附属近江学研究所参与を努めていただいています写真家今森光彦先生の「切り紙」の展覧会を見てきました。

昆虫や自然を主題に写真というメディアを通して「里山」という言葉を世界に発信した今森先生。今回は写真ではなく、「切り紙」の展覧会です。先生は小学校1年生のときから5年生までこの切り紙に熱中されていたとのこと。開けると左右対称の美しいフォルムが現れる「切り紙」は自然への熱い思いを表現したいという今森少年の心をくすぐったようです。

今森先生にとって約30年のブランクがあったという切り紙アート、この15年間に制作された200点以上に及ぶ作品が一堂に展示されています。
展覧会は第Ⅰ章「切り紙の森へ」、第Ⅱ章「動物誌」、第Ⅲ章「昆虫博覧会」、第Ⅳ章「はさみと紙のタペストリー」の4部構成になっており、昆虫を中心に、動植物が切り紙という手法で多様に表現されています。
自然を愛する今森先生の世界を存分に楽しんでいただけます。是非ご高覧ください。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

「魔法のはさみ 今森光彦の切り紙美術館」
■ジェイアール京都伊勢丹7F 美術館「えき」
■8月17日(水)~9月5日(月)[会期中無休]
■開館時間:午前10時-午後8時(最終日は午後5時閉館)
  入館締切:各日閉館30分前<最終日:午後5時閉館>
■入館料:一般 700円(500円)/高・大学生 500円(300円)/小・中学生 300円(200円)
※( )内はエムアイカード、アイカード、三越カード、JR西日本グループ会社カード(一部除く)を お持ちの方、ICOCA、Suica、TOICA、SUGOCAカードでお買いあげの方、前売および10名さま以上の団体料金。
■主 催:京都新聞社
■協 力:串田 和美
■企画協力:クレヴィス