近江学研究所の活動の進捗 | 研究活動 : 「近江の絵馬」

日吉大社赤鳥居前に「日吉山王宮曼荼羅」の境内図を奉納(記者発表報告)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら)」 (原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら」
(原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

成安造形大学美術領域日本画コースの学生有志が、2015年5月から7カ月間取組んできた「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら」が完成いたしました。
先人の画業に触れながら、室町時代に描かれた日吉大社蔵 紙本彩色「日吉山王宮曼荼羅図」を基に現代版として原画を制作するというプロジェクトの成果です。
監修・指導として、近江学研究所の吉村研究員が関わりました。
完成に際し、12月15日(火)日吉大社にて、お披露目の記者会見が行われました。
当日は、2016年の干支絵馬のお披露目も合わせて行われ、赤鳥居の前で、絵馬の奉納の神事が行われました。

境内図として設置されました

境内図として設置されました

奉納の神事

奉納の神事

奉納の神事

奉納の神事

奉納された「日吉山王宮曼荼羅」の前で、記念撮影。 左から 馬渕宮司、橋爪さん、梶浦さん、今岡さん、吉村研究員、須原禰宜

奉納された「日吉山王宮曼荼羅」の前で、記念撮影。
左から 馬渕宮司、橋爪さん、梶浦さん、今岡さん、吉村研究員、須原禰宜

取材の様子

取材の様子

奉納の後は、社務所の2階にて記者会見。
吉村研究員はじめ、原画制作に中心的に関わった学生3名、今岡一穂さん(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)、梶浦隼矢さん(美術領域日本画コース研究生)、橋爪千夏さん(美術領域日本画コース3年生)が出席し、制作への想い、難しかったところなどお話をしました。
日吉大社の矢部禰宜は、「桃山時代~室町時代に描かれた山王宮曼荼羅の現代版が、今描かれることに意味があると感じている」とおっしゃっていました。

社務所にて記者会見

社務所にて記者会見

馬渕宮司のご挨拶

馬渕宮司のご挨拶

吉村俊昭研究員

吉村俊昭研究員

美術領域日本画コース卒業生・美術領域アシスタント  今岡 一穂さん

美術領域日本画コース卒業生・美術領域アシスタント 
今岡 一穂さん

美術領域日本画コース研究生 梶浦隼矢さん

美術領域日本画コース研究生
梶浦隼矢さん

美術領域日本画コース3年生 橋爪千夏さん

美術領域日本画コース3年生
橋爪千夏さん

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「日吉山王宮曼荼羅」制作について
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〈解説〉
日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら)は、中央に八王子山を配し社殿草木を俯瞰的に描いた、室内に置ける観相のために描かれた礼拝図である(大津市歴史博物館「比叡山」図録より)。日吉山王宮曼荼羅は鎌倉時代から江戸時代にかけて多く描かれ諸所に名品が残る。
現代の宮曼荼羅図を描くにあたり、比叡山延暦寺蔵、日吉大社蔵の絹本宮曼荼羅図を参考に、礼拝図よりも境内図としての説明要素を強調しながら、遥拝対象の社殿、磐、草木を具体的に描くように努めた。何分、大きな宮曼荼羅となるため、1/4の草稿(下書き)作成から1/2の原画作成、写真データによる拡大図と3段階の制作過程を踏み、日吉神社から社殿、遥拝所の説明を受けながら描き進めた。
霞による遠近の表現や、自然風景を柔らかく抒情的に描くやまと絵の画風を取り入れて画面構成するのは、日本画専攻の学生にとっても日常の作品表現とは異なる。社殿草木の象徴的な形や色彩の表現については、幼いころより現代的な写実表現を基礎にしてきた経験とは異質であり、かなりの戸惑いがあった。しかし、伝統的な和の表現技法や線描、金泥紛や岩絵具など描画材料の扱いはかえって新鮮に映り、学生の日常制作に新たな視点を与えたといえる。
礼拝図の要素は少なくなっているが、多くの参拝の方々に境内図として見ながらも、礼拝の気持ちで現代の日吉山王宮曼荼羅の美しさを楽しんでいただければ嬉しく思います。           (吉村俊昭)

 紙本彩色「日吉山王宮曼荼羅図」(一部)

紙本彩色「日吉山王宮曼荼羅図」(一部)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら)」 (原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら」
(原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

