おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

イベント

東アジアジャーナル『NARASIA Q』3号に近江学研究所が登場します


奈良県が、奈良とアジアの繋がりという意味でのNARASIAというキャッチフレーズで
記念事業の一環として発刊されている[NARASIA_Q]。
連載「ならじあ風土派」の3回目として、「近江学」がとりあげられました。

[NARASIA Q]の総合監修は松岡正剛。
デザインは編集工学研究所です。
とても魅力的な眼をひく紙面で、読みながらにアジアを渡り歩いている気分になります。
ぜひ、手に取ってみてください。
以下、詳細はこちらから
奈良県ホームページより>>>こちらから 
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本誌は、奈良県の東アジア地方政府会合など東アジア連携に関する諸事業と関連して、奈良県の歴史風土や地政的側面を踏まえ、日本と東アジアのより良い未来の構築に向けて、日本と東アジア・世界の今日的課題を読解・発信する情報誌として発行いたします。
◆発行部数10,000部
◆配布先 
各省庁・都道府県・県内市町村、関係大使館、アジアに関する研究機関等の他、県内の大学、公立図書館、文化施設、観光協会等 
※一般配布は下記の場所で行っています。
・丸善書店(丸の内本店、日本橋店)
・啓林堂書店(西大寺店、郡山店)
・紀伊國屋書店(梅田本店)
・県庁東アジア連携課 
・奈良県東京事務所 
◆発行・制作担当 
奈良県東京事務所NARASIAプロジェクト推進グループ
東京都千代田区平河町2-6-3 (03-5212-9096)
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2013-04-03T13:32:02+09:002013年4月3日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

吉村俊昭研究員の絵馬研究が取材されました!

近江学研究所の吉村俊昭先生が、
次年度成安造形大学の特別プロジェクト演習にて実施する
岡山県瀬戸内市牛窓町にある牛窓神社の大絵馬1枚の複製に向けて、
先日3月24日(日)に行った剥落止めを行いました。

牛窓神社

牛窓神社


山陽新聞の取材も行われました。

山陽新聞の取材も行われました。


絵馬の絵具が剥落するのをとめるため、専門の和紙の上から剥落とめの溶液を塗ります。

絵馬の絵具が剥落するのをとめるため、専門の和紙の上から剥落とめの溶液を塗ります。


絵馬のアップをみると繊細な絵がみえてきます

絵馬のアップをみると繊細な絵がみえてきます


絵馬がたくさんある拝殿。絵馬の上げ下ろしは地元の大工さんが行ってくださいました。

絵馬がたくさんある拝殿。絵馬の上げ下ろしは地元の大工さんが行ってくださいました。


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山陽新聞 朝刊 東備版 2013年3月26日(火)付け

山陽新聞 朝刊 東備版 2013年3月26日(火)付け


山陽新聞 【牛窓神社の大絵馬複製へ 絵の具の劣化進行】
>>>こちらから

2013-03-29T17:12:33+09:002013年3月29日|おうみブログ, お知らせ, イベント, エッセイ|

八王寺山の家・自力建設プロジェクト 模型完成!


本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究「里山~水と暮らし」。
大津市仰木地域をフィールドに、大学教員が研究員を務め、学生と共に調査・研究を進めています。
本年度は、第3期目として、大岩剛一研究員を中心に
上仰木地域で棚田保全活動や地域活性化活動を行っている、農業組合の有志で結成した「八王寺組」が
取り組んでいる「拠点づくり」に参加しています。
建築素材である「木、藁、竹、土」などを地元から採集し、
自分たちの手で建設する「自力建設」プロジェクトに参加・協力し、
家づくりの実践を体験しながら地域の素材と技術を学び、
地域住民との交流を深めていきます。
この一年は、素材を収集するプログラムに取り組んできましたが、
1月「棟上げ作業」を行うことができました。
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過日、3月23日(土)に 完成した模型を見ながら、
学生たちも一緒に、
次年度の作業行程などの打ち合わせを行いました。

主担研究員の大岩剛一研究員は、今年度で成安造形大学を退任されます。
次年度は客員研究員として、この研究活動にたずさわってもらうことになりました。
次年度は、仰木の藁でストローベイルをつくり、
ベイルの壁をおこして、土壁をぬり、有機的な内装をつくっていきます。
作業は、ワークショップ形式にすることに決定。
時期も8月頃に行うことになりました。

外壁にする焼杉板

外壁にする焼杉板

山桜の木はこのまま活かしたいなぁと大岩先生

山桜の木はこのまま活かしたいなぁと大岩先生


次年度の活動をご期待ください!

