おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

近江屋研究報告会「現代近江屋考」に加藤研究員が発表します!


平成23年度よりはじまった文化・経済フォーラム滋賀主催の「近江屋」研究プロジェクト。
近江学研究所からは、木村所長、加藤研究員が関わっております。
今月、その報告会が開催されます!
若干席に余裕がありますので、申込締め切りは11月16日(金)までですが、
お問い合わせいただくと、ご参加いただけます。
ぜひ足をお運びください!
京都新聞 研究スタートの時の記事>こちら
滋賀報知新聞記事>>こちら
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近江屋研究プロジェクト研究報告会
「現代近江屋考 ~近江屋という屋号から見えるもの~」
文化・経済フォーラム滋賀では、全国の「近江屋」という屋号をもつ企業にアンケートを実施し、そこから近江の文化力やその魅力を探ろうとする『近江屋研究プロジェクト』を平成23年度より行っています。
今回、その結果を踏まえながら、近江商人研究の第一人者である宇佐美英機氏に近江商人の全国における活躍について講演いただき、また「近江屋」として経営を続けてこられた近江屋ロープ株式会社代表取締役社長の野々内達雄氏に、屋号のいわれや家業についてインタビューを行います。
最後に、まとめを文化・経済フォーラム滋賀代表幹事である木村至宏氏が近江文化の未来について、提言いたします。
<内容
○はじめに 「近江屋研究プロジェクト研究報告」
 報告者:加藤 賢治 氏(成安造形大学附属近江学研究所研究員)
○第1部 基調講演「近江商人を語る」
 講演者:宇佐美 英機 氏(滋賀大学教授・滋賀大学経済学部附属史料館館長)
○第2部 インタビュー「近江屋という屋号を掲げて」
 ゲスト:野々内 達雄 氏(近江屋ロープ株式会社代表取締役社長)
 聞き手:加藤 賢治 氏(成安造形大学附属近江学研究所研究員)
○まとめ 「近江屋研究から見えるもの」
 木村 至宏 氏(文化経済フォーラム滋賀代表幹事・成安造形大学附属近江学研究所所長)
日  時 : 平成24年11月23日(金・祝) 午後2時〜4時
場  所 : 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール小ホール
入 場 料 : 無料
>> 「近江屋研究プロジェクト研究報告会」 開催案内・申込書

2012-11-16T14:31:30+09:002012年11月16日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」岩田康子氏と大岩研究員が対談しました。

 本学内で人気のカフェテリア「結」の経営者で、有限会社ブルーベリーフィールズ紀伊国屋代表取締役の岩田康子氏を講師に迎え、ご自身の体験をもとにした「ローカルフード」について語っていただきました。
 前半の講演では、滋賀県に移住し、ブルーベリーを栽培始められた当時の話から、かまどでご飯を炊くもてなしの発見、子供達に食べる楽しさをしらせること、そしてお手伝いのおばさまが話してくれた小さな幸せの話など、岩田氏が日常感じておられる食育や価値観について熱心に語っていただきました。
 後半は、近江学研究所大岩剛一研究員が聞き手となって対談が行われました。
大岩研究員は東京、岩田氏は京都と出身地は異なりますが、お二人は同世代であり、高度経済成長とともに、常にお金が出回り、ものにあふれた時代に成長されたとのこと。お互いに大量生産大量消費というこの社会の問題点を話されながら、食べ物に対しては特に、安く、簡単に手に入るものは基本的に体に悪いと警鐘を鳴らされました。
 すでに現代の経済社会の中で生活している我々は、どうしても安価で、手に入れやすいものに目が移ってしまう。難しい問題ではあるが、国民全員が本当に大切な次世代の価値観を持つことができるかということで、そうなれば社会も変わっていくのでは、と対談の最後を締めくくられました。

前半は岩田康子氏の講演が行われました。

前半は岩田康子氏の講演が行われました。



大岩剛一研究員

大岩剛一研究員




日時:2012年11月10日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:岩田 康子氏 (有限会社Blueberry Fields紀伊國屋代表取締役)
対談:大岩 剛一氏(本学教授、本研究所研究員)
タイトル:「食のかたち~ローカルフード」

津田直客員研究員が『芸術新潮』にて梅原猛氏と対談!


