おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

お知らせ

連続公開講座 藤森照信氏『神様の作った自然と人の作る建築のつなぎ方ー』報告

日時:2015年11月21日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:藤森 照信 氏(建築史家、建築家[工学博士])
タイトル:特別公開講座 『近江~縄文のかたちー神様の作った自然と人の作る建築のつなぎ方ー』

藤森 照信 氏

藤森 照信 氏


この日は、「近江のかたちを明日につなぐ」連続公開講座シリーズの特別講座として、日本国内はもとより、世界でご活躍されている建築家の藤森照信先生にご登壇いただきました。
藤森先生は、一貫して自然素材や植物を用いて、独創的な建築をつくり続け、藤森先生の思想に賛同する建築集団「縄文建築団」が建築に関わることも大きな特徴となっています。
滋賀県においては、2015年の1月に近江八幡の北ノ庄にオープンした「たねやグループ」のフラッグシップ店「ラ コリーナ近江八幡 メインショップ(草屋根)」を手がけられ、自然と人を結びつける建築のあり方を提案されています。
講座では、藤森先生がこれまでに設計された建築物が解説され、「建築物にはつぎ目という厄介なものがあるが、人間や動物には、つなぎ目は無い」など藤森哲学の一端が所々で披露されました。
建築作品について語る

建築作品について語る


満席の会場

満席の会場


■講座内容
藤森氏は建築史家として近代建築史、都市史研究の第一人者として多くの業績を残され、1991年に出身地の長野県茅野市で「神長官守矢資料館」を建築家としてはじめて設計されました。
以後は、一貫して自然素材や植物を用いて、これまで20作品を超える独創的な建築を創り続け、建設業者が対応できない建築の一部を藤森氏の思想に賛同する建築集団「縄文建築団」が行うことも藤森建築の大きな特徴となっています。
また、藤森氏が参加する「路上観察学会」の活動は、都市の隠された神秘や社会背景を浮びあがらせ、藤森氏の建築物に影響していると考えられます。
2015年1月滋賀県近江八幡市に完成した「たねやグループのフラッグシップ店 ラ コリーナ 近江八幡メインショップ〈草屋根〉」ができるプロセスを含め、自然と人と対話しながらつくる「フジモリ哲学」に迫ります。
■藤森 照信 氏プロフィール (建築史家、建築家[工学博士])
1946年長野県諏訪郡宮川村(現茅野市)生まれ。‘71年東北大学工学部建築学科卒業。東京大学大学院にて近代建築、都市計画史専攻。‘86年赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を結成。‘91年神長官守矢資料館で建築家デビュー。東京大学生産技術研究所教授、東京大学大学院教授を経て、現在東京大学名誉教授。‘06年第10回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展にて日本館コミッショナーを務める。‘15年滋賀県近江八幡市北之庄「ラ・コリーナ たねやフラッグシップ店〈草屋根〉」竣工
主な受賞:1980年日本都市計画学会賞、‘83年毎日出版文化賞、‘86年建築探偵の冒険・東京篇サントリー学芸賞、‘97年日本芸術大賞、2001年日本建築学会賞受賞。

佐々木悦也氏:2015近江学フォーラム会員限定講座 第4回

日時:2015年11月14日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:佐々木悦也氏(高月観音の里歴史民俗資料館副参事/学芸員)
タイトル:「誠信外交の実践者・雨森芳洲~異文化理解のこころを学ぶ~」

講師 佐々木悦也先生

講師 佐々木悦也先生

近江の近世の偉人たちを顕彰する今年度の近江学フォーラム会員限定講座は、今回で四回目となります。
この日は、長浜市の高月観音の里歴史民俗資料館副参事で学芸員の佐々木悦也先生にご登壇いただき、
「誠信外交の実践者」と題して朝鮮通信使を通じて異文化交流を実践した雨森芳洲についてお話いただきました。

木村所長による紹介を受ける佐々木先生

木村所長による紹介を受ける佐々木先生

前半部分は、朝鮮通信使に関する記録をユネスコの世界記憶遺産に登録する動きについて紹介され、
先日長浜城歴史博物館他で開催された展覧会に出品された朝鮮通信使に関する貴重な史料について、スライドを交えて解説がありました。
後半は、雨森芳洲という人物が、どのように外交について考えていたかなど、雨森芳洲の思想に関する考察が熱く語られました。
中国語や朝鮮語を学ぶための教科書の作成や、通訳者の育成、徳川幕府と朝鮮通信使との2度にわたる折衝役など、芳洲の偉業を臨場感を持って理解することができました。
佐々木先生は、まとめとして、芳洲が成し遂げた最も大事な事績は、現代の外交の精神にも繫がる「誠信」を持った外交のあり方であると強調されました。
朝鮮の文化を理解し、わが国との違いをしっかり認識したうえで、交流を行うことがいわゆる「誠信の交わり」というもので、これを実践することが真の異文化交流であり、国際交流であるとう芳洲の思いを知ることができました。

