近江学フォーラムニュース | アーカイブ

近江学フォーラム感謝の集いを開催しました

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成安造形大学 聚英ホール

成安造形大学 聚英ホール


2015年2月21日(土)、
小春日和の快晴の日、本年度の近江学フォーラム会員限定の「近江学フォーラム感謝の集い」を成安造形大学にて開催しました。
第一部は初の試みである、本研究所木村至宏所長と加藤賢治研究員の対談。加藤研究員が、木村先生のこれまでの足跡をエピソードを交え紹介しながら、木村先生にその思い出を語っていただくもので、普段見ることができない木村先生の素顔に触れる機会になりました。
右 木村至宏所長 左 加藤賢治研究員

右 木村至宏所長
左 加藤賢治研究員


木村所長のヒミツもたくさん話されました

木村所長のヒミツもたくさん話されました


第二部は懇親会として、会場を学内のカフェリア紀伊國屋結に移し、軽食を楽しみながら交流を深めました。
会の最後には、研究所から持ち寄りのプレゼント抽選会。研究所の研究員やスタッフがプレゼンテーターをつとめました。

春らしいオーガニックの結の料理

春らしいオーガニックの結の料理


日頃はなかなかお話しできない会員の方たちとの交流はとてもたのしく、あっという間に時間がたちました。
参加された方からは、「対談最高でした。木村先生がますます好きになりました」「お二人のお話とてもリラックスして楽しく聞かせていただきました。もっと滋賀のことを学びたいと思いました。」「会員の方とたくさん話ができ、世界が拡がりました」と、お声を寄せていただきました。

今回の感謝の集いでは、第一部にて、滋賀県文化振興事業団が発行する『湖国と文化150号記念別冊「近江人物伝」』(木村至宏著)をお配りしました。
これは、これまで『湖国と文化』にて木村至宏所長が連載した「近江人物伝」からの抜粋原稿を掲載したもの。非売品の貴重なもので、滋賀県文化振興事業団からの計らいで、当日参加された方のみにお渡しすることができました。ご協力いただきました滋賀県文化振興事業団の皆さま、ありがとうございました。
次年度の近江学フォーラムの特集テーマは「近江の偉人たち(近世)」です。一緒に学びながら、次年度もよりよいフォーラムにしていこうと思っています。
参加いただきました皆さまありがとうございました。
滋賀県文化振興事業団発行 「湖国と文化」について>>>こちらから
「湖国と文化」には本研究所研究員や近江学フォーラムの会員さんも執筆・掲載されています>>>「おうみブログ」から

木村至宏所長:2014近江学フォーラム会員限定講座 第5回

日時:2014年12月13日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:木村 至宏(成安造形大学附属近江学研究所 所長)
タイトル:「明智光秀はなぜ坂本の地を選んだか」
2014年度最後の近江学フォーラム会員限定講座第5回として、本学附属近江学研究所 木村至宏所長による講演「明智光秀はなぜ坂本の地を選んだか」を行ないました。
詳細は後日ご報告します。

木村至宏所長

木村至宏所長



熱心に聞き入るフォーラム会員のみなさん

熱心に聞き入るフォーラム会員のみなさん


満席の会場

満席の会場


加藤研究員より文化誌「近江学」7号が発刊されたことをお知らせしました

加藤研究員より文化誌「近江学」7号が発刊されたことをお知らせしました

川本桂子氏:2014近江学フォーラム会員限定講座 第4回

講師 美術史家の川本桂子先生

講師 美術史家の川本桂子先生


日時:2014年11月15日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:川本 桂子氏(美術史家・大津市文化財専門委員会委員)
タイトル:「描かれた近江の風景と人びとの生活」
近江を描いた絵画作品は多岐に及びますが、今回はいずれも室町時代後期に描かれた「桑実寺縁起絵巻」(近江八幡市・桑実寺)、「大徳寺瑞峯院檀那の間の堅田図襖絵」(東京・静嘉堂文庫美術館)、「日吉山王祭礼図屏風」(東京・サントリー美術館)、「近江名所図屏風」(滋賀県立近代美術館)についてご講演をいただきました。「桑実寺縁起絵巻」では、絵巻中に展開する安土周辺のみごとな俯瞰描写の紹介とともに、第12代将軍足利義晴による絵巻制作の意図についても詳しく触れていただきました。「堅田図襖絵」では、山側から捉えられた中世末の堅田の光景や人びとの暮らしぶりを数多くのスライドを用いて解説いただきました。また「日吉山王祭礼図屏風」や「近江名所図屏風」では唐崎の松や坂本あたりの当時の様子も知ることができました。最後には、狩野永徳による安土城図屏風や安土城の御殿に描かれていた三上山真景図についてもお話をいただきました。16世紀半ばころの近江にタイムスリップしたかのように感じられる90分でした。
(報告:小嵜善通 本学教授・近江学研究所研究員)
川本先生の論文を読み学んだという、小嵜善通研究員(本学教授)にから川本先生のご紹介を行いました。

