成安造形大学附属近江学研究所設立15周年記念特別公開講座
「コモンの再生」
【公開講座】
日時:4月27日(土)14:00~15:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:内田 樹 氏(凱風館 館長・神戸女学院大学 名誉教授)
成安造形大学附属近江学研究所は、2008年4月に発足し2023年に開設15周年を迎えました。
今年の特別公開講座には、内田樹先生にご登壇いただき、「コモンの再生」と題して、
近江に限らず全国各地に残るコモン(共同体・地域コミュニティ)を維持するためには何が必要かという内容を中心に、
コミュニティの本質からその重要性など幅広く語っていただきました。
受講者のみなさまからは、
・今日の公演を聞いて、資本主義の恐ろしさを知りました。この先も自分達の地域を残していくために、都市部ではなく地方で生活して行くべきだと改めて思いました。
・久しぶりの対面講義でこれぞ講演という気分を味わえることができました。非常に満足した意義ある講義でありました。内田先生の「過疎を作るな」「都市一極集中を防げ」という話はよく理解できました。
・新鮮な発想に感服した。
・「コモン」とか「資本主義」の意味、その働きがよく解った。
・「自分たちがフロンティアを守っている」非常に分かりやすい話、ありがとうございます。
・大変よかった。モヤモヤしている思いが整理されたようだ。
・マスコミや出版社があまり発信しないことがたくさん話していただけたので非常によかったです。
今後の日本のブランドデザインを考えていかないといけないとも感じました。
などといったたくさんのご感想をいただきました。
【講師プロフィール】
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京都立大学人文学部助手、神戸女学院大学文学部助教授を経て同教授。2011年退職後、神戸に武道と哲学研究のための学塾凱風館を設立。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論。合気道七段。
主著に『ためらいの倫理学』、『寝ながら学べる構造主義』、『レヴィナスと愛の現象学』、『死と身体』、『武道論』など。第六回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』)、2010年度新書大賞(『日本辺境論』)、第三回伊丹十三賞を受賞。近著に『レヴィナスの時間論』、『街場の米中論』など。