近江学研究所の活動の進捗 | 研究員の活動

「淡海の夢2019 仰木・棚田里山写生会」報告

「淡海の夢2019 仰木・棚田里山写生会」
日時:6月8日(土)10:50~12:20
場所:大津市仰木周辺
講師:永江 弘之 (本学教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)

大津市仰木地区での写生会風景

大津市仰木地区での写生会風景


 琵琶湖を中心とした棚田・里山、湖国の風景は今、次世代に引き継ぎたい美しく貴重な日本の原風景として広く注目されています。「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し固有の価値を再発見する講座です。本学イラストレーション領域で風景イラストを専門とする永江弘之研究員が、風景写生のコツをレクチャーし、講評会を実施しました。
 今回の開催地は、大津市仰木地区です。仰木は、比叡山から琵琶湖の西岸へと伸びる尾根沿いの農村集落で、1150年の歴史があります。周囲にゆったりと階段状に広がる棚田や雑木林など、人々が守り育んできた日本の原風景ともいえる風景が魅力です。
 風が強く天気が目まぐるしく変わる写生には難しい日和となりましたが、3年ぶりに仰木地区での棚田を描けることを楽しみに来られた受講者が集まりました。当日は、受付場所として仰木活性化委員会に協力いただき「御所の丘公園」を使用し、講評場所には仰木市民センターをお借りして実施しました。
仰木市民センターで開催した講評会の様子

仰木市民センターで開催した講評会の様子


[講師プロフィール]
永江弘之 (本学教授・近江学研究所研究員)
1960年 大阪府生まれ。大阪教育大学教育学部卒業。中学校美術科教諭を経て、2003年成安造形大学講師となり、現在、成安造形大学芸術学部芸術学科イラストレーション領域教授、08年から同大学附属近江学研究所研究員。近江学研究所公開講座「淡海の夢」(写生会・公募展)企画責任者。近江の風景に魅せられ、色彩感あふれる写実風景画や幻視風景画を制作。

公開講座「近江〜食のかたちー料理が伝える文化とは!?」報告

連続講座 近江のかたちを明日につなぐ「近江〜食のかたちー料理が伝える文化とは!?」
日時:5月18日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:川西 豪志 氏(株式会社木馬代表取締役、ひさご寿し料理長) 
対談:石川 亮 (本学准教授・本研究所研究員)

川西豪志氏

川西豪志氏


 水郷と商家の街、近江八幡市で地元の食材をふんだんに使う料理人、寿し割烹と日本料理を楽しませる「ひさご寿し」2代目川西豪志氏をお迎えしました。本研究所の石川亮研究員かナビゲートする対談形式での講演を行いました。
 講演では、世界的に和食の注目度は高く、その理由として無形文化遺産に「和食;日本人の伝統的な食文化」が登録されたことは大きいことが話されました。川西氏は、登録された当時、フランスの宮殿で外務省の方々に懐石料理を振る舞うメンバーとして参加され、またその2年後に開催されたミラノ万博でも、日本食チームの一人として日本食を世界に広めるために参加されました。それをきっかけに、なぜ日本料理をつくるのか、自分が暮らす土地の食や文化を誇りに思えているか、日本食文化の中で近江料理とは何かを考え、近江八幡の自然環境、生産者や漁師などいろいろな人に地域の食を教わることを始めたというエピソードが語られました。
 講座の中では、川西氏がこれぞ近江の郷土食と考える「丁子麩の酢味噌和え」が振舞われ、味覚を通じた食文化の深さを味わう講座となりました。
石川亮研究員と対談

