おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

「八王寺山の家・自力建設プロジェクト」木材刻みに挑戦しました!

本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究。
本年度は、第3期目として、大津市上仰木地域にて、
棚田保全活動や地域活性化活動に取り組んでいる「八王寺組」の「拠点づくり」を
行なっています。
建築素材である「木、藁、竹、土」などを地元から採集し、
家づくりの実践を体験しながら技術を学んでいます。
去る12月9日(日)、15日(土)の2日間、
上仰木の大工倉庫にて、建材の木材刻みを行いました。

【木材刻み】とは、
「八王寺山の家」の建材の木組みに合わせて「ほぞ穴」を彫る作業です。
専門的な大工の技術を要するため、
私たちは、仰木の大工さんが電動の角鑿機(かくのみき)で開けた穴をノミで整える、
「さらう」作業を行いました。

角鑿機(かくのみき)

角鑿機(かくのみき)

ほぞ穴

ほぞ穴

作業は、墨出しされた線を2分の1だけ残し削っていきます。
ミリ単位の作業に力が入ります。
初めてノミを扱う学生ばかりで、棟梁や地八王寺組の方々に指導いただきました。

ノミの研ぎ方のレクチャーも受けます。研ぐ時の刃の角度、それを持つ姿勢が大切です。

ノミの研ぎ方のレクチャーも受けます。研ぐ時の刃の角度、それを持つ姿勢が大切です。


みんな、黙々と作業を進めます。集中する時間が続きます。

棟梁の上坂輝彦さん

棟梁の上坂輝彦さん

棟梁、姿勢が違います。
つたない私たちの作業を優しく見守ってくださっています。
出来上がった後には、棟梁のチェック。

コツコツと頑張った作業結果をみて、「ちょっとあかんな」と手直し。
コンコンっとノミをあてるだけで、面が整っていく、その手さばきに皆で見入ります。
学生たちの作業は、みんな「問題ない」「上出来!」と合格をもらいました!!

記念に、自分がさらったほぞ穴に記名をしました。
また、15日(土)には、
木材刻みと同時に、現場では八王寺組の皆さんが、基礎打ちを行っていました。

コンクリートを一輪車で運び入れ、左官屋さんが水平に整えていきます。

今年度の授業は、これで終わりです。
来月(1月20日)は、いよいよ木を組み家を立ち上げる「建前」と「棟上げ」を行います。
そして、来年度は、これまで採集した建材(藁、ススキ、土)を使って、小屋を作っていきます。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

2012年12月26日|Categories: おうみブログ, お知らせ, フィールドワーク, 研究プロジェクト|

津田睦美研究員 ニューカレドニア移民史の研究が取材されました!

加島貢太郎所 蔵

加島貢太郎所 蔵


2012年12月14日、
ニューカレドニアに日本人が移住をして120年になることを記念し、
現地の日本人墓地にて慰霊碑の落成式がありました。
長年、ニューカレドニアの日系移民史に関する研究を進めてきた津田睦美准教授・本研究所研究員。
今回の落成された慰霊碑には、津田睦美准教授が、
ニューカレドニアで死亡した日本人移民の死亡証明書に記されたアルファベットの名前をもとに、
突き止めることが出来た229人分の漢字表記の名前が記されました。
また、2012年12月15日付け朝日新聞全国版(社会欄)にて、取材記事が掲載されました。 →こちらから
日本人移民120周年慰霊碑落成式典について →日本人会ホームページより
津田睦美研究員について → 津田睦美ホームページより

2012年12月19日|Categories: おうみブログ, お知らせ, イベント|

フォーラム会員限定講座第5回「石造道標に見る道の機能」を開講しました。

12月15日(土)、今年度最後となる近江学フォーラム会員限定講座が開講されました。
近江学研究所木村至宏所長が「石造道標に見る道の機能」と題して、今年度の最終回を締めくくられました。

木村 至宏 近江学研究所 所長

木村 至宏 近江学研究所 所長


冒頭では、道標研究を始められた時、道標探しに夢中になり、
時間を忘れて帰りの電車が無くなってしまったというエピソードなどを話され、
続いて、道標の形や、背景、意義など詳しい資料をもとに解説されました。

 後半は、調査の際に撮影された道標約20基をスライドで紹介され、
現代の交通標識とは違い、一基ずつにその歴史や物語が見えてくると
道標の魅力を語られました。
 また、道標を中心としながら、街道やその地域に伝わる伝承、
近江商人の活躍など話は多岐に広がり、木村所長の近江に関する知識の深さに改めて感心されられました。
道標の研究は昭和40年代前半から始まり、いわば木村所長の研究の出発点、
すなわち木村近江学の原点と言えるものです。
今年度の締めくくりにふさわしい講義にフォーラム会員の皆さんの顔は満足そうに見えました。

 
報告:加藤賢治
日時:2012年12月15日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:木村 至宏氏 (附属近江学研究所 所長)

文化誌『近江学』第5号、特集「木と暮らし」完成しました!

文化誌『近江学』5号が完成しました!!
特集テーマは「木と暮らし」。
木造船・丸子船・木地師・朽木盆・雑木林・鎮守の森、絵馬、雁皮紙など、
近江の木にまつわる世界を語ります。
(さらに…)

2012年12月17日|Categories: おうみブログ, お知らせ, イベント, 研究プロジェクト, 関連出版物案内|

淡海の夢風景展 10周年のお茶会・授賞式を開催しました!