日吉山王宮曼荼羅 原画のデータ
外 形  縦120cm×横180cm
制作期間 2015年5月~2015年11月
作図指導 吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
制作者
吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
今岡 一穂(いまおか かずほ/美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
梶浦 隼矢(かじうら じゅんや/美術領域日本画コース研究生)
橋爪 千夏(はしづめ ちなつ/美術領域日本画コース3年生)
大野久留実(おおの くるみ/美術領域日本画コース3年生)
土師志津佳(はぜ しづか /美術領域日本画コース2年生)
前田 彩乃(まえだ あやの/美術領域日本画コース2年生)
奉納先  山王総本宮日吉大社
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マスコミにも紹介されました
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朝日新聞 「申の大絵馬登場 学生作、境内図も 日吉大社」(滋賀版)2015年12月20日付けhttp://www.asahi.com/articles/ASHDH3GB3HDHPTJB008.html

日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成 記者発表(報告)

拝殿に掲げられた絵馬の前で記念撮影 左から、馬渕宮司、吉村研究員、今岡さん、橋爪さん、大野さん、須原権禰宜

拝殿に掲げられた絵馬の前で記念撮影 左から、馬渕宮司、吉村研究員、今岡さん、橋爪さん、大野さん、須原権禰宜


2014年7月から9カ月間取組んできました日吉大社所蔵の長沢芦雪筆の「猿図」絵馬の復元模写が完成し、
5月19日(火)、日吉大社西本宮拝殿にて、完成奉告祭・記者発表を行いました。
新聞・マスコミ6社より取材いただき、復元模写を担当した学生3名今岡一穂さん(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)、橋爪千夏さん(美術領域日本画コース3年生)、
大野久留実さん(美術領域日本画コース3年生)も出席し、絵馬の奉納を見届けました。
まず、日吉大社完成奉告祭にて、修祓、祝詞奏上、鈴祓、玉串奉奠が行われました。
猿図が奉納された、日吉大社西本宮(大津市坂本)

猿図が奉納された、日吉大社西本宮(大津市坂本)


西本宮楼門の屋根下の、棟持猿(むなもちざる)も奉納を見守っています

西本宮楼門の屋根下の、棟持猿(むなもちざる)も奉納を見守っています


奉告祭 祝詞奏上  

奉告祭 祝詞奏上  


奉告祭 祝詞奏上  井口禰宜 本殿にて

奉告祭 祝詞奏上 
井口禰宜 本殿にて


奉告祭 鈴祓い

奉告祭 鈴祓い


奉告祭 玉串奉納 木村近江学研究所所長に合わせて、大学参加者も拝礼しました。

奉告祭 玉串奉納
木村近江学研究所所長に合わせて、大学参加者も拝礼しました。


馬渕宮司のごあいさつ

馬渕宮司のごあいさつ


引き続き、記者発表に移り、
制作に関わった吉村俊昭研究員と、学生3名により復元絵馬の解説が行われました。
取材風景

取材風景


絵馬を解説する吉村研究員

絵馬を解説する吉村研究員


美術領域日本画コースの大野さん。担当した草花について説明。

美術領域日本画コースの大野さん。担当した草花について説明。


TV取材を受ける美術領域アシスタントの今岡さん

TV取材を受ける美術領域アシスタントの今岡さん


拝殿に掲示される絵馬

拝殿に掲示される絵馬


絵馬を掲示する須原権禰宜

絵馬を掲示する須原権禰宜


西本宮拝殿正面に掲示された復元絵馬

西本宮拝殿正面に掲示された復元絵馬


復元絵馬のかかった西本宮拝殿

復元絵馬のかかった西本宮拝殿


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《日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成奉告祭》
日 時:平成27年5月19日 (火) 16:00〜17:00
場 所:日吉大社 西本宮(拝殿)
出席者:
馬渕  直樹(山王総本宮日吉大社 宮司)
井口   健(山王総本宮日吉大社 禰宜)
須原  紀彦(山王総本宮日吉大社 権禰宜)
木村  至宏(成安造形大学名誉教授、附属近江学研究所所長)
吉村  俊昭(成安造形大学芸術学部教授、近江学研究所研究員)
加藤  賢治(成安造形大学附属近江学研究所研究員)
今岡  一穂(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪  千夏(美術領域日本画コース3年生)
大野 久留実(美術領域日本画コース3年生)
次 第:
○修祓  ○祝詞奏上  ○鈴祓  ○玉串奉奠(宮司・成安造形大学)
    
○宮司挨拶  ○取材・質疑応答  ○一般特別拝観  ○絵馬の拝殿掲示
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各新聞社に掲載されました

