めて展示しています。また、山の稜線をモチーフにした平面作品は空の部分を蓄光塗料で塗り重ね、部屋の照明を消すとその部分が光って稜線を浮かび上がらせるという趣向を凝らせた展示は見物です。
近江学研究所の協力で完成した滋賀県の山と川の地図も見応えがあります。是非とも成安造形大学ギャラリーアートサイトまで見に来てください!3月20日(土)まで。入場無料。最終日は1時から作家の講演会やゲストが参加しての座談会も行われます。私も出ます。ぜひご参加を!

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

2010-03-09T09:51:48+09:002010年3月9日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

大津歴博企画展「元三大師良源」見てきました!

3月6日(土)、話題の大津市歴史博物館企画展「元三大師良源」を見学してきました。サブタイトルが「比叡山中興の祖」。最澄、円仁、円珍と続く延暦寺の系譜もいったんは力をなくしてしまいますが、この良源が疲弊した山内を復興します。サブタイトルはこのことに由来しますが、凄まじい改革を強い意志を持って断行したために、恐ろしい形相の天台座主のイメージが強く、良源自身が厄除の御札などになって民間信仰の対象になっていきました。
おみくじの元祖であるとか僧兵をつくったとか祈祷によって皇室の病を打ち払ったとか、たくさんの伝承が今に伝わっています。最澄や法然、親鸞などに比べると一般的には知られていない僧侶なのかもしれませんが、日本浄土教の祖ともいえる恵心僧都源信を弟子に持ち、自らが観音の化身であるとされた良源は、日本文化の基層をつくった魅力のある人物です。この展覧会の入り口から並ぶ全国各地より集まった元三大師像は圧巻です。
是非ともご高覧ください。4月18日(日)まで。一般800円/高大生400円/小中生200円

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

2010-03-07T09:39:16+09:002010年3月7日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

木村所長「白洲正子」を語る!

2月24日(水)11:00~大津プリンスホテルにて、近江学研究所木村至宏所長が「白洲正子と近江」と題して講演されました。これは大津プリンスホテルが会員さんを対象として企画されたもので、当日は120名を越える近江を愛する熱心な方々の参加がありました。
近江の風土を愛した随筆家白洲正子の名著「近江山河抄」「かくれ里」をたどりながら、彼女が訪ねたところを撮影したスライドを中心に眺めながらの講演でした。いつもどおりの木村所長の軽快な口調の解説で、時折笑いを挟みながら1時間半が一瞬のように過ぎました。近江の魅力をたっぷりと鑑賞した参加者のみなさんは満足そうで、近江学研究所の活動に興味を持たれている様子もうかがえました。
木村所長お疲れ様でした。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

2010-03-01T10:15:42+09:002010年3月1日|おうみブログ, お知らせ, イベント|
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