おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」を開催しました!

「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」
日時:5月28日(土)9:30~16:00
場所:大津市仰木周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)

5月28日(土)、大津市仰木にて、公開講座「淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会」を開催しました。
「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。前日の夕方には雷が鳴っていて天気が心配でしたが、当日は快晴でとても気持ちの良いお天気となり、一般の方23名、学生25名(永江教授の授業履修者)にご参加いただきました。

今回の写生会では、琵琶湖を中心に広がる自然豊かな滋賀の水系。そこで育まれてきた棚田・里山の風景を描きます。等高線のような畔の曲線。丘陵地にゆったりと広がる階段状の水田と森、広い空。比叡、比良の山並みと琵琶湖を遠望し、 三次元に広がる造形美を見せる仰木の棚田は、農家の方たちの日々たゆまぬ労働により保たれてきた、自然や生き物と人との共存空間です。

はじめに講師から写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ思い思いの場所で棚田の風景を描きます。講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。
15:30からは、仰木太鼓会館にて作品鑑賞会を開催。一般の方も学生も入り混じって、お互いの作品を鑑賞しながら、講師も交えて作品について話が盛り上がっていました。

講座終了後、受講者のみなさんからは、
「巡回の先生に水田への写り込みの技法を教えていただき大変参考になりました。」
「初夏のさわやかな風を感じながら、のどかな風景を気持ちよく描かせていただきました。」
「何十年ぶりの写生。とても楽しかったです。」
など、たくさんのご感想をいただきました。

次回の写生会は、10月8日(土)に大津市堅田で開催します。
初心者の方も気軽にご参加いただけますので、ご興味のある方はぜひ下記よりお申込みください。
ご参加をお待ちしています。

「淡海の夢2022 堅田・湖族の郷写生会」お申込みフォーム
https://www.seian.ac.jp/public/39185

2022-06-01T13:05:00+09:002022年6月1日|イベント, 公開講座|

【開催決定】「淡海の夢2022写生会」仰木・棚田里山写生会

淡海の夢2022 仰木・棚田里山写生会
お申込みの皆さま

本日(5/28)の写生会は、予定通り開催いたします。
新型コロナウィルス感染防止対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 5月28日(土)7:15

2022-05-28T06:05:45+09:002022年5月28日|イベント, 公開講座|

【公募展】淡海の夢2021風景展 12/1開催スタート

今年で19年目を迎える「淡海の夢2021風景展」
昨年は、新型コロナウイルス感染症への対応により中止となりましたが、
今年は感染症拡大防止対策を講じながら開催いたします。

この展覧会は、滋賀(近江)の魅力あふれる風景を表現した作品を
一般の方から公募し、ご応募いただいたみなさまの絵画や写真作品を展示しています。
今年も風景画の魅力がつまった45作品があつまりました。
ぜひ、ご高覧ください。

【展覧会概要】
棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2021風景展
会期 12月1日(水)~11日(土)
時間 11:00~17:00
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト
休館日 日曜
入場無料

関連企画 アーティストトーク
12月11日(土)14:00~16:00 参加無料・事前申込不要
会場 I棟1階プレゼンルーム(アートサイト横教室)

企画・監修/永江弘之(ながえひろゆき)(成安造形大学教授)
協賛/株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
主催/成安造形大学附属近江学研究所
問合せ 成安造形大学附属近江学研究所 077-574-2118

 

新型コロナウイルス感染対策

ご来場時の事前予約は不要です。
来学時の事前予約は不要です。ただし、今後の感染状況によっては事前予約が必要となる可能性がありますので、Webサイトをご確認の上、お越しください。
ご来場の際には、会場入口での検温、氏名、連絡先の記入をお願いしています。
また、マスク着用、手指消毒、入場制限など感染予防のご協力をお願いします。

 

出品作品45作品
一般公募作品 42点 (全応募者の作品を展示)
賛助作品   3点

【受賞作品】50音順
クサカベ賞 5点

浦部 信二 「雪の翌朝」
仁志出 孝春「テラス」
黛 福信  「薄雪の里」
森本 雅夫 「大シデの古道(千草越)」
横山 愛海  「明護水車」
ホルベイン賞 5点
岩本 典章 「やわらかな光の夕に」
久保田 耕平「三上山遠望」
土屋 洸太 「八幡堀めぐり」
中村 忠治 「霧明ける」
濱田 美雪 「雑木林に佇む」

