ギャラリーアートサイト主催の展覧会『望遠』始まる!

2010 年 3 月 9 日

上下画像内/左2点 “日出山(遠景)” “日没山(遠景)” 2009  300×300/mm
上下画像内/右2点 “日出山(近景)” “日没山(近景)” 2009  230×185/mm
上 照明有り 下 照明無し 蓄光インク、アクリル

美術作家で本学非常勤講師の石川亮氏の展覧会『望遠』が3月8日(月)から始まりました。近江の風土を現代アートの視点でとらえた斬新な展覧会です。滋賀県は琵琶湖を中心として山々が取り囲み、その山から水が湧き出て川となり琵琶湖へ注いでいます。この環境に注目した石川氏はそれら山の信仰と麓のくらし、そして水との関係を解き明かしながら、自ら県内を歩き回り、80ヶ所の湧水を集めて展示しています。また、山の稜線をモチーフにした平面作品は空の部分を蓄光塗料で塗り重ね、部屋の照明を消すとその部分が光って稜線を浮かび上がらせるという趣向を凝らせた展示は見物です。
近江学研究所の協力で完成した滋賀県の山と川の地図も見応えがあります。是非とも成安造形大学ギャラリーアートサイトまで見に来てください!3月20日(土)まで。入場無料。最終日は1時から作家の講演会やゲストが参加しての座談会も行われます。私も出ます。ぜひご参加を!

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

大津歴博企画展「元三大師良源」見てきました!

2010 年 3 月 7 日

3月6日(土)、話題の大津市歴史博物館企画展「元三大師良源」を見学してきました。サブタイトルが「比叡山中興の祖」。最澄、円仁、円珍と続く延暦寺の系譜もいったんは力をなくしてしまいますが、この良源が疲弊した山内を復興します。サブタイトルはこのことに由来しますが、凄まじい改革を強い意志を持って断行したために、恐ろしい形相の天台座主のイメージが強く、良源自身が厄除の御札などになって民間信仰の対象になっていきました。
おみくじの元祖であるとか僧兵をつくったとか祈祷によって皇室の病を打ち払ったとか、たくさんの伝承が今に伝わっています。最澄や法然、親鸞などに比べると一般的には知られていない僧侶なのかもしれませんが、日本浄土教の祖ともいえる恵心僧都源信を弟子に持ち、自らが観音の化身であるとされた良源は、日本文化の基層をつくった魅力のある人物です。この展覧会の入り口から並ぶ全国各地より集まった元三大師像は圧巻です。
是非ともご高覧ください。4月18日(日)まで。一般800円/高大生400円/小中生200円

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治

木村所長「白洲正子」を語る!

2010 年 3 月 1 日

2月24日(水)11:00~大津プリンスホテルにて、近江学研究所木村至宏所長が「白洲正子と近江」と題して講演されました。これは大津プリンスホテルが会員さんを対象として企画されたもので、当日は120名を越える近江を愛する熱心な方々の参加がありました。
近江の風土を愛した随筆家白洲正子の名著「近江山河抄」「かくれ里」をたどりながら、彼女が訪ねたところを撮影したスライドを中心に眺めながらの講演でした。いつもどおりの木村所長の軽快な口調の解説で、時折笑いを挟みながら1時間半が一瞬のように過ぎました。近江の魅力をたっぷりと鑑賞した参加者のみなさんは満足そうで、近江学研究所の活動に興味を持たれている様子もうかがえました。
木村所長お疲れ様でした。

報告:近江学研究所研究員 加藤賢治