「巨大地震の新史料発見」新聞記事多数掲載されました!

取材を受ける加藤研究員

取材を受ける加藤研究員

過日3月5日(火)に記者発表を行った「寛文近江・若狭地震」の古地図に関して、
各社新聞社より記事を掲載いただきましたので、反響をまとめます。
京都新聞 3月5日付けWEB掲載 【寛文地震の古地図発見 成安造形大研が新資料】 >>>こちらから
毎日新聞 3月6日付けWEB掲載 【寛文近江・若狭地震:惨状記した古地図発見 江戸初期、生々しい記録「防災意識向上を」−−成安造形大近江学研究所 /滋賀】>>>こちらから
朝日新聞 3月6日付けWEB掲載 【湖西防災に新史料 1662年の地震伝える古地図 滋賀】 >>>こちらから
産経新聞  3月29日付けWEB掲載 【寛文地震の被害記す古地図発見 成安造形大近江学研 滋賀】 >>>こちらから
その他、読売新聞社でも掲載されました。

2013-03-29T13:36:19+09:002013年3月29日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

津田睦美研究員の産経新聞連載が始まっています!

本研究所の研究員であり、写真家の津田睦美研究員が
長年取り組まれているニューカレドニア日系移民の研究について、
産経新聞の編集委員・石野信子氏による連載にて、掲載されましたのでお知らせします。
初回 3月16日(土)に掲載記事  【浪花ぐらし】 《秘められた日系社会の歴史》
WEBサイトでもご覧いただけます >>>こちらから
2回 3月24日(日)に掲載記事  【浪花ぐらし】《消えた「家族の歴史」を紡ぐ》  
WEBサイトでもご覧いただけます >>>こちらから
ぜひ、ご覧ください。

2013-03-28T09:59:59+09:002013年3月28日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

"近江の麻"ドレスショーが開催されました。

ドレスショー冒頭での挨拶。司会者に続いて左から八日市ロイヤルホテル代表取締役の岩嶋益明氏、 湖東繊維工業協同組合代表の北川陽子氏、そして本学の河原林美知子(空間デザイン領域非常勤講師・附属近江学研究所客員研究員)

ドレスショー冒頭での挨拶。司会者に続いて左から八日市ロイヤルホテル代表取締役の岩嶋益明氏、 湖東繊維工業協同組合代表の北川陽子氏、そして本学の河原林美知子(空間デザイン領域非常勤講師・附属近江学研究所客員研究員)


3月20日(水・祝)、八日市ロイヤルホテルにて、地域ブランドである「近江の麻」を素材として制作されたウエディングドレスのファッションショーが開催されまました。
この地域ブランドを推進する事業に本学の空間デザイン領域の学生たちと教員(河原林美知子講師、田辺由子准教授、田中秀彦助教)が積極的に参加し、実際に学生たちがドレスのデザインを担当しました。
ファッションショーの冒頭では八日市ロイヤルホテル代表取締役の岩嶋益明氏、 湖東繊維工業協同組合代表の北川陽子氏、そして本学の河原林美知子(空間デザイン領域非常勤講師・附属近江学研究所客員研究員)からそれぞれ挨拶があり、地元の「近江麻」という素材を地元の学生がデザインし、またそれを地元で発表して地域の活性化に繋げようという連携活動の紹介がされました。今回は下記の4名の学生と1名の領域アシスタントがウエディングドレスの制作に取り組み、モデルも本学の学生が務めました。
ショーの中のインタビューでデザイナーの学生が「天然素材の麻使うことでドレスにぬくもりや暖かみを加えることができました」という興味深いコメントを語り、地域の素材を使うことの大切さを改めて感じました。
グランドフィナーレでは100名を超える来場者から惜しみない拍手が送られました。
これらのドレスは21日〜24日(日)11:00〜16:00の間、八日市ロイヤルホテルにて展示されています。
ファッションショー当日の様子や、ドレスなどはこちら(成安造形大学Webサイト)をご覧ください。
成田修 (空間デザイン領域アシスタント)デザインのウエディングドレス