川本先生の論文を読み学んだという、小嵜善通研究員(本学教授)にから川本先生のご紹介を行いました。


たくさんのスライドを基に、歴史的絵画を解説された

たくさんのスライドを基に、歴史的絵画を解説された



講座内容:
近江の社寺には、儀式や礼拝のために使われる神や仏の姿を描いた宗教美術のほかに、縁起絵巻や参詣曼荼羅、屏風や障壁画などの鑑賞用の絵画作品も多く伝えられています。今回は、そうした様々なジャンルの絵画において、近江の土地や風景がどのように描かれてきたか、人びとの信仰と生活がどう表現されているのかを見ていきたいと思います。
プロフィール:
1951年京都市生れ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得満期退学。
日本の中近世絵画史が専門。近江出身の画家海喜多友松や狩野山楽についての著作『友松・三楽』(小学館1992)や桑実寺縁起絵巻の筆者である土佐光茂や安土城で活躍した狩野永徳についての研究(『狩野永徳』(新潮社1997))がある。

第六回近江学フォーラム現地研修「湖南の仏像を訪ねて」開催

パンフレット表紙

パンフレット表紙


10月5日(日)、第6回目となる近江学フォーラム現地研修が行なわれました。
今年のテーマは、「湖南の仏像を訪ねて」です。
近江学フォーラム会員限定講座として、7月12日(土)に「近江の仏像とその見方」と題して、大津市歴史博物館学芸員の寺島典人氏より講演いただき、現地研修に向けての事前勉強を行ないました。
今回の研修では、湖南三山である天台密教の3ケ寺「長寿寺」「常楽寺」「善水寺」と、浄土宗で素晴らしい観音菩薩を守りする「正福寺」の4ケ寺をめぐる企画でした。
湖南の仏像を訪ねてマップ

湖南の仏像を訪ねてマップ


当日は、台風が迫る中、降水確率が80%と発表されていたにも関わらず、小雨が時折降る程度の天候に恵まれ、83名の参加者のみなさんと研究員・職員12名は、予定通り9時に守山駅を、バス2台で出発をしました。
現地研修の講師は恒例となっている木村所長。進行役はこれも恒例の加藤研究員が担当しました。
1、長寿寺
長寿寺では、国宝である本堂の特徴や、寺を開基した良弁和尚についての木村所長の解説を受けて、本堂へあがりました。
住職の奥さまから、とてもわかりやすく楽しい心にひびく法話を聞かせていただき、本堂の内陣に収蔵されている仏様を拝観しました。境内にはいたるところに季節の花が活けられており、心躍る1ヶ寺目となりました。
長寿寺楼門(撮影:津田睦美研究員)

長寿寺楼門(撮影:津田睦美研究員)


長寿寺の本堂前にて( 撮影:津田睦美研究員)

長寿寺の本堂前にて(
撮影:津田睦美研究員)


講師の木村至宏所長、進行役の加藤賢治研究員

講師の木村至宏所長、進行役の加藤賢治研究員


長寿寺本堂

長寿寺本堂


手水には鮮やかなダリアが。

手水には鮮やかなダリアが。


2、常楽寺
常楽寺は、国宝の本堂と三重塔という天台密教の古来のかたちがそのまま残されています。まず、本堂にて住職さまより寺院のいきさつをお聞きし、木村所長より本堂の内陣・外陣や境や天井の造形についての解説がありました。
常楽寺には、本尊千手観音菩薩(秘仏)を守護する「木造二八部衆立像」が立ち並んでおられ、圧倒的なお姿を拝観しました。また、後陣には、歴史の中で収蔵されてきた貴重な仏様の数々を拝観しました。
常楽寺 本堂

常楽寺 本堂


常楽寺 国宝 三重塔

常楽寺 国宝 三重塔


昼食は、地元のお食事処「やまりゅう」へ。
昼食後は、木村所長によるミニレクチャー。湖南仏教圏であるこの地域にまつわる歴史・文化のお話がありました。

大広間にて昼食後のレクチャー

大広間にて昼食後のレクチャー


木村至宏所長

木村至宏所長


3、善水寺
善水寺では、ご住職の熱のこもった寺宝の解説を聞くことができました。荘厳な空間の中に配される仏様のかたちは、比叡山延暦寺を模して造られたものだとのこと。
また、秘仏である「金銅釈迦誕生仏立像」を特別拝観させていただきました。日本で2つしかない、手のひらを広げて天地を指す誕生仏。
とても有難いお姿を拝観できました。
善水寺 本堂

善水寺 本堂


広い縁を通り、堂内へ (撮影:津田睦美研究員)

広い縁を通り、堂内へ
(撮影:津田睦美研究員)