石川亮研究員と対談


[講座内容]
 水郷と商家の街、近江八幡市で地元の食材をふんだんに使う料理人、寿し割烹と日本料理を楽しませる「ひさご寿し」2代目川西豪志氏に迫ります。世界的に和食の注目度は高く、その理由に無形文化遺産に「和食;日本人の伝統的な食文化」が登録されたことは大きい。日本食文化の中で近江料理とは何か、その周辺と環境、様々な過程から育まれた料理に注目し食が伝える近江、日本の文化について、また多分野との交流から広がる食の可能性にも迫ります。
[講師プロフィール]
川西 豪志  氏 (株式会社木馬代表取締役・ひさご寿し料理長)
1976年 滋賀県近江八幡市生まれ。’95年 県立八日市高等学校卒業後、株式会社木馬 ひさご寿しに入社。有馬での修行後’03年帰郷、ひさご寿し料理長に。第一回日本料理コンペティション全国決勝敢闘賞、国家資格日本料理専門調理師、滋賀県日本調理技能士会理事、滋賀フードツーリズム推進協議会副会長、日本料理アカデミー正会員、龍谷大学非常勤講師。

出版のご案内 淡海文庫62『水と祈りの近江を歩く』加藤賢治

淡海文庫62『水と祈りの近江を歩く』(サンライズ出版)

淡海文庫62『水と祈りの近江を歩く』(サンライズ出版)


【出版のご案内】
宗教民俗研究者である加藤賢治本研究所副所長による著書 淡海文庫62『水と祈りの近江を歩く』(サンライズ出版)が出版されました。
内容紹介
琵琶湖を有する滋賀県下の祭りや年中行事、民間信仰、伝承などについて、実際に現地を訪ね歩き、その歴史や風土との関わりをわかりやすく紹介する。根底に流れる草木国土悉皆成仏の思想も取り上げ、未来へとつなぐ現代版「近江の歴史風土記」として世に問う。
目次
第一章 近江の風土
第二章 水と祈りの聖地
第三章 水と祈りの祭り
第四章 水の修行と祭り
第五章 近江の風土を未来へ
著者プロフィール
加藤 賢治(カトウ ケンジ)
1967年、京都市生まれ。1991年立命館大学産業社会学部卒業後、高等学校地歴科教員を経て、1997年成安造形大学事務局勤務。事務局勤務のかたわら宗教民俗を学ぶため大学院へ進学。2004年佛教大学大学院文学研究科仏教文化専攻修了、2011年滋賀県立大学大学院人間文化学研究科地域文化学専攻博士後期課程単位取得満期退学。2008年から成安造形大学附属近江学研究所研究員となり、現在、同研究所副所長、成安造形大学芸術学部地域実践領域准教授。
主な論文・著書
「村座と祭礼―滋賀県大津市仰木地区の例―」(近江地方史研究第44号、2010年)、「宮座の祭礼 ~今堅田に伝わる祭礼『野神祭り』に見られる現状~」(成安造形大学附
属近江学研究所紀要1号、2012年)、「古式祭礼に見るコミュニティとそこに展開されるコミュニケーション ~大津市今堅田一丁目の愛宕講と地蔵講を中心に~」(成安造形大学附属近江学研究所紀要3号、2014年)、「寄人衆の役割に見る五箇祭~多様なコミュニティが結び、支える祭礼の一事例~」(成安造形大学附属近江学研究所紀要6号、2017年)、「里山の民間信仰~仰木の地蔵信仰について~」(成安造形大学附属近江学研究所紀要7号、2018年)
『空(くう)にかける階段 彫刻家富樫実の世界』(サンライズ出版、2004年)
『古の贈り物 日本画家西久松吉雄の世界』(サンライズ出版、2014年)
『近江 山の文化史』(サンライズ出版、2005年)分担執筆
『近江戦国スケッチ紀行』(サンライズ出版、2010年)分担執筆 他多数
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加藤賢治から
このたび、サンライズ出版から 淡海文庫62『水と祈りの近江を歩く』を発刊する運びとなりました。2011年から約5年間にわたって滋賀県文化振興事業団(現びわ湖芸術文化財団)発刊の季刊誌「湖国と文化」に連載した記事を中心に、歴史文化とともに、霊水や霊木など神仏に溢れる近江の風土を宗教民俗の視点でまとめた随想となっています。
木村至宏顧問 「発刊に寄せて」から一部抜粋
・・・記述の中には加藤賢治氏の研究テーマである「草木国土悉皆成仏」の思想にも触れ、全体的に理解できるように配慮されていることは注目に値するといえる。
 本書は、見方によっては新しい「滋賀県の歴史文化散歩」の要素を十分に備えた好書といえる。近江の歴史と文化を広く理解するために、手にとっていただきたい書物である。
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詳細・ご購入はサンライズ出版公式ホームページ こちらから

