おうみブログ
近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。
「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2013風景展」 を開催します!
「淡海の夢風景展2013風景展」
琵琶湖を中心とした湖国の自然や風景、町並みは今、次世代に引き継ぎたい美しく
貴重な日本の原風景として広く注目されています。
本展は公募風景展です。
一般の方や学生の作品を通して、近江の素晴らしい景観と固有の価値を再発見していただけると幸いです。
ご高覧ください。
【公募展】 「棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2013風景展」
【会 期】 12月7日(土)~12月19日(木)
12:00~18:00 | 入場無料 | 日曜休館 |
【会 場】 成安造形大学 ギャラリーアートサイト
【企画・監修】永江弘之(成安造形大学准教授・近江学研究所研究員)
【主 催】 成安造形大学附属近江学研究所
【協 賛】 株式会社クサカベ、ホルベイン工業株式会社
連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」 近江~屋根のかたち-檜皮葺-
日時:2013年11月30日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:河村 直良氏 (株式会社河村社寺工殿社 代表取締役)
対談:小嵜 善通(本学教授・本研究所研究員)
タイトル:「近江~屋根のかたち-檜皮葺-」

講師の河村直良さん
11月30日(土)、近江学フォーラム連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」の4回目を開催しました。今回は、檜皮葺や杮葺を専門とされておられる河村直良氏を講師としてお迎えしました。
社寺などの伝統建築のなかでも、檜皮葺や杮葺は格式の高い和風建築に用いられてきたものですが、河村氏はこれまで県内では三井寺や石山寺、日吉大社などの檜皮葺工事に携わってこられました。

小嵜善通 研究員(本学教授)

専門的な話がはずむ対談
当日は、檜皮の現物だけでなく、檜皮採取や檜皮葺に用いる道具なども持って来ていただき、その使用方法をうかがうとともに、原皮師(もとかわし)が行う檜皮採取の方法や時期、また、檜皮は10年ほどで再生し、2回目以降の檜皮が実際に使用されていること、さらに、檜皮葺の寿命や、檜皮を留める竹釘のことなど、普段知る機会の少ない貴重なお話をうかがうことができました。
持続可能な材料を用いる檜皮葺の工法が、現在よく耳にするようになったエコの考え方にも通じると指摘された点や、「視る」ということが様々な状況においていかに大切かということを熱く語られる河村氏がたいへん印象的でした。






報告:小嵜 善通
寺島典人氏:近江学フォーラム会員限定講座第4回開講
日時:2013年11月16日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:寺島 典人氏 (大津市歴史博物館学芸員)
タイトル:「快慶とその弟子行快-仏師の癖と分業-」

寺島典人氏
11月16日(土)、近江学フォーラム会員限定講座の4回目が開催されました。
今回は、「快慶とその弟子行快」と題して、大津市歴史博物館学芸員の寺島典人先生にご登壇いただきました。
寺島先生は美術史の中でも彫刻史がご専門で、今回は、前段で仏像がいつ頃、誰によって制作されたかを
判定する手段をわかりやすく解説していただきながら、後半は、その中でも非常に多く作品が残る快慶と
その弟子行快について、作風やその判定に関する最新の研究成果を発表していただきました。
寺島先生は、仏像の顔や、全体のスタイル、衣紋は仏像の制作を依頼する人の意向が反映され、
仏師の個性や特徴が出にくいが、耳や手足、指など造形的にあまり重要でない部分に仏師の癖などが
見られると解説され、最新の研究として仏像の耳を対象にした調査の事例を示されました。
耳のかたちだけですべてが解るわけではないが、仏像を刳り貫いた様子や、その他の造形的な特徴、
そしてそこに書かれた墨書(銘文)もすべて含めて、誰がいつ頃何のために制作したかが
徐々に解ってくるという地道な研究の姿を知ることができました。

今回、寺島先生にお話しいただいた研究内容は、今年の12月に発刊が予定されている
小学館の『日本美術全集7 運慶・快慶と中世寺院』の中で発表されるということです。
その難しい研究内容を丁寧な資料とともに、解りやすく解説いただき、終了後のアンケートにも
「難しい仏像の研究を解りやすく紹介していただき、新しく知ることがたくさんありました。」と
満足度の高い回答がいくつもありました。
報告:附属近江学研究所研究員 加藤賢治
木村至宏所長が平成25年度地域文化功労者文部科学大臣表彰を受けられました(文化庁発表)
10月28日、木村至宏所長が平成25年度地域文化功労者文部科学大臣表彰を受けられました。この表彰は、全国各地域において、芸術文化の振興、文化財の保護等、地域文化の振興に功績のあった個人及び団体に対して、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するものです。昭和58年度から実施され、今年は芸術文化分野55件と文化財保護分野38件の個人及び団体が功労者として発表されました。11月11日(月)に表彰式が文部科学省にて行われます。
木村所長は、永年にわたり、文化史家として優れた調査研究を行い、地域の芸術文化の発展に貢献していることにより地域文化功労者の表彰を受けられました。
文化庁の詳細はこちら
滋賀県の県政eしんぶんの記事はこちら

第五回近江学フォーラム現地研修にて近江八景について解説する木村所長
近江学研究所webサイト メンテナンスのお知らせ
10月25日(金)の夜から28日(月)まで近江学研究所webサイトのメンテナンスを行います。
webサイトは閲覧できますが、メンテナンスに伴い一部表示に不具合が出る可能性があります。
ご了承くださいますようお願いいたします。
仰木ふるさとカルタ原画展-在りし日の里山のくらし
成安造形大学附属近江学研究所では、開学20周年記念事業「2013秋の芸術月間SEIAN ARTS ATTENTION VOL.5「Sites-ふうこうのありか-」」にて、「仰木ふるさとカルタ原画展-在りし日の里山のくらし」を開催いたします。
琵琶湖をのぞむ豊かな里山に囲まれた千年以上の歴史を持つ農村集落「大津市仰木」。
本展は、その仰木にて、二年間にわたり聞き取り調査を行い制作した「仰木ふるさとカルタ」原画48枚と、関連する民具や野良着などを展示します。
【会期】※台風のため会期開始日が変更になりました
変更後…2013年10月29日(火)~12月1日(日)12:00-18:00 入場無料
11月10日(日)は作家・研究スタッフが在廊します。
※休館日11月11日(月)~15日(金)
【会場】
成安造形大学【キャンパスが美術館】G棟103(ライトギャラリー横)
仰木ふるさとカルタの取り組みについて詳しくはこちらから
成安造形大学【キャンパスが美術館】