寺名の由来となった「天皇を救った湧水」を味わいました。(撮影:津田睦美研究員)

寺名の由来となった「天皇を救った湧水」を味わいました。(撮影:津田睦美研究員)


4、正福寺
正福寺では、ご本尊の大日如来がおられる本堂と、素晴らしい十一面観音が3体など寺宝が収蔵されている観音堂の2グループにわかれて、解説を聞きました。
十一面観音のお姿は、ため息が出るほど美しく、この地で長く守られていることがとても貴重に感じました。
正福寺 本堂(撮影:津田睦美研究員)

正福寺 本堂(撮影:津田睦美研究員)


正福寺 観音堂

正福寺 観音堂


5、アグリの郷 栗東
最後の帰り道では、道の駅「アグリの郷栗東」を訪ねました。
地元の安全でおいしいものを買い込んで、一路、守山駅に戻りました。
アグリの郷 栗東

アグリの郷 栗東


この日は、小雨の降ることもありましたが、お寺の庭園もしっとりと美しく、
また台風前ということもあり、貸切の状態でお寺をめぐることができました。
仏様と対話するように、じっくりと向かい合う現地研修となりました。
ご参加いただき、ありがとうございました。
(撮影:津田睦美研究員)

(撮影:津田睦美研究員)


(報告:大原歩)

【台風18号接近に伴う近江学フォーラム現地研修について】

10月5日(日)開催の第六回近江学フォーラム現地研修「湖南の仏像を訪ねて」にご参加のみなさまへ
本日(10月4日)現在、近江学フォーラム現地研修は、予定通り実施いたします。
台風18号の接近のため10月5日(日)が荒天になった場合、やむなく中止の判断をする場合があります。
中止のご確認は、10月5日(日)の朝6時30分以降に、成安造形大学代表番号(077-574-2111)まで、
お手数をおかけいたしますが、お電話をおかけくださいますよう、お願い申し上げます。

寺島 典人氏:2014近江学フォーラム会員限定講座 第2回

日時:2014年7月12日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:寺島 典人氏(大津市歴史博物館学芸員)
タイトル:「近江の仏像とその見方」

寺島典人氏

寺島典人氏


 7月12日(土)、近江学フォーラム会員限定講座「近江の仏教文化」シリーズ第2弾、
「近江の仏像とその見方」を開催しました。
 講師には、大津市歴史博物館学芸員で仏像の調査・研究がご専門の寺島典人先生にご登壇いただきました。
 この日は、湖南市の古刹をめぐる現地研修(10月5日開催)のための事前講義として設定しており、専門的な仏像研究の話ではなく、現地研修で拝観する仏像の種類や、信仰のかたち等をわかりやすく紹介していただきました。
 はじめに、仏像の基本として、釈迦誕生仏から、苦行像、涅槃像、仏舎利、塔の紹介、そして、インドのバラモン教から異端派として登場してきた仏教の六道輪廻転生という思想の解説がされました。
如来の印を学ぶ受講者のみなさん

如来の印を学ぶ受講者のみなさん


 そのうえで、仏像を①如来部、②菩薩部、③明王部、④天部という4つのグループにわけて解説いただきました。
具体的には、釈迦如来や西方極楽浄土の阿弥陀仏、大日如来の手のかたちや、観音菩薩が三十三に姿を変えることや、不動明王の不思議、梵天・帝釈天の偉大さなど、少ない時間でしたが複雑な仏像の形式を詳しくまたわかりやすく解説いただきました。

 最後には神仏習合や本地垂迹など神像の話しにも触れられ、近江の仏像を中心としながら信仰の深さを知ることができました。
講座修了後、「仏像のわからなかった難しいところを教えていただき、現地研修が楽しみです」「先生の話し方がわかりやすく大変勉強になりました」など満足度の高いメッセージをたくさんいただきました。
報告:加藤賢治(近江学研究所研究員)
寺島 典人氏 プロフィール
1969年北海道札幌市生れ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程中退。仏教美術(彫刻史)専門。

宇佐美英機氏:2014近江学フォーラム会員限定講座 第1回

日時:2014年6月28日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:宇佐美 英機氏(滋賀大学教授)
タイトル:「近江商人と信仰」

宇佐美英機氏

宇佐美英機氏


6月28日(土)、今年度1回目の近江学フォーラム会員限定講座を開催しました。
今年度の会員限定講座は、合計5回の限定講座に一つのテーマ(今年度は「近江の仏教文化」)を設けました。これは、会員の皆様からのご要望におこたえしたもので、毎年行っています現地研修内容も限定講座に関連させました。
そのこともあり、今年度は多くの会員様に入会いただき、会員限定講座初回の今回も今までになくたくさんの参加者に来場いただきました。

