おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

パンフレット誤記のお詫びと訂正

■ パンフレット誤記のお詫びと訂正 ■

 2023年度近江学研究所パンフレット(P.8)の記載内容に誤りがございました。
謹んでお詫び申し上げますとともに、下記の通り訂正させていただきます。

 会員限定講座D「疫病と向き合う―祈りから医術へ―」講座映像視聴会の開催日
誤:11月22日(水) →  正:12月6日(水)

2023年3月24日|Categories: お知らせ|

近江学フォーラム会員限定講座「現代と祭り 過去と未来をつなぐ玉手箱」講座映像視聴会 報告

令和4年度 第5回 近江学フォーラム会員限定講座
「現代と祭り 過去と未来をつなぐ玉手箱」

【講座映像視聴会】
日時:1月20日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
矢田直樹 氏|滋賀県文化スポーツ部文化財保護課主査

令和4(2022)年度最後となる第5回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は1月5日から1月19日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

第5回目の講座は、滋賀県文化スポーツ部文化財保護課主査の矢田直樹 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
現代の祭り継承に関する様々な事例についてご講演いただきました。

受講者のみなさんからは、
・近年の社会の変革により「人的」「経済的」「熱意」の面で祭りの将来が危惧されることを講義で一層痛感させられました。
・祭事に参加できる年齢の定年を延長するという解決策がおもしろく感じた。
・地域以外の町のアーティストが手をあげて下さり担い手になって祭りの継承がなされていくことに少なからず感動を覚えた。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

矢田直樹 氏(滋賀県文化スポーツ部文化財保護課主査)
1975年、大阪府生まれ。関西大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期課程修了。専門は日本民俗学。生駒市教育委員会事務局生涯学習部生涯学習振興課を経て、2010年から滋賀県教育委員会事務局文化財保護課に勤務。民俗文化財を中心に、無形文化財、選定保存技術の保護なども担当。著作に「盆行事における精霊祭祀の変遷―塚状祭場を中心に―」『民俗文化の伝播と変容』(岩田書院)などがある。

2023年1月30日|Categories: 近江学フォーラム|

文化誌「近江学」第14号(特集 禍 転じて )発刊いたしました

文化誌「近江学」第14号

このたび、近江学研究所では、初年度から発刊して参りました文化誌『近江学』の第14号(特集 禍 転じて)を出版いたしました。
新型コロナウイルス感染症がもたらした大きな「禍」の渦中に、改めて近江で起こった様々な禍、そしてその時人々が禍とどう向き合い乗り越えてきたかを検証し、先人の知恵を現在そして未来に活かす手段を見いだそうと進めてきた研究活動の成果をぜひご覧ください。

文化誌「近江学」第14号
<概要>
特集テーマは「禍(わざわい) 転じて」。疫病や風水害などの自然災害に対して人々はどのように対応してきたのか?──コロナ禍で厄除けとして再び注目をあびた「角大師」の護符、疱瘡(天然痘)にかかった病人の症状を軽くするとされた疱瘡絵や大津絵、土砂崩れを防ぐために建造された長大な石垣などから、人びとの災いとのつきあい方を読み解く。

<目次>

禍 転じて─再生への道筋 インタビュー:今森光彦
聞き手:加藤賢治、石川亮
禍 転じて─結ぶ地図 石川亮、金再奎
近江における厄除 元三大師信仰 加藤賢治、福井智英
近江における悔過と造形 髙梨純次
大津絵と疱瘡絵  近江発、禍への絵画的対抗手段 横谷賢一郎
かわそ信仰と女性 對馬佳菜子
禍をさける・はらう・おくる ─四季折々の祭礼のかたち 大原歩
百間堤 ─江戸時代の自然災害と防災・減災と暮らし─ 高橋大樹
疫病と向き合う ─祈りから医術へ─ 岡井健司
長浜の天正大地震 畑中英二
禍におもう 木村至宏

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発行    成安造形大学附属近江学研究所  〒520-0248滋賀県大津市仰木の里東4丁目3-1
発行人   小嵜 善通
編集長   小嵜 善通
デザイン  塩谷 啓悟 http://shiotanikeigo.com/
編集    玉置 慎輔
校正    岸田 幸治(サンライズ出版株式会社)
印刷    宮川印刷株式会社
発売元   サンライズ出版株式会社  〒522-0004滋賀県彦根市鳥居本町655-1 TEL 0749-22-0627
発行部数  1,200部
定価    1,800円+税
ISBN  ISBN978-4-88325-782-9 C1402
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2023年1月18日|Categories: お知らせ, 研究プロジェクト, 関連出版物案内|

永江弘之研究員「Fabriano in Acquarello 2023」選抜報告

世界最大の水彩画の祭典である「Fabriano in Acquarello 2023」が
2023年4月から約7月半ばまでの期間、
イタリアのボローニャとファブリアーノで開催されます。

