淡海の夢2014-仰木・棚田写生会を開催しました

2014 年 6 月 30 日

6月21日(土)に淡海の夢2014「仰木・棚田写生会」を開催しました。

当日は、曇天で雨も心配されましたが、無事写生会は開催されました。
曇り空が続きましたが、雲が多い天気で、暑すぎない写生日和になりました。
一般の参加者17名と本学イラストレーション領域の学生7名の写生会となりました。

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開催にあたり、写生会企画者の永江研究員から開催のあいさつと、写生のポイントと仰木の棚田の獣害問題による柵の設置の説明が行われました。

続いて、今回の写生会の講師をしていただく本学非常勤講師のグラフィックデザイナーの板東勲先生の紹介が行われました。
板東先生が出版された関西の老舗飲食店を水彩画で描いた「味のある風景」(淡交社)の紹介もされました。

左:永江研究員 右:板東先生

左:永江研究員 右:板東先生

その後、参加者のみなさんは緑が広がる棚田へ写生に向かわれました。

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写生のアドバイスをする板東先生

写生のアドバイスをする板東先生

講評会では、日頃写生をされている方から、写生会にはじめて参加された方や数十年ぶりに絵を描いた方まで様々な参加者の力作ぞろいの作品が講評会で並びました。
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講評は永江研究員と板東先生が一つ一つの作品を丁寧に講評しました。
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大きな棚田桜は、光合成をするためにどんどん広がり大きくなるのでドーム型を意識して描くのがコツなど、日頃、自然や風景と向き合って描かれている永江先生や板東先生の具体的で的確なアドバイスがありました。
参加者のみなさんからは先生のアドバイスや他の人の絵を見ることで参考になった、楽しい一日になったと喜びの声をいただきました。
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今回の写生会のようすをネコのミモロが取材をしてくれました!
詳しくは>>こちらから

板東勲先生が出版された『味のある風景』については>>こちらから

宇佐美英機氏:2014近江学フォーラム会員限定講座 第1回

日時:2014年6月28日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:宇佐美 英機氏(滋賀大学教授)
タイトル:「近江商人と信仰」

宇佐美英機氏

宇佐美英機氏

6月28日(土)、今年度1回目の近江学フォーラム会員限定講座を開催しました。
今年度の会員限定講座は、合計5回の限定講座に一つのテーマ(今年度は「近江の仏教文化」)を設けました。これは、会員の皆様からのご要望におこたえしたもので、毎年行っています現地研修内容も限定講座に関連させました。

そのこともあり、今年度は多くの会員様に入会いただき、会員限定講座初回の今回も今までになくたくさんの参加者に来場いただきました。

この日の演題は、「近江商人と信仰」。近江商人研究の第一人者である滋賀大学経済学部教授の宇佐美英機先生にご登壇いただきました。

宇佐美先生は「今までも、近江商人が信仰心に富んだ人々であったいわれてきたが、決して信仰がもとになって商人が生まれてきたわけではない」としながら、「豊郷町出身の初代伊藤忠兵衛の信仰心と商売の関わり方を通じて、その接点を探ることは非常に意味がある」と語られました。

滋賀大学経済学部附属史料館所蔵 「中井源左衛門家文書 後発見

滋賀大学経済学部附属史料館所蔵
「中井源左衛門家文書 後発見

最後に、「近世江戸時代には、確かに仏教や儒教を中心とした価値観や行動規範が存在し、例えば世間のために奉仕をするという考え方は商人の活動に限らず多くの人々が道徳として持っていた。明治に入り合理主義が流入したことで、それらの信仰心や道徳が薄れてきたことは誰もが認識していることである。今、近江商人も含め、近世の信仰、価値観、道徳心を再度かえりみて、現代社会の社会に生かしていくことが求められている」とまとめられました。

報告:加藤賢治(近江学研究所研究員)

宇佐美 英機氏 プロフィール
1951 年福井県生れ。同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。京都大学博士(文学)。滋賀大学経済学部教授。経済学部附属史料館長。主に日本経営史を研究、とりわけ近江商人の経営・社会活動を研究。近年は伊藤忠兵衛家、伊藤長兵衛家の分析にとりかかっている。主な著作『初代伊藤忠兵衛を追慕する―在りし日の父、丸紅、そして主人』、『近世京都の金銀出入と社会慣習』、『近世風俗志(守貞謾稿)』などがある。第7 回徳川賞(佳作)、第26 ハン六学術賞受賞。

西久松吉雄研究員 作品集出版・記念個展のお知らせ

2014 年 6 月 19 日

作品集カバー

作品集カバー

成安造形大学美術領域教授・日本画家の西久松吉雄研究員が、
作品集を出版、また記念個展を開催します。

作品集は、1970年の高校生時代から2014年の新作までの作品と写生、小下絵が掲載されている集大成となっています。
作品論として、岩城見一氏(元京都国立近代美術館長・京都大学名誉教授)と加藤賢治研究員が執筆しました。
編集デザインは、成安造形大学卒業生の浅野豪氏が担当しました。

ぜひ、お手に取ってみてください。
また、作品展にも足をお運びください。

詳細については、こちらのPDFをダウンロードください>>>「西久松吉雄作品集出版について」

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作品集
古の贈り物 日本画家 西久松吉雄の世界

2014年6月24日発行
171mm×200mm 
240ページ 
作品144点掲載

定価3,500円+税 
発行者:西久松吉雄
編集デザイン:浅野 豪
印刷:サンエムカラー株式会社
発売元:サンライズ出版株式会社
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展覧会
作品集出版記念 西久松吉雄日本画展 古の贈り物Ⅳ

