写真提供:中川木工芸

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公開講座で披露いただいた貴重な工具も展示しています

公開講座で披露いただいた貴重な工具も展示しています


近江のかたちを明日につなぐ展 vol.00 中川木工芸展
近江〜受け継ぐかたち- 桶からシャンパンクーラー –
[日時]2014年12月4日(木) 〜 12月18日(木) 12:00-18:00  日曜日休館
[会場]成安造形大学【キャンパスが美術館】ウィンドウギャラリー

詳しくは>>>こちらから
成安造形大学附属近江学研究所が企画する連続公開講座、近江のかたちを明日につなぐ「近江〜受継ぐかたち–桶からシャンパンクーラー−」中川周士 氏(中川木工芸比良工房 主宰)が11月29日(土)に行なわれました。本講座に合わせ、関連企画として【キャンパスが美術館】と連携し、近江のかたちを明日につなぐ 展 vol.00として始めて展覧会を開催するはこびとなりました。
 中川周士 氏は2003年に大津市比良に工房を構え、祖父、父と先代からの家業を受継ぎ、桶を中心とするトラディショナルな指物師としての制作を続けられて来ました。2010年「ドンペリニオン」からシャンパンクーラーの制作を依頼されたことを期に様々な仕事を手掛けられ、伝統の技が世界へと紹介されると同時に日本人の手仕事の繊細さやその精神を伝える事となりました。
 近年では、佐藤オオキを代表とするデザインオフィス「nendo」や日本を代表する現代美術作家、杉本博司とのコラボレーションをするなど桶職人がクリエーターやアーティストと対等なポジションで活動され、広い展開を見せています。
 今回の展示では仕事場を模した展示を行う事で道具や材料の配置などを再現し、シャープな桶が生まれる現場を垣間みる事の出来る空間をつくりました。中川氏は様々な場所で展示会及び販売を行なわれていますが、大学の直ぐ近くに工房を構えておられる事から成安造形大学でしか出来ない展示を実現することが出来ました。
この機会にご高覧いただければ幸いです。
石川 亮(附属近江学研究所 研究員)
また、合わせて カフェテリア結&ミュージアムショップにて、中川木工芸の作品を販売しております。
貴重な機会なので、ぜひ手に取ってその精密な仕事に触れてみてください。
主催|成安造形大学附属近江学研究所
監修|石川 亮 (附属近江学研究所研究員)
協力|中川木工芸比良工房 詳しくは>>>こちらから
中川周士氏 プロフィール
1968年 京都市に生まれる。
1992年 京都精華大学美術部立体造形卒業。
1992年 中川木工芸二代目清司(重要無形文化財保持者)に師事。木工職人として桶、指物、ろくろなどの技術を学ぶ。
2003年 滋賀県志賀町(現大津市)に中川木工芸 比良工房をひらき現在に至る。
2010年 「ドン・ペリニオン」公認の高野槙シャンパンクーラーを開発。
2012年 Sferaの真城 成男をディレクター迎えて立ち上げた新ブランド「Shuji」から第一弾「Precious Wood 」を発表/メゾン・エ・オブジェ(フランス・パリ)
2013年 「Precious Wood 」を発表/メゾン・エ・オブジェ(フランス・パリ)
2013年 デザイングループnendo とのコラボレーション作品「oke cup / okecarafe」「uneven-okebucket」発表
2013年 杉本博司とのコラボレーション作品を発表。グループ展「Mingei:Are you here?(民藝の精神はここにあるのか?)」/ペースギャラリー・ロンドン
2013年 杉本博司とのコラボレーション作品を発表。ガラスの茶室「Glass Tea House Mondrian/聞鳥庵」/ヴェネツィア・ビエンナーレ2014