各新聞社に掲載されました


《過日 新聞・マスコミで発表されました》
■京都新聞 京都版 2015.05.20付「芦雪が描いた「猿図」絵馬復元 滋賀・成安造形大の学生ら」>>>WEBページはこちら
■京都新聞 滋賀版 2015.05.20付「芦雪が描いた「猿図」絵馬復元 滋賀・成安造形大の学生ら」
■読売新聞 2015.05.20付「芦雪絵馬、学生が復元 日吉大社奉納」>>>WEBページはこちら
■毎日新聞 2015.05.20付「猿図絵馬:復元模写完成 成安造形大生ら、出来栄えに感激 大津・日吉大社」>>>WEBページはこちら
■朝日新聞 2015.05.21付「長沢芦雪の「猿図」絵馬を学生らが復元 日吉大社」>>>WEBページはこちら
■中日新聞 2015.05.21付「廬雪の絵馬「猿図」復元完成 日吉大社西本宮で奉告祭」>>>WEBページはこちら
●ZTV放送 滋賀放送局 2015.05.20~05.23 「おうみ!かわら版 滋賀放送局」 >>>WEBページはこちら

日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写完成 記者発表(ご案内)

復元模写された「猿図絵馬」 撮影:岡田健

復元模写された「猿図絵馬」
撮影:岡田健

<日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬  復元模写完成奉告祭・記者発表のご案内>
2014年7月から9カ月間取組んできました日吉大社所蔵の長沢芦雪筆の「猿図」絵馬の復元模写が完成いたしました。
成安造形大学美術領域日本画コースと附属研究機関の近江学研究所が協働し、先人の画業に触れながら絵馬を復元するというプロジェクトの成果です。
下記の通り、日吉大社にて、完成奉告祭・記者発表、絵馬の一般特別拝観、拝殿への掲示を行います。
一般の方にも特別拝観いたしますので、ぜひ、足をお運びください。

日 時:平成27年5月19日 (火) 16:00〜17:00
場 所:日吉大社 西本宮(拝殿) WEBサイト
出席者:
木村  至宏(成安造形大学名誉教授、附属近江学研究所所長)
吉村  俊昭(成安造形大学芸術学部教授、近江学研究所研究員)
西久松 吉雄(成安造形大学芸術学部教授、美術領域主任、近江学研究所研究員)
馬渕  直樹(山王総本宮日吉大社 宮司)
井口   健(山王総本宮日吉大社 禰宜)
須原  紀彦(山王総本宮日吉大社 権禰宜)
今岡  一穂(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪  千夏(美術領域日本画コース3年生)
大野 久留実(美術領域日本画コース3年生)
次 第:
○修祓
○祝詞奏上
○鈴祓
○玉串奉奠(宮司・成安造形大学)

○宮司挨拶
○取材・質疑応答
○一般特別拝観
○絵馬の拝殿掲示
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<復元された「猿図」絵馬について>

復元模写された「猿図絵馬」 撮影:岡田健

復元模写された「猿図絵馬」
撮影:岡田健

現在の原画

現在の原画

僅かな描画痕跡しか残っていない絵馬の復元は、作者や奉納にかかわる資料収集が重要となるため、多くの時間を収集と読み解きに費やした。作品調査は多くは写真資料によるものだが、和歌山草堂寺のご好意で群猿図を拝見し蘆雪の筆使いを確認することができた。
猿の絵は原画でかすかに見て取れる「耳」と手足指から親子猿の向きを決定して、猿の全体像を想定したが、母猿の視線は習作を重ねて奉納目的から決定した。また、足元の草花は蘆雪作品の優しさを表現できるように努めた。背景は金箔か金砂子か判断に苦しんだが、違和感の少ない金砂子を採用した。奉納文字はほとんど読み取れない部分もあったが筆致を詳細に確認してようやく復元に至った。
作品に取り掛かる前の習作や資料作りは学生たちにとって苦難の作業であったが、根気よく取り組んで復元の成果をあげたことは特筆すべきことである。
(吉村俊昭)
絵馬のデータ
外 形 縦78.7cm×横90.4cm
画 面 縦68.3cm×横80.0cm
墨書銘 「奉納 寛政四壬子五月吉祥日 藤井正脩」
落 款 「蘆雪写」
印 章 朱文氷形「魚」印(欠損のない完全印)
制作期間 2014年7月~2015年4月
作図指導 吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
制作者
吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
今岡 一穂(いまおか かずほ/美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
橋爪 千夏(はしづめ ちなつ/美術領域日本画コース3年生)
大野久留実(おおの くるみ/美術領域日本画コース3年生)
奉納先
山王総本宮日吉大社 西本宮(拝殿)




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日吉大社蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬復元プロジェクトについて
詳しくは>>>こちらから
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日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写 記者発表を行ないました。

