令和6年度 第1回 近江学フォーラム会員限定講座
「近江の「惣」-堅田惣荘と金森寺内町」

【会員限定講座】
日時:6月1日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:草野 顕之 氏|大谷大学名誉教授

 

令和6(2024)年度最初となる第1回目の近江学フォーラム会員限定講座を
開催しました。

今回の会員限定講座では、近江の「惣」について
大谷大学名誉教授の草野顕之氏にご講演いただきました。

近江は真宗王国と呼ばれるほどに、県内各地で浄土真宗の大きな寺院を見ることができます。
その元をつくりあげた蓮如上人が京都の本願寺を離れ、近江に入ってはじめに拠点としたのが、
堅田と金森です。また、浄土真宗は「寺内町」という信仰でつながる深いコミュニティがありました。
草野先生にはご専門の視点で中世の強いコミュニティについて語っていただきました。

受講者のみなさんからは、
・堅田については、大津市史で読んである程度知っていたつもりだが、今回の講義でさらに知識が深まった。

・古文書を丁寧に説明していただいてとても興味深く、楽しかった。

・「惣」のあり方がよく分かる事例でした。密度の濃い講座だった。

・コミュニティの成り立ちを知ることでさらに土地への興味や愛着が深まると実感している。

などといったご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

草野 顕之 氏(大谷大学名誉教授)
1952年、福岡県生まれ。大谷大学名誉教授。同大学院(文学研究科仏教文化専攻博士後期課程)満期退学。博士(文学)。大谷大学文学部専任講師、同助教授、同教授を経て、2018年より現職。大谷大学学長(2010-2016)。著書に『戦国期本願寺教団史の研究』(法蔵館)、『真宗教団の地域と歴史』(清文堂書店)、『親鸞の伝記―『御伝鈔』の世界』(筑摩書房)、『親鸞伝の史実と伝承』(法蔵館)などがある。