『芸術新潮』11月号にて、津田直客員研究員が、哲学者の梅原猛氏と対談しました。
これまで縄文文化に関する著作物を多数執筆されている梅原氏と、
縄文遺跡のフィールドワークをし作品をつくられてきた津田直研究員との、
心が響く合うような対談です。
ぜひ、ご一読ください。
芸術新潮 大特集「縄文の歩き方」くわしくはこちらから


以下、芸術新潮 公式ホームページより抜粋
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編集長から
縄文の歩き方
 今月は読者の皆様を縄文時代におつれします。考古学者の小林達雄先生をガイドに迎え、最新の研究成果を教わりつつ、約1万5000年前から2800年前まで長~くつづいた縄文時代の様々なスポットにご案内。決して働きすぎず、暇な冬場に文化を充実させていった縄文人たち、その心と暮らしに触れ、再現料理を目で味わい、世界最古の土器づくりに驚くとともに、クール・ジャパンの源流というべき土偶のかわいさを存分に味わっていただこうという企画です。ゲスト陣も豪華。小川待子、坂本龍一、佐藤卓、杉本博司、藤森照信各氏のエッセイに加え、縄文に深く共感する二人、哲学者・梅原猛さんと写真家・津田直さんの対談は、題して「縄文が世界を救う」。そう、縄文時代を歩いてみれば、明日の世界へのヒントがきっと見つかるはず。
 待望のシリーズ第3弾、木下直之さんの「帰ってきた股間若衆」、高橋みどりさんと平松洋子さんの料理本対談も奥深いですよ。
芸術新潮編集長 米谷一志
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-目次(一部)-
縄文の手引き
【はじめに】
「縄文革命」とは?  解説 小林達雄
第一章
縄文人の暮らし 1万年のサステイナビリティ 解説 小林達雄
第二章
縄文人の心 自然の歌を聴きながら 解説 小林達雄
【年表】
一目でわかる JOMON年表グラフ
【火焔土器】
情熱の雪国・越後の奇蹟
【料理】
海幸山幸ご馳走三昧 縄文の食卓 料理人 宮尾亨
【かたち】
ニッポンかわいい創世記
【土偶】
カミとヒトをつなぐもの
【紀行】文 橋本麻里
1 東京JOMON散歩 案内人 小口高+近藤康久
2 縄文王国・諏訪をゆく
【対談】
梅原猛×津田直 縄文が世界を救う
【エッセイ】縄文と私
坂本龍一/小川待子/杉本博司/藤森照信/佐藤卓
【コラム】もっと知りたい縄文  文 橋本麻里
1 世界の中の縄文と、東アジアの土器作り
2 数字から読む縄文ライフスタイル
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2012-11-06T13:29:23+09:002012年11月6日|おうみブログ, お知らせ|

11/12申込締切「棚田・里山・湖辺の郷 淡海の夢2012風景展」公募


淡海の夢風景展は、本年で10周年を迎えました。
琵琶湖の豊かな水系の中で育まれた棚田・里山、そして歴史ある町並みや湖岸の景観を
中心とした湖辺の郷が織りなす風景を、さまざまな視点・アプローチで表現した平面作品
(絵画・版画・写真など)を公募します。ふるってご応募ください。

【公募展】   「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2012風景展」
【会 期】   12月5日(水)~12月15日(土) 
       12:00~18:00 | 入場無料 | 日曜休館 |
【会 場】   成安造形大学 ギャラリーアートサイト
【企画・監修】 永江弘之(成安造形大学准教授) 
【主 催】   成安造形大学附属近江学研究所
【協 賛】   株式会社クサカベ、ホルベイン工業株式会社
応募要領 
応募資格: プロ、アマ、幼小中高校生を問わず、どなたでも応募できます。
         ※ 応募作品多数の際は、審査を実施いたします。
作品サイズ: 幅120㎝以下(50号の長辺幅まで。額・マットは作品サイズに含まず。)
出品点数: 1人1点まで
出品料: 無料
出品申込: 「作品募集要項」に掲載の出品申込書を、郵送にて送付ください。
        ※「作品募集要項」はこのページからダウンロードできます。
         ダウンロードが出来ない場合は近江学研究所までお問い合わせください。
出品申込締切: 2012年11月12日(月)〔当日消印有効〕
搬入日: 2012年11月19日(月) ・20日(火) ・ 21日(水)
搬入方法: 送付または、附属近江学研究所 窓口へ持ち込み ※詳細は作品募集要項をご確認ください。
>>>淡海の夢2012公募チラシPDF ダウンロード[397kb]
>>>作品募集要項PDF ダウンロード[215kb] >>>「淡海の夢2010・2011風景展」出品作品を近江ギャラリーで公開しています。

成安造形大学【ギャラリーが美術館】公式サイト

2012-11-05T09:00:48+09:002012年11月5日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

仰木学区文化祭にて研究プロジェクトの展示をしています!

