おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

イベント

近江学フォーラム会員限定講座第4回「風景から識る近江―文学作品を通して―」報告

近江学フォーラム会員限定講座
「風景から識(し)る近江 ―文学作品を通して―」
日時:11月23日(土・祝)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:西本 梛枝 氏(文筆業(日本ペンクラブ・日本詩人クラブ・観光ジャーナリスト会議等々  会員)旅や観光に関した記事、随筆を主に執筆。)

西本梛枝氏

西本梛枝氏


 多くの文学作品中で描かれた「文学風景」を、作家のまなざしを想像しながら、その土地をたどっていく醍醐味を西本氏に講演いただきました。本講座では、井上靖『星と祭』、勝海舟『氷川清話』を題材に、文学作品を読み解かれました。
 「日常の中で〝見なれた風景〟になったその土地が、新鮮なものにしてくれることがわかってくる。」「文学作品たちからもらう〝ちょっとしたきっかけ〟は人の人生を豊かにする」。西本氏の感性豊かな語りから、作家たちが近江の風景からすくい取った近江の豊かさに触れることができる講座となりました。
[講師プロフィール]
西本 梛枝 氏(文筆業(日本ペンクラブ・日本詩人クラブ・観光ジャーナリスト会議等々  会員)旅や観光に関した記事、随筆を主に執筆。)
1945年、島根県生まれ。文筆家。神戸大学教育学部卒業。日本ペンクラブ、日本詩人クラブ、日本現代詩人会、観光ジャーナリスト会議会員。
3年間小学校教師を勤めた後、民放テレビで「東海自然歩道」の紹介番組を担当したのを切っ掛けに旅行ガイドブックや紀行書の執筆。一方で、テレビ、ラジオで旅を書いたり語ったり。著書は『鳰の浮巣』、『湖の風回廊』などがある。

「近江―挑戦のかたち―完全農薬不使用栽培を通してみる、朝宮茶のちから―」報告

連続講座 近江のかたちを明日につなぐ
「近江―挑戦のかたち―完全農薬不使用栽培を通してみる、朝宮茶のちから―」
日時:11月9日(土)10:50~12:20
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:片木 明 氏(茶農家)
対談:真下 武久 (本学准教授・本研究所研究員)

片木明氏と真下武久研究員

片木明氏と真下武久研究員


 信楽の西、国道422号線沿いに店を構える「かたぎ古香園」。6代目当主片木明氏は、昭和50年から朝宮で、お茶の完全農薬不使用栽培を開始し、現在はそのパイオニアとして広く知られています。
 今回の講座では、片木明氏をお迎えし、「かたぎ古香園」が目指す安全と安心の徹底した追求の経緯、また、従来から高級茶として知られている朝宮茶の魅力について語っていただきました。
 今回は片木氏の意向で、階段式の座席ではなく、講師を取り囲むような車座をつくり、前列はゴザに座布団をしいて、後列は椅子席を用意して、アットホームな環境つくりを試みました。片木さんのお人柄を身近に感じる雰囲気は受講者のみなさんに好評を得ました。
 
 完全農薬不使用栽培というとてつもない挑戦から見えてくる、朝宮の土地や自然、お茶が持つ「ちから」を片木さんのお話や、茶葉の試食体験や、全員にふるまわれたお茶を味わうことで、体験を通して感じることのできる講座となりました。
会場風景

会場風景


会場風景

会場風景


ふるまわれた朝宮茶

ふるまわれた朝宮茶

「淡海の夢2019 堅田・湖族の郷写生会」報告

「淡海の夢2019 堅田・湖族の郷写生会」
日時:10月26日(土)10:50~12:20
場所:大津市堅田 本福寺周辺
講師:永江 弘之 (本学教授・本研究所研究員)、上原 結子(本学准教授)

大津市堅田地区での写生会風景

大津市堅田地区での写生会風景


 今回の開催地は大津市堅田地区です。堅田は、琵琶湖の水運・漁業など、湖上の特権を持つ堅田衆(湖族)が栄えた歴史ある町。その町並みをはじめ、一休和尚、松尾芭蕉ゆかりの寺院、浮御堂、堅田漁港など、趣深い湖辺の風景が魅力です。今回は、蓮如が真宗の布教拠点として滞在した寺院「本福寺」にご協力を得て、本堂にて受付・講評をさせていただきました。
本福寺本堂で開催した講評会の様子

本福寺本堂で開催した講評会の様子

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