本日はその淡海の夢企画が、10周年を迎えることを記念して、
「淡海の夢 10周年のお茶会」を開催しました。

開会のごあいさつ 木村所長

開会のごあいさつ 木村所長


企画・監修する永江弘之研究員より、10年をふりかえって、
2003年よりはじまった淡海の夢写生会や公募展「風景展」が、
本学周辺に広がる、人々と自然がつながりをつくるなかで育んてきた里山を描くことを通して、
その魅力をみんなで伝えていこうとつづけているというお話がありました。

また、写生会を発案した 井上直久先生が駆けつけてくださりました。
イラストレーター 井上直久先生

イラストレーター 井上直久先生


ホームページ 「井上直久のイバラード日記」はこちらから
写生会参加者や、風景展出展者のみなさんと
短い時間ですが、楽しく交流ができました。

食&夢工房の地元の柚子をつかった柚子茶でおもてなししました。

食&夢工房の地元の柚子をつかった柚子茶でおもてなししました。


出品者の方から、嬉しいカステラのさしいれ。

出品者の方から、嬉しいカステラのさしいれ。


また、後半には 本年度の風景展 授賞式を行いました。
10周年記念賞として、
●近江学研究所 所長賞 1作品
●淡海の夢賞       1作品
●ブライアン・ウィリアムズ賞 1作品
入賞作品として、
●ホルベイン賞 5作品
●クサカベ賞  5作品
以上13作品の授賞式を行いました。





ブライアン賞では、映像による作品コメントを上映

ブライアン賞では、映像による作品コメントを上映


受賞された皆様、おめでとうございます!
寒い中、お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました。

2012年12月8日|Categories: おうみブログ, お知らせ, イベント|

淡海の夢2012風景展 受賞作品発表!!!

本日(12月5日)より開催しました「淡海の夢2012風景展」は、
一般の方と学生の応募作品による公募風景展です。
本年度は、52作品が出展しています。

I棟1階アートサイトにて開催 タイトルパネルが目印です

I棟1階アートサイトにて開催 タイトルパネルが目印です


滋賀県(近江)の風景を様々な表現で描かれている力作ばかりです

滋賀県(近江)の風景を様々な表現で描かれている力作ばかりです


本年度は写真作品も多数出展されています

本年度は写真作品も多数出展されています


展示会場前には近江学研究所の紹介コーナーも!

展示会場前には近江学研究所の紹介コーナーも!


この企画は、今年で10周年を迎えました。
それを記念して、例年通りの入賞10作品(ホルベイン賞・クサカベ賞)とは別に、
10周年記念賞としまして、
本研究所木村所長が選ぶ 「近江学研究所 所長賞」
企画・監修する永江弘之准教授が選ぶ 「淡海の夢賞」
風景画家ブライアン・ウィリアムズ氏が選ぶ 「ブライアン・ウィリアムズ賞」を、
設置しました!
それでは、各受賞作品を発表します。
■■■■■■■■■■  淡海の夢2012 10周年記念賞作品  ■■■■■■■■■■ 
【近江学研究所所長賞】
絵画  溝辺 行雄    『黄葉坂本』  (油性ドローイングペン、水彩、パステル)
【淡海の夢賞】
絵画  早川 忍    『晩秋』  (岩絵具)
【ブライアン・ウィリアムズ賞】
絵画  梶本 奈津実 (本学イラストレーション領域学生)    『黄映』  (アクリル絵具) 
【ホルベイン賞】
絵画  井上 弘      『内湖の冬』  (琵琶湖ヨシ紙、ヨシペン、アクリル絵具、不透明水彩)
絵画  関田 真美子(本学イラストレーション領域学生)    『夏の色』   (アクリルガッシュ、メディウム)
絵画  瀧 光太郎    『仰木の棚田』  (油絵具)
絵画  中島 勝     『湖をきれいに』  (透明水彩)
絵画  藤森 絢子(本学イラストレーション領域学生)    『路地裏の公園』  (アクリル絵具)
【クサカベ賞】
写真  加藤 國子    『正月』  
絵画  岸本 早永(本学イラストレーション領域学生)    『かわる里』  (透明水彩、アクリル絵具)
絵画  平川 克治    『かくれ里』  (鉛筆)
絵画  弘 雅子     『穴太の技』   (水彩)
写真  吉田 信介    『高島針江もんどり漁』  (紙:ハーネミューレSUGARCANE300 8sm)
受賞された皆様おめでとうございます!!!
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展覧会『棚田・里山、湖辺(こべ)の郷 淡海の夢2012 風景展』
期間 12月5日(水)~15日(土) -日曜休館-
時間 12:00~18:00
会場 成安造形大学 I棟 1階 ギャラリーアートサイト
企画・監修/永江弘之(成安造形大学 准教授・附属近江学研究所研究員)
協賛/ホルベイン工業株式会社、株式会社クサカベ
主催/成安造形大学 附属近江学研究所
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関連企画「10周年のお茶会」
ささやかなティーパーティーと授賞式を行ないます。ぜひお気軽にご参加ください。
日時 12月8日(土)14:00~15:00
場所 I棟 1階プレゼンルーム (会場であるギャラリーアートサイト隣の教室になります)
参加費・申込不要
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2012年12月5日|Categories: おうみブログ, お知らせ, イベント|
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