令和4年度 第2回 近江学フォーラム会員限定講座
「近江の祭・神仏習合のかたち、比叡山と日吉大社」
【講座映像視聴会】
日時:7月8日(金)14:30~16:00
場所:成安造形大学 聚英ホール
講師:※映像出演
嵯峨井 建 氏|京都國学院講師
令和4(2022)年度第2回目の近江学フォーラム会員限定講座を
オンデマンド配信と講座映像視聴会で開催しました。
オンデマンド配信は6月23日から7月7日まで。
配信終了の翌日に講座映像視聴会を大学内で実施しました。
第2回目の講座は、京都國学院講師の嵯峨井 建 氏をお招きし、
文化誌『近江学』第13号にご執筆いただいた
近江の祭、比叡山と日吉大社の神仏習合のかたちについて
更にくわしくご講演いただきました。
受講者のみなさんからは、
・私の育ったところは、新興住宅地で祭りが無く、お渡りとか餅まき等しか参加した事がありませんが、数ケ月の準備を経て、神様とつながる話を聞き、儀式の中に意味が宿っている事が理解できました。地元にも、滋賀県で有名な祭りもあるので、その歴史や、儀式を紐解きたいと思いました。
・大変興味深かったです。山王祭のスケールの大きさ、ストーリー性、数えきれない神事のつながりが神社の誕生の歴史等、同時進行で行われている事。これから山王祭を見るとき、また違ったところに目を向けたいです。古事記にも書かれている大きな歴史を感じます。
・山王祭りは地元でないのであまりなじみがありませんが、言い伝えから民衆が長年大事にしてきたもので、また、比叡山の伝教大師から伝わったいろんな教えが今の行事、祭りになっているのだと感じました。
などといったご感想をいただきました。
[講師プロフィール]
嵯峨井 建 氏(京都國学院講師)
1948年、石川県生まれ。神職。國學院大學神道学専攻科修了。神道学博士。京都國學院講師。専攻は神道史、神社史を中心に神仏習合、宗教文化史を範囲とする。現地調査と文献をふまえた研究を続けている。著書に『日吉大社と山王権現』(人文書院)、『満州の神社興亡史』(芙蓉書房出版)、『神仏習合の歴史と儀礼空間』(思文閣出版)などがある。各地の神社の企画、文化財保護に従事。