令和6年度 第4回 近江学フォーラム会員限定講座
「水・山と暮らす-近江における近世の村落」
【会員限定講座】
日時:12月7日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:東 幸代 氏|滋賀県立大学教授
令和7(2025)年度第4回目の近江学フォーラム会員限定講座を開催しました。
今回の会員限定講座では、滋賀県立大学教授の東 幸代氏に近世の自治的な集落を紹介していただきました。
当時は、水を必要とする農業も、山と深く結びついており、水と山の資源を巡っての争論が発生していました。
東先生には写真を交えながら当時繰り返された争論についても具体的にお話しいただきました。
受講者のみなさんからは、
・山や水の境目の曖昧さにより、争いがよく起きたことがよく分かりました。
・現在の公図は明治後期に作成されたものが多いですが、本日公図の元となった境界の話が聞けて面白かった。。
・古文書を読み解くことにより現代に続く歴史を確認できることに面白さ、重要さを感じられました。。
・琵琶湖、十和田湖の境界議論が大変面白かった。
などといったご感想をいただきました。
[講師プロフィール]
東 幸代氏 (滋賀県立大学教授)
1971年、石川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科教授。専攻は日本近世史。琵琶湖の水運や湖岸のヨシ(葭)の歴史に注目している。共著に『鷹狩の日本史』(勉誠出版)、『自然・生
業・自然観─琵琶湖の地域環境史─』(小さ子社)、『日本各地につたわる伝統知・地域知』(総合地球環境学研究所)などがある。