このたび、近江学研究所では、初年度から発刊して参りました文化誌『近江学』の第14号(特集 禍 転じて)を出版いたしました。
新型コロナウイルス感染症がもたらした大きな「禍」の渦中に、改めて近江で起こった様々な禍、そしてその時人々が禍とどう向き合い乗り越えてきたかを検証し、先人の知恵を現在そして未来に活かす手段を見いだそうと進めてきた研究活動の成果をぜひご覧ください。
文化誌「近江学」第14号
<概要>
特集テーマは「禍(わざわい) 転じて」。疫病や風水害などの自然災害に対して人々はどのように対応してきたのか?──コロナ禍で厄除けとして再び注目をあびた「角大師」の護符、疱瘡(天然痘)にかかった病人の症状を軽くするとされた疱瘡絵や大津絵、土砂崩れを防ぐために建造された長大な石垣などから、人びとの災いとのつきあい方を読み解く。
<目次>
禍 転じて─再生への道筋 | インタビュー:今森光彦 聞き手:加藤賢治、石川亮 |
禍 転じて─結ぶ地図 | 石川亮、金再奎 |
近江における厄除 元三大師信仰 | 加藤賢治、福井智英 |
近江における悔過と造形 | 髙梨純次 |
大津絵と疱瘡絵 近江発、禍への絵画的対抗手段 | 横谷賢一郎 |
かわそ信仰と女性 | 對馬佳菜子 |
禍をさける・はらう・おくる ─四季折々の祭礼のかたち | 大原歩 |
百間堤 ─江戸時代の自然災害と防災・減災と暮らし─ | 高橋大樹 |
疫病と向き合う ─祈りから医術へ─ | 岡井健司 |
長浜の天正大地震 | 畑中英二 |
禍におもう | 木村至宏 |
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発行 成安造形大学附属近江学研究所 〒520-0248滋賀県大津市仰木の里東4丁目3-1
発行人 小嵜 善通
編集長 小嵜 善通
デザイン 塩谷 啓悟 http://shiotanikeigo.com/
編集 玉置 慎輔
校正 岸田 幸治(サンライズ出版株式会社)
印刷 宮川印刷株式会社
発売元 サンライズ出版株式会社 〒522-0004滋賀県彦根市鳥居本町655-1 TEL 0749-22-0627
発行部数 1,200部
定価 1,800円+税
ISBN ISBN978-4-88325-782-9 C1402
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