(報告:加藤賢治 近江学研究所研究員)

学生にもわかりやすく、クイズも交えた講座

学生にもわかりやすく、クイズも交えた講座


【講座概要】
長浜市高月町雨森出身と伝える雨森芳洲(1668~1755)は、江戸時代中期、対馬藩(現長崎県対馬市)に仕えた儒学者です。藩では文教をつかさどるかたわら、内政・外交・藩主の御用人などを務めました。ことに外交面では、隣国朝鮮との交流で「誠信の交わり」を説き、朝鮮通信使を通じて善隣外交を実践した国際人です。 その「対等互恵」「相互理解」の思想は、そのまま現代の国際認識にも当てはまり、時空を超えてなお、我々に多文化共生の指針を示し続けています。
【講師プロフィール】
佐々木悦也 氏(高月観音の里歴史民俗資料館副参事/学芸員)
1960年生まれ。大谷大学文学部卒業。湖北地方の仏教文化をはじめ、歴史・民俗・先人など幅広く調査研究をおこなうほか、各種講座の企画運営、地域の文化財の保護、メディアを利用して文化財情報の発信などをおこなっている。現在、日本と韓国が共同で進めている「朝鮮通信使ユネスコ記憶遺産登録」の日本学術委員会委員も務めている。主な著書 『近江歴史回廊 近江観音の道』(共著・淡海文化を育てる会)、『京都・滋賀 かくれ里を行く』(共著・淡交社)、『宗家記録と朝鮮通信使』(共著・朝日新聞社)、『江戸時代人づくり風土記25滋賀』(共著・農文協)『雨森芳洲関係資料調査報告書』(滋賀県教育委員会編)
◆高月観音の里歴史民俗資料館 WEBサイトは>>こちらから

淡海の夢2015-堅田・湖族の郷写生会を開催しました

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10月18日(日)、淡海の夢2015「堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。
天候に恵まれ、暑さを感じるくらいの雲一つない快晴のなかで写生会はスタート。
一般のかた20名、学生10名の30名の参加をいただきました。
はじめに、堅田漁業会館前で企画者の永江研究員から写生のポイントの解説やコツのレクチャーがあり、その後参加者のみなさんは写生場所を探しに行かれました。
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快晴で琵琶湖も空も青々と美しく、絶好の写生日和
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講評会では、永江研究員と本学非常勤講師の待井先生から、参加者の描きたかったポイントや、狙いなどを聞きながら丁寧な講評が行われました。
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思い思いの場所で描かれた作品の講評をする講師の永江研究員と待井先生
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講評では琵琶湖と空の構図のバランスのとり方や、今回のような快晴の日の写生のポイントの解説がありました。
快晴の風景には、空の青さの影響で影の色に青味があったり、明暗がはっきりするので、そこもよく観察するとより魅力的な絵になるとのアドバイスがありました。
野外での写生の醍醐味を味わうことができる一日になりました。
またこの日は、堅田にぎわい市も開催されていて、堅田の町はにぎやかな一日となっていました。
堅田にぎわい市の様子
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木村所長・加藤研究員 大津歴史博物館企画展「比叡山―みほとけの山―」関連講座

