おうみブログ2022-03-29T17:42:04+09:00

おうみブログ

近江学研究所研究員が、近江にまつわるさまざまな情報を発信するブログです。

設立15周年記念イベント「近江学の日」を開催しました!

 

成安造形大学附属近江学研究所設立15周年記念事業「近江学の日」
開催日 2024年4月27日(土)

近江学研究所では、2023年に開設15周年を迎えたことを記念して、1日を通して近江学の魅力をたっぷりと体験していただけるイベント「近江学の日」を開催しました。当日は200名を超える大勢の方にご参加いただき、ワークショップや講演会、ギャラリーガイド、研究員との交流イベントをお楽しみいただきました。

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ワークショップ
「大津絵って何?近江和紙とスタンプでオリジナルのお札をつくる」
時間 11:00-12:30(10:30受付開始)
講師 山田真実氏(成安造形大学 地域実践領域 助教)
会場 成安造形大学 I棟 プレゼンルーム

参加者のみなさまからは、「大津絵は知らなかったけど、意味を知って実際に制作してみると、面白くて、最後には良い作品ができてよかった」、「子どもに戻ったように、たくさんのスタンプを押して楽しかった」などのご感想をいいただきました。
小さなお子さまから大人の方まで、大津絵を学びながら楽しく制作されている姿が見られました。

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特別公開講座
演題 「コモンの再生」
時間 14:00-15:30(13:30受付開始)
講師 内田 樹 氏(凱風館 館長・神戸女学院大学 名誉教授)
会場 成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール

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展覧会&ギャラリーガイド
展覧会名「MUSUBU地図からみる未来のかたち」
会期 4月25日(木)-5月11日(土)(4月28日-5月6日は休館)
時間 11:00-17:00 入場無料・申込不要
会場 ギャラリーアートサイト(I棟1階)

〇ギャラリーガイド
日時 4月27日(土)15:40-16:15 参加無料・申込不要
ガイド 石川 亮(成安造形大学准教授・附属近江学研究所研究員)
会場 成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール、I棟1階 ギャラリーアートサイト

石川亮研究員による「MUSUBU地図」のギャラリーガイド。はじめに聚英ホールにて地図の特徴や見方について説明を行った後、ギャラリーアートサイトに移動して実際の地図を鑑賞していただきました。

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近江学研究員との交流イベント
タイトル 「話そう!近江学」
時間 16:30-17:45(16:15開場) 参加無料・申込不要
会場 成安造形大学 コミュニティスペース「結」

交流会では、近江学研究所の研究員がそれぞれ自己紹介を行った後、参加者のみなさまと一緒に近江ならではのお料理や地酒を味わい、近江学談議に花が咲きました。コロナ禍中は大勢が集まったり食事することが制限されていたため、今回久しぶりにこのような交流会を開催することができ、直接お顔を合わせてお話することの素晴らしさを改めて感じることができました。

2024年5月8日|Categories: イベント|

【特別公開講座】成安造形大学附属近江学研究所設立15周年記念特別公開講座報告

成安造形大学附属近江学研究所設立15周年記念特別公開講座
「コモンの再生」

【公開講座】
日時:4月27日(土)14:00~15:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:内田 樹 氏(凱風館 館長・神戸女学院大学 名誉教授)

成安造形大学附属近江学研究所は、2008年4月に発足し2023年に開設15周年を迎えました。
今年の特別公開講座には、内田樹先生にご登壇いただき、「コモンの再生」と題して、
近江に限らず全国各地に残るコモン(共同体・地域コミュニティ)を維持するためには何が必要かという内容を中心に、
コミュニティの本質からその重要性など幅広く語っていただきました。

受講者のみなさまからは、
・今日の公演を聞いて、資本主義の恐ろしさを知りました。この先も自分達の地域を残していくために、都市部ではなく地方で生活して行くべきだと改めて思いました。

・久しぶりの対面講義でこれぞ講演という気分を味わえることができました。非常に満足した意義ある講義でありました。内田先生の「過疎を作るな」「都市一極集中を防げ」という話はよく理解できました。

・新鮮な発想に感服した。

・「コモン」とか「資本主義」の意味、その働きがよく解った。

・「自分たちがフロンティアを守っている」非常に分かりやすい話、ありがとうございます。

・大変よかった。モヤモヤしている思いが整理されたようだ。

・マスコミや出版社があまり発信しないことがたくさん話していただけたので非常によかったです。
今後の日本のブランドデザインを考えていかないといけないとも感じました。