11月2日(金)~3日(土)と大津市仰木学区文化祭(主催:仰木学区文化協会)が
大津市太鼓会館にて開催しています。
近江学研究所では、本年度 仰木(上仰木地区など)にて行なった
近江学研究プロジェクト「里山〜水と暮らし」の「仰木カルタ制作」や、
「八王寺山の家自力建設プロジェクト」の成果をまとめ、ポスター展示しました。
日頃、研究活動で一方ならぬご協力をいただいている仰木の方々に、
仰木でどのような活動がされているのか、
地域に広く公開できる機会をいただくことができました。
仰木学区文化協会、仰木市民センターの皆様ありがとうございました。
会場には、様々な仰木ならではの作品も飾られています。
ぜひ、お近くの方は足をお運びください。
11月2日(金)9:00~17:00 展示発表
11月3日(土)9:00~15:00 展示発表
11月4日(日)13:00~ 発表会(民謡・仰木太鼓など)
会場:大津市太鼓会館


2012-11-02T17:42:01+09:002012年11月2日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

淡海の夢2012「坂本・石垣と里坊の町写生会」開催しました!

10月27日(土)に「淡海の夢 坂本・石垣と里坊の町写生会」を開催しました。
あいにく、2日目(28日(日))は、雨天のため中止になりましたが、
27日は秋晴れの絶好の写生日和になり、28名の方が受講されました。
講師は、永江研究員(イラストレーション領域准教授)と、画家の井上よう子非常勤講師。

開会に合わせて、永江研究員より坂本の写生ポイント解説があった後、
滋賀院門跡前や、慈眼堂付近、日吉大社前など、思い思いの場所での写生を行いました。



講評会は、最澄が生まれたお寺である生源寺境内にある別当大師堂にて行ないました。
一人一人の作品について、講師より的確なアドバイスがあり、みなさん熱心に耳を傾けられていました。

左 井上よう子講師 右 永江弘之研究員

左 井上よう子講師 右 永江弘之研究員

2012-10-29T16:08:27+09:002012年10月29日|おうみブログ, お知らせ, フィールドワーク, 公開講座|

近江 里山フィールドワーク 間伐材での木工作業行いました!

 「近江 里山フィールドワーク」と名付けられたこのプロジェクト授業は、
地元仰木の森林保全事業と本学客員教授の今森光彦教授が活動する雑木林再生事業を組み合わせ、
フィールドワークを通じてさまざまな体験を行うものです。
10月28日(日)、この日は前々回に行われた上仰木・辻ヶ下生産森林組合の森林保全活動(間伐作業)で
伐採された間伐材を使って、木工品をつくるというワークショップが行われました。
朝9時にJRおごと温泉駅近くの作業所に集合し、一般参加者とともにワークショップの開会式が行われました。
間伐材は加工しやすいようにきれいに板状に製材されており、持参した設計図をもとに制作が始まりました。

木工WS開会式の様子

木工WS開会式の様子


このワークショップのもともとの目的は、廃棄されてしまう間伐材の有効利用の方法を考えるための
機会にしようということですが、自分が必要とするものをつくってもかまわないということで、
学生達や一般参加者も各々、自分のアイディアで独創的な椅子やテーブルをつくりました。
材料を決めて作業開始

材料を決めて作業開始


地元の大工さんや森林組合の方などのアドバイスで作業を進める学生

地元の大工さんや森林組合の方などのアドバイスで作業を進める学生


慎重に材料に設計図を落とす学生

慎重に材料に設計図を落とす学生


 お昼には組合員さんのお宅から仰木の棚田でとれた餅米でついたお餅が提供され、
「あんころ餅」や「納豆もち」をみんなでいただきました。
お昼ご飯の様子

お昼ご飯の様子


ほぼ完成。後はしっかり紙ヤスリで磨きます

ほぼ完成。後はしっかり紙ヤスリで磨きます


 午後2時過ぎ、ほぼ全員が完成。
完成した木工作品群

完成した木工作品群


それぞれ、感想を話して解散となりました。
「間伐材がこんなにきれいなもので、家具の材料として使用できると知りませんでした」
「このような木材が廃棄されるなんてもったいない」
「もっと色々なものをつくりたい」などの感想が参加した学生から聞かれました。
作品発表会で自らの作品について語る学生