展覧会チラシ01 千手観音立像 平安時代 比叡山延暦寺蔵

展覧会チラシ01 千手観音立像 平安時代 比叡山延暦寺蔵



大津市歴史博物館では、開館25周年を記念した企画展(第68回企画展)「比叡山―みほとけの山―」を開催されます。
その関連講座を8回企画されており、近江学研究所からも木村至宏所長、加藤賢治研究員が講演されます。
とても貴重で興味深い展覧会や講座となっておりますので、ぜひご参加ください。
以下WEBサイトより抜粋
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開館25周年記念企画展(第68回企画展)「比叡山―みほとけの山―」
平成27年 10月10日(土)~11月23日(月・祝)
時間:9時~17時(展示室への入場は16時30分まで)
休館:10月13・19・26日、11月2・4・9・16日
会場:大津市歴史博物館
観覧料:一般:1000円(800円) 高校・大学生:500円(400円) 小中学生:300円(240円)
※( )内は、前売、15名様以上の団体。および、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。
大津市と京都市をまたぎ、古来より信仰の山として崇められた比叡山に、伝教大師最澄が延暦寺を建立したのは延暦7年(788)のことです。それ以来、平安京を守護する山として多くの崇拝を集め、延暦寺は天台宗の総本山として日本の仏教界の中心を担っていきます。山内には平安仏教の根本道場として、多くの堂舎や山坊が林立し、膨大な数の仏像や仏画が造像、安置されました。さらに広範囲にわたる山麓にも里坊や関連寺院が多く建立され、全体として巨大な霊山を形成しました。
 今回、大津市歴史博物館では、大津が育んだ重要な文化の一つである比叡山の仏教文化について紹介します。広範囲にわたる比叡山の山麓に伝わる仏像や仏画、さらには比叡山の知識の宝庫、叡山文庫の古文書や絵図などを展示することで、その秘められた美しさと歴史を紹介します。
【比叡山では】
 伝教大師最澄ご生誕1250年の記念の年を平成28年(2016)にむかえる予定で、さらに慈覚大師円仁や恵心僧都源信、建立大師相応和尚といった高僧の記念の期間にあたり、祖師先徳鑽仰大法会が行われています。
■チラシPDF >>> こちらから
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企画展「比叡山―みほとけの山―」関連講座
■比叡山の歴史―その特質と教え―
武 覚超氏(比叡山求法寺住職、叡山学院教授)
平成27年10月17日(土) 14:00~15:30
 比叡山は、伝教大師最澄(766~822)によって開かれ、後の鎌倉時代には各宗各派の祖師・高僧を数多く輩出したので、日本仏教の母山と呼ばれています。本講座では、比叡山仏教の基礎を築いた祖師方を紹介した上で、その特質と教えについて論究をすすめていきます。
【申込締切】10月7日(水) 【参加料】500円
■比叡山と近江
木村 至宏氏(成安造形大学近江学研究所長)
平成27年10月24日(土) 14:00~15:30
 日本の宗教文化の聖地比叡山の存在は、日本の歴史文化の構築のうえにおいて、大きな影響を及ぼしてきました。一方、大湖琵琶湖をもつ近江も、比叡山と深い相関関係を有してきました。ここでそのかかわりの諸相について、年代を追って探ってみたいと思います。
【申込締切】10月14日(水) 【参加料】500円
■横川の元三大師良源とその信仰
加藤 賢治氏(成安造形大学近江学研究所研究員)
平成27年11月7日(土) 14:00~15:30
 元三大師良源は、大火によって荒廃していた延暦寺の復興や、僧侶の規律の粛正などの改革を行ったことから、比叡山中興の祖といわれています。それらの偉業を背景として、豆(魔滅)大師、角大師、鬼大師などの別称とともに、お大師さまと親しみを込めた呼び名で全国に広がる民間信仰が存在します。また、三十三観音の化身、おみくじの創始者など、良源を取り巻く伝承を取りあげるときりがありません。伝承の一部を紹介しながら、元三大師の魅力に迫ります。
【申込締切】10月28日(水) 【参加料】500円
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● 展覧会について詳細については  >>> こちらから
● 関連講座ついては >>> こちらから

髙木文恵氏:2015近江学フォーラム会員限定講座 第3回

講師 髙木文恵氏

講師 髙木文恵氏


日時:2015年9月26日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:髙木文恵氏(彦根城博物館学芸員)
タイトル:「俳人・森川許六の絵画」

フォーラム会員限定講座の3回目となる今回は、次週(10月3日土)に行われる現地研修の事前講座として開催されました。
現地研修では、彦根の井伊家ゆかりの禅寺龍潭寺を訪ねる予定となっていますが、その方丈の襖絵を描いた森川許六にスポットを当て、彦根城博物館学芸員の髙木文恵先生に許六の画業について語っていただきました。
講師 髙木文恵氏

講師 髙木文恵氏


許六は松尾芭蕉晩年の弟子として知られ、俳人でありながら画家としても活躍したという人物で、芭蕉は許六に絵を学び、許六は芭蕉に風雅を学んだという伝承が今もなお伝えられている。そして、その活躍の中で、許六は「すべて画図をよくせむものは、先風雅をしるべし。」と画論を展開し、画の中に俳諧を、俳諧の中に画を取り入れて、独自の美の世界を築き上げたとまとめられました。
最後に、龍潭寺の襖絵の写真を紹介していただき、次週、俳人画家という近世一流の文化人の足跡を訪ねる旅が待ち遠しくなりました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

