おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

【展覧会報告】「淡海の夢2024風景展」開催報告

11月25日(月)から開催しておりました「淡海の夢2024風景展」が
12月7日(土)をもって会期を終了いたしました。


展覧会には、学生・教職員のほか、ご出品いただいたみなさま・ご友人をはじめ、
学外からも多数のご来場があり、450名を超える方々に作品をご覧いただくことができました。

また、12月7日(土)にはアーティスト・トークを開催。
本展の企画者であるイラストレーション領域の永江弘之教授が錯視についての解説や
出品作品の一点一点について講評を行いました。
出品者のご参加もあり、なかには熱心にメモをとられている方もいらっしゃいました。

アーティスト・トークアンケートより抜粋
「絵を描く、絵の力、描く意味が先生のお話しで改めて認識できました。」
「錯視体験、とても面白かったです。今までと違って日常の景色も興味深く感じられると思います。」
「一人ひとりが脳で見ているという視点が非常に興味深かった。」
「出品作品についてのコメントがとても参考になりました。」

今年度も大変多くの方に展覧会に足を運んでいただき、
アーティストトークにもご参加いただきました。
誠にありがとうございました。来年の風景展もぜひご期待ください。

2024年12月9日|Categories: イベント|

【公開講座】近江-つながりのかたち「自主防災でつながる新たなコミュニティのかたち」報告

近江-つながりのかたち
「自主防災でつながる新たなコミュニティのかたち」

日時:11月23日(土・祝)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:深町加津枝 氏|京都大学大学院地球環境学堂准教授

令和6(2024)年度3回目の公開講座を行いました。
今回の公開講座では、「自主防災でつながる新たなコミュニティのかたち」と題して
深町加津枝 氏にご講演いただきました。

大津市守山地区は、琵琶湖の湖西、比良山系の麓の扇状地に位置し、
近世からつながる旧守山集落の住民と、新たにこの地に移住してきた新住民が混在しています。
この地域には、祭礼をはじめ伝統的な行事なども受け継がれていますが、
新住民の人々をうまく受け入れて、ともに活動する姿が見えてきます。
特に、自然災害が年々日常化している近年、この地域では自主防災の取り組みが地域の人々をつないでいます。

当日はコーディネーターとして大原歩氏(成安造形大学非常勤講師、京都大学大学院技術補佐員)と、守山自主防災会の皆さんにもご登壇いただきまして、
守山地区に移住してきた当事者である深町先生が、住民の視点で「自主防災会」を核に、様々につながる地域コミュニティについてお話しいただきました。

受講者のみなさんからは、
・地域活動の重要性が理解できた。 地域を守ることの大切さを感じた。

・新旧住民の関わりが理想的な関係が作られており素晴らしい。

・個々を尊重しながらコミュニティに関わる等の喜びを大切にするための“試行錯誤”という考え方と取り組みに共感しました。

・活動しておられる方々の生の声が聞けてよかったです。
自主防災活動に取り組んでおられる現地「大津市守山地区」一度訪問してみたくなりました。

・防災等の関わりで新旧住民がコミュニティをしっかり結んでいる状況が理解できた。

などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]
深町 加津枝 氏(京都大学大学院地球環境学堂准教授)
1966年、埼玉県行田市生まれ。京都大学大学院地球環境学堂准教授。農学博士。主な研究テーマは、京都周辺、琵琶湖湖岸などの里山における人と自然の関係とその変化、景観生態学に基づく地域固有の景観保全、活用の計画のあり方など。生態的な価値と文化的な価値を統合した環境デザインあるいは緑地環境保全のあり方を探求する研究も進めている。共著に『風景の思想』(学芸出版社、2012年)、『景観生態学』(共立出版、2022年)などがある。

2024年11月25日|Categories: 公開講座|

【展覧会情報】「淡海の夢2024風景展」開催スタート

「淡海の夢2024風景展」は、滋賀(近江)の魅力あふれる風景を表現した作品を一般の方から公募し、ご応募いただいたみなさまの絵画や写真作品を展示しています。
今年も風景画の魅力がつまった48作品が集まりました。
ぜひ、ご高覧ください。

【展覧会概要】
棚田・里山、湖辺の郷 淡海の夢2024風景展
会期 11月25日(月)~12月7日(土)
時間 11:00~17:00
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト
休館日 日曜
入場無料

●関連企画 アーティストトーク
12月7日(土) 14:00-16:00 参加無料・事前申込不要
会場 I棟1階プレゼンルーム(アートサイト横教室)

関連企画のアーティストトークでは永江弘之が風景写生の醍醐味や公募展に寄せられた展示作品について語ります。
ご興味のある方は是非ご参加ください。入場無料です。

=====

企画・監修/永江弘之(ながえひろゆき)(成安造形大学教授)
協賛/株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
主催/成安造形大学附属近江学研究所
問合せ 成安造形大学附属近江学研究所 077-574-2118

=====

出品作品48作品
一般公募作品 45点 (全応募者の作品を展示)
賛助作品   3点

【受賞作品】50音順
クサカベ賞 5点
青谷 聡美 「さぁ、買い出しに!」
伊藤 隆 「日吉大社の奥宮を訪れて」
上田 守「春遠からじ」
高橋 成一「堅田漁港」
安原 篤司「坂下る」

