講師:林博通 (滋賀県立大学教授)
日時:2008年5月24日(土) 10:40~12:00
場所:成安造形大学 生涯学習センター
かつて大津京の発掘調査を担当され、その正確な位置を示された林先生に最新の研究である琵琶湖の湖底遺跡について講義いただきました。琵琶湖の形成の歴史から講義は始まり、水没伝承を持つ村についてその湖底遺跡の位置と調査の様子が詳しく解説されました。水没伝承と地震の関係や伝承を紐解くロマン、湖底遺跡の調査方法など様々な視点からスライドを交え最新の調査報告がされました。米原町の筑摩神社の古絵図も紹介され、そこに見られる地名と湖底遺跡の位置関係が一致したときの感動や、空模様をにらみながら天候を即座に判断し湖底に潜るという研究の難しさなどが伝わり、学生たちは普段体験することない研究の難しさや大切さを理解しました。
報告者:近江学研究所研究員 加藤賢治