連続公開講座 吹田政雄氏「高島扇骨と近江扇子」報告

日時:2015年9月12日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:吹田政雄氏(有限会社すいた扇子2代目)
対談:大原歩(近江学研究所研究員)
タイトル:「近江~風のかたちー高島扇骨と近江扇子ー」

講師 吹田 政雄 氏 (有限会社すいた扇子2代目)

講師 吹田 政雄 氏
(有限会社すいた扇子2代目)

9月12日(土)、連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」シリーズの3回目の講演会を
滋賀県高島市安曇川町にて高島扇骨や近江扇子を製造販売を継承し、2代目となる吹田政雄さんをお迎えして開催しました。
対談は、大原歩研究員が行ないました。
扇子ができるまでを解説

扇子ができるまでを解説

仲骨が全員に配られました

仲骨が全員に配られました

はじめに、吹田政雄さんから、「扇子ができるまで」の作業工程過程を実際の道具を見せながら解説。
その後、作業工程の中の「締直し」の作業をご披露いただき、締直しの作業前と作業後の違いを触って感じさせていただきました。
扇骨の仲骨の「締直し」作業

扇骨の仲骨の「締直し」作業

職人の技を触って感じる

職人の技を触って感じる

そして、後半は、大原研究員が吹田政雄さんに質問する形式で、扇子ができるまでに多くの職人が分業し、組織で扇子をつくる仕組みについてや、国産扇骨の90パーセントが高島扇骨であり、そのほとんどが京扇子として販売されている事実とその歴史について。
また、吹田さんが扇子の伝統産業として行われている「絵付け体験」や、地元の方々と協働で立ち上げた安曇川沿いの竹林を整備し、安曇川産の扇骨を復活させる活動の「竹林整備組合」についてを聞かせていただきました。
大原研究員(左)と対談

大原研究員(左)と対談

また、昨年滋賀県扇子工業協同組合と成安造形大学が取組んだ扇骨だけでつくる扇子「扇骨扇子」のデザイン提案の事業についても紹介し、高島発の新しい試みが始まっていることも話されました。
高島の「地場」で350年の歴史ある伝統産業は、一人ひとりの職人と、その地域のネットワークで育まれているということが伝わる講演となりました。
【講演内容】
近江の伝統産業として約350年の歴史を誇る扇子の骨格である高島扇骨。 全国の生産量の約90%を占めることはあまり知られていません。 扇骨の生産工程は親骨で18工程もありすべて手作業で行われます。 15歳で扇骨職人となり滋賀県扇子工業協同組合前理事長である吹田政雄氏をお招きし、その繊細で複雑な加工作業を見せていただきます。 また、近年取り組む地元の若手職人が設立した「SENKOTSU工房」や安曇川の竹林整備などについてなど、新たな「近江扇子」の未来を語っていただきます。
【吹田 政雄 氏プロフィール】
1948年滋賀県生まれ。1963年15歳で、有限会社「すいた扇子」2代目の扇骨職人となる。2007年~2015年滋賀県扇子工業協同組合理事長。工房には、扇子の絵付け体験や扇子作りを学ぶスペースをつくり、地元や観光客に地場産業を学ぶ取り組みを精力的に行っている。
【すいた扇子】について詳しくは「高島市観光協会」>>>こちらから
【関連企画】 
近江のかたちを明日につなぐ展 vol.3「高島扇骨と近江扇子」
2015年9月1日(火)~9月25日(金)12:00-18:00
休館日:日祝 ※ただし、9月12日(土)は開館
会場:聚英館1階フロア
詳しくは>>>こちらから
「高島扇骨と近江扇子」展 成安造形大学聚英館1階

「高島扇骨と近江扇子」展
成安造形大学聚英館1階

滋賀県扇子工業協同組合と成安造形大学が取組んだ「扇骨扇子」パネルと試作扇子

滋賀県扇子工業協同組合と成安造形大学が取組んだ「扇骨扇子」パネルと試作扇子

近江扇子の展示・販売
2015年9月8日(火)~9月25日(金)11:00-18:00
会場:カフェテリア「結」内ミュージアムショップ
Closed on Sundays/日祝休館