2022-03-15T18:13:38+09:002021年11月30日|お知らせ, イベント|

「世界文化遺産比叡山延暦寺への誘い 三社寺鼎談」/加藤賢治研究員

附属近江学研究所の副所長、加藤賢治研究員が「世界文化遺産比叡山延暦寺への誘い 三社寺鼎談」のコーディネートを行いました。

この鼎談は、比叡山から生まれた三つの延暦寺、日吉大社、西教寺、三社寺の代表の皆様が、歴史と、その長いかかわりあいを紐解きつつ、今日にも町や人々の間に生きている信仰と文化を紹介する内容となっています。また、コロナ禍中の世界において、信仰や文化ができること、また今後取り組んでいきたいと感じていることなどを率直に語られています。

今回の鼎談は映像が配信され、下記のリンクからどなたでもご視聴できます。ぜひご覧ください。

第1部 世界遺産比叡山延暦寺と麓の歴史文化

第2部 今に伝えられる神と仏のまち坂本

第3部 比叡山と麓のこれからコロナ後の社会へ向けて

出演:
天台宗総本山 比叡山延暦寺 代表責任役員 水尾 寂芳 執行
山王総本宮 日吉大社 馬渕 直樹 宮司
天台真盛宗総本山 西教寺 前阪 良憲 宗務総長
比叡山坂本活性化事業 実行委員会 谷 正男 会長

コーディネーター:
成安造形大学 准教授 宗教民俗学者 加藤賢治

主催:
比叡山坂本活性化事業実行委員会(事務局:坂本観光協会)
滋賀県大津市坂本6-1-13

2022-03-15T18:09:07+09:002021年3月20日|お知らせ, イベント, 研究員の活動|

写真家 寿福滋さんを偲んで

寿福滋さん

寿福滋さん

本研究所が毎年発刊する文化誌「近江学」の表紙などで多くのお力をいただいてきた、写真家の寿福滋さんが、2019年2月に亡くなられました。
この度、1周忌を機に、高校時代の同窓生やご遺族の方々が追悼展を滋賀県犬上郡多賀町にある「あけぼのパーク多賀」にて開催されております。
寿福さんの素晴らしい近江の風景、文化財、人々の営みをとらえた写真の数々が展示されています。
ぜひ、お足をお運びください。
====
「歴史に魅せられた文化財カメラマン 寿福滋」
・令和2年2月1日(土)~2月15日(土)
(休館日2月3日、10日、11日 開館時間平日10-18時 土日10-17時)
・あけぼのパーク多賀
「寿福滋を偲ぶ会」追悼講演と交流会
講師:中島志郎氏(「寿福滋君をおもう会」・花園大学教授)
日時:令和2年2月9日(日)14時~
会場:あけぼのパーク多賀 大会議室 申込不要
主催:「寿福滋君をおもう会」・多賀町立文化財センター
協力:滋賀県琵琶湖文化館・文化遺産プランニング・サンライズ出版
問合せ:多賀町立文化財センター 0749-48-0348
多賀町あけぼのパーク >>>WEBサイトはこちら
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近江学研究所では、多賀町立文化財センターにお声をかけていただき、
本展に寿福さんがご尽力いただき共に作ってきた文化誌「近江学」と、
メッセージなどのパネル展示させていただきました。
ここに、メッセージを掲載いたします。
===
寿福滋さんを偲んで
写真家・寿福滋先生には、当時成安造形大学学長で近江学研究所初代所長、現在
顧問である木村至宏氏の推薦があり、近江学研究所が成安造形大学の附属研究機関
として設置された平成20 年(2008)4 月から様々なかたちで研究所に関わっていた
だきました。
寿福先生の近江に対する深い洞察、風景だけでなくその背後にある神仏の姿や人々
の暮らし、歴史、文化、自然すべてを網羅した鋭い眼差しで見つめてこられた先に
生み出された作品の数々は、歳を重ねるごとに近江学研究所にとってなくてはなら
ない存在として支えていただきました。心から深く感謝いたします。
振り返りますと、文化誌「近江学」の表紙写真、成安造形大学内での写真展覧会、
そして公開講座、いずれの仕事も緻密であり、とことん突き詰める寿福先生の真摯
な姿勢を、傍で拝見しておりました。
仕事のためというよりは近江のためなら時間を惜しまず、どこへでもすぐに行動
に移され、対応してくださる寿福先生ご自身は、琵琶湖とその周りを囲む山々、川、
そしてそこに生きる生命、神仏、すなわち近江の風土すべてに溶け込んでおられた
のではないかと思っています。
今、近江のどこを訪ねても、寿福先生の写真作品のいずれかを思い出すことがで
きます。その度に、寿福先生の存在を感じます。寿福先生は近江の風土の一部とし
て私たちの記憶の中に生き続けておられるのです。安らかに近江の地でお眠りくだ
さい。成安造形大学附属近江学研究所一同、心からご冥福をお祈り申しあげます。
成安造形大学附属近江学研究所副所長 加藤賢治
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パネル  これまで寿福滋さんに多くの力をいただき成安造形大学附属近江学研究所で実施してきた刊行物・講演会・展覧会についてご紹介します。

