おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

イベント

淡海の夢2013「仰木・棚田写生会」開催しました。

田植えを終えた仰木地区平尾の馬蹄形の棚田

田植えを終えた仰木地区平尾の馬蹄形の棚田


5月25日(土)に淡海の夢2013「仰木・棚田写生会」を開催しました。
今年から各所1日開催になりましたが、37名のの一般の参加者に、
本学イラストレーション領域の学生さんたちも参加し賑やかな写生会となりました。
天候は真夏のような快晴となり、絶好の写生日和となりました。
朝のレクレーション

朝のレクレーション


永江研究員から写生開始前に、
昨年から仰木の棚田周辺を取り囲むように獣害対策の柵が張られたことについて、
景観としてみると残念な部分もあるが、地元農家の方々が本当に苦労されて
生産作業を行っていることについて理解をした上で描いてほしいという、
参加者の皆さんへお話がありました。
棚田の縁にはイノシシやシカからお米を防護するため柵がはりめぐされている。

棚田の縁にはイノシシやシカからお米を防護するため柵がはりめぐされている。


今回は、地域の田植えが終わった5月下旬になり、
水の張った美しい棚田が広がり気持ちのいい写生となりました。
ただ、厳しい日差しのため、棚田桜などの木陰でしか制作ができず、
描く場所の選択肢が少なかったように思いました。
風景画制作中の永江先生

風景画制作中の永江先生


制作に集中する参加者のみなさん

制作に集中する参加者のみなさん


講評会では、フォトグラファー・グラフィックデザイナーの阪東勲先生に講師として登場していただきました。
講評する阪東先生

講評する阪東先生


イラストレーションクラスの永江研究員と、グラフィックデザイナーの阪東先生お二人から、参加者一人一人へ構図から画材についてのアドバイスを丁寧にされ、参加者の皆さんは大変参考になったと思います。
一人一人の作品へ講評する永江先生

一人一人の作品へ講評する永江先生


また、偶然、イラストレータ-の井上直久先生も棚田へ写生に訪れられ、
講評会にも参加いただきました。受講者や学生の皆さんは、とてもラッキーでした。
左 永江先生作品 右 井上直久先生作品

左 永江先生作品 右 井上直久先生作品


参加者の皆さんからは、獣害対策の柵は気にならなかった。棚田は気持ちよく来年もここで描きたい、とてもよい経験になったと喜びの声をいただきました。
暑い中、ありがとうございました。
今年度の写生会は、6月22日(土)の坂本・石垣と里坊の町写生会、10月20日(日)の堅田・湖族の郷写生会になります。
2013年度近江学研究所の公開講座についてはこちらから↓
<ご案内>
写生会を開催している大津市仰木地区平尾の棚田では、「平尾 棚田・里山 守(も)り人の会」が棚田保全活動をしています。
平尾地区の有志の方と、仰木の里や京阪神の都市住民が一緒になり会を結成し、さまざまな立場で棚田を見守る人を集めたいと、棚田ボランティアや棚田オーナー制度に取り組んでいます。
「平尾 棚田・里山 守り人の会」ホームページはこちらから

今森光彦氏監修【近江・里山フィールドワーク】始動!

今年もプロジェクト演習A1「近江・里山フィールドワーク」として、
監修今森光彦先生、特別講師佐藤悦子先生の授業がはじまりました。
一昨年まで取り組んでいた今森光彦氏の授業「雑木林再生プロジェクト」と、
「仰木森林学入門/仰木森林保全ボランティア」の2つの授業が合わさった形で、
1年を通した授業として行われています。
過日、5月17日(金)にガイダンス&レクチャーが行われました。

まず、本研究所の加藤研究員より、
日本の山の管理の背景と仰木の取り組みについて解説。

日本の多くの集落では、山を持っており、
燃料や建材などを得る重要な場所として、みんなで手入れし管理してきた。

明治以降、その山を国に預けるか村の財産にするの決める際、
仰木では、自分たちで管理することに決めた。
今回の活動の主体である上仰木辻ケ下森林生産組合でも、同じ状態ではあるが、
管理区の住民は全戸から参加し、山の管理作業する「山行(やまいき)」を年3回行っており、
また、近年からは森づくり活動として滋賀県の森づくり事業とタイアップし、
一般公開型の森の保全活動を行うなど、森の大切さ管理の大切さを地域にも外にも発信している。

今年は、その森づくり活動として、
3つの作業「踏査」「間伐・枝打ち作業」「間伐材木工体験」に参加しながら、
地域で森を管理することを学んで行くことになる。
続いて、佐藤悦子特別講師のお話。

佐藤悦子特別講師

佐藤悦子特別講師


佐藤先生は、中高校の理科の教員を経て、デジタルカメラを通して生き物に触れるきっかけ
をつくる「デジカメ探検隊」という企画を長年されてきました。近年は、今森先生の企画する
里山塾などのスタッフとしてご活躍されています。

