6月14日(日)「仰木森林学」の授業が行われました!
この授業は成安造形大学の地元仰木地区の山林を整備する事業に本学の学生さんが授業の一環として取り組むものです。
今から40年前に仰木村の村有であった山林を守るため、上仰木地区と辻ヶ下地区の住民が上仰木・辻ヶ下生産森林組合を組織し、自分たちの山を守る活動を始められました。組合員は現在303名、65haの山林を保全する活動が行われています。4年前から大学もその活動に参加させていただき、現在は授業の一環としてまた近江学研究所の活動として取り組んでいます。
授業としての初日にあたる14日は8名の学生が参加しました。おごと温泉駅を9時に集合し、組合員のお迎えを受けて山林へ。当日参加の約30名の組合員とともに初めの1時間半は山を体感するため、森林組合が保有する山林をトレッキングしました。休憩の後、村の長老さんから興味深い昔の山入り(50年前の村の保全活動)の話を聞きながらお弁当をいただき、そのあと滋賀県の山林保全指導員の間伐と枝打ちの解説を受けて、いよいよ保全活動へ。
初めて使う枝打ちのためののこぎりや間伐のためのチェエンソーを緊張しながら握り、約2時間、山に入りました。
午後2時半に終了。体験した学生さんからは「はじめ木々がうっそうとして暗かった森林が、間伐によって見る見る明るくなりおどろいた」「森林を守る大切さを実際にやってみて実感しました」などの感想が聞けました。帰りには組合員の方々から仰木の棚田米をお土産にいただき学生たちは満足そうに帰途につきました。天気にも恵まれすがすがしい気持ちになれた一日でした。
この取組は、このあと間伐材を利用し、地元の大工さんの指導を受けて本棚や椅子などの木工品を作る活動や、山林の斜面を測量する活動などを行う予定です。
またご報告します。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治