成田修 (空間デザイン領域アシスタント)デザインのウエディングドレス


江濱沙依子(テキスタイルアートコース3年生)がデザインしたウエディングドレス

江濱沙依子(テキスタイルアートコース3年生)がデザインしたウエディングドレス


加藤沙知(ファッションデザインコース3年生)がデザインしたウエディングドレス

加藤沙知(ファッションデザインコース3年生)がデザインしたウエディングドレス


東風浜わかな(ファッションデザインコース3年生)がデザインしたウエディングドレス

東風浜わかな(ファッションデザインコース3年生)がデザインしたウエディングドレス


清水理紗(デザインプロデュースコース2年生)がデザインしたウエディングドレス

清水理紗(デザインプロデュースコース2年生)がデザインしたウエディングドレス


ドレスのデザインを担当した学生等
江濱沙依子(テキスタイルアートコース3年生)
加藤沙知(ファッションデザインコース3年生)
東風浜わかな(ファッションデザインコース3年生)
清水理紗(デザインプロデュースコース2年生)
成田修 (空間デザイン領域アシスタント)
八日市ロイヤルホテルのWebサイトはこちら
※このドレスショーの様子は、3月27日(水)18:10〜のNHK大津放送局のニュース「おうみ発610」 で紹介される予定です。

2013-03-21T15:20:43+09:002013年3月21日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

河原林美知子客員研究員_近江の麻ドレス発表!


本研究所の客員研究員である、ファイバーアート作家の河原林美知子先生が取り組む、
近江の麻ドレスが発表されます。
八日市ロイヤルホテルにて、地域ブランドである「近江の麻」を素材として制作されたウエディングドレスのファッションショーと展覧会が開催されます。
この地域ブランドを推進する事業に本学の空間デザインクラスの学生たちと教員が積極的に参加し、実際に学生たちがドレスのデザインを担当しました。
参加学生については地域連携推進センターより こちらから
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平成25年3月20日(水)に成安造形大学・湖東繊維工業協同組合とのコラボで、
東近江の地域ブランド「近江の麻」を使用したウェディングドレスショーを開催いたします。
 織物産地の中でも古い歴史を持つ「近江の麻」を湖東繊維工業協同組合(東近江)が成安造形大学(大津市)に生地を提供し、様々な服を作成してきたが、平成24年夏、「近江の麻の新たな活用方法」としてウェディングドレスを完成させました。その後、実用性や機能性を高めるべく、結婚式場を併設する八日市ロイヤルホテル(東近江市)を交え「組合・大学・ホテル」が協同し、今回、そのドレスを成安造形大学の学生や一般で応募された方々が実際に着用し、同ホテルでウェディングドレスショーを行う事になりました。この取り組みは東近江の地元繊維をもっと知ってもらう為に始まりましたが、元来、麻の繊維質はドレスなどのフォーマルな衣装には不向きであり、試行錯誤の結果、ようやく本格化したとの事。またショーは、日本のブライダルファッションデザイナーの第一人者である桂由美がデザインを手がけたドレスも登場します。
(滋賀県公式観光情報より抜粋 詳しくはこちらから
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Yokaichi Royal Hotel Dress Collection 2013
―八日市ロイヤルホテル ドレスコレクション2013―
開催日時 平成25年3月20日(水・祝) 14:30開場  15:00スタート
入場無料 自由席
◆提携店舗の新作ドレスショー
◆産学協同プロジェクト 成安造形大学×湖東繊維工業協同組合×八日市ロイヤルホテルが制作した
「近江の麻」ウェディングドレス&タキシードのお披露目
◆桂 由美プロデュース「近江の麻」ドレス登場!
◆成安造形大学の学生さんによる「近江の麻」を使用したドレス発表  等
八日市ロイヤルホテルについてはこちらから

2013-03-14T11:06:11+09:002013年3月14日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

水本邦彦先生「景観で読み解く近世の京近江」授業募集中!