作品発表会で自らの作品について語る学生


作品発表会で自らの作品について語る学生

作品発表会で自らの作品について語る学生


作品の前で最後に記念撮影

作品の前で最後に記念撮影


 次回の授業は今森客員教授による雑木林再生プロジェクトです。

2012-10-29T14:19:24+09:002012年10月29日|おうみブログ, お知らせ, イベント, フィールドワーク|

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」素材づくりワークショップ【藁編2】

大岩剛一研究員が中心に取り組んでいる「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」。
10月21日(日)は、後期第1回目のプロジェクト特別実習A4の授業として、
八王寺山の田んぼで稲わらの脱穀作業・ワラ集めを行いました。
前期から引き続き受講した学生4名が参加しました。
今回は、八王寺組が主催する「棚田オーナー制度」に参加している
オーナー田の脱穀作業に、一緒に参加させていただきました。
八王寺組については、こちら「八王寺組ブログ」
朝、今月頭に稲刈り・はさがけしていた稲藁を、作業場である田んぼまで運んでいきます。


コンバインを使って、稲藁から籾をとる脱穀作業。八王寺組やオーナーさんが行います。

オーナーになって3年目の方は、棚田は一年ごとに違う、とおっしゃっていました。
今年は、昨年度よりも収穫がとても少なかったとのこと。
それは、イノシシがたくさん山からおりてきて、田んぼを荒らしたためだそうです。
気候の変化や獣害の問題も実体験として学んでおられ、
農家の方と一緒に、一喜一憂することで、お米づくりの面白さとむずかしさを知っていくのだと、感じました。
また、午前中は「ワラ縄編み」講座が開かれました。
「木槌(きづち)」で稲藁をしっかりと叩きこみ、繊維を柔らかくしていきます。
時間がかかる作業ですが、この作業をきっちりとやらないと、いい縄ができません。
木槌も、さまざまな木の素材があり、一番いいのは固くて重い「樫」の木だそうです。
縄編みは、てのひらに水分をつけて、藁をよりを作りながら、二束をねじって編んでいきます。
仰木のお母さんがやっていると、するすると出来上がっていくようにみえるのですが、
何度やってもなかなか習得できず、皆、苦戦していました。

お昼は、仰木の新米カレー!
お昼の準備を、お手伝いをしました。


午後は、脱穀作業の続きを行いました。
できた稲わらを「束(そく)」にしていきます。
一般的には束(そく)は、握りこぶしくらいの輪を、24輪(わ)合わせた量の単位だそうです。
今回は、12輪を1束にして、まとめていきました。

この藁は、来年の春、「ストローベイル」にする材料になります。

西日が傾くころ、すべての脱穀が終わり、
稲木の片づけを行い、今日の授業は終了しました。
授業後、学生一団と成安造形大学へ。
【キャンパスが美術館】秋の芸術月間「CHI-KEI]のオープニングパーティとして、
仰木の伝統的な郷土料理「納豆餅」をつくろうワークショップが行われていたのです。

仰木産の大豆で作った手作り納豆に塩味をつけ、羽二重餅で包み、まわりをきなこでまぶします。

仰木産の大豆で作った手作り納豆に塩味をつけ、羽二重餅で包み、まわりをきなこでまぶします。

学生たちは、子供たちと一緒に藁つとでお餅を切って、一緒に食べました。
出来立ての納豆餅はやはり美味しいです。

とても充実した仰木づくしの一日になりました。
ご協力ありがとうございました。
次回の授業は、11月11日(日)建材となるススキの刈取りを行います。
2、11/11(日) 素材づくり:ススキの刈り取り
3、11月 未定 材木の刻み体験
4、12/ 2(日) 建築資材搬入作業
5、12/ 9(日)  棟上げの見学、上棟式への参加

近江学フィールドワーク

 近江学Bのフィールドワークを10月20日(土)に行いました。
 恒例となっていますフィールドワークは近江学研究所が主催する「近江学」という授業の一環で年に一度行われているもので、今年は門前町坂本の町を訪ねました。
 JR比叡山坂本駅に午前10時半に集合。坂本は、世界遺産である比叡山延暦寺と日吉大社の門前町として古くから賑わい、比叡山の高僧が余生を過ごした美しい庭園を持つ里坊や、穴太衆積みという「石積みの美」が見られる名所として知られます。先ずは駅前でそのような坂本の概略を説明し、麓の滋賀院門跡を目指して出発しました。