【公募展】淡海の夢2018風景展 始まりました



今年で16年目を迎える「淡海の夢2018風景展」が開催しました。
公募による一般の方の絵画や写真作品を展示しています。
今年も風景画の魅力がつまった47作品があつまりました。
ぜひ、ご高覧ください。
【展覧会概要】
棚田・里山、湖辺の里 淡海の夢2018風景展 (おうみのゆめ)
会期 12月1日(土)~12日(水) 
時間 11:00~17:00
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト
休館日 日・月曜
入場無料
関連企画 アーティストトーク
12月1日(土)13:00~15:00 
会場 I棟1階プレゼンルーム(アートサイト横教室)
企画・監修/永江弘之(ながえひろゆき)(成安造形大学教授)
協賛/株式会社クサカベ、ホルベイン画材株式会社
主催/成安造形大学附属近江学研究所
問合せ 成安造形大学附属近江学研究所 077-574-2118
出品作品
47作品
一般公募作品 33点
学生選抜作品 11点
賛助作品   3点
【受賞作品】
クサカベ賞 5点

金田 幸雄 「日吉大社 渓流」
中村 忠治 「春まだ遠し」
田中 裕之 「湖西の朝」
岩﨑 恵子 「ハーモニー」
端根 黎香  「黄昏時」
ホルベイン賞 5点
藤井 誠  「棚田(1965年大津市仰木の里写真集より)」
宮北 美智子「懐かしい田園風景」
中田 あかね「棚田」
正井 恵未 「無題」
森山 遥香 「日向の古舟」

連続講座「近江~受け継ぐかたち-びわ湖真珠のもつ潜在能力に迫る」講座報告

日時:2018年11月10日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:杉山 知子 氏 (神保真珠商店店長)
対談:石川 亮 (本学准教授、近江学研究所研究員)
タイトル:2018年度 連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」第3回「近江~受け継ぐかたち-びわ湖真珠のもつ潜在能力に迫る-」
講座内容
大津市東海道沿いにお店を構える神保真珠商店は長年びわ湖で淡水真珠を養殖される方々との信頼関係を保ち良質な淡水真珠を発信、提供されてきました。淡水真珠を養殖し、宝飾品としてかたちになるには様々な条件が整い、多くの人の手に渡ってようやくその輝きを放ちます。それは時代の波に左右されない思い、自然と向き合う姿勢と丁寧なものづくりを持続する努力に他ありません。真珠を作り出すイケチョウガイの貝殻の美しさを生かした新たな展開にも迫ります。
講師プロフィール
杉山 知子 氏 (神保真珠商店店長)
1974年 滋賀県大津市生れ。’95年 平安女学院短期大学卒業。’96年日本アートスクール卒業。’96年 GEAプロセスエンジニアリング株式会社 でCAD設計として勤務を経て、’14年 家業の神保真珠店に入社。県庁前に実店舗をオープン。’17年 店舗を拡張し、煎茶サロンを併設。神保真珠店は、1954年親戚が有限会社神保真珠を創業、養殖を開始。’62年竹治の長男・神保恵一が神戸に神保真珠貿易を設立(伊吹末次郎が関わる)。’66年 祖父・伊吹末次郎が神保真珠商店を開業。
石川 亮 (本学准教授、近江学研究所研究員)
1971年、大阪府生まれ。1995年京都精華大学美術学部造形学科卒業。現在成安造形大学准教授。美術家。交通インフラやのそのシステムの興味から作品制作を始める。近年は国内の神仏にゆかりのある地に出向き、その場所の持つ性質やルーツを探ることが作品制作の糸口になっている。近作に地域伝承や地名をもとに名付けられた湧水を収集した作品「全体‐水」は個々の水が混ざりあい一つになるプロセスを作品にしている。宗教観と自然観を生活の中に取り込み、自然と対峙しながらも共存してきた日本人の感覚に注目している。

