2011年度近江学研究所主催公開講座(後期)受講申込受付中

2011年度後期公開講座 受講申込み受付中です。近江学研究所主催の公開講座は以下の通りです。

附属近江学研究所設立3周年記念講演
第3弾「近江の寺と城-中世の湖国に生きた人々-」
実施日時:平成23年9月24日(土)10:40~12:00
応募締切日:9月9日(金)必着
講師名:下坂守氏(奈良大学教授)

連続講座(講演・対談)「近江のかたちを明日につなぐ」
第3弾「近江~魂のかたち」

「近江~魂のかたち-木彫-」
実施日時: 平成23年10月1日(土)10:40~12:00
応募締切日:9月9日(金)必着
講師名: 江里康慧氏 (仏師)
対談:加藤賢治(本研究所研究員)

「近江~魂のかたち-絵馬-」
実施日時: 平成23年11月12日(土)10:40~12:00
応募締切日:10月28日(金)必着
講師名:吉村俊昭(本学教授)
対談:小嵜善通(本学教授・本研究所研究員)

淡海の夢2011
『淡海の夢2011-坂本・石垣と里坊の町写生会』
セ:10月22日(土) ソ:10月23日(日)
9:30~17:30※雨天中止
会場:滋賀県大津市坂本周辺 
応募締切日:10月3日(月)必着
講師:永江弘之(本学教授・近江学研究所研究員)

公募展「淡海の夢2011 風景展」についてはこちらをご覧ください。

2011-09-27T09:48:53+09:002011年9月27日|お知らせ, 公開講座|

公開講座「近江の寺と城」開講しました

講座名:「近江の寺と城」
日 時:平成23年9月24日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英ホール
講 師:下坂守氏(奈良大学 教授)

中世と呼ばれる鎌倉、室町時代は強大な中央権力が弱く、寺院や町衆など様々な新興勢力の台頭など非常に複雑で捉えにくい時代である。その中世を僧侶(寺)と武士(城)の対立を中心として奈良大学文学部教授下坂守先生に語っていただきました。
下坂先生は、中世は寺院の勢力が最も強く、大きく時代の流れに影響を与えたということを前提に、「仏法(仏教勢力)」と「王法(朝廷)」のバランスによってこの時代が成立していたと多くの文献を紹介しながらこの時代の特徴を述べられました。
やがて、新興の武士団勢力が台頭してくると、武装化した寺院と武士団の対立が激化し、寺院建築物も城塞化していった。交通の要衝にあたる近江は観音寺城に代表されるように寺院要塞がたくさんあったことで知られる。そしてその最終戦争として織田信長の比叡山延暦寺の焼き討ちが行われ、中世の時代が終焉を迎えた。
下坂先生はこのような視点で中世の時代を説明され、織田信長は延暦寺の焼き討ちは単に、武士に反旗を翻したから行ったのではなく、仏教勢力と朝廷の権力(仏法と王法)を根本から覆すために行ったと中世の時代の最後をまとめられました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

近江の催し:2011年10月

大津祭

大津祭

7月16日(土)~10月30日(日)
平山郁夫 文明の十字路シルクロードを辿る
佐川美術館【平山郁夫館】

6月30日(木)~12月11日(日)
特別企画「グ・ル・メなやきものたち-陶芸を楽しむ」展
滋賀県立陶芸の森

7月16日(土)~11月23日(水・祝)
第19回企画展示 『こまった!カワウ-生きものとのつきあい方-』
滋賀県立琵琶湖博物館

9月17日(土)~11月6日(日)
湖国の鳴く虫たち- 庭の小さな音楽家-
滋賀県立琵琶湖博物館

9月3日(土)~12月11日(日)
秋季特別展 神仏います近江 天台仏教への道
MIHO MUSEUM

10月8日(土)~11月23日(水)
日吉の神と祭
大津市歴史博物館

9月17日(土)~11月20日(日)
祈りの国、近江の仏像 古代から中世へ
滋賀県立近代美術館

10月8日(土)、9日(日)
大津祭
天孫神社(大津市)

10月8日(土)、9日(日)、10日(月/祝)
米原曳山まつり
湯谷神社(米原市)

10月19日(水)、20日(木)、21日(金)
びわ湖環境ビジネスメッセ
滋賀県立長浜ドーム(長浜市)

10月22日(土)~11月6日(日)
大津百町大写真展2011-マチを記録すること-
大津百町一帯(旧大津公会堂・大津百町館ほか)

2011-09-20T09:57:12+09:002011年9月20日|お知らせ, 近江イベントカレンダー|

近江学フォーラム会員限定講座「江戸の里山を歩く」開講しました。

講座名:「江戸の里山を歩く」
日 時:平成23年9月17日(土) 10:40~12:00
場 所:成安造形大学 聚英ホール
講 師:水本邦彦氏(長浜バイオ大学 教授)

近世江戸時代の農村の風景はいかなるものであったのか。浮世絵に見る山の風景は現代のように木々が茂っている山が少なく、土砂山や草山が描かれている。近世農村生活に関する最新の研究成果を京都府立大学名誉教授、長浜バイオ大学教授で本学附属近江学研究所学外研究員である水本邦彦先生に報告いただきました。
 近世農業史や生活史の中に、「草肥(くさごえ)」や「刈敷(かりしき)」という草や小木を利用して農地に栄養を与える農法が見え、当時は草や小木を得るための草山や柴山が農村に必要とされていたことがわかる。また、別の文献からはその草山を巡って争いごとが頻繁に起こった記録も残っている。など、浮世絵の風景にあるように今とは違った風景が江戸時代にあったと述べられました。
 今まで、仰木の棚田や鎮守の森の風景を見ながら江戸時代の風景を追体験してきましたが、水本先生の講演でその考え方を改めなければならないと知らされました。また、江戸時代にも人口が増える時期があり、多くの木々が伐採されると洪水や土砂災害が発生し、人々を苦しめたという史実も読み取れました。
 その規模の大小は別として、いつの時代も人々は自然を改造し、そのしっぺ返しを受けてきたことも今回の報告で改めて知ることができました。
報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

近江屋研究プロジェクトはじまる!

近江屋研究プロジェクトはじまる!

文化で滋賀を元気に!を合い言葉に発足した任意団体、「文化・経済フォーラム滋賀」(代表幹事:木村至宏近江学研究所所長)の取り組みで全国に散らばる「近江屋」という屋号を持つ商店の調査が始まりました。近江学研究所研究員で文化・経済フォーラム滋賀の会員である私、加藤が中心に調査を始めました。
調査はまだまだ始まったばかりで何が見えてくるか解りませんが、「近江」(滋賀県)をキーワードにネットワークを広げていきたいと考えています!

京都新聞記事:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110907-00000013-kyt-l25
文化・経済フォーラム:http://www.shiga-bunshin.or.jp/bunkakeizai/

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

2011-09-08T10:10:15+09:002011年9月8日|おうみブログ, エッセイ|
Go to Top