5月21日(土)、坂本公民館2階大会議室で第13回近江歴史回廊大学「近江の歴史を築いた人々」クラスの授業を行いました。
この日はこのクラスの2日目の授業日で、私は3時間目の授業を担当しました。内容は坂本周辺のフィールドワークです。
はじめ30分程度プロジェクターで坂本周辺の歴史スポットの紹介とその背景にある宗教民俗を解説しました。その後、屋外へ出て慈眼大師天海大僧正が建立した滋賀院門跡、その墓所である慈眼堂、近江出身の幕府お抱えの大工の棟梁甲良宗広が日光東照宮の試作品として建設したといわれる日吉東照宮を見学しました。
この授業は天海大僧正にスポットを当て、信長によって壊滅的な打撃を受けた比叡山延暦寺を家康の腹心として復興に務めたことや家康の死後東照大権現として日光東照宮を建設した偉業などを中心に解説しながら天海ゆかりの遺跡を巡りました。
この日は初夏の蒸し暑さもありましたが、30名の熱心な受講生の皆さんは最後まで熱心に勉強されていました。
報告:附属近江学研究所 研究員 加藤賢治