などといったたくさんのご感想をいただきました。

【講師プロフィール】

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京都立大学人文学部助手、神戸女学院大学文学部助教授を経て同教授。2011年退職後、神戸に武道と哲学研究のための学塾凱風館を設立。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論。合気道七段。
主著に『ためらいの倫理学』、『寝ながら学べる構造主義』、『レヴィナスと愛の現象学』、『死と身体』、『武道論』など。第六回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』)、2010年度新書大賞(『日本辺境論』)、第三回伊丹十三賞を受賞。近著に『レヴィナスの時間論』、『街場の米中論』など。

2024年5月7日|Categories: 公開講座|

市民大学たかしまアカデミーオープン講座のご紹介

高島市より4月7日(日)に開催される公開講座のご案内がありましたのご紹介します。
本研究所で4月27日(土)に開催する特別公開座「コモンの再生」と関連するテーマの講座です。当日参加も可能とのことですので、ぜひご参加ください。

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〈コモン〉の「自治」をとりもどす―滋賀の里山・たかしまのくらしから考える―
持続可能な世界に向けて地域共同体の自治の歴史に学ぶことを趣旨とした講座を開催します。

破壊された、あるいは、私たちが自ら破壊してしまった「コモン(社会の富)」をどのように再生するか、高島の村落共同体のいとなみに学びながら、市民や地域共同体による「コモン」の管理、地元の言葉で言えば「守(も)り」を、 どのように再構築し、風土に根ざしたゆるがぬ暮らしを創造していくか、 といったことについて、考えたいと思います。

日 時:4月7日(日曜日)13時~16時(予定)
場 所:安曇川公民館(高島市安曇川町田中89番地)
講 師:斎藤 幸平 さん(東京大学准教授/経済思想家)
内 容 : 講演およびディスカッション
その他:参加費無料

参加の方は、事前申し込みが必要です。
お申し込みは、高島市社会教育課までご連絡ください。
(電話)0740-25-8561

2024年4月4日|Categories: お知らせ|

成安造形大学附属近江学研究所「紀要」 第13号を公開しました

研究所の研究員や客員研究員の論考をまとめた「成安造形大学附属近江学研究所 紀要」 第13号をウェブサイトで公開しました。
今号は、研究員の加藤賢治教授、石川亮准教授が執筆されています。
紀要のPDFデータは下記より自由にダウンロードしていただけますので、ぜひご覧ください。
2024年3月27日|Categories: お知らせ, 研究プロジェクト, 関連出版物案内|

設立15周年記念事業「近江学の日」を開催します!

成安造形大学附属近江学研究所設立15周年記念事業「近江学の日」
開催日 2024年4月27日(土)

成安造形大学附属近江学研究所は、2008年4月に発足し2023年に開設15周年を迎えました。
本研究所では、近江固有の文化・風土を深く検証する学問「近江学」を主唱し、地域が内包する「豊かさ」を掘り下げ、未来社会に生かせる普遍的な価値観を見出すこと、そしてそれらを芸術の持つ創造精神と結びつけ、新たな可能性を探求しようと活動を続けてきました。

このたび、設立15周年を記念して、「近江学」の魅力を感じていただける様々なイベントを開催いたします。
お子様から大人の方まで、みなさまのご参加をお待ちしています。

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①特別公開講座
演題 「コモンの再生」
時間 14:00-15:30(13:30受付開始)
講師 内田 樹 氏(凱風館 館長・神戸女学院大学 名誉教授)
会場 成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール
対象 中学生以上
定員 180名
受講料 500円(要申込)

詳細・お申込みはこちら

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②ワークショップ
「大津絵って何?近江和紙とスタンプでオリジナルのお札をつくる」
時間 11:00-12:30(10:30受付開始)
講師 山田真実氏(成安造形大学 地域実践領域 助教)
会場 成安造形大学 I棟 プレゼンルーム
対象 小学生以上
定員 20名
受講料 無料(要申込)

詳細・お申込みはこちら

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③展覧会&ギャラリーガイド
展覧会名「MUSUBU地図からみる未来のかたち」
会期 4月25日(木)-5月11日(土)(4月28日-5月6日は休館)
時間 11:00-17:00 入場無料・申込不要
会場 ギャラリーアートサイト(I棟1階)

