おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

イベント

滋賀web大賞2012表彰式に出席しました。

6月15日のおうみブログで報告しました「滋賀web大賞2012」の表彰式が、昨日の6月29日に草津市立市民交流プラザで行われました。
近江学研究所から代表として加藤研究員が出席し、表彰を受けました。

表彰式では、各受賞サイトの受賞理由の発表があり、教育団体部門で最優秀賞をいただいたこの近江学研究所webサイトへは、「分かりやすく見やすいサイト構成で、画像・文章量もバランスよく、内容を落ち着いてストレスなく見れるwebサイト」と高評価をいただきました。
今後とも多くのみなさんに見ていただけるwebサイトになるよう、気持ちを新たに頑張っていきます!

2012-06-30T16:41:17+09:002012年6月30日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

淡海の夢2012「仰木・棚田写生会」開催しました。


6月23日・24日に淡海の夢2012「仰木・棚田写生会」を開催しました。
今回も、両日あわせて44名の一般の参加者に、本学イラストレーション領域の学生さんたちも参加し賑やかな写生会となりました。
天候は直前までの台風4号の動向で雨天中止かとハラハラしましたが、両日とも晴れ男の永江先生のパワーで少し曇りがちながら、この時期にしては涼しい絶好の写生日和となりました。
両日とも、永江研究員から、写生開始前に現地で風景画を描く上での空気遠近法について参加者の皆さんへレクチャーがありました。

今回は、6月下旬と例年より少し遅い開催になり、青々とした生命力あふれる棚田が広がり気持ちのいい写生となりました。
その分綠が多い風景になり、参加者の皆さんは表現するのが少し難しかったとおっしゃっていました。


講評会では、フォトグラファー・グラフィックデザイナーの阪東勲先生に講師として初登場していただきました。
イラストレーションクラスの永江研究員と、グラフィックデザイナーの阪東先生お二人から、参加者一人一人へ構図から画材についてのアドバイスを丁寧にされ、参加者の皆さんは大変参考になったと思います。

阪東勲先生からの講評のようす

阪東勲先生からの講評のようす


永江研究員からの講評のようす

永江研究員からの講評のようす


阪東先生も棚田の風景がすっかり気に入られたそうで、ぜひみなさんに四季折々の棚田の風景や、棚田桜を描いてほしいとおっしゃっていました。
今年度の写生会は、10月27日・28日の坂本・石垣と里坊の町写生会が最終になります。
2012年度近江学研究所の公開講座についてはこちらから↓

特別公開講座『私の見た近江』を開講しました。



日時:2012年6月9日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:山折 哲雄 氏
タイトル:「私の見た近江」 
6月9日(土)、特別公開講座『私の見た近江』と題して、日本を代表する宗教学者山折哲雄先生にご登壇いただき、山折先生の目で見た近江の魅力について語っていただきました。
 山折先生は特に2つ近江の魅力を取りあげられました。一つは「琵琶湖と比叡山の関係がおもしろい」ということです。
 言うまでもなく比叡山は仏教の母山といわれるように、最澄に始まり、法然、親鸞、日蓮、道元など鎌倉新仏教を興隆した高僧らが修行をしました。その厳しい修行の中で彼らを一層苦しめたのは琵琶湖がもたらす高い湿気という風土でした。しかし、この湿気は、和辻哲郎がかつて論じたように、モンスーンの影響を受ける日本の風土の一つであり、この高い湿気から涼感という中国や欧米にない感覚が生まれました。涼しいという感覚は連歌や俳句等の日本文学に織り込まれ、日本独特の文化の基層となりました。そのような湿気の高い空間を琵琶湖と比叡山がつくり出し、数々の哲人を生み出した事は特筆に値すると述べられました。
 もう一つは、「蓮如上人と近江商人の関係が微妙で、興味がつきない」ということです。
 山折先生は『人間蓮如』をご執筆の際に、蓮如が歩いた近江の地をたどったことを懐かしく思い出しますと話されながら、蓮如は難しい教義ではなく、一般民衆に解りやすい御文章(ごぶんしょう)を書きながら布教し、浄土真宗を近江から出発して最終的に大教団につくりあげた。その中で大事なことは、浄土真宗が徹底的に権力や武力に抵抗した反社会的な宗教ではなく、根底には民衆のため世の中のためになると言う救いの宗教であったことであると述べられ、そのような真宗の考え方が近江商人の「三方よし」の中の「世間よし」につながったのではないかと指摘されました。
 近江には比叡山と琵琶湖があり、まさにここが日本文化の根源を形成したと言えると力強く近江の魅力を語っていただき、定員を大きく上回る多くの参加者から大きな拍手がおこりました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