ホルベイン賞 5点
伊藤 勉「湧水の郷」
井上 亜紀子「琵琶湖のかたち」
髙瀬 和子「春らんまん」
髙谷 禮子 「山辺の道」
西村 傳次郎「冬の湖北」

推奨 9点
岩本 典章「命の水を湛える」
砂田 智司「いさめのしみず」
土屋 洸太「能登川水車公園の日曜日」
徳山 綾子「春陽」
中村 忠治「近江耶馬渓(朽木)」
西本 明夫「Sweet Dream」
深尾 ジャネット・メイ「”Reassurance’’(保存トチノキ)」
黛 福信「薄明の湖畔」
溝辺 行雄「並木道」

2024年11月24日|Categories: お知らせ, イベント|

第15回近江学フォーラム 現地研修「伝説の宝庫 堅田を歩く」報告

2024年10月26日(土)に、第15回近江学フォーラム 現地研修「伝説の宝庫 堅田を歩く」を開催しました。
当日は、現地集合・現地解散、午前と午後の二部に分けて人数を分散して実施しました。

今回の現地研修には、近江学フォーラム会員のみなさま45名(午前の部23名/午後の部22名)、
スタッフ11名が参加。
当日は、天候も良く、過ごしやすいお天気で現地研修日和となりました。
ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさまありがとうございました。

■現地研修のようす

今回の研修では、趣のある堅田の町を歩きながら、
各所でご住職や加藤副所長にご解説いただきました。
受付では、本学の学生がキャラクターデザインを手がけた、
「一休せんべい」と「らくがんさんの落雁」を参加者特典としてお配りしました。

まずは本福寺からスタート。
貴重な宝物を特別に拝観させていただきながら、
三上住職から、思わず聞き入ってしまうような熱のこもったご解説をいただきました。

 

本福寺を後にし、つづいては浮御堂を拝観しました。
浮御堂は既に訪れたことのある方も多かったですが、加藤副所長の解説もあり、
新たな発見や学びがありました。

 

続いて伊豆神社にて、研究員との記念写真を撮影後、境内を見学しました。

 

伊豆神社を出た後は、光徳寺を訪れました。
本堂の前には、蓮如上人の法難に対し、実父を説得し、
自らの首を打たせて差し出させた姿を表す「堅田源兵衛父子殉教之像」があり、
加藤副所長から源兵衛親子の殉教の物語について解説がありました。
その後、本堂に移り、伊藤住職から源兵衛の父が息子の首を打った以後のお話があり、
本堂に安置されている御首級(みしるし)を特別に拝観させていただきました。

 

次にとんち話で知られる一休宗純が青年時代に修行をしたことで有名な祥瑞寺へ。
残念ながら本堂へは入れませんでしたが、
趣ある庭園や建物を眺めながら加藤副所長からの解説を聞きました。
 

祥瑞寺のあとは、都久夫須麻神社、十六夜公園、辻家前を見学しながら堅田の町並みを歩き、
最後は天然図画亭を訪れました。
座敷からは、すばらしい庭園の向こうに、琵琶湖と対岸の山並みを見ることができました。
そんな景色を眺めながら、老舗和菓子店「金時堂」の主人、山本伸一さんにお菓子についてや
歴史ある堅田の町並みについてお話しいただきました。
 

参加者同士のお話にも花が咲いていたのが印象的で、話は尽きない様子でしたが、
盛況のうちに無事研修を終了することができました。

(写真:真下武久研究員)

■参加者アンケートより(一部抜粋)

「とても楽しく勉強になりました。初めての方とも交流できて良かったです。」
「交通の要、堅田の重要な歴史や文化を浮き彫りにしていただいた講座でした。楽しい一日をありがとうございます。」
「なかなか中にまで入れなかったところも入れ、丁寧に説明していただき、今日来れてよかった!」
「深く学べました。先生や住職の話しなど、楽しく散策しました。金時堂のご主人の話もイメージに残るステキなお話しでした。」

2024年10月28日|Categories: 近江学フォーラム|

「淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました!

「淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会」

日時:10月12日(土)9:30~17:00
場所:大津市堅田周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学イラストレーション領域准教授)

10月12日(土)、大津市堅田にて、公開講座「淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。
「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。
当日はとても良いお天気で、一般の方30名、学生3名にご参加いただきました。

今回の写生会では、漁港や浮御堂など趣深い堅田の風景を描きました。

まずはじめに講師から写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ思い思いの場所で風景を描きます。

講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。

 

15:30からは、本福寺本堂にて、作品鑑賞会を開催。みなさんの作品がずらりと並びました。
暑い一日だったのでみなさんお疲れの様子でしたが、一般の方も学生たちもお互いの作品を鑑賞しながら、情報交換に花が咲いていました。

受講者のみなさんからは、
「皆さんの作品も、様々な画材や着眼点でとても参考になりました。」
「好天に恵まれ、楽しく描くことができました。先生方のご指導も丁寧で分かりやすく感謝いたします。」
「講師の方々のいつもながらのわかりやすい説明、毎回参考にさせてもらっています。」
「スケッチポイントがたくさんあり何度でも訪れたい町でした。意欲的に取り組めました。」
など、たくさんのご感想をいただきました。

2024年10月14日|Categories: 公開講座|

【開催決定】「淡海の夢2024写生会」堅田・湖族の郷写生会

淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会
お申込みの皆さま

本日(10/12)の写生会は、予定通り開催いたします。
熱中症対策および日かげでの寒さ対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 10月12日(土)7:15

2024年10月12日|Categories: お知らせ, 公開講座|
Go to Top