石川亮研究員が第1回「みんなで創る美術館フォーラム」パネリストとして講演

フォーラムチラシ

フォーラムチラシ


石川亮研究員が、9月5日(土)に行われる第1回「みんなで創る美術館フォーラム」にて、
パネリストとして出演します。
滋賀県立近代美術館をリニューアルし、新たな美術館として県民参加で進めていくひとつめの活動です。
ぜひ、ご参加ください。要申込み/締め切り8月31日です。
以下、ホームページより転載します。
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第1回「みんなで創る美術館フォーラム」
滋賀県では平成31年度までの開館をめざす新たな美術館について、「みんなで創る美術館」として広く県民の皆さんの理解と参画のもと整備を推進するため、現在の整備の状況や方針を県民の皆さんと共有するとともに、「美の滋賀」の拠点として、これからの滋賀に望まれる新たな美術館の姿について考え、その成果を今後の整備に反映していくことを目的としたフォーラム『みんなで創る美術館フォーラム
~「美の滋賀」+あなた+美術館~』を開催します。
つきましては、このフォーラムに参加いただける方を、以下のとおり募集します。
◆開催日時:平成27年9月5日(土曜日)14時00分~17時00分
◆会 場:ヤンマーミュージアム 1階 研修室(滋賀県長浜市三和町6-50)

◆フォーラムの内容
新生美術館の設計概要等を設計者であるSANAA事務所の妹島氏・西沢氏から参加者にわかりやすく伝えるとともに、新たな美術館が目指す姿について長谷川滋賀県顧問からの講演後、参加者からの意見等も踏まえたパネルディスカッションを行うことにより、県民の皆さんからの共感を得て地域に根付いた滋賀ならではの美術館の実現につなげるフォーラムとする。
◇講演1.:妹島和世氏・西沢立衛氏(SANAA事務所)
◇講演2.:長谷川祐子氏(滋賀県顧問)
◇パネルディスカッション「出会い、可能性、美術館が目指すこと」
 ファシリテーター アサダワタル氏 (日常編集家、「美の滋賀」創造事業コーディネーター)
 パネリスト 妹島和世氏、西沢立衛氏(SANAA事務所)、長谷川祐子氏(滋賀県顧問)石川亮氏(成安造形大学附属近江学研究所研究員、美術家)、中島誠一氏(長浜市曳山博物館長、滋賀県文化審議会委員)、田端一恵氏(社会福祉法人グロー、国立美術館運営委員会委員)
◆参加募集期間:平成27年8月21日(金) 9時00分─平成27年8月31日(月)12時00分まで
◆参加募集人数:200人程度
◆応募方法:参加には事前申し込みが必要です。下記内容をFAXまたはメールにてお知らせください。
 申込者氏名、所属(あれば)、住所、電話番号、FAX番号またはメールアドレス、申込み人数(申込者含め2名まで)、パネルディスカッションで議論してもらいたいこと。
◆参加者の決定:新生美術館整備室よりFAXまたはメールでお知らせします。なお、応募者多数の場合は、県内在住の方を優先して先着順により決定します。
◆応募先:滋賀県総合政策部文化振興課 新生美術館整備室
 Eメール:newmuseum@pref.shiga.lg.jp  
FAX:077-528-4833  お問い合わせ先電話番号:077(528)3346(平日 8時30分~17時15分)
◆お問い合わせ:滋賀県総合政策部文化振興課新生美術館整備室
 Tel.077-528-3346  Fax.077-528-4833  Male:newmuseum@pref.shiga.lg.jp
■滋賀県立近代美術館公式ブログ >>> こちらから 

近江学研究所【夏季休業期間】

【夏期休業期間のお知らせ】
2015年8月7日(土)~2015年8月16日(日)の期間は、大学窓口は休業となります。
2015年8月17日(月)から、平常どおり開室します。
緊急の連絡の場合は、お手数ですが、成安造形大学代表番号077-574-2111までおかけください。
どうぞよろしくお願いいたします。
以上

2015-08-07T16:16:08+09:002015年8月7日|おうみブログ, お知らせ|

淡海の夢2015風景展【作品募集要項】はこちら!

