近江―受け継ぐかたち
「町衆文化の心意気 大津祭の今とこれから」

【公開講座】
日時:6月10日(土)11:00~12:30
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:⼤津祭「湯⽴⼭保存会」から
湯⽴⼭保存会 会⻑ 千⽯敏男 氏
湯⽴⼭保存会 会計 天孫神社⽒⼦会 会⻑ 岩崎博 氏
湯⽴⼭保存会 監査 元NPO法⼈⼤津祭曳⼭連盟理事⻑ ⽩井勝好 氏
コーディネーター:加藤賢治(本学教授・近江学研究所副所⻑)

本研究所では、2020年度から新型コロナウイルス感染症への対応のため、
講座の実施方法を対面開催からオンデマンド講座へ変更して開講してきました。
今回の公開講座は、本学に講師をお招きして開催する4年ぶりの対面講座となりました。

今回の講座では、大津祭「湯立山保存会」のみなさまにお越しいただき、
大津祭の概要から、大津祭が今日に至るまでどのように祭を引き継ぎ発展してきたか。
また、コロナ禍中の祭の様子やこれからの展望についてお話いただきました。

湯立山保存会会長 千石敏男 氏

湯立山保存会 会計 岩崎博 氏

湯立山保存会 監査 白井勝好 氏

コーディネーター 加藤賢治

講座の中では、NPO法人大津祭曳山連盟の公式キャラクターとして
2007年に本学学生がデザインした「ちま吉」を活用し、
学生たちが大津祭の広報活動を企画・デザイン・制作するプロジェクト授業を
担当しているイラストレーション領域の田中真一郎教授に
「ちま吉」プロジェクトにかける思いをお話しいただきました。

ちま吉プロジェクト担当 イラストレーション領域 田中真一郎 教授

また、講座の最後には本研究所の木村至宏顧問からも本講座に対する感想とともに
大津祭の稀少性や継承の重要性等についてのお話がありました。

近江学研究所顧問 木村至宏 氏

受講者のみなさまからは、
・裏方のご苦労をNPO法人化で乗り切っている知恵はすごいと思いました。
・たくさんの映像を使って大津祭をご紹介いただき、大津祭にかける方たちの想いがすごく伝わってきました。歴史ある大津祭への知識を少し深めることができました。
・お囃子を聞きながら、実際に10年も前にくじ取りをされた方のお話が新鮮で楽しい時間でした。
・多くの方のご尽力にてお祭りが現存していることがすごいことだと思う。
・滋賀県の文化、歴史を支える市民の方の心の豊かさに感動を覚える。
といったたくさんのご感想をいただきました。

[講師プロフィール]

湯立山保存会
「湯立山」には、13基の曳山の中でも、創始が古いという伝承があります。その伝統を今に受け継ぎ、後世につなぐために結成された保存会。お町内の人々をどのように巻き込み、氏神である天孫神社とその氏子としてのつながりなど、現代社会に伝統的な祭りをどう活かすかを常に検討されています。