講師:奥貫隆 (滋賀県立大学教授)
日時:2008年6月21日(土) 10:40~12:00
場所:成安造形大学 本館棟021教室
東京大学のご出身で、東京を中心に都市の環境計画に取り組んでこられ、12年前に滋賀県立大学の教授にご就任されました奥貫先生に滋賀県の魅力について語っていただきました。滋賀県は四方をなだらかな山並みに囲まれ、琵琶湖を包むように街道が行き交っている。そこに人々の生活があり町並みを含めた景観が生まれる。奥貫先生は非常に高度なカメラ撮影の技術をお持ちで、滋賀県の現状をご自分で撮影され、記録されている。広重の浮世絵にみる近世の街道筋の風景と現代の風景を比較し、時代とともに移り変わる景観を保護する取り組みを実践されている。講義の最後には「景観は決して一人で守れるものではない。そこに生活するすべての人がその重要性を理解することが必要である」と熱いメッセージが送られました。
報告者:近江学研究所研究員 加藤賢治