これまで寿福滋さんに多くの力をいただき成安造形大学附属近江学研究所で実施してきた刊行物・講演会・展覧会についてご紹介します。

これまで寿福滋さんに多くの力をいただき成安造形大学附属近江学研究所で実施してきた刊行物・講演会・展覧会についてご紹介します。

2022-03-15T16:12:53+09:002020年2月6日|お知らせ, イベント|

加藤副所長 KBS京都『比叡の光』に出演します!

撮影は、成安造形大学の加藤研究室にて行われました。

撮影は、成安造形大学の加藤研究室にて行われました。


本研究所の加藤賢治副所長が、KBS京都の長寿番組「比叡の光」に出演されます。
内容は、成安造形大学における近江学研究の意義と研究者としての加藤研究員の活動の紹介です。
「近江学とは何か?」を語ります。
ぜひともご高覧ください。

「比叡の光」 放送予定
●KBS京都テレビ
2/23(日)・3/1(日)8:45-9:00

その他、以下でも放映します。
KBS京都 日曜日 8:45~9:00
びわ湖放送 日曜日 7:45~8:00
TOKYO MX 土曜日 8:45~9:00
スカイ・A (CS放送) 火曜日 8:45~9:00
新潟放送 日曜日 5:30~5:45
ハワイ(KIKU) 日曜日 12:30~12:45
また、WEBサイトでは、KBS京都でオンエアした翌週火曜日 午前10:00からインターネットで番組を配信します。
(配信期限は公開から一ヵ月間となります)
比叡の光 ウェブサイト>>>こちらから