展示作品「樹霊一祖」

展示作品「樹霊一祖」

生活あーと空間 ぱるあーと
6月24日[火]-29日[日] 午前11時-午後6時(最終日は午後5時まで)

住所:〒602-8031 京都市上京区西洞院通り下立売南入 東裏辻町408
TEL:(075)231-5479 
駐車場はありません。
公式ホームページは>>>こちら

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同時展示中
所蔵品展「心に残る日本の風景」

2014年6月5日[木]-7月6日[日]月曜休館
中信美術館
〒602-8048 京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136-3(京都府庁正門西約100メートル)
TEL:075-417-2323 

連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」第2回大西明弘氏、巧氏講演しました

2014 年 6 月 18 日

日時:2014年6月14日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:大西 明弘氏 (有限会社大與3代目 代表取締役会長)
   大西 巧氏 (有限会社大與4代目 代表取締役社長)
対談:大原 歩 (本学非常勤講師・本研究所研究員)
タイトル:「近江~灯火のかたち-和ろうそくで暮らしをデザインする-」

6月14日(土)、連続講座第2回目「近江のかたちを明日につなぐ~灯火のかたち~」として、滋賀県高島市の近江今津にて大正三年に創業し今年で100年を迎えた「和ろうそく大與(だいよ)」3代目大西明弘氏、4代目大西巧(さとし)氏を講師にご登壇いただきました。

今回は、まずはじめに和ろうそくの火を灯し、その光の力を会場で共有しました。

はじめに櫨蝋の和ろうそくの光を感じました。

はじめに櫨蝋の和ろうそくの光を感じました。

第1部として大西明弘氏に、櫨蝋の手掛けの和ろうそくについて写真と映像を元に「櫨蝋」「灯芯」「手掛け」という手仕事による和ろうそくの製造過程について解説いただきました。
うるし科の櫨の実を乾燥させて搾った「櫨蝋」は、櫨を摘む人が少なくなり、生産地は九州の2か所のみになっていることなど、原料入手のおける問題について、自然災害や高度経済成長などの歴史背景を含めてこれまでの経過を語っていただきました。
また、櫨100%の大與の和ろうそくと、櫨100%ではない和ろうそくの火を灯すことで素材の違いが読み解けることを実際に見比べながら解説いただきました。

大西明弘氏

大西明弘氏

第2部では、大西巧(さとし)氏に登場いただき、大原研究員から質問を投げかけながら、これからの100年に和ろうそくをつなげていく新たな「米糠ろうそく」の取り組みについて対談いただきました。4代目として家業を継ぐ決意をしたきっかけとなった父のことばについて、そして、和ろうそくを人の暮らしの中へ取り戻すために「米糠蝋」を使いブランド化した「お米のろうそく」をつくりだした経緯についてお話しいただきました。

第2部の対談風景

第2部の対談風景

大西巧氏からは、「ろうそくの火について、かつて人が扱えないほど大きな力があった「火」を、人の知恵と技術によって扱うことができるようになったのが「ろうそく」であった。人と火をつなぐ「ろうそく」の存在をもう一度感じて暮らしに取り入れてほしい」と印象的でとても気持ちのこもったメッセージを投げかけられました。

大西 巧氏

大西 巧氏


大原 歩研究員

大原 歩研究員

会場からは、「和ろうそくに対する情熱が伝わってきた」「自然と人間が長い歴史をかけて積み上げてきた素晴らしさを実感することができました」「生活の中でろうそくを取り入れてみようと改めて考えさせられました」など多数のご感想をいただきました。

確かな技術と素材を使い生み出される3代目の和ろうそく。
伝統文化で終わらせない新しい視点から和ろうそくを考え、打ち出す4代目の和ろうそく。
100周年の新ブランド名の通り「火と人(hitohito)」をつなぎ、人と人をつなぐ「灯し火」として新しい魅力を創り出されていくものとして、とても希望を感じました。

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また、今回の講座は、
午後に開催した芸術文化研究所公開講座「大與とgrafの 人の事・モノの事・コトの事」と連動して行なわれました。
午後は、コーディネーターを津田睦美研究員が行ない、講師にgraf代表・デザイナーの服部滋樹氏をお迎えし、大與が100年を記念して新ブランドを立ち上げるに至った経緯について、ブランディングを行なったgrafの服部滋樹氏のこれまでの仕事から探っていく内容で開催されました。

そして、夕方からは学内のカフェテリア結にて、大與の100年記念パーティーを開催されました。
4代目の大西巧さんとのつながりから滋賀県のさまざま作り手や表現者の方々が集まり、大與のこれからを応援するアットホームな温かい素敵な会となりました。

近江学研究所として、この大與の歴史の1ページをサポートできたことを嬉しく思います。

パーティにて、大西巧氏によるご挨拶

パーティにて、大西巧氏によるご挨拶


報告:大原歩(近江学研究所研究員)

<大與のご紹介>
ホームページは>>>こちらから

<大與のお知らせ>
びわ湖放送「滋賀経済NOW」
6月21日(土) 22:00~22:30 大西巧さん 
※放映の中で、今回の講座の風景が流れます。
■詳しくは>>>こちらから

「比叡の光」
6月22日(日)、29日(日) 2週にわたり放映 大西明弘さんが和ろうそくについて語ります
[京都放送(KBS)] 日曜日8:45~9:007:45~8:00
[びわ湖放送(BBC)] 日曜日7:45~8:00
■詳しくは>>>こちらから