その日本チームの選抜メンバーに本研究所の研究員で、
「淡海の夢写生会」講師や「淡海の夢風景展」の企画をされている
永江弘之教授(イラストレーション領域)が選出されました。

https://japanfabriano.wixsite.com/japan-fabriano/general-8-1

参加 アーティストの選抜は、
各国のリーダーとそのチーム(Japan Fabriano)によって行われ、
各国それぞれの水彩画をより良く代表できる作家と作品が選ばれます。

世界各国から選出された2000点以上の作品がイタリアに集まり、
4月22日~7月はファブリアーノ市、4月23/24/25日はボローニャ市にて作品が展示されます。

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「日本チーム40名の一員として、イタリアで作品を発表します。」

この度、このような大変貴重な機会を頂き、心から感謝しております。
そしてFabriano in Acquarelloの理念と方向性に沿った
ファブリアーノJapanの取り組みが大変素晴らしく、共感いたします。
日本チームの作品はイタリアの後、日本でも展示される予定ですので、
よろしくお願いいたします。 

永江弘之

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2022年12月25日|Categories: お知らせ, 研究員の活動|

第26回近江学研究会 報告

近江学研究所では、年2回、
客員研究員のみなさまをお招きして研究会を開催しています。
先日、今年度第2回目の近江学研究会を開催しました。

研究所では今年度「禍(わざわい)」をテーマに研究活動を進めてきました。
その成果をまとめた文化誌『近江学』第14号の刊行を目前に、
いよいよ来年度以降の研究プロジェクト・研究テーマについての議論が
最終段階を迎えています。

今回の議題は、前回に引き続き3ヵ年研究プロジェクト「結・コミュニティ」について。
はじめに大原歩客員研究員より、本研究所で検討を重ねてきた3年間の研究の進め方や
各年の研究テーマ案について説明があり、その後、様々な意見が交わされました。

 

 

1年目の研究プロジェクトは、
「ファーストプレイス(地縁・血縁)のコミュニティ」として
「縁」や「惣」を研究テーマとして検討しています。

結縁高名の具体例として愛知井の話からはじまった意見交換では、
水利に関わる結束・対立の姿として、荘園から中世・近世にかけて続いてきた人々のつながり、
「惣」の背景にある用水をめぐる村々の関係性などについて、
客員研究員のみなさまから貴重なお話をお聞きすることができました。

また研究所が「堅田の変遷」に着目していることに対して、
中世後期以降など年代を絞らないと難しいのではないかといったご意見や、
近世の堅田については文書や絵図など新たに発見されたものが多く出てきている
といった情報提供がありました。

様々なご意見を受けて、年明けの学内研究会では、
来年度の研究テーマや内容についてさらに検討を進め
今後の研究活動の方向性を決定していきたいと思います。

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第26回近江学研究会

日時:令和4年12月19日(月) 9:30-11:00

出席者(50音順):
[客員研究員] 大原歩氏、髙梨純次氏、山本晃子氏、和田光生氏
[所 長] 小嵜善通
[副所長] 加藤賢治
[研究員] 石川亮、永江弘之、真下武久
[オブザーバー] 田口真太郎

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2022年12月23日|Categories: 研究プロジェクト|

近江学フォーラム会員限定講座「近江の曳山祭」講座映像視聴会 報告

令和4年度 第4回 近江学フォーラム会員限定講座
「近江の曳山祭」

【講座映像視聴会】
日時:12月9日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
橋本 章 氏|京都文化博物館主任学芸員

令和4(2022)年度第4回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は11月24日から12月8日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。

第4回目の講座は、京都文化博物館主任学芸員の橋本 章 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
近江の曳山祭について更にくわしくご講演いただきました。

受講者のみなさんからは、
・曳山から展望することで、遠く離れた地域とのつながりや地元の歴史や文化が見えて来るのが非常に興味深かった。
・曳山の構造や飾り物などとても興味深いお話をありがとうございました。京都や岐阜など近隣とのつながりや、近隣地区での売買など納得のいくことも多かったです。
・大変わかりやすく興味深いお話でした。長浜と京都で分けられたタペストリーは、是非見たいと思いました。曳山が財力の象徴であるなど、曳山に対する見方も変わりました。
などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

橋本 章 氏(京都文化博物館主任学芸員)
1968年滋賀県生まれ。佛教大学大学院後期博士課程満期退学、博士(文学)。長浜市教育委員会市史編さん室、長浜市長浜城歴史博物館、長浜市曳山博物館を経て、現在京都文化博物館主任学芸員。専門は日本民俗学。著書に『近江の年中行事と民俗』(サンライズ出版)、『戦国武将英雄譚の誕生』(岩田書院)。

2022年12月14日|Categories: 近江学フォーラム|
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