文化誌「近江学」第12号(特集 川とはぐくむ)発刊いたしました

文化誌「近江学」第12号

文化誌「近江学」第12号

このたび、近江学研究所では、初年度から発刊して参りました文化誌『近江学』の第12号(特集 川をはぐくむ)を出版いたしました。
前号からデザインを成安造形大学卒業生のグラフィックデザイナーの塩谷啓悟さん、編集をアートディレクターで活躍している玉置慎輔さんを迎えて、デザインリニューアルをし、
また、今号からは表紙をデザインで表現しました。
文化誌「近江学」第12号
<概要>
今号の特集は「川とはぐくむ」。
瀬田川、安曇川、草津川、天野川など、琵琶湖を取り囲む河川に秘められた歴史を探る。
<目次>
川とはぐくむ 琵琶湖 −源流・支流・本流−
木村至宏、石川亮、金再奎、内藤正明、加藤賢治
川の流れは、生命の流れ  
今森光彦
歴史に見る瀬田川 
松浦俊和、木村至宏
安曇川 −息づく暮らしと信仰− 
清水安治、山本晃子
川と街道 −渡しと橋− 
水本邦彦
草津川 −浮世絵にも描かれた天井川− 
八杉淳
川で生まれ世代をつなぐビワマス  
藤岡康弘
川と観音さま −民衆とともにある観音− 
佐々木悦也
天野川 −流域は史跡・伝承地に富む− 
江竜喜之
歌枕 野路の玉川 
小嵜善通
近江の風景を描く −渓谷美 
西久松吉雄
近江の郷土食 −納豆餅とフナ寿し  
大原歩
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発行    成安造形大学附属近江学研究所  〒520-0248滋賀県大津市仰木の里東4丁目3-1
発行人   西久松 吉雄
編集長   小嵜 善通
デザイン  塩谷 啓悟 http://shiotanikeigo.com/
編集    玉置 慎輔
校正    岸田 幸治(サンライズ出版株式会社)
印刷    宮川印刷株式会社
発売元   サンライズ出版株式会社  〒522-0004滋賀県彦根市鳥居本町655-1 TEL 0749-22-0627
発効部数  1,200部
定価    1,800円+税
ISBN  978-4-88325-670-9
============
購入について
□ WEBから  サンライズ出版WEBサイトより 〉〉〉こちらから
□ WEBから  amazonより〉〉〉 こちらから
□ 大学内   附属近江学研究所にて 成安造形大学 本館棟1階事務所内

川とはぐくむ 琵琶湖 −源流・支流・本流−

「川とはぐくむ 琵琶湖 −源流・支流・本流−」
著:木村至宏、石川亮、金再奎、内藤正明、加藤賢治

 

川の流れは、生命の流れ 著・写真 今森光彦

「川の流れは、生命の流れ」
著・写真:今森光彦

 

「歴史に見る瀬田川」  著:松浦俊和、木村至宏

「歴史に見る瀬田川」
著:松浦俊和、木村至宏

 

「安曇川 −息づく暮らしと信仰−」 著:清水安治、山本晃子

「安曇川 −息づく暮らしと信仰−」
著:清水安治、山本晃子

 

「川と街道 −渡しと橋−」  著:水本邦彦

「川と街道 −渡しと橋−」
著:水本邦彦

 

「草津川 −浮世絵にも描かれた天井川−」  著:八杉淳

「草津川 −浮世絵にも描かれた天井川−」
著:八杉淳

 

「川で生まれ世代をつなぐビワマス」   著:藤岡康弘

「川で生まれ世代をつなぐビワマス」
著:藤岡康弘

 

「川と観音さま −民衆とともにある観音−」  著:佐々木悦也

「川と観音さま −民衆とともにある観音−」
著:佐々木悦也

 

「天野川 −流域は史跡・伝承地に富む−」  著:江竜喜之

「天野川 −流域は史跡・伝承地に富む−」
著:江竜喜之

 

「歌枕 野路の玉川」 著:小嵜善通

「歌枕 野路の玉川」
著:小嵜善通

 

「近江の風景を描く −渓谷美」 著:西久松吉雄

「近江の風景を描く −渓谷美」
著:西久松吉雄

 

「近江の郷土食 −納豆餅とフナ寿し」   著:大原歩

「近江の郷土食 −納豆餅とフナ寿し」
著:大原歩

 

近江学フォーラム会員限定講座第5回「里坊―律院の庭園と西教寺本堂大壁画」

近江学フォーラム会員限定講座第5回 「里坊―律院の庭園と西教寺本堂大壁画」
日時:12月14日(土)10:20~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:加藤 賢治(本学准教授・本研究所副所長)
ゲスト:木村 至宏(本学名誉教授・本研究所顧問)