今森光彦氏が所有する「萌木の国」で毎年開催している「昆虫キャンプ」の取り組みについて、
子供たちが里山に親しむ機会をどうつくるか、というお話や、
DVD『映像詩 里山 命めぐる水辺 』を見ながら、
湧水があふれる集落、高島市針江地域の暮らしについて学びました。
NHKハイビジョン『映像詩 里山Ⅱ 命めぐる水辺』を鑑賞

NHKハイビジョン『映像詩 里山Ⅱ 命めぐる水辺』を鑑賞


今年は、
高島市マキノ町にある今森先生所有の雑木林「萌木の国」や、
マキノスキー場の雑木林再生プロジェクトに参加し、雑木林の今の姿に触れていきます。

ホームカミングデーにてホームタウンバザール開催しました!

5月18日(土)、成安造形大学創立20周年を記念して、ホームカミングデーが開催されました。

たくさんの方が集まったレセプション

たくさんの方が集まったレセプション


開会のご挨拶をする牛尾学長

開会のご挨拶をする牛尾学長


20年間の卒業生、成安短大の卒業生、教職員OBOG、近隣の皆さんが集まり、
芝生広場・カフェテリア結を舞台に一日を過ごしました。

附属近江学研究所では、これまでの地元地域とのかかわりを知っていただこうと
ホームタウンバザールと称して、お店やワークショップを開催しました。
まずは、仰木地区の「仰木ふれあい青空市」を特別開店。
普段、毎週日曜日9時~12時に開店している「仰木ふれあい青空市」が成安に出張してくださいました。
美味しく熟したトマト、小松菜、セリ、子供大根、ほうれん草、スナップエンドウ、玉ねぎ、卵、ツクシの佃煮、
しその実の佃煮、干し柿、無農薬イチゴなど仰木の朝採れ野菜がたくさんあつまり、大盛況。
大盛況の青空市

大盛況の青空市


また、仰木の伝統食として伝わる「納豆餅」を100食ふるまいました。
仰木産の羽二重もちのもち米を、昨日から水につけ、その場で蒸して、餅つきをしました。
餅つきをする牛尾学長

餅つきをする牛尾学長


学長はじめ、たくさんのみなさんが餅つきをして、
できたての納豆餅をつくり、みんなで食しました。
学生たちも一緒に納豆餅をつくりました

学生たちも一緒に納豆餅をつくりました


納豆餅

納豆餅


納豆餅は、塩味にした納豆をお餅にはさみ、周りにきなこをまぶして食します。
大人気であっという間に売り切れました!
また、「仰木ふるさとカルタ遊び」を開催。
2年間かけて仰木地域の老人クラブの皆さんと学生たちが一緒に作り上げた「仰木ふるさとカルタ」。
子供たちや学生、先生と、一緒に仰木のくらしを思いながら、カルタ遊びをしました。

合わせて、本学学生が在学中に制作し、これまで6年にわたってグッズ展開をしてきたNPO法人大津祭曳山連盟公式キャラクター「ちま吉」グッズの販売しました。

400名ものお客さんがあつまったホームカミングデー、
学生スタッフのがんばりのお蔭で、大きなイベントを無事に終えることができました。
みんなで協力し、楽しむことができ、大成功でした。
ご協力ありがとうございました。

公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」第1弾を開講しました。

日時:2013年5月11日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:遠藤 仁兵衛氏 (和菓子処藤屋内匠十三代目店主)
対談:加藤 賢治(本研究所研究員)
タイトル:「食のかたち~和菓子処 藤屋内匠」

本日、附属近江学研究所主催の「近江のかたちを明日につなぐ」をテーマに
連続講座の第一回目として「食のかたち~和菓子処 藤屋内匠」を開講しました。
創業寛文元年(1661)、近江八景や大津絵をかたどった落雁(らくがん)という伝統ある銘菓をつくり続ける和菓子処藤屋内匠の十三代目店主遠藤仁兵衛氏をお迎えし、本研究所の加藤賢治研究員と対談いただきました。

遠藤仁兵衛氏

遠藤仁兵衛氏


遠藤さんからのご厚意で、まんじゅう・干菓子・サブレセットが配られ、藤屋内匠での和菓子の変遷を学ぶことができました。

また、藤屋内匠の歴史、製菓方法や素材について、実演を交えながら伝統の技術を学ぶことができ、充実した講座となりました。
加藤賢治研究員 と 実演を行う遠藤夫妻

加藤賢治研究員 と 実演を行う遠藤夫妻


帰りには、実演したしおみまんじゅう、さつきを模した和菓子、焼き菓子をお土産に頂きました。
また、後日詳しいご報告を、ブログで行います。

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