本研究所の客員研究員で、
日本近世史の研究者である水本邦彦先生の授業募集中です!
水本邦彦先生の絵図の読み解きにはいつも目からウロコ!
江戸期の地方での暮らしぶりが手に取るようにわかってきます。
ぜひ、この機会をお見逃しなく!
NHKカルチャー京都教室
「景観で読み解く近世の京近江-近世の村と暮らし-」
開催日時:2013年4月15日(月)10:00~11:30 
水本邦彦 氏 (京都府立大学名誉教授・長浜バイオ大学教授)
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私たちの町は近世(安土桃山~江戸)、どんな景観で人々の暮しはどんなだったのでしょうか。豊富な絵図、地図、文書をもとに景観史研究の第一人者水本先生から興味津々のお話をお聞きし、近世の京近江へタイムスリップします。 
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申込・費用についてはこちらから
<水本邦彦先生について>
水本邦彦(長浜バイオ大学教授)
1946年群馬県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。愛媛大学法文学部講師・
助教授、京都府立大学文学部助教授を経て、現在、京都府立大学文学部名誉教授、長浜バイオ大学教授。
主な著書・論文:『近世の村社会と国家』(1987、東京大学出版会)、『近世の郷村自治と行政』(1993、
東京大学出版会)、『絵図と景観の近世』(2002、校倉書房)、『草山の語る近世』(2003、山川出版社)、
『徳川の国家デザイン』(2008、小学館)

2013-03-14T10:48:26+09:002013年3月14日|おうみブログ, お知らせ, イベント|

「巨大地震の新史料発見」記者発表を行いました

江州之圖(縦149㎝、横239㎝)

江州之圖(縦149㎝、横239㎝)


過日3月5日(火)に記者発表を行いましたので、ご報告します。
成安造形大学附属近江学研究所が調査した近江の古地図に、寛文2年(1662)5月1日に発生した巨大歴史地震として知られる「寛文近江・若狭地震」の凄まじい被害の様子が記されていることがわかりました。
記者発表の様子

記者発表の様子


この地図は近江古地図の収集・研究家として知られる松井善和(本学職員)の最新の所蔵品で、地図上に細かく説明文が貼付けられ、また付け足し部分や修正個所が複数あるなど、珍しい特徴を持っています。研究所では、昨年6月から日本近世史が専門で本研究所客員研究員水本邦彦氏(長浜バイオ大学教授)に指導・協力を依頼し、この地図の調査を開始しました。
誰が、何のために、いつ頃この地図を製作したのかを調べるため、地図上に書かれた文字を読むところから始めました。そして現高島市の朽木村を紹介する箇所に地震の記事が書かれていることを発見しました。 この記事は、推定マグニチュード7.6という日本歴史上内陸地震として最大級といえる巨大地震である「寛文近江・若狭地震」の新史料であることに間違いありません。
研究所は、東日本大震災が発生した2年目の3月11日を前に、今回の史料の発見が、過去に起った大災害の記録を呼び起こし、近江・若狭・京都の防災意識につながれば、この新史料に大きな意味があると思い発表公開しました。
この地図の詳細な調査報告につきましては、3月末に附属近江学研究所が発行する紀要第2号(紀要発刊後、近江学研究所Webサイトにて閲覧可能です)に加藤賢治(近江学研究所研究員)が投稿することになっています。
地図上に「寛文近江・若狭地震」の記録が書かれていた部分