加藤賢治副所長

加藤賢治副所長


木村至宏顧問

木村至宏顧問


 文化誌「近江学」11号、テーマ「里のいとなみ」の中で、発表した講座タイトルと同名の論考について、筆者である加藤副所長が解説しました。
 「門前町坂本には名勝庭園を有する里坊が点在するが、その作庭の背景には、比叡山で厳しい修行をしてきた僧侶のある種の「悟り」に近い思想が流れているのではないか。」「また、西教寺の本堂にある日本画家三輪牒勢が描いた大壁画は、江戸時代初期の禅僧沢庵禅師が西教寺を訪れた時に、詠んだ詩がもとになっている。」と解説した後、ともに自然の中に人間が溶け込み、草木も動物も安らかに暮らす浄土を表しているのではないかと里坊と壁画の共通点をまとめました。そして、最後の20分西教寺の話のつながりということで、木村至宏顧問が、西教寺を菩提寺とする明智光秀の人柄を西教寺に残る文書や、木像、梵鐘などの資料を紹介しながら解説されました。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公の舞台をしっかり学ぶことができ満足でしたという感想が多く聞かれました。

「淡海の夢2019風景展」12/14土のアーティストトークは中止します。

「淡海の夢2019風景展」の関連企画として下記の通り予定しておりましたアーティストトークは、
講師の体調不良のため、中止することが決定しました。
楽しみにしていただいていた皆様、申し訳ございません。
展覧会は、12/14(土)17:00まで開催しておりますので、ぜひ足をお運びください。
=========
【関連企画】
アーティストトーク
12月14日(土)14:00~16:00  
会場 I棟1階プレゼンルーム(アートサイト横教室)
【展覧会概要】
棚田・里山、湖辺の里 淡海の夢2019風景展 (おうみのゆめ)
会期 12月2日(月)~14日(土) 
時間 11:00~17:00
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト
休館日 12月8日(日)
入場無料
企画・監修/永江弘之(ながえひろゆき)(成安造形大学教授)
協賛/株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
主催/成安造形大学附属近江学研究所
問合せ 成安造形大学附属近江学研究所 077-574-2118

2019-12-12T11:15:11+09:002019年12月12日|おうみブログ, お知らせ, イベント, 公開講座|

近江のかたちを明日につなぐ「近江―受け継ぐかたち―信楽勅旨、茶器をつくる―」報告

連続講座 近江のかたちを明日につなぐ
「近江―受け継ぐかたち―信楽勅旨、茶器をつくる―」
日時:11月30日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:大西 左朗 氏(陶芸家)
対談:石川 亮 (本学准教授・本研究所研究員)

大西左朗氏

大西左朗氏

石川亮研究員

石川亮研究員

古くから焼き物の産地として知られる甲賀市信楽町勅旨の陶芸家大西左朗氏の仕事に迫る講座を開催しました。 戦後まもなく小物づくりの復興を目指し、先人の仕事を学びながら機能性に優れた独自の作風を確立してきた左朗氏の実父である大西忠左氏のものづくりの精神性について、また、大西左朗氏がその伝統を継承しながらも新素材の研究開発に取り組まれ、近年では朝宮の茶農家と連携するなど、煎茶を美味しく飲むための茶器の追求している制作活動について、信楽勅旨の歴史に裏付けられた「陶璃窯」の普遍的なものづくりについて語っていただきました。講座の中では、左朗さん自らが、作陶した2種類の茶器でお茶を煎れていただき、前列の方に飲み比べをしていただきました。

お茶を煎れる大西左朗氏

お茶を煎れる大西左朗氏

また、当日は関連企画として「近江のかたちを明日につなぐ展vol.13 信楽勅旨、茶器をつくる」を開催しました。忠左氏と左朗氏の作品の数々、陶璃窯の名前の由来となった掛け軸、作品のインスピレーションを受ける室町時代の陶器の破片など、作品の世界観が伝わる展示となりました。

「近江のかたちを明日につなぐ展」展示

「近江のかたちを明日につなぐ展」展示

「近江のかたちを明日につなぐ展」

「近江のかたちを明日につなぐ展」

[講師プロフィール]
大西 左朗 氏(陶芸家)
1964年 滋賀県信楽町生まれ。’88年 東洋大学社会学部応用社会学科卒業。 ’93年 京都府立陶工高等技術専門校図案科修了。滋賀県立陶芸の森 創作研修館嘱託を経て、‘96年 自宅工房で独立。‘07年 第17回秀明文化基金賞受
賞。’13年 信楽焼伝統工芸士(総合部門)認定。個展を中心に作品を発表。
対談:石川 亮 (本学准教授・本研究所研究員)

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