内容
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターと本学地域実践領域、附属近江学研究所が共創した作品「MUSUBU地図」は、滋賀の地を様々な視点から捉えた要素の地図を重ね合わせ、それらの特徴を元に背景を読み解いていく共創マップです。2015年に本学近江学研究所の取り組みとしてスタートし、今もなお新たな地図を制作し続けています。MUSUBU地図からどのような未来社会のかたちがみえてくるでしょうか。

〇ギャラリーガイド
日時 4月27日(土)15:40-16:15 参加無料・申込不要
ガイド 石川 亮(成安造形大学准教授・附属近江学研究所研究員)
会場 成安造形大学 聚英館3階 聚英ホール、I棟1階 ギャラリーアートサイト

内容
展覧会「MUSUBU地図からみる未来のかたち」の関連企画。「MUSUBU地図」の発案・企画者である石川亮研究員が、聚英ホールにて展示作品についての解説を行います。その後、ギャラリーアートサイトに移動し石川研究員のガイドのもと自由に作品を鑑賞していただきます。

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④近江学研究員との交流イベント
タイトル 「話そう!近江学」
時間 16:30-17:45(16:15開場) 参加無料・申込不要
会場 成安造形大学 コミュニティスペース「結」

内容
近江学研究所の研究員との交流イベント。研究員それぞれが自己紹介を兼ねて自身の研究分野と近江学の関わりについてお話するほか、研究員との歓談タイムもあります。ドリンク等をご用意していますので、ぜひお気軽にご参加いただき、研究員とのひとときをお楽しみください。

2024年3月1日|Categories: お知らせ, イベント, 公開講座|

文化誌「近江学」第15号(特集 惣 はじまりのコミュニティ )発刊いたしました

文化誌「近江学」第15号

このたび、近江学研究所では、初年度から発刊してまいりました文化誌『近江学』第15号(特集 惣 はじまりのコミュニティ)を出版いたしました。本書は、本研究所が今年度から取り組んでいる3ヵ年の研究プロジェクト「近江のコミュニティ『惣(そう)・座・講』研究プロジェクト」の1年目、「惣」をテーマにした研究活動の成果をまとめた一冊です。ぜひご覧ください。

文化誌「近江学」第15号
<概要>
特集テーマは「惣 はじまりのコミュニティ」。-「堅田図」に描かれた琵琶湖岸の集落景観と人々の暮らしの姿、山の利用権をめぐる争論において神前で熱した鉄斧を握って勝利した村代表を顕彰する記念碑、琵琶湖の有人島・沖島や比良山麓の大津市守山地区における新旧住民の交流による新たなコミュニティの創出など、地縁コミュニティの歴史と現状を考える。

<目次>

惣・座・講研究―禍の経験から惣へ― 加藤賢治、石川亮
旧瑞峯院方丈襖絵 「堅田図」にみる中世堅田の暮らし 小嵜善通、和田光生
近江の「惣」―堅田惣荘と金森寺内町― 草野顕之
惣―私たちの公― 水本邦彦
近江の惣村 水野章二
水・山と暮らす―近江における近世の村落 東 幸代
人と自然が織りなすコミュニティ 今森光彦
犬上川、川上と川下のコミュニティ 石川 亮
大津市守山地区の自主防災をもとにつながるコミュニティ 深町加津枝、大原歩
沖島の新しい波、新しい風 田口真太郎
エン景―遠/縁 真下武久
地蔵盆と野神祭り 大津市今堅田一丁目の伝統的な地縁コミュニティの現状 加藤賢治
惣的な結合 木村至宏

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発行    成安造形大学附属近江学研究所  〒520-0248滋賀県大津市仰木の里東4丁目3-1
発行人   小嵜 善通
編集長   小嵜 善通
デザイン  塩谷 啓悟 http://shiotanikeigo.com/
編集    玉置 慎輔
校正    岸田 幸治(サンライズ出版株式会社)
印刷    宮川印刷株式会社
発売元   サンライズ出版株式会社  〒522-0004滋賀県彦根市鳥居本町655-1 TEL 0749-22-0627
発行部数  1,200部
定価    1,800円+税
ISBN  SBN978-4-88325-804-8 C1402
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2024年2月1日|Categories: お知らせ, 研究プロジェクト, 関連出版物案内|
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