公募展2015チラシweb
淡海の夢風景展では、琵琶湖の豊かな水系の中で育まれた棚田・里山、そして歴史ある町並みや湖岸の景観を中心とした湖辺の郷が織りなす風景を、さまざまな視点・アプローチで表現した 平面作品(絵画・版画・写真など)を公募します。
ふるってご応募ください。

【公募展名】   「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2015風景展」
【会  期】   12月8日(火)~12月19日(土) 
         12:00~18:00 | 入場無料 | 日曜休館 |
【会  場】   成安造形大学 ギャラリーアートサイト
          ◎ 期間中に企画者 永江弘之、他本学教員によるアーティストトークを予定しています。

【企画・監修】  永江弘之(成安造形大学准教授・本研究所研究員) 
【主  催】   成安造形大学附属近江学研究所
【協  賛】   株式会社クサカベ、ホルベイン工業株式会社

応募要領 
応募資格   プロ、アマ、幼小中高校生を問わず、どなたでも応募できます。
       ※ 応募作品多数の際は、審査を実施いたします。
作品サイズ  幅120㎝以内(50号の長辺幅まで。額・マットは作品サイズに含まず)
出品点数   1人1点まで
出品料    無料
応募方法   「作品募集要項」に掲載の出品票を、郵送にて送付ください。
       「作品募集要項」をご希望の方は、下記の作品募集要項[PDFデータ]から
        ダウンロードしてください。
出品申込締切 2015年11月9日(月)〔当日消印有効〕
搬入日    2015年11月24日(火) ・25日(水) ・26日(木)
搬入方法   送付または、附属近江学研究所 窓口へ持ち込み 

※詳細は作品募集要項をご確認ください。

>>>淡海の夢2015公募チラシ ダウンロード[324kb]

>>>作品募集要項[PDFデータ]ダウンロード[246kb]

>>>「淡海の夢2010~2014風景展」出品作品を近江ギャラリーで公開しています。

成安造形大学【キャンパスが美術館】公式サイト

2015-07-30T16:10:27+09:002015年7月30日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

太田浩司氏:2015近江学フォーラム会員限定講座 第2回

日時:2015年7月11日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:太田浩司氏(長浜城歴史博物館館長)
タイトル:「小堀遠州-その生涯と芸術性」

太田浩司先生

太田浩司先生



今日は会員限定講座の第2回目「小堀遠州 その生涯と芸術性」と題し、長浜城歴史博物館 太田浩司館長にご登壇いただきました。
茶人、庭の作庭で有名な小堀遠州(現在の長浜市小堀町生まれ)ですが、文化人というのは一面に過ぎず、今で言う政府の官僚で、公人であった。
その中でお城や将軍宿泊用御殿など幕府の作事奉行(建築)や普請奉行(土木)を務め、その建物はもちろん作庭の陣頭指揮をとった。
寛永十一年(1634)には幕府ナンバー2の立場にあり、京都伏見に居を構えながら江戸へ参上するなど多忙を極めた中で、さまざまな幕府の官僚業務を担い、その目利きが養われまた評価されたのではないか。
庭師や茶人ではなく官僚としての小堀遠州の本来の姿を太田先生ならではの視点で多くの資料をもとに詳しく説明をしていただきました。
さることながら小堀遠州の庭は自然の中に人工的な直線や曲線の美を見事に配し、西洋的な造園方法を日本の庭園に導入したことが顕著であり、全国にあまたある小堀遠州作の庭には遠州好み、伝遠州作であることは否めないが、岡山県高梁市の頼久寺の小堀遠州作「禅院式枯山水蓬莱庭園は見事であると紹介いただきました。
是非、みな様もお足を運んでみてはいかがでしょうか。
(報告:前阪良洋)



講演内容:
小堀遠州は一般には茶人として知られるが、その姿は実に多彩です。彼が活躍した江戸初期は、大規模城郭建造ラッシュの時代と言えるが、その多くに普請・作事奉行として関わり、建物に付属する庭園の設計指導も行いました。さらに、幕府の行政官として国奉行・伏見奉行・上方郡代・直轄領代官などを歴任、備中国(岡山県)や畿内近国の支配、その地で起きる様々な訴訟を裁いていました。本講座は、遠州がこの多忙な生活の中で、「綺麗さび」と言われる芸術的センスを、如何に磨いていったかを考えます。
講師プロフィール:
1961年東京都生れ。明治大学大学院文学研究科修士課程修了(史学専攻)。1986年市立長浜城歴史博物館へ就職。以来、一貫して湖北・長浜の歴史研究に取り組む。現在、長浜市長浜城歴史博物館館長。著書『テクノクラート小堀遠州』『近江が生んだ武将石田三成』ほか。

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