取材撮影風景

取材撮影風景

成安造形大学附属近江学研究所は、
本日(2014年7月24日)、今年度、日吉大社所蔵の長沢芦雪(ながさわろせつ)筆の「猿図(さるず)」絵馬の復元模写に取り組む「日吉大社所蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬 復元模写プロジェクト」について、記者発表を行ないました。
記者発表には、5社より取材いただきました。
また、日吉大社から井口禰宜、須原権禰宜に出席いただき、
本研究所からは、木村所長、吉村研究員、西久松研究員、加藤研究員が説明を行ないました。

絵馬研究の主担当である吉村研究員から解説

絵馬研究の主担当である吉村研究員から解説

絵馬を復原することになった経緯は、
昨年度から近江学研究所で取り組んできた「近江の絵馬現況調査」の中で、この絵馬の存在を知り、日吉大社様の全面的なご協力をいただき、復元模写の機会を得ました。

日吉大社の井口禰宜、須原権禰宜も取材を受けていただきました

日吉大社の井口禰宜、須原権禰宜も取材を受けていただきました

この絵馬は、江戸時代、円山応挙の弟子として京都で活躍した絵師長沢芦雪が39歳の頃に描いたものです。
猿の親子が描かれ、ほぼ剥落しているものの落款部がはっきりと残り、芦雪の作だと考えられます。

絵馬復元模写に取り組む、美術領域4年の今岡一穂さんも取材を受けました。

絵馬復元模写に取り組む、美術領域4年の今岡一穂さんも取材を受けました。

今後は成安造形大学美術領域日本画コースと附属研究機関である近江学研究所が協働し、この絵馬の復元模写に取り組みます。
この復元模写に取り組む学生にとっては、先人の画業に触れながら絵馬を復元するという大変貴重な経験となると考えています。
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[復元模写 公開作業 第1弾]
絵馬復元作業を 成安造形大学「オープンキャンパス(7月27日)」にて公開します

日時 7月27日(日) 10:00~ 12:30~ 15:00~
場所 成安造形大学E棟 1階 美術領域 OPEN STUDIOコーナーにて
作業内容 絵馬の剥落をとめるための、樹脂の充てん作業
当日のお問い合わせは、受付にて、近江学研究所(加藤)までご連絡ください。
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日吉大社の長沢芦雪筆「猿図」絵馬について
テキスト:小嵜善通(成安造形大学芸術学部教授、附属近江学研究所研究員)

復元模写にとりくむ日吉大社蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬

復元模写にとりくむ日吉大社蔵 長沢芦雪筆「猿図」絵馬

親子の猿を描いた本絵馬は、落款から江戸後期の京都の画家長沢芦雪(1754〜99)が寛政4年(1792)に描いたものと判明する。画面の剥落が著しく図様も定かでないため既に美術的価値は失われているが、朱文氷形「魚」印の欠損の有無により、記年銘の希少な芦雪作品の年代を分ける指標となる作例として重視されてきた作品である。また、奉納者である藤井正脩は、広島城下一の呉服商富士屋の一族で、その京都店の三代目主人である。芦雪が寛政6年に広島に下向し、多くの作例を当地に残すこととなるキーパーソンがこの藤井正脩であったことを知らせてくれる点においても、本絵馬の資料的価値は高い。
芦雪は写実的な作風で知られる円山応挙の弟子で、師の様式に基づきながらも、動きのある、意表をついた奇抜な作風で知られる。和歌山県の無量寺、成就寺、草堂寺の襖絵がつとに名高い。また、子供や動物の親子を描いた作品が多く認められる点は、彼の4人の子供がいずれも夭逝するなど、家庭運の薄かったことが作品に影を落としているとも考えられている。
絵馬のデータ
外 形 縦78.7cm×横90.4cm
画 面 縦68.3cm×横80.0cm
墨書銘 「奉納 寛政四壬子五月吉祥日 藤井正脩」
落 款 「蘆雪写」
印 章 朱文氷形「魚」印(欠損のない完全印)
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『長沢芦雪 絵馬「猿図」復元模写プロジェクト』 記者発表
日 時:平成26年7月24日 (木) 11:00〜12:00
場 所:成安造形大学聚英館2階小会議室
出席者:木村 至宏(成安造形大学 名誉教授、附属近江学研究所所長)
吉村 俊昭(成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
西久松吉雄(成安造形大学 芸術学部教授、美術領域主任、近江学研究所研究員)
井口  健(山王総本宮日吉大社 禰宜)
須原 紀彦(山王総本宮日吉大社 権禰宜)
今岡 一穂(美術領域日本画コース4年生)

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