おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

「淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました!

「淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会」

日時:10月12日(土)9:30~17:00
場所:大津市堅田周辺
講師:永江 弘之(本学イラストレーション領域教授・本研究所研究員)、待井 健一(本学イラストレーション領域准教授)

10月12日(土)、大津市堅田にて、公開講座「淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会」を開催しました。
「淡海の夢」は、年2回の写生会と公募風景展を通して、近江の素晴らしさを体感し、近江の固有の価値を再発見する講座です。
当日はとても良いお天気で、一般の方30名、学生3名にご参加いただきました。

今回の写生会では、漁港や浮御堂など趣深い堅田の風景を描きました。

まずはじめに講師から写生中の注意点などの説明を受けていただいた後、参加者のみなさんは、それぞれ思い思いの場所で風景を描きます。

講師は、写生中のみなさんを巡回して個別に風景写生のコツについてアドバイスを行いました。

 

15:30からは、本福寺本堂にて、作品鑑賞会を開催。みなさんの作品がずらりと並びました。
暑い一日だったのでみなさんお疲れの様子でしたが、一般の方も学生たちもお互いの作品を鑑賞しながら、情報交換に花が咲いていました。

受講者のみなさんからは、
「皆さんの作品も、様々な画材や着眼点でとても参考になりました。」
「好天に恵まれ、楽しく描くことができました。先生方のご指導も丁寧で分かりやすく感謝いたします。」
「講師の方々のいつもながらのわかりやすい説明、毎回参考にさせてもらっています。」
「スケッチポイントがたくさんあり何度でも訪れたい町でした。意欲的に取り組めました。」
など、たくさんのご感想をいただきました。

2024年10月14日|Categories: 公開講座|

【開催決定】「淡海の夢2024写生会」堅田・湖族の郷写生会

淡海の夢2024 堅田・湖族の郷写生会
お申込みの皆さま

本日(10/12)の写生会は、予定通り開催いたします。
熱中症対策および日かげでの寒さ対策に十分ご留意いただき、
ご参加くださいますようお願い申し上げます。
どうぞお気をつけてお越しください。

成安造形大学附属近江学研究所 10月12日(土)7:15

2024年10月12日|Categories: お知らせ, 公開講座|

近江学フォーラム会員限定講座「旧瑞峯院方丈襖絵「 堅田図」にみる中世堅田の暮らし」報告

令和6年度 第3回 近江学フォーラム会員限定講座
「旧瑞峯院方丈襖絵「 堅田図」にみる中世堅田の暮らし」

【会員限定講座】
日時:9月28日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:和田光生 氏|元大津市歴史博物館副館長・大谷大学非常勤講師

令和6(2024)年度第3回目の近江学フォーラム会員限定講座を開催しました。
今回の会員限定講座では、16世紀半ばに描かれた旧瑞峯院方丈襖絵「 堅田図」について、元大津市歴史博物館副館長で本研究所の客員研究員でもある和田光生氏に絵解きしていただき、当時の生業や人々の生活についてご講演いただきました。

講座のはじめには、本講演のテーマである「 堅田図」について、文化誌「近江学」第15号で日本美術史の観点から考察を行った小嵜善通教授(本学学長・本研究所所長)からもお話をいただきました。

「堅田図」には、地形をはじめ、家屋や船の形、漁具や漁法、農具や農業など、当時の人々の暮らしぶりが細部まで描かれています。今回の会員限定講座では、その一つひとつについて丁寧に読み解き、そこから当時の人々がどのように暮らしていたのか、またどういった生業を営んでいたのか、現在の町の様子とも比較しながら、和田先生の考察をお話いただきました。

受講者のみなさんからは、
・古地図を現地図と重ねて見る事が好きなので大変よかった。絵から現在の地形を読み解くのが面白かったです。
・堅田という町、湖族のこと、成立ち、地形、水路等いろいろ詳しく聞かせていただき住民として誇りに思いました。
・中世の生活の様子、町の形成など、具体的に説明されて当時の様子が理解できた。堅田の町の特徴がよく描かれていて感心した。
・その当時の人達の生活の様子が知れてとても興味深く面白かったです。ぜひ実物が見たくなりました。

などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]
和田光生氏 (元大津市歴史博物館副館長・大谷大学非常勤講師)
1960年、滋賀県生まれ。佛教大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。
大津市歴史博物館副館長を経て、現在、大谷大学非常勤講師。
主に近江の社寺に関する歴史民俗学的研究を行う。
研究発表では『近江地方史研究』28号、共著に『高月町史 景観・文化財編』などがある。

2024年10月1日|Categories: 近江学フォーラム|

<誤植のお詫び・訂正のお知らせ>

近江学フォーラムの会報誌で、フォーラム会員及び文化施設等にも配布しております近江通信紙Vol.31内の表記に誤りがございました。
深くお詫び申し上げますとともに,下記の通り訂正させていただきます。

●該当箇所:2⾴、「3拠点生活のすゝめ 」の執筆者名
【誤】三宅 正治

【正】三宅 正浩

2024年9月27日|Categories: お知らせ|

近江学フォーラム会員限定講座「惣-私たちの公」報告

令和6年度 第2回 近江学フォーラム会員限定講座
「惣-私たちの公」

【会員限定講座】
日時:7月27日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:水本邦彦 氏|歴史学者・京都府立大学名誉教授

令和6(2024)年度第2回目の近江学フォーラム会員限定講座を開催しました。

今回の会員限定講座では、日本において、14世紀ごろから19世紀後半に作られた「惣」というコミュニティに存在した
独自の「掟」、いわゆる「公(おおやけ)」について歴史学者であり、京都府立大学名誉教授の水本邦彦氏にご講演いただきました。

「私たちによる、私たちのための、そして私たちを縛る」いわゆる「公」というものは、村人が自ら作ったゆるぎない掟として
絶対的な力を持っていたと解釈されています。
水本先生には、実際に今に伝わる古文書をもとに、掟でつながる江戸の村社会の姿を紐解いていただきました。

受講者のみなさんからは、
・身近な地域の掟などの歴史を知ることができて面白かった。

・草肥農業から金肥農業への変化の話が面白かった。

・江戸時代の「惣」の維持管理の状況がよく分かりました。
かなり厳しい掟を決め、惣を維持しており、惣の自治を守っていたことがうかがえました。

・日本の村の生い立ち、村の縛りの原点がよく分かる講義であった。

などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]
水本邦彦氏(歴史学者・京都府立大学名誉教授)
1946年、群馬県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。京都府立大学名誉教授・長浜バイオ大学名誉教授。
専攻は日本近世史。古文書に加えて、絵図や屏風絵などを活用しながら、日本近世という時空間の構造的・写実的な描写をめざしている。
主な著書に『近世の村社会と国家』(東京大学出版会)、『徳川の国家デザイン』(小学館)、『草山の語る近世』(山川出版社)、『村 百姓たちの近世』(岩波新書)などがある。

2024年7月29日|Categories: 近江学フォーラム|

第20回参与会議 報告

令和6年7月8日(月)10時から第20回附属近江学研究所参与会議を開催しました。
参与会議は、県内の経済、文化、宗教、芸術など第一線でご活躍される参与の方々と、
成安造形大学の理事長、学長をはじめとする関係者にご出席いただき、
近江学研究所の活動に対してのご意見をいただくという重要な会議です。

会議では、研究所の昨年度後期から今年度前期の事業報告と研究活動についてスライドで紹介し、
参与の方々並びに学内関係者から様々なご意見をいただきました。

また、今年度2年目となる「近江のコミュニティ『惣・座・講』研究プロジェクト」に関する研究報告については
参与の皆様から、
文化誌「近江学」のテーマは独自性が高く、他大学ではできないテーマである。
近江は、地域を考える上で恵まれた場所。未来を守る取り組みをする上で重要な場所である。
などのご意見をいただきました。

今回の参与会議でいただいた様々なご意見を今後の事業運営や研究活動に活かしながら、
次年度に向けて、ますます近江学研究を深めていきたいと思います。

2024年7月9日|Categories: 研究員の活動|
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