 途中、京阪坂本駅前の最澄が中国から苗を持ち帰り開いた日本最初の茶園として著名な日吉茶園、その最澄が誕生し、産湯を使った坂本生源寺を紹介、穴太積み石垣を眺めながら11時過ぎに目的地、滋賀院門跡に到着しました。

 滋賀院門跡は徳川家康・秀忠・家光の三代の将軍に仕えた慈眼大師南光坊天海が開いた総里坊で、皇室との関わりがある門跡寺院としての格式も高い寺院です。そのため、庭園や絵画、仏具、襖絵、工芸品など貴重な名品を見ることができます。その滋賀院門跡を約1時間かけて見学しました。
 「盲己利他(もうこりた)」という最澄の言葉や、延暦寺に伝えられる「不滅の法灯」、天台座主が今も使われているという輿(こし)、比叡山の厳しい修行である千日回峰行の話など、当寺院から詳しい解説をいただきました。
 「天高く馬肥ゆる秋」を感じる秋晴れに恵まれ、滋賀院では対岸に美しい近江富士(三上山)を眺めることができました。学生達は日頃あまり触れることのない本物の文化財や仏教思想に触れ、貴重な体験をしました。

報告:附属近江学研究所研究員 加藤賢治

近江・里山フィールドワーク授業で「今森光彦の里山みらいじゅく」スタッフに!

今森光彦客員教授が監修し、佐藤悦子特別講師の
プロジェクト演習「近江・里山フィールドワーク」第4回を10月21日(日)に行いました。
今回は、今森光彦客員教授が毎年企画する「里山みらいじゅく」へのスタッフとして参加しました。
今森さんは、写真家として、30年前頃から大津市仰木にて、
自然と人と生き物がせめぎ合い、一緒に生きている「里山」を撮影しつづけてきました。
「里山みらいじゅく」は、その仰木の中に身を置くことで、里山自然を後世に伝えたい。
そして、多くの方に仰木を知ってもらうことで、
仰木を元気づけたいという想いで、この会を始められました。
朝、この会の趣旨を今森さんが学生たちに向けて、お話してくださいました。
「仰木を元気にするための企画です。お客さんをおもてなしし、自分自身も大いに学んでください。」
その言葉に、学生たちの顔がひきしまります。

全国各地から約200名が集まった参加者を前に仰木の廣岡自治連合会長が喜びのあいさつ

全国各地から約200名が集まった参加者を前に仰木の廣岡自治連合会長が喜びのあいさつ


午前中は、棚田散策。
今年は、上仰木の集落と、八王寺山の棚田を散策します。
いくつかのポイントで今森さんから景観についてや、里山の生き物についての解説がありました。


また、仰木の4人の重鎮より、
仰木の歴史や、棚田での苦労、棚田保全活動の取り組みなどについて、お話を聴きます。
仰木の伊藤さんと今森さんのあうんの掛け合いが始まり、笑い声があがります。
長く今森さんがこの地で地元の深くつながってきたのかが伝わってきます。

お昼ごはんは、仰木のおにぎりとしし汁と自家製お漬物。
朝早くから、仰木のお母さんたちが準備しました。
すべて地元産の手作りということがおもてなしになっています。
学生たちは自主的に地場産のお店でお手伝いをしたり、
販売されている仰木米をつかったお酒のお話を聞いたり、
積極的に学んでいました。


午後は、大津市の無形文化財の仰木太鼓の演奏と、仰木小唄の踊りの披露がありました。
学生たちが飛び入りで踊ることに!

つづいて絵本作家のはたこうしろうさんの講演、今森光彦さんとの対談が行なわれました。

盛会に終わったあと、
地元のスタッフの方たちと会場の片づけをし、授業は無事に終了。
その後、学生有志は、今森アトリエにて行われた反省会に参加しました。
様々な立場の人の話を聴くことができ、刺激ある充実した一日になりました。
次回の授業は、10月28日(日)仰木の大工さんに教わり、間伐材を使った木工作業を体験します。

2012-10-17T16:08:26+09:002012年10月17日|おうみブログ, お知らせ, イベント, フィールドワーク|
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