お知らせ 今森光彦「萌木の国 昆虫教室」


写真家であり、本学客員教授、本研究所参与の今森光彦氏が
昆虫教室を開催されます。
場所は、今森さんが所有する滋賀県高島市マキノ町の「萌木の国」です。
今森光彦さんと語らい
小さな生命をとおして雑木林の魅力を学ぶ、2泊3日です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
開催日  2012年8月3日(金)~5日(日) 2泊3日 
場所   滋賀県高島市・マキノ高原(民宿泊)
集合   JR湖西線マキノ駅(現地まで送迎あり)
      ※車の方は現地集合となります。
費用   おとな35,000円/小中学生33,000円 (2泊3日6食・宿泊費・保険料含む)
定員   200人
申込締切 6月15日(金)
詳しくは、「今森光彦ワールド」まで。

2012-06-06T14:49:34+09:002012年6月6日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

淡海の夢2012「堅田・湖族の郷」開催しました。

5月26日・27日に淡海の夢2012「堅田・湖族の郷」を開催しました。
両日あわせて約40名の一般の参加者に、本学イラストレーション領域の学生さんたちも参加し賑やかな写生会となりました。
天候も両日とも晴れで暑い日差しのなかでしたが、参加者の皆さんは魅力的な堅田の町の写生を楽しんでおられました。



講評会では、一般参加者の力作を永江先生(両日担当)・待井先生(26日担当)・岸田先生(27日担当)が丁寧にかつわかりやすく制作のアドバイスをされ、参加者のみなさんにとって有意義な写生会になったと思います。

5/26永江先生(左)と待井先生(右)による講評の様子

5/26永江先生(左)と待井先生(右)による講評の様子


5/27永江先生(左)待井先生(右)による講評の様子

5/27永江先生(左)岸田先生(右)による講評の様子


次回の写生会は、6月23日・24日の仰木・棚田の写生会です。次回も晴れますように。
成安造形大学イラストレーション領域の日々blogにも写生会の様子が報告されています。
イラストレーション領域の日々ブログはこちらから
2012年度近江学研究所の公開講座についてはこちらから↓

講座報告「近江~素材のかたち 成子和紙」


日時:2012年5月12日(土)10:40〜12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:成子 哲郎 氏  対談:小嵜 善通(本学教授)
タイトル:「近江〜素材のかたち 成子和紙」
今年度の連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」の第1回目。講師には、和紙のなかでも「紙の王様」とも呼ばれる雁皮(がんぴ)紙を大津市桐生の郷で漉いておられる成子哲郎氏をお迎えしました。成子氏は、雁皮紙を江戸時代後期から製造する成子紙工房4代目で、「全国手すき和紙連合会」の会長も務められ、手漉き和紙の普及や保存継承に務めておられます。
 当日は雁皮や楮(こうぞ)、三椏(みつまた)など、和紙の原材料となる樹皮サンプルや、紙漉きに用いる諸道具などを用いて、紙漉きの工程を説明いただき、後半では洋紙の原材料(パルプ)を用いた紙漉き実演も行っていただきました。受講者の皆さんには、この実演を通して和紙と洋紙との大きな違いを理解していただけたものと思います。また、雁皮紙、楮紙、葦(よし)紙のサンプルが受講者に配られ、和紙にじかに触れることにより、各々の紙質の違いを実感していただくことができました。
 また、琵琶湖の葦を用いた葦紙製造過程において発生する環境問題や、日本画制作における和紙の重要性など、和紙製造の現状を熟知する成子氏ならではの話題や意見が次々と語られ、和紙への再認識を促された講座となりました。
附属近江学研究所 研究員 小嵜善通

京都新聞@キャンパス記事に学生が制作した記事が掲載されました!