講師 杉山知子さん

講師 杉山知子さん


石川亮研究員との対談をしながら、お話しをお聞きしました

石川亮研究員との対談をしながら、お話しをお聞きしました



関連企画 
近江のかたちを明日につなぐ展vol.11「近江~受け継ぐかたち-びわ湖真珠のもつ潜在能力に迫る-」

会期 11月1日(木)~11月10日(土)
場所 聚英館1階 情報発信ギャラリー
本講座に合わせた関連企画「近江のかたちを明日につなぐ 展 vol.11」として、びわ湖真珠やそれを産み出す池蝶貝を利活用した様々なクラフトの展示を行いました。
展示において2015年本学地域連携推進センターが滋賀県水産課のプロポーザル「ビワパールまるごとブランディング事業」の採択を受け、滋賀県内の様々な技術者や発信者と手を組んで取り組んだ成果の一部を紹介します。
主催|成安造形大学附属近江学研究所
協力|神保真珠商店、中川木工芸比良工房、COMMUNE、NOTA &Design 、成安造形大学 キャンパスが美術館 他


連続講座「近江~暮らしのかたち-琵琶湖の生業」講座報告

日時:2018年10月27日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:澤村 芳幸 氏 (漁師)、松井 芳之 氏 (小松水産株式会社代表取締役社長)
対談:加藤 賢治(本学准教授、近江学研究所研究員)
タイトル:2018年度 連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」第2回「近江~暮らしのかたち-琵琶湖の生業」
講座内容
「待ちの漁法」といわれる琵琶湖独特の「エリ漁」。魚の習性を利用して、「つぼ」と呼ばれる数か所ある仕掛けに誘導し、集まってきた魚をすくい捕る漁法である。コアユ、ワカサギ、モロコ、コイ、フナ、エビなど「つぼ」入る獲物は季節によって異なる。天候にも左右されながら、自然とともに暮らすエリ漁師の1日に密着し、その暮らしを紹介する。また、オイサデ漁や地引網など、かつては盛んに行われていた漁法や、現在行われている漁など豊かな琵琶湖の水産業を現況を解説。湖と生きる人の生業の昔と今を追い、暮らしの幸福度についても考えます。
講師プロフィール
澤村 芳幸 氏 (漁師)
志賀町漁業共同組合(滋賀県大津市)の漁師。
松井 芳之 氏 (小松水産株式会社代表取締役社長)
滋賀県大津市北小松で小松水産業を営む。
加藤 賢治(本学准教授、近江学研究所研究員)
1967年、京都市生れ。立命館大学産業社会学部卒業、高等学校地歴科・中学校社会科 非常勤講師を経て、1997年成安造形大学事務局勤務。現在、同大学准教授・附属近江学研究所副所長・研究員として滋賀県をフィールドに宗教民俗の研究を続けている。

講演にお招きした(左)漁師の澤村芳幸さん、(右)水産業を営む松井芳之さん。

講演にお招きした(左)漁師の澤村芳幸さん、(右)水産業を営む松井芳之さん。


加藤賢治研究員との対談でした

加藤賢治研究員との対談でした







関連企画 
近江のかたちを明日につなぐ展vol.10「近江~暮らしのかたち-琵琶湖の生業」

会期 10月24日(水)~10月27日(土)
場所 聚英館1階 情報発信ギャラリー
本講座に合わせた関連企画「近江のかたちを明日につなぐ 展 vol.10」として、加藤研究員が北小松のエリ漁を取材した際の写真スライドショーを展示しました。