この日の演題は、「近江商人と信仰」。近江商人研究の第一人者である滋賀大学経済学部教授の宇佐美英機先生にご登壇いただきました。
宇佐美先生は「今までも、近江商人が信仰心に富んだ人々であったいわれてきたが、決して信仰がもとになって商人が生まれてきたわけではない」としながら、「豊郷町出身の初代伊藤忠兵衛の信仰心と商売の関わり方を通じて、その接点を探ることは非常に意味がある」と語られました。
滋賀大学経済学部附属史料館所蔵 「中井源左衛門家文書 後発見

滋賀大学経済学部附属史料館所蔵
「中井源左衛門家文書 後発見


最後に、「近世江戸時代には、確かに仏教や儒教を中心とした価値観や行動規範が存在し、例えば世間のために奉仕をするという考え方は商人の活動に限らず多くの人々が道徳として持っていた。明治に入り合理主義が流入したことで、それらの信仰心や道徳が薄れてきたことは誰もが認識していることである。今、近江商人も含め、近世の信仰、価値観、道徳心を再度かえりみて、現代社会の社会に生かしていくことが求められている」とまとめられました。
報告:加藤賢治(近江学研究所研究員)
宇佐美 英機氏 プロフィール
1951 年福井県生れ。同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。京都大学博士(文学)。滋賀大学経済学部教授。経済学部附属史料館長。主に日本経営史を研究、とりわけ近江商人の経営・社会活動を研究。近年は伊藤忠兵衛家、伊藤長兵衛家の分析にとりかかっている。主な著作『初代伊藤忠兵衛を追慕する―在りし日の父、丸紅、そして主人』、『近世京都の金銀出入と社会慣習』、『近世風俗志(守貞謾稿)』などがある。第7 回徳川賞(佳作)、第26 ハン六学術賞受賞。

2014年度近江学フォーラム会員募集開始!

バナー画像 会員募集2014のコピー

近江学研究所の会員制「近江学フォーラム」の2014年度会員募集を開始しました。
滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対し、興味・関心のある方、ご自身の持っている知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方は、是非会員にお申込ください。
2014年度から近江学フォーラムは、1年を通して1つのテーマを多角的に学びます。
2014年度の特集テーマは《近江の仏教文化》です。
みなさまの近江学フォーラムへのご参加をお待ちしております。
2014年度近江学フォーラムの期間は、2014年4月1日~2015年3月31日です。
会員は随時募集しております。※途中入会でも年会費は同額です。
 >> 詳しくはこちらをご覧ください

米田 実氏:近江学フォーラム会員限定講座 第5回

日時:2013年12月14日(土)10:40~12:10
場所:成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
講師:米田 実氏(日本民俗学会評議員)
タイトル:「民俗の力―近江の地域史と伝承―」

講師:米田実氏

講師:米田実氏


今年度のフォーラム会員限定講座の最終回は、日本民俗学会評議委員で甲賀市教育委員会事務局
歴史文化財課市史編さん室室長の米田実先生にご登壇いただきました。
 講演は「民俗の力 –近江の地域史と伝承−」と題し、甲賀市油日の油日神社や「奴振り」で
知られる油日祭りを例に挙げながら、急速に変わりつつある祭礼について語っていただきました。
 はじめに、祭礼のような無形の民俗文化財は、国宝や重要文化財のようないわゆる有形の
文化財と違って、伝承として受け継いできた人物がいなくなればその時点で無くなってしまう
非常にはかない文化財であるとしながら、歴史資料ともなる貴重で素晴らしいものであると紹介されました。
 それらの祭礼が、高度経済成長の時代から急速に形を変え、農村と都市の境が曖昧となってきている近年、
伝統の祭礼を何のためにやっているのかという問いかけに答えられず、重層的で複雑な村落の
素晴らしい儀礼が簡素化あるいは消滅する場合も多くなってきているとの現状も報告されました。
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 講義の終盤には、五年に一回行われるという油日祭りの「奴振り」を紹介する映像が流され、
その祭礼を見ることで近世の村組織の構造が理解できることや、それらを後世に伝えることで
村の人々の絆が深まって行く現状を理解することができました。
 民俗文化財を継承することは、第三者として村の外から見れば美しいものであるかもしれないが、
それらを受け継ぐために祭礼を行っている村の人々の苦労は計り知れない。その両面を知りながら、
現代の民俗文化財のあり方を常に考えなければならない。
今回の講座では民俗の持つ素晴らしき「力」と、その継承の難しさを改めて学ぶことができました。
報告:附属近江学研究所研究員 加藤賢治 
講師プロフィール
1959年大津市生れ。立命館大学経済学部卒、同文学部史学科中退。日本民俗学とくに祭礼文化史に関心を持ち、滋賀県内を中心に調査・研究を進め、各自治体史などに執筆する。現在甲賀市史編さん室勤務。日本民俗学会評議員
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