地図上に「寛文近江・若狭地震」の記録が書かれていた部分


地図に書かれていた内容
現代語訳
一、この谷ノ内の市場というところに家が一五〇軒ほどあった。兵部殿(元朽木の領主朽木宣綱)が城にいたが、五月一日の地震で家は一つ残らず潰れ、兵部殿の他、約七十名が死亡した。
一、この辺りの榎村というところに家が約五十軒あり、うしろの山が崩れ人馬ともに一人も助からなかった。朝早く、山へ行った二人だけが生き残っていた。その他、浜の商人が木材を買いに二人で来ていた。その者が泊まっていた宿の前に、長さ十四五間の杭太が転がっており、その一部が三尺程見えていたので、そこを掘り返した。七日目に掘り出し、二人は助かった。その場所は今、淵になっている。
琵琶湖は「紺紙」で表現されている

琵琶湖は「紺紙」で表現されている


北湖より南湖が詳細に描かれている

北湖より南湖が詳細に描かれている


■この件に関するお問い合わせ
成安造形大学附属近江学研究所 担当研究員 加藤賢治
℡:077—574—2118
mail:omigaku@seian.ac.jp
京都新聞記事はコチラ
毎日新聞ニュースはコチラ
※「寛文近江・若狭地震」に関する参考資料 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 1662 寛文近江・若狭地震(平成17年3月)はコチラ

八王寺山の家・自力建設プロジェクト 棟上げ作業やりました!

本研究所で2010年から3ケ年計画で取り組んでいる近江学研究「里山~水と暮らし」。
大津市仰木地域をフィールドに、大学教員が研究員を務め、学生と共に調査・研究を進めています。
本年度は、第3期目として、大岩剛一研究員を中心に
上仰木地域で棚田保全活動や地域活性化活動を行っている、農業組合の有志で結成した「八王寺組」が
取り組んでいる「拠点づくり」に参加しています。
建築素材である「木、藁、竹、土」などを地元から採集し、
自分たちの手で建設する「自力建設」プロジェクトに参加・協力し、
家づくりの実践を体験しながら地域の素材と技術を学び、
地域住民との交流を深めていきます。
この一年は、素材を収集するプログラムに取り組んできましたが、
いよいよ小屋が立ち上がる「棟上げ作業」を行うことができました。
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1月27日(日)、昨晩からの雪が心配でしたが、快晴にめぐまれました。
凍てつく寒さの中、朝9時より八王寺山で、小屋の棟上げ作業が始まりました。

この日は、八王寺組のメンバーの他、棚田ボランティアの方がた、
仰木地元の大工さんなど大勢が集まりました。

まず建材・資材を現場に運び入れます。

たくさんの建材を棟梁の指示に合わせて、テンポよく組み上げていきます。

学生が刻んだホゾ穴も、無事に組み上げられていきます。

午前中の間に「母屋」まで組み上げました。ここで、一服をします。

一服をしながら、感慨深げに小屋を見渡す棟梁。

一服が終わって、タテをみる作業です。

タテとは、建物が垂直に建っているかを、重りを使って確かめて、
調整する作業です。建物全体をロープで引っ張り整えていきます。
屋根材をとりつけるための「垂木」を張り始めます。

垂木まで張られたところで、棟上げ式が執り行われました。
「ミズキ」に御幣と麻を柱にくくり、日本酒一升とお餅を用意します。

そして、棟梁による祝詞と拍手。皆も一緒に行いました。

建物の四隅から「餅まき」を行い、棟上げ式が終了します。

皆で乾杯し、お昼ごはんです。
仰木では、昔から棟上げ式では「かしわめし」の振る舞いがきまり。
この日も、鶏肉と生姜のきいたかしわ飯のおにぎりに、
イノシシと地元野菜たっぷりのしし汁、
仰木のお餅のおぜんざいが振る舞われました。
午後は、屋根張りです。杉板と防水シートを張ります。

半分ほど張り終わると、私たちも作業を手伝わせていただけました。


作業は16時までかかりましたが、
立派な小屋ができました!

皆さま、大変お疲れ様でした。
これからは、来年の春の竣工を目指して、
一年かけてワークショップを通して進めていきます。
近江学研究所では、研究活動の一環として来年度も取り組みます。

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