連続講座(写生会)「淡海の夢2018 」近江八幡・八幡堀と城下町写生会 報告

日時:2018年9月22日(土)9:30~17:30
場所:近江八幡市 八幡掘周辺
講師:永江 弘之 (本学教授 本研究所研究員)、待井 健一(本学非常勤講師)
タイトル:2018年度 連続講座(写生会)「淡海の夢2018 」近江八幡・八幡堀と城下町写生会
講座内容
琵琶湖を中心とした棚田・里山、湖国の風景は今、次世代に引き継ぎたい美しく貴重な日本の原風景として広く注目されています。「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し固有の価値を再発見する講座です。成安造形大学の教員が、風景写生のコツをレクチャーし、講評会を実施します。「プロのアドバイスを受けられるチャンス」とご好評いただいております。ぜひお申込みください。
【写生会場について】
近江八幡は、豊臣秀次が築いた八幡山城下町から発展した近江商人と水郷の町。八幡堀周辺や豪商たちの白壁の土蔵や旧家が建ち並ぶ旧市街地は、国の重要文化的景観の第1号と重要伝統的建造物群保存地区に選定され、歴史情緒を感じる風景が魅力です。
永江 弘之 (本学教授 本研究所研究員)
1960年大阪府生まれ。大阪教育大学教育学部卒業。中学校美術科教諭を経て、2003年成安造形大学講師となり、現在、成安造形大学芸術学部芸術学科イラストレーション領域教授、08年から同大学附属近江学研究所研究員。近江学研究所公開講座「淡海の夢」(写生会・公募展)企画責任者。近江の風景に魅せられ、色彩感あふれる写実風景画や幻視風景画を制作。

朝のレクチャーの様子

朝のレクチャーの様子




講師の永江研究員によるアドバイスを受ける受講者さん

講師の永江研究員によるアドバイスを受ける受講者さん


永江研究員の写生の様子

永江研究員の写生の様子


講師の待井先生

講師の待井先生


講評の様子

講評の様子

連続講座「近江~記憶と記録のかたち-8ミリフィルムからみる近江の暮らし-」講座報告

日時:2018年6月30日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:おうみ映像ラボ(長岡野亜、大原歩、大藤寛子、藤野ひろ美)
ゲスト:吉岡 博行 氏 (映像技師・株式会社吉岡映像代表取締役)
タイトル:2018年度 連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」第1回「近江~記憶と記録のかたち-8ミリフィルムからみる近江の暮らし-」
講座内容
滋賀県内のくらしや文化を記録する映像の発掘・発信をしている「おうみ映像ラボ」。映像を通して、地域に引き継がれた技術や知恵・共同体の姿に「共感する場」をつくることを目的に活動しています。本講座は「8ミリフィルム発掘プロジェクト」の中で提供された滋賀県各地(主に草津・彦根・能登川等)のフィルムを映像技師の吉岡氏にお話しを伺いながら映写機やプロジェクターで上映します。また、地域における映像アーカイブのネットワークの可能性を探ります。
おうみ映像ラボ
長岡野亜、大原歩、大藤寛子、藤野ひろ美
2014年より滋賀県全域を対象にくらしや文化を記録する映像の発掘・発信をしている。少人数で鑑賞する「見聞会」、100人規模の「上映会」、映像の制作背景に出会い撮影地を訪ねる「遠足」などを行う。’16年から「8ミリフィルム発掘プロジェクト」を実施。’14~17年 滋賀県「美の滋賀」地域づくりモデル事業受託。’17年「文化で滋賀を元気に賞―映像を未来につなぐ文化賞」受賞。
ゲスト 
吉岡 博行 氏 (映像技師・株式会社吉岡映像代表取締役)
1955年京都生れ。44歳でフィルムの修復を始める。’98年吉岡映像設計事務所設立。’08年株式会社 吉岡映像へ移行。8mmフィルム、16mmフィルム、9.5mmフィルムの修復と、映画フィルムをビデオ・DV・DVD等に変換する作業「テレシネ」を行う。10年間におよそ5000本ものフィルム修復をてがける。
詳細は後日ご報告します。