昨年度から取材や記事づくりに取り組んできた京都新聞@キャンパスの記事が5月2日夕刊に掲載されました!
京都新聞@キャンパスとは、京都新聞夕刊で今年の6月頃からスタートした企画で、
夕刊の見開き二面を各大学の「大学生が」取材・構成・執筆するというものです。
取り組んだ学生は、昨年度から大学の隣接する仰木地域での研究活動に参加する12名です。
2月より稲庭記者にレクチャーを受け、メンバーみんなで記事内容を考案し、取材を進めてきました。
先日は、京都新聞本社にも伺い、レイアウト担当のデスクの方々と面談し、学生たちが作りたい紙面について
打ち合わせをするなど、コツコツ進めてきました。

地域の方にお会いして、暮らしのことを取材しました。

3月1日地域の方にお会いして、暮らしのことを取材しました。


3月3日仰木の方に手作り味噌づくりを教わり、取材しました

3月3日仰木の方に手作り味噌づくりを教わり、取材しました


編集チームとして、住環境デザインクラス3年生の兼森さん、日下部さん、後藤さん、永禮くんの4名が記事を書き、紙面レイアウトをディレクションしました。そして、成安らしさを出すためにイラストレーションクラス3年の小池さん、小林さん、鈴木さん、4年の長野さんにより素晴らしいイラスト挿絵が描かれ、とても充実した紙面になりました!
お世話になった仰木地区では、5月3日朝刊と一緒にこの記事の夕刊が配送されたらしく、
当日の仰木祭でお会いした方たちから記事をみたよー!と声をかけていただいたり、
自宅に届いた新聞を見せていただいたりと、反響がありました!
学生のみなさんの頑張りが、形になって嬉しいです。
カルタづくりをがんばっていく力になりました。

2012-05-07T15:26:32+09:002012年5月7日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

NHKカルチャー「近江学入門」開講!


近江学研究所が京都で「近江の魅力」を発信する講座「近江学入門」が4月23日スタートしました。
初回は木村至宏所長が担当され、「近江学 その魅力」と題して、近江の魅力の概要を講義されました。
講義の中で、「我々が構築した近江学の要素は琵琶湖の存在と周囲の山々、そして湖上交通と街道の3点で、これは他の地域に見られない要素であり、近江に優れた文化が根付いた根拠となる」と近江文化の独自性を強調されました。
受講生は約20名、知られざる近江の魅力を肌で感じて満足そうでした。

2回目以降の講座予定です。途中からの受講も可能です。
受講等に関する詳細なお問い合わせはコチラまで
第2回 05/28(月) 大津絵と三井寺 福家俊彦 総本山三井寺執事長
第3回 06/25(月) 湖北十一面観音 高梨純次 滋賀県立美術館学芸課長
第4回 07/23(月) 絵図に見る近世近江の宿場町 水本邦彦 長浜バイオ大学教授 
第5回 08/27(月) 日吉山王祭と日吉山王曼荼羅 和田光生 大津市歴史博物館学芸員
第6回 09/24(月) <現地講座>三井寺(非公開国宝建築含む) 木村所長 加藤賢治近江学研究所研究員

2012-04-23T16:25:18+09:002012年4月23日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

『湖国と文化 春号』が絶賛発売中!


滋賀の様々な文化情報が盛りだくさんの季刊誌『湖国と文化』。
今月1日に春号が販売されました。
特集は近江の原風景『近江八景』。
近江八景が選定された背景や歴史、絵図などが網羅されていて、大変読み応えがある内容になっています。
近江学研究所からは、3つの記事にかかわっております。
特集『近江八景』には、加藤研究員と石川研究員が「瀬田の唐橋」の記事や写真が掲載されています。
また、連載は2本。
加藤研究員の連載『おうみ おうみ 歩く』では京都・山科から三井寺へ抜ける小関越を取り上げています。
そして、木村所長の連載『近江人物伝』では、
藤本太郎兵衛という、瀬田川に土砂がたまり度々氾濫が起こり、周辺の村々に被害が起こった際に、
親子三代で幕府に川ざらえ願い書を出し続け、琵琶湖の治水に奮闘した人物が描かれています。
ぜひ、興味のある方はご一読ください!
『湖国と文化』 139号 2012年春号

2012-04-16T16:20:48+09:002012年4月16日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

Lマガジン社「大人のぶら旅」必見です!


4月12日に発刊されたLマガジン社関西版「大人のぶら旅」に、
世界的にご活躍な写真家であり、
本年度から客員研究員として本研究所に携わっていただくことになった、
津田直さんが竹生島を訪ねるルポ特集が掲載されました!
また、「近江学の第一人者に聞く竹生島の歴史といま。」と題した木村所長との対談も掲載。
竹生島の歴史性を木村先生が語り、島を訪ねた経験を通した心象を津田さんが語り、
「写真家・研究者の垣根を越えて」言葉が交わされていることが伝わる対談となっています。
津田直さんの撮影された「竹生島」も必見です。
ぜひ、手に取ってご覧になってください!

2012-04-13T14:44:39+09:002012年4月13日|おうみブログ, お知らせ, イベント|
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