おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
公開講座
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
公開講座
日時:2016年9月17日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:寿福 滋 氏(写真家)
タイトル:連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」『近江~風土のかたち-写真家・寿福滋 私が見る近江の今と未来-』
日時:2016年7月9日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:福家 俊彦(天台寺門宗総本山 三井寺執事長)
タイトル:近江の山 信仰とくらし-円空と山岳信仰
「近江の山 信仰とくらし」をテーマとした会員限定講座の第二回目は、天台寺門宗総本山三井寺の執事長で、本学附属近江学研究所の客員研究員でもある福家俊彦氏にご登壇いただきました。
「円空と山岳信仰 〜日本宗教史のもうひとつの水脈〜」と題された講座は、全国を遍歴しながら多くの仏像を制作した遊行僧「円空」に焦点を当てていただきました。
講座のはじめは聖地巡礼など、僧や巡礼者が、旅をする意義、そして霊場の重要性について話され、本題の円空に移っていきました。
現在の岐阜県羽島に生まれた円空は、生涯十二万体の造仏を祈願して全国を歩いたことで知られ、延宝七年(一六七九)に三井寺の長吏尊栄から血脈を受法されたことで三井寺とは非常に深い縁があることなどが解説されました。
最後に、円空にとっての放浪とは、イコン(しるし)としての円空仏について、また、円空の生涯から見える自然観や宗教観などがまとめとして語られました。
山岳修験の影響を受け、自然に宿る神仏の存在などを仏像に込めて様々な場所にその足跡を残した円空の知られざる姿を垣間見ることができました。
日時:2016年6月18日(土)
場所:大津市堅田地区
講師:永江弘之(本学イラストレーション領域教授・近江学研究所研究員)
講師:待井健一(本学非常勤講師)
タイトル:淡海の夢2016 堅田・湖族の郷写生会
当日は暑いくらいの快晴となりました。太陽の光で湖面が輝く中、堅田ならではの漁業の営み、湖、船、路地などのたくさんのモティーフを写生されました。
講評では、永江研究員・待井先生の写生作品も紹介され、的確なアドバイスを参加者のみなさんは熱心に聞いておられました。参加者の作品では水彩の作品以外にもヨシペンなどを使った作品などもありバラエティーに富んだ内容にたいへん盛り上がりました。
日時:2016年6月11日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:左嵜 謙祐 氏(魚治七代目治右衛門・熟鮓職人)
対談:石川 亮(近江学研究所 研究員)
タイトル:近江のかたちを明日につなぐ「近江~受け継ぐかたち 鮒寿しとその環境が教えてくれること」
今年度はじめの、連続公開講座は、受け継ぐかたちとして、高島市マキノの海津で、江戸中期創業の老舗「魚治」の7代目左嵜謙祐氏にご登壇いただきました。
石川亮研究員との対談で講座がはじまり、鮒寿しの歴史から、鮒寿しのつくり方、ニゴロブナの話しなど、鮒寿しづくりの左嵜氏の丁寧な仕事が紹介されました。
その後、最も強調されたのが、海津という場所の風土です。「江戸時代には港町、宿場町として栄えた海津で、魚屋(うおや)として出発した「魚治」はその風土の中で育った。清い水と、水田、そして鮒という3つの資源がこの地に豊富にあったことが鮒寿しづくり条件となり、子持ちの鮒が鮒寿しになっているのは、田んぼに産卵に来る鮒を農家の人が捕獲したところにはじまるので、あえて子持ちの鮒を求めて捕獲したのではなく、半農半漁の生業(なりわい)のかたちが今の鮒寿しをつくることになった」と話されました。
最後に、石川研究員が、これからの「魚治」の活動について尋ねると、先代が残された家訓にある「歯車になれ」(変えてはならないものは確実に守り続け、次代に伝えなさい)という言葉を大切に、変わらず海津の風土を生かしながら、今の時代にあった活動をコツコツ続けていきたいと抱負が語られました。
日時:2016年5月28日(土)
場所:大津市仰木地区
講師:永江弘之(本学イラストレーション領域教授・近江学研究所研究員)
講師:板東勲(本学非常勤講師)
タイトル:淡海の夢2016仰木・棚田里山写生会
あいにくの曇り空でしたが、水が張られた棚田の風景のなか参加者の皆さん思い思いの場所で熱心に写生されていました。
当日は比叡山国際トレイルレースも開催され、応援の仰木太鼓が響いて賑わっていました。