8ミリフィルムについて解説する 吉岡氏

8ミリフィルムについて解説する 吉岡氏


8ミリフィルムを撮影した小林さんに、フィルムを見ながら解説いただいた。

8ミリフィルムを撮影した小林さんに、フィルムを見ながら解説いただいた。


小林さん撮影の8ミリフィルム 大津市仰木地区のお正月準備の餅つきの様子

小林さん撮影の8ミリフィルム 大津市仰木地区のお正月準備の餅つきの様子


8ミリフィルム映像を提供いただいた岸野さんと大原研究員

8ミリフィルム映像を提供いただいた岸野さんと大原研究員


岸野さんが提供した8ミリフィルム「琵琶湖一周大学駅伝」の一場面

岸野さんが提供した8ミリフィルム「琵琶湖一周大学駅伝」の一場面


実際に8ミリ映写機を使って8ミリフィルムを見ました。

実際に8ミリ映写機を使って8ミリフィルムを見ました。


8ミリフィルムの魅力について解説する長岡氏

8ミリフィルムの魅力について解説する長岡氏

後半は映像の記録や保存、その活用について対談形式で進みました。

後半は映像の記録や保存、その活用について対談形式で進みました。

『紀要 第5号』を発刊・WEB公開します!

紀要第5号

紀要第5号

2015年度近江学研究所『紀要』第5号を発刊しました。
近江に関する論考・研究調査報告など6点が発刊されました。
今年度からは、近江学研究所の客員研究員が寄稿もあり、充実した紀要となりました。
また、電子化し、WEB公開することになりましたので、ぜひ、ご覧ください。
= 紀要 第5号 目次 =
1、福家俊彦(天台寺門宗総本山三井寺執事長・本研究所客員研究員)
「町田久成と三井寺法明院」
2、水本邦彦(京都府立大学名誉教授、長浜バイオ大学名誉教授・本研究所客員研究員)「堅田藩の百姓一揆 -安永八年(一七七九)の代表訴訟-」
3、永江弘之(本研究所研究員・本学教授)・大原歩(本研究所研究員)
「生活文化の聞き取り調査、及び、仰木ふるさとカルタ制作」後編
4、吉村俊昭(本研究所研究員・本学教授)
「近江の絵馬」現況調査 調査報告2
5、石川亮(本研究所研究員)
「近江の水をめぐる3」
6、加藤賢治(本研究所研究員)
「真野法界寺の六斎念仏~大津市真野中村の念仏講が繋ぐコミュティの現状と課題~」
ダウンロードは>>> こちらから 
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成安造形大学附属近江学研究所紀要 第5号
発行日 平成28年3月24日
発行者 木村至宏
編集  成安造形大学附属近江学研究所
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日吉大社赤鳥居前に「日吉山王宮曼荼羅」の境内図を奉納(記者発表報告)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら)」 (原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら」
(原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

成安造形大学美術領域日本画コースの学生有志が、2015年5月から7カ月間取組んできた「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら」が完成いたしました。
先人の画業に触れながら、室町時代に描かれた日吉大社蔵 紙本彩色「日吉山王宮曼荼羅図」を基に現代版として原画を制作するというプロジェクトの成果です。
監修・指導として、近江学研究所の吉村研究員が関わりました。
完成に際し、12月15日(火)日吉大社にて、お披露目の記者会見が行われました。
当日は、2016年の干支絵馬のお披露目も合わせて行われ、赤鳥居の前で、絵馬の奉納の神事が行われました。

境内図として設置されました

境内図として設置されました

奉納の神事

奉納の神事

奉納の神事

奉納の神事

奉納された「日吉山王宮曼荼羅」の前で、記念撮影。 左から 馬渕宮司、橋爪さん、梶浦さん、今岡さん、吉村研究員、須原禰宜

奉納された「日吉山王宮曼荼羅」の前で、記念撮影。
左から 馬渕宮司、橋爪さん、梶浦さん、今岡さん、吉村研究員、須原禰宜

取材の様子

取材の様子

奉納の後は、社務所の2階にて記者会見。
吉村研究員はじめ、原画制作に中心的に関わった学生3名、今岡一穂さん(美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)、梶浦隼矢さん(美術領域日本画コース研究生)、橋爪千夏さん(美術領域日本画コース3年生)が出席し、制作への想い、難しかったところなどお話をしました。
日吉大社の矢部禰宜は、「桃山時代~室町時代に描かれた山王宮曼荼羅の現代版が、今描かれることに意味があると感じている」とおっしゃっていました。

社務所にて記者会見

社務所にて記者会見

馬渕宮司のご挨拶

馬渕宮司のご挨拶

吉村俊昭研究員

吉村俊昭研究員

美術領域日本画コース卒業生・美術領域アシスタント  今岡 一穂さん

美術領域日本画コース卒業生・美術領域アシスタント 
今岡 一穂さん

美術領域日本画コース研究生 梶浦隼矢さん

美術領域日本画コース研究生
梶浦隼矢さん

美術領域日本画コース3年生 橋爪千夏さん

美術領域日本画コース3年生
橋爪千夏さん

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「日吉山王宮曼荼羅」制作について
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〈解説〉
日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら)は、中央に八王子山を配し社殿草木を俯瞰的に描いた、室内に置ける観相のために描かれた礼拝図である(大津市歴史博物館「比叡山」図録より)。日吉山王宮曼荼羅は鎌倉時代から江戸時代にかけて多く描かれ諸所に名品が残る。
現代の宮曼荼羅図を描くにあたり、比叡山延暦寺蔵、日吉大社蔵の絹本宮曼荼羅図を参考に、礼拝図よりも境内図としての説明要素を強調しながら、遥拝対象の社殿、磐、草木を具体的に描くように努めた。何分、大きな宮曼荼羅となるため、1/4の草稿(下書き)作成から1/2の原画作成、写真データによる拡大図と3段階の制作過程を踏み、日吉神社から社殿、遥拝所の説明を受けながら描き進めた。
霞による遠近の表現や、自然風景を柔らかく抒情的に描くやまと絵の画風を取り入れて画面構成するのは、日本画専攻の学生にとっても日常の作品表現とは異なる。社殿草木の象徴的な形や色彩の表現については、幼いころより現代的な写実表現を基礎にしてきた経験とは異質であり、かなりの戸惑いがあった。しかし、伝統的な和の表現技法や線描、金泥紛や岩絵具など描画材料の扱いはかえって新鮮に映り、学生の日常制作に新たな視点を与えたといえる。
礼拝図の要素は少なくなっているが、多くの参拝の方々に境内図として見ながらも、礼拝の気持ちで現代の日吉山王宮曼荼羅の美しさを楽しんでいただければ嬉しく思います。           (吉村俊昭)

 紙本彩色「日吉山王宮曼荼羅図」(一部)

紙本彩色「日吉山王宮曼荼羅図」(一部)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら)」 (原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

「日吉山王宮曼荼羅(ひえさんのうみやまんだら」
(原画2枚組みを撮影し、PCにて合成編集)

日吉山王宮曼荼羅 原画のデータ
外 形  縦120cm×横180cm
制作期間 2015年5月~2015年11月
作図指導 吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
制作者
吉村 俊昭(よしむら としあき/成安造形大学 芸術学部教授、近江学研究所研究員)
今岡 一穂(いまおか かずほ/美術領域アシスタント、美術領域日本画コース卒業生)
梶浦 隼矢(かじうら じゅんや/美術領域日本画コース研究生)
橋爪 千夏(はしづめ ちなつ/美術領域日本画コース3年生)
大野久留実(おおの くるみ/美術領域日本画コース3年生)
土師志津佳(はぜ しづか /美術領域日本画コース2年生)
前田 彩乃(まえだ あやの/美術領域日本画コース2年生)
奉納先  山王総本宮日吉大社
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マスコミにも紹介されました
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朝日新聞 「申の大絵馬登場 学生作、境内図も 日吉大社」(滋賀版)2015年12月20日付けhttp://www.asahi.com/articles/ASHDH3GB3HDHPTJB008.html

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