講評は辻尾地区の自治会館をお借りし、一日の成果を披露されました。
前回も参加された方から、前回の写生会での板東先生からのアドバイスを活かして写生しましたとのコメントもいただき、スタッフ一同励みになりました。
日時:2016年5月14日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 体育館
講師:上原 行照 氏(千日回峰行 大行満大阿闍梨、伊崎寺住職)
タイトル:「千日回峰行 山に溶け込むことから見えるもの」
成安造形大学附属近江学研究所の2016年度公開講座の応募申込を開始しました。
本年度も、特別講師を招聘しての特別公開講座や、連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」、そして仰木・堅田・近江八幡を舞台とした写生会など多彩なラインナップとなっております。
これらの公開講座を通じて、近江が持つ特性を再発見し、見らへ向け新たな価値観の想像につながればと長っております。
お申込・詳細はこちらから
みなさまのお申込を心からお待ちしております。
2016年度近江学研究所主催公開講座 一覧
特別公開講座
『千日回峰行 山に溶け込むことから見えるもの』
5月14日(土)10:50~12:20
応募締切日:4月26日(火)必着
講師名:上原 行照 氏(千日回峰行・大行満大阿闍梨)
連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」
『近江~受継ぐかたち-鮒寿しとその環境が教えてくれること-』
6月11日(土)10:50~12:20
応募締切日:5月27日(金)必着
講師名:左嵜 謙祐 氏(魚治 七代目治右衛門・熟鮓職人)
対談:石川 亮(近江学研究所研究員)
『近江~風土のかたち‐写真家・寿福滋 私が見る近江の今と未来‐』
9月17日(土)10:50~12:20
応募締切日:9月2日(金)必着
講師名:寿福 滋 氏(写真家)
『近江~水の恵みのかたち-水郷を活かした農の里づくり-』
10月22日(土)10:50~12:20
応募締切日:10月7日(金)必着
講師名:大西 實 氏(権座・水郷を守り育てる会事務局長、近江八幡市島学区まちづくり協議会事務局長)
『近江~音色のかたち-絃をつくる 湖北に生きづく伝統の生業(なりわい)』
11月19日(土)10:50~12:20
応募締切日:11月4日(金)必着
講師名:橋本 英宗 氏(丸三ハシモト株式会社 代表取締役社長)
コーディネーター:加藤 賢治(近江学研究所研究員)
連続講座(写生会)「淡海の夢2016」
『仰木・棚田里山写生会』
5月28日(土) 9:30~17:30
会場:滋賀県大津市仰木周辺
応募締切日:5月13日(金)必着
『堅田・湖族の郷写生会』
6月18日(土) 9:30~17:30
会場:滋賀県大津市堅田周辺
応募締切日:6月3日(金)必着
『近江八幡・八幡堀と城下町写生会』
10月15日(土)9:30~17:30
会場:滋賀県近江八幡市八幡堀周辺
応募締切日:9月30日(金)必着
日時:2015年11月21日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:藤森 照信 氏(建築史家、建築家[工学博士])
タイトル:特別公開講座 『近江~縄文のかたちー神様の作った自然と人の作る建築のつなぎ方ー』
10月18日(日)、淡海の夢2015「堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。
天候に恵まれ、暑さを感じるくらいの雲一つない快晴のなかで写生会はスタート。
一般のかた20名、学生10名の30名の参加をいただきました。
はじめに、堅田漁業会館前で企画者の永江研究員から写生のポイントの解説やコツのレクチャーがあり、その後参加者のみなさんは写生場所を探しに行かれました。
快晴で琵琶湖も空も青々と美しく、絶好の写生日和
講評会では、永江研究員と本学非常勤講師の待井先生から、参加者の描きたかったポイントや、狙いなどを聞きながら丁寧な講評が行われました。
思い思いの場所で描かれた作品の講評をする講師の永江研究員と待井先生
講評では琵琶湖と空の構図のバランスのとり方や、今回のような快晴の日の写生のポイントの解説がありました。
快晴の風景には、空の青さの影響で影の色に青味があったり、明暗がはっきりするので、そこもよく観察するとより魅力的な絵になるとのアドバイスがありました。
野外での写生の醍醐味を味わうことができる一日になりました。
またこの日は、堅田にぎわい市も開催されていて、堅田の町はにぎやかな一日となっていました。
堅田にぎわい市の様子